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ローズ

ストリートファイターZERO

 ストリートファイターIIIシリーズと並行して展開されたストZEROシリーズの1作目。

 ZEROと言いつつも時代設定は1と2の間。ストIIからのキャラ多めでそこに初代ストリートファイター、ファイナルファイトのキャラに加えてオリジナルキャラを若干という形のシリーズ。シリーズ1作目は後の作品と比べるとだいぶ毛色は違うけれど、それでもシリーズの基礎は既に出来上がっている。

 3レベル使い分ける事が出来るスーパーコンボとガードキャンセルのZEROカウンターや空中ガードの存在が他のストリートファイターシリーズとの違い。

 初代にはZEROシリーズの象徴ともいえるオリジナルコンボシステムは無く、その代わりにヴァンパイアシリーズのように6ボタン自在とはいかないもののZEROコンボという名称でチェーンコンボが採用されており、ヴァンパイアシリーズと違いチェーンコンボから必殺技キャンセルも可能で、ジャンプ攻撃>弱>中>強>必殺技という流れが多くのキャラで可能となっている。

 時代設定が1と2の間という事でガイルの親友として名前だけ出てきたナッシュが登場した事も話題を呼んだ…が、当初はそのナッシュと同一人物なのかどうか不明という意味不明の宣伝の仕方だったが。サガット、ベガの大幅の体格変更、そして明らかにSNK…龍虎の極限流を「バカにした」商業作品では到底有り得ない隠しキャラの存在、色々と話題を呼ぶ要素が多く、かつ軽快にプレイ出来たため、カプコンが本当に力を入れたかったストIII以上の人気を得て、シリーズ化される事となった。

解説

 ストリートファイターZEROオリジナルの新キャラ…なのにどこかで見た事がある。ベガが使うサイコパワーの対極に位置するソウルパワーなる力の使い手でそのソウルパワーを身に着けたマフラーを介して戦闘に使用する。マフラーを硬くして直接殴ったり、蛇首立帯のごとくマフラーを地面に突き立てて身体を持ち上げて攻撃したり、マフラーからソウルパワーのエネルギーを飛ばしたり…。その戦闘スタイルも見た目も完全にエリザベスさんですね。何ぃ、エリザベスさんを知らんだと。

 ジョジョの対戦格闘においてリサリサが参戦した際にはあからさまに「どう見てもローズの通常技じゃん」って事になっていたけれど、カプコンは何も言わなかったね。ダメだよね、正直ほとんど似てない龍虎をバカにしてヒドい報復したならジョジョにも報復しないと。

 ローズ自身はイタリアジェノバで占い師を職としていて別に格闘家というわけではない。ただソウルパワーの師匠にソウルパワーの力でやがて戦いの場へと赴く事になる、邪悪と戦う時が来ると言われていたんですね。で、そこで偶然もうムッハァって邪悪なオーラ出しまくってたベガ見ちゃって、「あ、こいつが師匠の言ってた私が倒すべき魔人だわ」と戦いの場に。ベガの持つサイコパワーを封じるのが自身の役目だと。

 そしてナッシュともどもバッドエンドを迎える事となる。

 ZERO3では設定が変更されたのか、サイコパワーとソウルパワーは同質でソウルパワーは物質に宿らせる力であると、サイコパワーは生体用だな、つまり。そしてローズの師匠はベガだった。意味がわからないね、うん。

 ちなみにベガの師匠はストII時点ではリュウとケンの師匠と同一人物で波動拳=サイコパワーという設定だったようにバックストーリーからは読み取れる。が、当然そんな設定は消えてますよ。波動拳というか伝説の暗殺拳とサイコパワーはもしかしたら関係あるかもしんないけどな。

あなたの悪の力、かならず封じてみせるわ。
このソウルパワーで!!

スクショを基にAIに描いてもらったローズ
勝利ポーズ。

髪型も服装も再現困難。黄色いボタン重要だけど無理だったよ。キャラセレのはZERO2エンディングから