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ダスティネス・フォード・ララティーナ

この素晴らしい世界に祝福を!Attack of Destroyer

 ソシャゲとかは知らないけど家庭用ゲーム機で出た、このすばのゲームで最も原作再現がしっかりされた作品。

 原作の欠点は再現しつつ、長所は再現しないゲームばかりで「1回の冒険で(たとえ魔力をフル回復させても)1回しか使えない爆裂魔法」「でも威力は大したことない」とか「敵に攻撃が当たらない上に結構柔らかくて簡単に死ぬダクネス」「そもそも盾スキルがいまいち機能しないダクネス」「アンデッドなので回復魔法で回復出来ない上に貧弱ですぐ死ぬ?貧乏店主さん」「同じく大して強くなくて貧乏店主ともども足出まといな自称魔王より強い魔族」。ホントろくでもない。

 が、本作はそのキャラの良い部分は良い部分としてそのまま再現している。爆裂魔法の威力はすさまじく地形さえも変えてしまう。ただし撃つと動けなくなる。ダクネスはものすごい体力あるけど、シューティングでありながら攻撃は剣を振るうだけ。オプションでその攻撃判定を消す事も出来る。アクア様なら水を浄化できるぞ…役に立たんな。

 原作小説ではなくアニメ版権なので、アニメ化部分までしかネタを使えない中、反則的に「爆裂魔法を回数制限付きで連発出来る」原作最終決戦バージョンのめぐみん、同じく爆裂魔法が使える最終決戦バージョンのカズマが隠しキャラとして採用されている。あくまでも攻撃方法が普段と違うキャラの扱いなので、アニメ版権でも可能という。

 ああ、通常のめぐみんは爆裂魔法使えんぞ。使うと動けなくなるから。その代わりにちょむすけが攻撃してくれる。ジョジョ3部格ゲ―の呪いのデーボみたいにめぐみんとちょむすけの操作を切り替える事が出来る面倒くせぇキャラだ。爆裂魔法はオプションとして仲間に従えた場合に使える。

 シューティングゲームとしての出来も非常に良く、ファミコン時代のハドソンのゲームキャラバンを意識したボーナス要素とかも設定されてますよ。隠しポイント撃ち込むと出現して、1ステージ内で壊せば壊すほど点数があがってくスターソルジャーのゼクみたいなのとか。規定時間内だけプレイ出来るキャラバンモードもある。キャラ毎の難易度別のスコア集計もある。亀の姿をしたモンスター…宝島も隠されていて見つけたら撃ち込みまくればものすごい稼げる。そして稼いだ金はステージ内にあるウィズの店で使える。ウィズの店をぽんこつにするオプションもあるぜよ。後、爆裂魔法でウィズの店も壊せる。やめてやれよ。

 とんでもなくよく出来たゲームなんだけど未発売。このすばのアドベンチャーゲームの初回特典であり今から入手する手段はない。もったいねぇ。

 開発はガンデモニウムスとか割と鬼畜なゲームを作ってるPlatineDispositif。いいとこを開発に選ぶじゃあないか。

解説

 シューティングゲームなのに攻撃方法が剣を振るうという超低射程のキャラ。が、攻撃判定あるだけマシ。オプションで攻撃判定を消す事が可能で、こうなるとオプションとして仲間を連れて、その仲間に攻撃してもらう以外に敵を倒す手段が無い。1発撃ったら終わりのめぐみんなんて仲間にしちゃダメだぜ。というかゆんゆん以外の仲間じゃまともにプレイ出来ないと思う。とはいえ、ゆんゆんを仲間にしたところで彼女の攻撃も1発撃つと次なかなか撃てないから基本「回避」のプレイとなる。

 他のキャラを圧倒するものすごいライフ量なのでそう簡単には死なないので攻撃判定を消さなければ意外と初心者用には使えなくもないキャラ。仲間としてオプションにした場合は盾だね。使い道ないね、うん。いや、実際すごい盾っぷりだよ。

 ただ色々と原作再現されてはいるものの、変態な部分は再現されていない、そこは安心めされよ。プレイヤーの操作を無視してボスキャラに特攻かますようなことはせぬぞ。ちゃんとプレイヤーの操作通り動いてくれるからね、うん。オプションとして使えば思う存分変態的に敵の攻撃喰らってくれるけどな。

 その他の画像はスクショ集へ。

スクショを基にAIに描いてもらったダクネス
プレイ中の後ろ姿

元絵が小さすぎるのと上からの視点なのと。表のキャラリストは正面向きだけど、あの小さいドットからなのでもはや誰なのかわからないと思う。