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カワセさん

海腹川背Fresh!

 改良、改悪の移植版とかを除けばシリーズ4作目。1作目はSFCでTNNから、2作目はPSでエクシングから、3作目は3DSでアガツマから、そしてこの4作目はSwitchでサクセスから。発売間隔が長いのでハードが毎回違うのはともかく販売元も毎回違う。ただ今回のサクセスは大手であり作品の方向性がサクセスのゲームに近いのでがっちり掴んでサクセス作品として使い続けるのではなかと思われる。シリーズ5作目に数えるわけには到底いかない海腹川背Bazookaもサクセスから販売された。

 シリーズ3作目が「さよなら海腹川背」というタイトルながらも「完結編という意味ではない」と原作者というか総監督的立場の酒井氏が明言していたため、4作目が出た事を驚いた人自体はあまりいないと思う。

 さよならしたのは今までの「海腹川背」というイメージのキャラで、本作ではキャラデザの方向性が大きく変化し、その可愛いデザインが好評だったというのに何故かデフォルメした頭のデカいキャラとなり、今までストーリーが無く川背さん自身もどういうキャラなのかほぼ不明の状態だったのが今回はしゃべる。もはや別人。

 ステージクリア型から、今回は実質ステージクリア型ではあるのだけれど、使うのは巨大な1つのマップ。つまりはオープンワールド化。ステージではなく依頼、クエストの形で特定の地点から特定の地点までの移動となるのだけど、目的外のとこにも行ける作り。

 シリーズ未経験者用に色々変えたようなのだけれど、今まで以上に未経験者を突き放す作り、そして今までのファンが見離すに十分な…割と今回のこの新要素の全てがダメな方向。巨大なマップの同じ地点を何度も何度も行ったり来たり。邪魔な空腹ゲージと料理要素。練習用の場所が存在しない作り。そもそも少しづつ技術を磨いていくようにはクエストが作られていない。そして意味不明なストーリーと全く魅力のない登場キャラ達。特に可愛くないそのデフォルメデザイン。何もかもがクソゲーの方向に働いている。

 「さよなら」に登場したキャラは一切登場せず、ゲストPCとしてコットンとカーリー。どちらも本作の川背さんであるカワセよりも高性能、特にコットンが。

解説

 シリーズ3作目「さよなら海腹川背」で一人称ボクの川背さんはリタイヤ。…別のゲームにゲスト出演はしてるけど。

 シリーズ4作目に登場したのがここで紹介する「カワセさん」。見た目は以前までの川背さんと同じ感じだけど、キャラデザが今までと全く違う。ゲームシステムも違うけど。一人称は2作目「旬」でボクである可能性が出てきてゲスト出演したブレードストレンジャーズにて正式にボクである事が判明したのだけれど、本作のカワセさんは普通に「私」。

 特にストーリーらしきストーリーが無かったそれまでと違いストーリー設定が出来たけど、以前の川背さんと同じぐらいに闇が深い。

 作中拾い集める事が出来る「カワセさんの日記」を見る限りでは、おそらく多重人格。カワセさんが姉と認識している「ハラミ」=「ウミハラのアナグラム」で、カワセさんの別人格。子供の頃に一度、FRESHの異世界に紛れ込み、ハラミ人格だけを異世界に残し帰還。

 先代川背さんには姉がいた設定なので、カワセさんにもいたのかもしれないが、それはハラミではない。

 カワセとハラミで同じゲームを同じセーブデータでプレイ。カワセはハラミの記憶が無いので、「謎解きのヒントが無さすぎる」と憤慨し、「あった」と誰かに言われても「無かった」と言い切ってる。…やばいよ、この子。

 ハラミを助け、元の世界に戻ると「川背」と表記が変わる。この川背さんはもしかしたら「さよなら」以前の川背さんと同一人物の可能性はある。結局どういう事なんだろうね?

 追記:ブレードストレンジャーズに「水着川背」という追加キャラが投入されており、その川背さんの名義は「海腹」、一人称は「あたし」、通常の川背さんを「闇を背負ったあたしの半身」と呼び、辛いだけだから捨てて自分が本物の川背になるとしている。ブレードストレンジャーズ設定ではこの川背さんは「みんなのイメージする川背さん」で本人ではないとの事。実際、ブレードストレンジャーズの川背さんは使う技も含めて「こんなの川背さんじゃない」だったけれど、水着川背さんは性格はともかく、使う技やアクションが原作のイメージに近くなっていて「川背さん」っぽくなっている。そしてエンディングにて「さよならあたしの闇 ただいま」で元の世界に帰還して終了。

 Freshの新しいカワセとはそもそもが別人だろうけど、設定は近いかもしれない。水着川背さん=本作のカワセさん、エンディングにて元の世界に帰還した水着川背さん=エンディングにて川背名義になった本作の川背=カワセとハラミが融合したみんなのイメージする海腹川背って感じだろうか。

小さい頃、よく夢を見ていた
それは不思議にいつも同じ町だった

 その他の画像はスクショ集へ。

スクショを基にAIに描いてもらったカワセさん
寝起きみたいになってしまった

頭デカッ。そしてリュックというよりランドセル…