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ヤエ

ケイオスリングス

 閉じられた特殊空間に召喚された人達で生き残りをかけて殺し合う、いわゆる「デスゲーム」を伝統的なRPGに仕上げた作品。

 参加者同士の戦いの前にダンジョン探索をすることになり、参加者は一般的なRPGで言うところのボスキャラといった感じになる。参加するのは5組で、その内の4組をプレイヤーは選択して使用可能。全てのストーリーは「並行世界」の話でありIFの物語ではない、つまりプレイヤーが操る参加者が優勝した物語はそれぞれが「全て実際に起きた出来事」として扱われる。

 物語の真相に絡む2組は最初は選べず、最初に選べる2組の後に選択可能。なかなかに壮大な物語であり、仕掛けられていた事がだんだんとわかっていく作り。

 前述の通りIFの物語ではなく並行世界の物語なので、主人公に選んだキャラによって、キャラ同士の初期の関係が微妙に異なる。険悪な2人の時もあればそれなりに信頼を築いている事もあったりも。4組全てクリアして真のエンディングのルートに入ってようやく救いがもたらされる。ただ並行世界の物語とはいえ、つまりは逆にいえばこのデスゲームで死人が出ている事実は変わらず、その死人の数が並行世界の数だけ膨れ上がるという事でしかない。

解説

 真相に絡む後半2組「アユタ/マナ」組の少女。和装の弓矢使いで、記憶喪失の少年アユタが慕い仕えていたのがマナ姫。

 ネタバレになるけど物語の真相と違ってマナの正体は作品紹介、キャラ紹介で普通に書かれてるので書いてしまうと、本作でマナとされてる少女は複数いる姫の影武者の1人で本名は「ヤエ」。

 そしてアユタが慕っていたのはマナ姫本人ではなくヤエだった。ただの影武者でしかない自分に好意を寄せてくれたアユタに対してヤエも好意を抱いたというお話。

 ただアユタはその正体から続編では普通に「女の敵」と言われるようなキャラ。別に悪人でも女に見境が無いわけでも女好きってわけでもないし、記憶が無い状態だから。でも、だとしても何というかヤエが可哀想な気がする。

 PCとしては、誰を主人公にしてもその内覚えるんだけど、最初から「身がくれ月下」という1ターン無敵になるスキルを持ってるのが強み。本作独自の「ぺア行動」を使う事でパートナー…ヤエであればアユタにも身がくれ月下の効果が入るというか、ペアになると2人1組なのでヤエに効果がそのままペアに引き継がれる。身がくれ月下自体は割と本作の生命線なので他の主人公達も使えるわけだけど。やっぱり最初から使えるというのは強み。

嬉しかったんですよ……
ずっと影の存在だった私を
あなたは好きだと言ってくれた……
私はもうそれだけで十分幸せ……

 その他の画像はスクショ集へ。

スクショを基にAIに描いてもらったヤエ
戦闘中の弓矢モーション

ケイオスリングスはスクショあまり残してなくてこんなのしかなかった