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エル・ムーン

時計じかけのアクワリオ

 ワンダーボーイで知られ、ワンダーボーイ以外知られてない西澤龍一とウエストン製作の最後のアーケードゲーム。なのだけれど、ロケテが行われた後消滅しリリースはされなかった。

 二十年以上の時を経て、何故か海外のゲームメーカーがこれに目をつけて復刻、販売。ロケテ時から随分と進化はしているけれど、それでも「これは…正直…あまり面白いとは…」と、ワンダーボーイやモンスターワールドのファンでも口を噤んでしまいそうな残念な内容。見た目がヒドいとかバグが多いとかじゃなくて、ゲームとしてはしっかり完成している。その上で「普通につまらない」のである。2人同時プレイ可能で、ジャンルこそ少し違うものの同社のモンスターレアにイメージが近い。そこにマリオ要素を入れ込んだらヒドい事になった。

 初代マリオ系アクションでスーパーマリオをやるというか、いや、スーパーマリオ系アクションなんだけど、イメージとしては初代マリオブラザーズかなぁ?敵を殴るか踏みつけるかして気絶させて持ち上げて投擲武器にする。一見面白楚洲に見えて、全然面白くない。マリオのコインの代わりにバルーンがあるのだけれど、これを壊してもスコアが増える以外に意味が無いのである。固定の敵を倒すと落とすジェムを集めると1UPする。自分で倒した敵なのでジェムを回収しそこなうという事はまずなく、何でこんな意味不明なゲームデザインなのか理解不能。

 ボス戦は延々と同じことを繰り返す。「それはアクションゲームは大体そんなだろ?」と思うかもしれないけれど、本作はホントにやる事がほぼ1つしか無く、それをものすごい回数繰り返さないといけない。退屈としかいえない。ステージ数は少なく難易度もアーケードゲームとしては低めで30分ぐらいで終わる。

 タイトルの意味もよくわからないし、結局日本でも海外でも本作の事を話題にしてるサイト、ブログはほとんど存在しない。それぐらいに残念な出来の作品なのである。酷いクソゲーならクソゲーでまだ話のネタになるけど、単純にものすごくつまらないだけの「まともにゲームの形」をとった駄作なもので。

解説

 3人のプレイヤーの内の1人だけど設定がわからないし3キャラの性能差なんて無いに等しくどういうキャラなのかさっぱりわかりません。

 ただ、本作の感想は大体「女の子のキャラが可愛い」「エルが可愛い」。冗談ではなく最低でも日本においてはアクワリオを話題にしてる人のほとんどが大体その話。

 とはいえ、前述の通り設定とかが無い。あったとしてもわからないため、話題に出来るのは見た目が可愛いというそれだけでそこから話が広がる事もない。ここに書くような事も特にない。

 かけ声程度のボイスはあるのだけれど、そのボイス担当は(当時としては常識レベルだけれど)プロの声優ではなくキャラデザイナーさん。それであれば名前出さなくてもいいのに。モンスターワールドIVのキャラクターデザインを担当しているけれど、本作にはデザインでは参加しておらずエルの声担当。当時はウエストンに所属していたという事だろうか?

 その他の画像はスクショ集へ。

スクショを基にAIに描いてもらったエル
キャラセレのやつ

何故脱いだのかわからない