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タバサ

ポケットファイター

 スーパーパズルファイターIIXで作られたデフォルメキャラを使った対戦格闘。操作が簡易という事もあってか多くのハードに移植された。が、ボタンの数が足りないワンダースワン版は地獄。横持ちでも縦持ちでもプレイ出来るハードだったので、横持なのに縦持ち用のボタンまで使って、「そんなとこ押せるか」を平気でやりやがった。

 攻撃に強弱はなく、基本はPとK。これを連続してボタンを押す事で自動的にコンビネーションが発動する。この際にリュウ以外のキャラは豪鬼ですらも様々な衣装に着替えるコスプレコンボとなる。登場キャラはストリートファイターとヴァンパイアから人気キャラ数名。そこにウォーザードから何故か1人。

 気軽に遊べるし、CPU戦もそこそこ楽しい。けれど見た目は面白そうでも対人戦は微妙。対人戦というのはどんなに単純な作りでもシンプルイズベスト…ジャンケンでも結局人同士の戦いは面白いというのに本作は出来る事が少ないのに色々システムを積んでる。結果、シンプルさが無い。覚えるべき事が実は多い。操作は簡単なのだけれど、真面目に対戦しようと思うとあまりにも覚える事が多い。けれど奥は深くない。覚えたもん勝ち。極めて単調でやる事があまり無い。これであれば体力ゲージなんて無しで別の勝敗の付け方を考えるべきだったと思われる。

 実際、家庭用への移植数こそ多いものの続編は作られていないのでいかに対人戦がつまらない代物でプレイヤーに求められていなかったかがわかってしまう残念な1作。1人プレイする分には決してつまらないわけではない。

解説

 スーパーパズルファイターにいたデビロット姫はさすがに対戦格闘には適さないキャラなので消され、ついでに不人気のドノヴァンも消しちまえと消され、その代わりに投入されたのが、結局不人気なストIIIからいぶきと家庭用移植が当時時点でも既に絶望的だったウォーザードだった。何故タバサが選ばれたかはわからないが。

 どうせお前らタバサの事なんてほとんど知らないだろ?という感じで原作ウォーザードで使った技は大胆に削除削除削除、その代わりに本作オリジナルの技を多数追加。もうこれオリジナルキャラじゃん。

 登場キャラはリュウ以外は直前の原作ゲームの声優が続投しているのだけれど、タバサは変更を喰らってしまった。オリジナル声優さんはあの紐緒閣下の中さんで本作でもロボットを繰り出したりと紐緒閣下の声でセリフを再生したくなるような技を使っていたのだけれど。

 性格やバトルの目的は本作ではタバサに限らず原作から逸脱しているのだけれど、タバサは特にヒドい。お前らどうせタバサに思い入れなんて無いだろ?そもそもどんなキャラかもわかってないだろ?といった感じか?魔法少女の憧れ一振りで変身できる「魔法のステッキ」のようなものが仙術のシャオ家に伝わってるらしい、これは何としても手に入れたいとシャオ家の末裔を求めてポケットファイターの世界に魔学者は舞い降りた。ウォーザードでは同じくPCの1人だったロリっこのタオを引き連れて。ちなみにタオは人間の盾…外道がぁぁぁ。

 魔学者としての仮学の知識で作り上げたロボやら何か、使い魔のネコであるアルとイブン、そして盾のタオの力を行使し杖を快く譲ってくれなかったケチなシャオ家の小娘をぶちのめすのだ!

学者とは儲からない仕事なのです!
それなら、力ずくでいただきますよ

スクショを基にAIに描いてもらったタバサ
ロボ発動時の白衣。人造人間みたいになってしまった。

キャラセレのは原作ウォーザードのエンディング。何故か全裸でうっとりとガラス管に抱き着いて管の中にいる生物を愛でてる変態の図だった。管の中の生物は再現出来なくてより変質的になった。