ストリートファイターを手掛けた西山隆志が餓狼伝説の次に立ち上げたタイトル。初代餓狼ともどもカプコンが立ち上げた公式のストリートファイター続編以上にストリートファイター感ある作品。実際、西山はストリートファイターの続編的に作った事を語ってる。
格闘大会という舞台を捨てストーリー性を重視し映画のような形に。初代ストリートファイターや餓狼伝説でもわかる通り、西山が作りたいのは「対戦格闘」という対戦ツールではなくアクションゲームなので、本作は対戦格闘というジャンルに分類はされているものの対人戦には向かない作品。
対戦格闘史という点で見ると「ストーリーとキャラ重視」という点がかなり大きい。ネットとかに書かれてるような「龍虎が初めて採用した○○」とかは乱舞技はともかく、それ以外は「どこが最初に採用するか」程度の話で斬新なアイデアはどこにもない。龍虎が採用して他の作品が真似したわけではなく、「ただ最初に採用しただけ」、ダッシュだの超必だのそんなのは。
ネオジオの100メガショック第1弾という事でCMも結構流れてたのでその点での知名度は高めだし、キャラがKOFシリーズに出張しているので一部キャラも知られている。けれど龍虎は初代含めシリーズ全て対戦格闘としてはマイナー作品。そして特に知る必要もないだろうと思える。対戦格闘好きにはお勧めしないけど、初代ストリートファイターとか初代餓狼伝説のあの泥臭い雰囲気が好きな人、あの粗削りなゲーム性が好きな人なら。
ムエタイ使い=半裸のトランクス男という安易な発想がイヤで作品が映画的なのだから、スタイリッシュなムエタイ使いが欲しいという事で作られた男装の用心棒というキャラ。本名ではないという点もミステリアスさの演出となっていて良。
必殺技でKOすると下着が露になり、それで初めて女性だとわかるという演出含め上手いキャラだと思う。龍虎2以降のは同名の別人だと思う。
やばい奴らが跋扈している街で「不良グループ」作ってそこでリーダーをしていたとかいう設定は忘れられがち。で、ジャックと決闘して負けて、未だにジャックを嫌ってるっていう、。ジャックは汚い事はしないキャラなんで正々堂々と戦って負けたのにまだ根に持ってる。…別人だよな、やっぱり龍虎2以降のは。
ただせっかくの面白くて格好いいキャラなんだけど、声がカン高い。もっと低い声のキャラだったら更に格好良かったんじゃないかな。
まだ20代前半で若いのだけど、KOFシリーズでは年長者扱いでチームのまとめ役してるし、年齢がおかしい。昔は「KOFは出ない」と言い続けて毎度毎度説得されて仕方なく参戦してるキャラだったのにふと気づいたら何かいっつも出てるのな。正直、KOFのキングって魅力ある?
くうっ・・・バンサーになってから負けたのは初めてだぜ・・・俺の知っている事を話そう。
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スクショを基にAIに描いてもらったキング
登場時の会話してる時の貴重な帽子キング。原典と違ってわかりにくい感じで胸の膨らみを表現
キャラセレのはDOMのもの。黒い水着。