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ルーミ

ギャラクシーファイト

 画面端のない対戦格闘としてサンソフトがネオジオに送り出した1作。宇宙を舞台に1000年周期で宇宙を巡る災厄「フェルデン・クライス」をおのおのの理由で倒しに宇宙の英雄がバトルする。

 非常に渋い世界観で極めてシリアス。独特のグラフィックも相まって硬派な印象を受けるし、実際そういう作品。

 超必が標準装備されつつあったギリギリの時代で、この作品は超必殺技を有していないがために、通常状態で火力がものすごく高い。ダッシュ中は攻撃力1.5倍で削り能力あり、かつガードキャンセル標準装備。ダッシュとバックダッシュでもキャンセル、ガードキャンセル出来るという攻撃側も防御側も頭おかしい高性能…が、実際の攻防は割と地味という作品である。前述の通り画面端が無いため、相手を追い詰めるという事は無い一方でダッシュが凶悪、ガードキャンセルもいつでも出来るという状態のためうかつな手出しが出来ない、そういう事である。

 ダッシュ中に出した必殺技はダッシュの慣性を残すわけではないけれど、対空系の技は突進技のように大きく横に飛び、いわゆる「ひき逃げ」を余裕で行ってしまう。まあ、ガードキャンセルダッシュで反撃は出来るのだけれど…。宇宙すごいね。

 PCは少ないものの宇宙を舞台に巨大なトカゲのような化け物、戦闘ロボット、宇宙忍者、獣人、賞金稼ぎの英雄などなどバリエーション豊か。サンソフトの他のゲームの主人公も紛れてるよ。そしてそのキャラのモデルは「ドラゴンボールのベジータ」「キャプテンコマンドーの翔」「ジョジョのカーズ」などなど実はワーヒー並になかなかにヤバい事になっている。内緒だよ。

解説

 超渋い作品の中の明らかな異物。アイドル志望の8歳の女の子。この子のホームステージでは豪血寺じゃあるまいに歌まで流れる「あのねルーミちゃん♪」とか。

 仇討ちやら何やら宇宙ではもはや「天災」扱いで、きたら諦めるしかない状態の悪夢としかいいようのない「フェルデン」を「アイドルになりたいので、フェルデン倒してゆーめーになるのだ」とものすごい理由でフェルデンを討伐しにいくのである。挑発は「みんなーみてるー」とカメラ目線でアピール。挑発じゃねぇわ、それ。必殺技は「きゃはははは」と笑いながらローリングアタック。「いっくよー」と拳を巨大化させて殴る、「あちゃおちゃげんまいちゃー」と連続して殴る。ふざけてるのか?その方向性はV.G.の楠真奈美に近い。というか大体同じな気がしないでもない。必殺技も被ってるし。

 見た目は普通の人間なのだけれど、サンソフトの変態の趣味なのか獣人であり、長い脚の下半分は人間で言うところの「かかと」に当たる。つまり一般的に言うところの逆関節となっている。個人的には逆関節って呼び方間違ってるから好きじゃないんだけどさ。

 ちなみに8歳といっても地球人の倍の速さで成長、老化するので16歳相当。巨大な胸を揺らして戦う…何か当時の対戦格闘界を感じさせるキャラに仕上がってます。あー、エンディングでも歌うよ、実際に。パンチパンチ♪って。

 CPU戦はかなり独特で慣れないと難易度が高く感じる作品だけどルーミはジュリと並んでクリアしやすいキャラ。しゃがみ強攻撃が攻撃判定2回発生して、2回目の方だけ喰らってくれるキャラがとても多い。

ルーミちゃんに まけるなんて すんごく へっぽこぴぃなのだぁ

 PS4ではギャラクシーファイトを購入していないのでネオジオ版で作成したキャラ紹介にリンク。

スクショを基にAIに描いてもらったルーミ
エンディングのアイドル姿

すったーすったーすたーぱんちゃー ぱんちっぱんちっ