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ナコルル

サムライスピリッツ

 2D対戦格闘世界に現れた剣劇格闘。開発チームに対戦格闘に関する常識が無かったが故に妙な固定観念に縛られずに傑作となった作品。

 威力の高い武器攻撃、ガードされると弾かれるという独特の要素。使う技の威力によらず一律同じダメージの削り。起き上がりと同時に投げを仕掛ける事が出来ない仕様などなど。かなり独特な一作。

 粗削りながらもサムスピシリーズの最高傑作として初代たるこの本作をあげる人は数多い。ただでさえ高い火力が、ダメージを受けた怒りにより更にあがる仕掛けもあり、連続技に頼らない1発1発の攻撃の重みに重点を置いた作品は支持率が高い。

 剣劇の世界ながらそこに「妖魔」のような存在を入れ込んだ東洋ファンタジーな世界を築いた点も大きい。

解説

 当時としてはかなり珍しいアイヌ人の少女。アイヌ語はめちゃくちゃだし、アイヌらしさなどどこにもなく、ただアイヌと名乗っているだけではあるのだけれど。

 当時の対戦格闘には珍しい清楚系の女性キャラ(と言っても初代サムスピのナコルルはそれでもだいぶ勝ち気なのだが)であったこととその可愛らしいデザイン、当時人気のあったセーラームーンに乗っかった「おしおきよ」というセリフなどなどがヒット、発表即人気キャラとなり伝説の三鷹水道局で文字通り「伝説」となった。伝説である。盗まれまくった伝説。

 ゲーメストも「全然似てない」ナコルル人形を販売、2Pカラーまで。似てないけどこれも即完売が繰り返される程の異常人気だった。当時を知らない人間には到底信じられないだろうが。

 対戦格闘のキャラとしては動きが早くて下段突進のアンヌムツベが脅威であり、ヤトロポックが空中から地上着地直前まで攻撃判定出っ放しかつ着地硬直が全くないという頭のおかしい性能だったのでヤトロポックで相手の目の前に着地して即投げる「ポック投げ」が猛威を振るう事に。少しずれてれば相手に当たり、ヒットすればそのまま地上で連続技確定するので、当たるか当たらないか自分でもわからない状態で使うと対戦相手としてはガード解けばヤトロポック喰らうかもしれんし…そして当たらないと見切っていてすらナコルルの着地を逆に投げるというのはタイミングが難しいという。

 こんな伝説のキャラも続編では超絶弱体化。最弱クラスのキャラとなり、そして開発側も伝説のキャラにしたかったのかまさかのエンディングで「消滅」。続編で当たり前のように生きて出てきたけどな。この1作目以外は本当に清楚なキャラとなり強気な面は大きく失われた。そして以後、蘇生したかと思ったら巨乳化したり、聖霊…コロポックルになってみたり、未来に移動してみたり忙しい毎日を送っている。かつてほどの人気はもちろん無いけれど。

この地の自然をけがす者は、天にかわって、おしおきよ!

 その他の画像はスクショ集へ。

スクショを基にAIに描いてもらったナコルル
エンディングの何故かズボン履いてないバージョン。ラスボス倒した後に何があったんだろうね?

キャラセレのは未完に終わったナコルルOVAの水浴びシーン。