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ネナ・モリー

アルティメットエコロジー

 カプコンっぽくない「ああ例の他社制作のやつの1つ?」と思ってしまいそうなカプコン純正の横スクロールシューティングゲーム。ただアーケード版は最低でも日本国内においてはほぼほぼ幻レベルの作品。

 ループレバー用のゲームですか?といった感じで360度好きな方向に攻撃可能。撃つ方向はもちろんループレバーなんかではなくループレバー採用作品の家庭用移植版と同じでボタンで回転させる事が出来る。

 シューティングは苦手なので難易度がどうなのかは正直よくわからん。

 地球人類が繁栄し宇宙にその生活圏を伸ばした遥か未来の話で、利益の為なら自然環境などどうでもいいという傲慢な思考が宇宙を支配し、その象徴たるゴヨーク社に自然豊かなエルウッドの科学者がゴヨーク社の開発を止めるべく敢然と立ち上がったのである。だが立ち向かうだけの力が無い。どうする?そうだ、アレがあるじゃないか!

 ゴヨーク社が使い捨てた戦闘メカを母体に、やはりゴヨーク社がゴミとして捨てた資材を使って2機の戦闘メカと装備を博士は完成させ、パイロットは甥のアイスと姪のネナに任せる事となった。戦闘メカの名前はパイロットの名前を借りてそれぞれアイス機、ネナ機じゃッ!博士…命名もエコですね。そんなもん考える時間あったらって事でしょうか。

 こんな設定の作品なので敵は傲慢なゴヨーク社のマシン、自然豊かな背景とゴミだらけのゴヨーク社…そして最後には夜の街にガオーしそうなメカとの戦いだ!

 ボイス付きのゲームで博士とか結構しゃべってくれる。が、パイロットにはセリフが無い。何でだよ。

解説

 2P専用のネナ機のパイロットで1Pのアイスの実妹。見た目は何かレンチとか握ってメカいじりしてそうな子に見えるけど普通に天才で飛び級して兄より学年は上だという16歳の少女です。その設定がどこかに活かされてるのかといえば特に無いけどな。

 ネナ機とアイス機の違いは機体カラーぐらい。設定上はネナ機には太陽電池によるヘアドライヤーが搭載されてるとの事だけど、シューティングゲームにはそんな事関係がなかった。設定は無いけど多分ネナ機、アイス機ともにエコなエネルギーで動いてるんだと思うよ。

 前述の通り、テキストがそれなりにありボイス付きでしゃべる作品なのに主人公2人は博士とゴヨーク社社長がしゃべるに任せて何も反応して発言したりはしない。だというのにネナには声優が設定されており、社員だとかではなく当時時点でも名の知れていた人気声優「横山智佐」が担当している。ボイスは…ああ、確かにレッツゴーとかホントにごくわずかにしゃべってるね。何かの作品のついでに収録したというわけでもなさそうで謎。もしかしたら実際の収録時にはもっと色々なセリフを収録していた可能性はある。最終的に主人公には何もしゃべらせないという判断になったのかね?

 結果、出番はエンディングの1カットのみ。それもストーリー上の登場というより「クリアおめでとう」的な登場なので…。勿体ない使い方だな。キャラクターデザインしたのに使われない、わざわざプロの声優使って「レッツゴー」か。

スクショを基にAIに描いてもらったネナ
この1枚以外に登場しないんだから選択の余地が無かった。

元絵にいるヒヨコは本物の生きたヒヨコで、成長してもヒヨコのままのニワトリ版アホロートルみたいな生物らしい。