2083年の新香港を舞台としたサイバーパンク除霊アクションアドベンチャーという、それだけ聞いても全く何が何だかわからないゲーム。近未来だとかサイバーパンクだとかは一切無視していい。ほんの序盤にそれっぽい要素があるだけなので。
2Dの横スクロールアドベンチャー。一応アクション要素もごくわずかにあるけど、プレイヤーを実際に動かすタイプのアドベンチャーゲーム。幽霊と戦う時にアクション要素があるけど、まあほとんどやる事はない。
選択を間違えると割と簡単に死ぬけど、幽霊とのバトルで死ぬ事はまずない。謎解きは決して簡単ではないけど難しすぎるわけでもなく自力で何とかなるレベル。ただヒントの場所が脈絡が無いし、とにかく何往復もさせられてかなり面倒くさい。
トゥルーエンドというか隠しエンドを見るのに最低3周。内容は1周目からほぼ変わらない。けど、隠しエンドを見てもストーリー設定の多くの部分は未解決、理解不能なまま。決して少なくないテキストには意味のないものも多く、時系列に合わせて並べ直してもやっぱりあまりにも情報が足りず、「100年前に何が起きたのかを探る」というゲーム内容とそぐわない。
多くのイベントが実装されないまま投げ出されたのではないだろうかと思える。公式に14体の幽霊と書いておきながら実際ストーリーに関わる幽霊はそんなにいない。特に大きなゲーム中に救済を依頼される人物の幽霊が出てこないまま、「全員除霊完了」のトロフィーが取得出来てしまうので、間違いなく少なくとも1人は実装されないまま終わってる。
後で必要になりそうなアイテムは実際に必要になるまで持てず、かと思えば「何に使うんだよ」というアイテムはその場で持てたりとフラグ管理もデタラメで、アイテムなんて全部持ち運び出来ればいいじゃんと。セーブも最低難度以外では自由に出来ず特定の部屋で消費アイテムを消費するという面倒な形。それがゲームの面白さに全く寄与していない。
SENSEsの前作というそこに価値はあっても、本作自体は敢えてプレイするほどのタイトルではないかと。
主人公の衣装が複数あり、エロ系ばかり。が、1周目にはほとんど手に入らないので使うのは主に2周目以降となる。キョンシー衣装とかは可愛い。
日本語テキストは実装されているけれど、固有名詞が場面場面で違う名前になっている、明らかに機械翻訳そのままなどなどかなり微妙な出来。「憎しみ」が「肉死み」となってるのはギャグかと思ったよ。
おそらくSENSEsに出てきた「NetDiverEye」本人。Eyeになる前の一般人だった時の「除霊の専門家になる」きっかけの物語。
サイバーパンク要素として両目がどうやら義眼っぽい。その目が故障し…幽霊が見えるように。ただ、実際には義眼は関係なく先祖がお岩さんを怒らせてしまい「長女は幽霊が見えるようになる呪い」を受けてしまったのが原因だが。
何故か入れないはずの廃ビルに迷い込んでしまい、そこで100年前に起きた惨劇の真実を探りながら除霊を繰り返し惨劇の元凶を撃ち滅ぼす役目を背負わされた可哀想な子。
特別正義感豊かというわけではなく極めて普通の人で特筆すべき点は無い。幽霊に対して慣れ過ぎてる感はあるけれど、それぐらいか。特に何の手ほどきも受けてないのにある程度は除霊が出来てしまった天才。…そんな才能いらなかった。
あなたは100年もの間、自分自身が種を蒔いた悲しみと苦しみを食い物にして存在してきたのよ。
あなたが…あなたが、このすべての惨劇を引き起こしたの!
その他の画像はスクショ集へ。
スクショを基にAIに描いてもらったメイ
隠しエンド時の霊能者としてのメイ
キャラセレのは水着衣装のメイ。1周目中盤で入手可能