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マコト・イズミ

DESIRE

 並行して話が進む2人の主人公を自由に切り替える事が出来るマルチサイトシステムのアドベンチャー第2…じゃなくて第1弾。第1弾なので正直主人公の切り替えがシナリオ的に上手く機能してはいない。別々の主人公を交互にプレイしてるだけなんで。現実、ただの古典的なテキストアドベンチャー。

 下らない選択肢に対して主人公がプレイヤーに語りかけて文句を言ったりもするのが古臭いなぁと思う。

 作品の主人公は実際、ヒロインかと思われていた「ティーナ」で、プレイヤーが動かすアルとマコトは主人公とは言いがたい扱い。特にマコトはただのわき役。

 あぁ、あのセリフはそういう意味だったのかとわかるのは面白いといえば面白いけど、まあやっぱりちょっと現代では辛いゲームに思える。

 元々はエロゲなので男プレイヤーのアルが心底クズ野郎でプレイしていて辛いってのも大きいか。そのクズに無条件で惚れる女性陣が昭和のゲームだなぁと思ってしまう。まあ、昭和じゃなくて平成のゲームなんだけどさ。

解説

 プレイヤーが操作するキャラの1人で女性の方。男性プレイヤーと付き合っているという設定の確か24歳の才女。

 ストーリー上、完全に脇役。男性プレイヤーのアルがあまりにもクソ野郎で浮気三昧なので愚痴たれてたら真の主人公に「それはアルの一部を好きなだけ」とか挑発喰らった。言いたい事はものすごくわかるのだけれど、正直マコトの感性の方が正しいなぁと思うんだ。

 出会った女は手当たり次第に肉体関係を持つクソ野郎なアルに愛想をつかしたというわけでもないだろうけど、このマコトちゃんも相手が男だろうが女だろうがすぐに惚れてしまう困った人。どうしようもないクズ相手に「愛してる」とか平気で言えちゃう。まあ、こんなだからクズなアルと付き合えたのだろうけれど。

 何でこんなクズ2人をプレイヤーは動かさないといけないのか。

 最終的に真の主人公が手掛けていた謎の装置を引き継ぐのだけれど、マコトが引き継いだって何の意味も無い代物だというのが救いがない。

何よもう、今日は私がアルと一緒に寝る日なのよ!

スクショを基にAIに描いてもらったマコト
メガネで真面目に何かしてるとこ。

マルチナ編はあるけど、プレイヤーが動かすわけじゃないので、プレイヤーという縛りではDESIREはマコトしか選択肢が無かった。