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ティア・ラングレー

ブレイカーズ

 え?今更!?というネオジオ対戦格闘全盛期からほんの少し遅れてからビスコ社からリリースされた作品。元々は8人のPCが1つづつ持つ宝玉を全て集めると…いや、わくわく7と被ってるから、それっていう「死嘩護」という作品が元となっており、当然ネオジオ対戦格闘全盛期にリリースされる予定だった作品である。

 情報が一切無くなりいきなり出てきたがのこのブレイカーズ。CPUの同キャラ対戦時に出てくるキャラは死嘩護の設定を踏まえた宝玉持ちも。

 対戦格闘黎明期のような非常にシンプルな作品で特殊なシステムはほぼ無く、必殺技コマンドも含めて直感でプレイ出来る。

 一応、「通常技キャンセル特殊技キャンセル必殺技から超必殺技」のようなコンボのつなぎもあるし、ダッシュ、バックステップなど現代風ではあるものの、それでもやはりシンプル。

 特筆すべきはコンボ表示はつながっているし、大人しくレバーをガード方向に入れたままでいると、そのまま喰らってしまうけど、実はそののけぞりはレバーを入れればキャンセル出来る「のけぞりキャンセル」システム。コンボ練習時にとても迷惑。ホントにつながってるのか実は割り込み可能なのかがわかりにくい。そしてのけぞりキャンセルなんてせずにレバーをガード方向に入れ続けるだけでガード出来る場合でも、コンボ表示はつながる例もあり、本作のコンボ表示は一切信用してはいけない。

 空中コンボのルールはとてもわかりやすく、超必は相手がどういう状態でも拾える。空中の相手にダメージを与えた直後であれば超必以外もつながるというもの。つまり、多段ヒット系の対空技は空中の相手にも多段ヒットするし、しゃがみ強パンチで落としてキャンセルで発生の早い技を出していればそのままその技もつながる。超必は相手を吹き飛ばしたりダウンさせる技から相手が地面に落ちる瞬間までつながる。超必は硬直の長さや浮きの高さの問題で、超必>超必はかなり特殊な事例以外無理。

 ファイターズヒストリーダイナマイトよりは派手でテキトーに動かしてもそこそこ面白い。のだけれどやはりあまり人気は無い。当時の雑誌においても色物キャラであった「似非フランス人」のピエールと投げキャラなのに自分から攻めなくても戦えるコンドル、それと手足が伸びるアルシオンと、そんなキャラばかりが話題になり真面目に扱われる事はなかった作品である。

解説

 ヒロイン格のキックボクサーの少女。兄の仇討ちの為にFISTというブレイカーズの舞台である格闘大会に参加。制服伝説何だね、それは?

 主人公の翔ともどもわかりやすい主人公系のキャラで非常に扱いやすくそして性能がいい。気円斬、昇龍拳、クラックシュートにサイコクラッシャーと必要な技は揃っている。中段技もあるし、コンボのつなぎに使える特殊技もあるし。

 でもまあ使って面白いかと言われると…そして美少女系ではあるものの特筆すべき可愛さがあるわけでもなく、何か背景にいる「この子が実は可愛い」レベル、そもそもブレイカーズでこんなまともなキャラ使って満足かい?似非フランス人使おうぜ?

 この子のCPU戦はシェリーターラー、前述の死嘩護の影響下にあるキャラである。

 作品主人公のショウが兄と雰囲気が似ているらしいけれど、別に恋仲になるわけでもないし、何の接点もありませんよ。

わたしのキックは兄直伝よ。
あなたには真似できないわ…。

 PS4ではブレイカーズコレクションは購入していないのでネオジオ版で作成したキャラ紹介にリンク。

スクショを基にAIに描いてもらったティア
勝利ポーズ。

あまりにも特徴が無さすぎて何を再現すればいいのかわからなくて、とりあえず赤いハチマキだけは絶対させとこう程度