日本一ソフトウェアの社内インディータイトルの1つ。古谷優幸による少女が可哀想な目に遭う作品…の第2弾。
前作となる「ホタルノニッキ」と比べると少女を直接操作できるのでアクションゲームとしてはかなりプレイしやすくなり、ストーリーも非常にわかりやすくなった。
ネタバレながら、前作の主人公は「クローン」でラスボスはその「オリジナル」だった。本作も似た感じで主人公ロゼの双子としてブランが登場する。同じ顔をした少女が戦うというのが同じ展開ですね。最終的には和解するのも同じ。
主人公ロゼはひ弱ながら、ほぼ無敵の石巨人がついて回っていてくれる。ロゼ自身は物質から血の色を吸収し、その物質の時を止める事が出来る。色を戻すと時が戻る。このゲームに限らず「その対象の時が止まった」からといって宙に浮いたものが浮いたままになるとは思わないけど。その物体が万有引力を発するかはわからないけれど、惑星の重力にはおそらく引っ張られるのではないだろうか。時が止まると質量すら失われるというなら違うけど、重さはそのままっぽい。なら浮いたままになるわけないじゃんと思うんだ、何の力で浮いてるんだ、それは。が、まあそういう科学的な話はともかくとして本作では時が止まった物質はその位置で止まる。これで足場を作ったり出来る。この能力を使ったパズル的なアクションがメインの面白いゲーム。無敵の石巨人はロゼを担ぐ事も出来るので、石巨人とロゼを使い分けて攻略していく。
他にもロゼには能力があり、色…血を吸収するとその血の記憶を読む事が出来る、出来るというか映像が流れ込んでくる。そしてもう1つ、各所にある「光のつぼみ」がロゼの全てを記憶する。ロゼが死ぬとつぼみから記憶や能力を引き継いだロゼが新たに生まれてくる。
血液でのみ作動する仕掛けだとか、ロゼは命がけというか大出血して死亡。仕掛けを作動させ、つぼみで蘇るという苦しい事を繰り返している。何というかホタルノニッキより更に可哀想、そんな作品です。
前髪ぱっつん、おかっぱ美少女。血の赤以外はモノクロで表現されているのでわからないけど黒髪ではなくカラーイラストを見る限りだと栗色の髪っぽい。
茨の呪いなるものを受けており、結果上述の特殊能力を持つに至っている。背中からは茨が生えてます。
修道院で暮らす孤児だけど、気づいたら謎の古城にいた。そして謎の石巨人。背中に生えた茨と死んでも蘇る、血の赤を吸収する、記憶を読み取る、謎の能力にとまどいながらもただただ古城から脱出しようとする。
セリフが無いのでどういう少女なのかはわかりづらいけど、感情は希薄に感じる。呪われていて死んでも蘇るとはいえ、身体自体は少女の貧弱なものなので、ちょっと高いところから落ちるだけで死ぬ。ホントに簡単に死ぬ。死んでもすぐ蘇るけど。
古城と自分の生まれの謎、古城で出会った自分と同じ顔の少女。謎を追いかけるその姿はとても愛おしい。出来る限り殺さないであげよう。
その他の画像はスクショ集へ。
スクショを基にAIに描いてもらったロゼ
何という事も無い立ちポーズ。血を吸収した後なので薔薇が紅くなってる。
キャラセレのはギロチン。