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ピア

ブレードストレンジャーズ

 Nicalisがまたスタジオ最前線と組んで送り出したクロスオーバー作品。今回は対戦格闘。

 登場作品は「CODE OF PRINCESS」「洞窟物語」「ショベルナイト」「ガンヴォルト」「The Binding of Isaac」に加えてスタジオ最前線が開発しているため「海腹川背」。後に更に「1001Spikes」とまさかの「どきどきポヤッチオ」が追加。ポヤッチオはタイトルだけ有名だけど移植もリメイクも無いから今となっては「幻のゲーム」と化してる気がする。

 ゲーム自体はありがちな「対戦格闘初心者向け」の名の下に全く初心者向けではない複雑怪奇なシステムと操作しづらいアホな操作形態を採用。対戦格闘に慣れた人には当然プレイしにくいし、慣れてない人にも操作しにくい。誰も得しないクソゲーである。

 特に練られてもいないし、特別面白いわけでもない。ストーリーはゴミと言っていい。声は原作でプロの声優を使っている作品であっても「ポヤッチオ」キャラ以外は専門学校生の生徒とその他謎の人達。一応オーディション抜けたはずなのに棒読みばかり。実際、本作で声を担当した元生徒で現在まともにプロとして活躍してる人はいない。ヒドすぎる。後、グラフィックがかなり汚い。

 マイナー作品からキャラを採用した事以外特に良い点もなく、実に残念な作品といえる。必殺技をボタン1つで出せるとか「初心者向けとはそういう事ではない」と20世紀の頃から言い続けてるけど、作ってる奴らは理解してないっぽい。日本国外には「それを理解出来てる」本当に初心者向けの良い対戦格闘があるので、日本人は海外で学んだ方がいい。どうしてシンプルさをそんなに嫌うのかわからんな。

解説

 ポヤッチオからの参戦はルフィーではなく何故かピアだった。それも明らかに原作の14歳設定ではなく、最低でもそれより2歳は上であろうと思えるぐらいに成長してる。18歳ぐらいかな?

 ど素人が声を担当する作品の中にあって、ポヤッチオだけはスタジオ最前線としても思い入れがあるのか、原作ゲーム通りに高橋美紀さんが声を担当。その点はありがたい。服装は大魔法使いノルノス譲りの露出度高い服装に。

 本作のストーリーは数多ある世界、電脳世界を壊そうとする存在から世界を守ろうとあちこちの世界から「データをコピーして転送」して勇者とするというものなのだけれど、この子は勇者として招かれたのではなく迷い込んでしまったという扱い。

 元の世界に帰るために召喚というか転送された勇者たちをぶちのめして力を吸収するという、ラスボス並みにタチが悪い存在として描かれている。その強さは設定的にもラスボスを素で上回っていると思われる。

 そして、この異邦人の存在のおかげで「転送された存在」は所詮、コピーでしかなく「魂がない」事が確認された。

 ピアのストーリーは「どきどきポヤッチオ」が現状、プレイする手段がかなり限られる事に対する現実からのアクセスを示唆している感じ。現状最も最新のハードでプレイ出来るのはVita。…なんだ余裕でプレイ可能じゃないか。

 対戦格闘のキャラとしては必殺技が独特でちょっと扱いづらい。

あたしは幼い頃プエルコルダンという村に住んでいたの
住んでいたハズなの……
ある日世界が消えてなくなったのよぜーんぶね
もしかして夢だったんじゃないかって思うときもあったわ でもあたしの中にはたしかにプエルコルダンの記憶があるの

 その他の画像はスクショ集へ。

スクショを基にAIに描いてもらったピア
バックステップモーション。それにしても下乳エロいな、ピア様。

キャラセレのは真っ黒な服装だった14歳の頃のポヤッチオのピア。