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チャムチャム

真サムライスピリッツ

 期待されていたサムライスピリッツの2作目。十分に期待に応える出来であったけれど、剣劇の渋さよりはファンタジックな明るさな方に舵を取り、また色々と新システムを積んだ事でわかりにくい作品にもなってしまった。

 前作が餓狼2、餓狼SPともども家庭用ネオジオを一気に普及させるのに貢献し、元々それほどに需要が無かったネオジオソフトなので前作は各地で売り切れてしまい入手困難な状態になってしまい「商機を逃してしまった」のだけれど、本作は本作でロクに市場調査もせずに作りすぎてしまい大量に売れ残り定価数万円のはずなのに新品が数百円で投げ売りされてしまうほどに。ネオジオの新品でそこまで安くなったのはおそらく本作ぐらい。作品自体の出来が悪いわけじゃないのでお買い得。真サムライスピリッツのROMカートリッジいっぱい持ってるという人は結構いると思う。「同じソフトいっぱい買ってどうするんだ?」と思う人もいるかもしれないけどさ。色々使い道はあるんだよ。

 黒子が乱入してくる、ぬいぐるみ変化(リアルタイム当時はSD化と言われていたけど)、謎の秘奥義の存在、そして人気絶頂だったナコルル消滅が描かれたエンディング。とても話題になった1作です。前作ではほぼ無理だったダッシュ投げが可能となり、投げスピと化したり、使いにくい前転や伏せ、相変わらず勝手に起きてしまうつばぜり合いや、待ち対策として導入したのはわかるけど、むしろ余計な真似をしただけだった画面端で待っていると爆弾が投げ込まれるネガティブペナルティの存在などなど、まともに対戦するにはどうかと思える要素が多く、今となってはそんなに人気のある作品ではないけれど、ゲーセンで一番盛り上がったサムスピはおそらく本作であっただろうと思う。サムスピの歴史を語るには欠かせない一本。

解説

 サムスピ3人目の女性キャラはまさかのネコ系少女だった。CVが当時アイドルだった(けれど絶大に嫌われてもいた)千葉麗子。狙いすぎなデザインはある意味斬新。

 ロクに検証もせずにしゃがみ強蹴りだけのクソキャラ扱いされた可哀想なキャラでもある。実際、チャムチャムはかなり弱い部類のキャラ。正直、出来る事があまりにも何もなさすぎる。

 一人称がボク。「っ」と「ん」は「ッ」と「ン」になる。これを守れば簡単にチャムチャムっぽいしゃべりが再現出来るぞ。特異体質の持ち主で獣化能力を持つがまだ幼く未熟なため能力を制御出来ず、感情の高ぶりで勝手に変身してしまう。ゲーム上はコマンドで自由に制御できるけど、設定上は「怒ると勝手に変身しちゃう」設定。ゆえに身軽な服装でパンツも履いてない、公式設定だ。

 初代サムスピの漫画を描き、斬紅郎無双剣やサムスピRPGにもかかわった漫画家「しろー大野」氏が愛した事で有名な一人称ボクの可愛い女の子である。が、パチスロに偽物としか思えないキャラが登場し、天下一剣客伝でも偽物が出た。一応、新章にもその存在らしきものは設定上確認はされている。

村のきまりだからッて、ボクには荷が重いよ〜。誰かかわッてくれないかな〜。

 その他の画像はスクショ集へ。

スクショを基にAIに描いてもらったチャムチャム
ジャンプ中蹴りのヒップアタック。攻撃判定出っ放しなので何げに強い。

キャラセレのはクイーンズゲイトスパイラルカオスから。敗れた衣服の欠片で胸を隠している絵なのだけどなかなか再現出来ず大変だったよ。