5段階評価 | ☆☆☆☆ |
トロフィー難度 | ☆ |
プレイ理由 | VRでこれプレイしないのはダメだろうと |
推しキャラ | ルーリンツ |
スクリーンショット | 50枚 |
古典的な画面クリック式のアドベンチャーゲームをVRで作ってみましたという感じのゲーム。
多くのメーカー、ゲームクリエイターが今のVRではPSVRでは大した事が出来ないからしょうがないよねという妥協の産物を作ってきている中、本作は「PSVRの性能で出来るゲームとはどんなだろう?」というアプローチをしたと思われる作り方。
つまりはPSVRでは、「ほぼ移動出来ない」。映像こそ時々現実と勘違いする。たとえば「机」があったなら、そこに思わず手をついてしまいそうになる事もある。常にそうではないけど、ふとやってしまう事はある。つまり、映像はそれほどリアルではなくとも勘違いする程度のレベルにはある。ただし、顔は動かせても移動はほぼ出来ない。そしてプレイヤーの動きにある程度は反応させられてもそれは不自然なレベルで、どうしても「生物」というか「人間」がいると不自然になってしまう。
これを主人公は妖精であり、他者の目には見えない存在、その世界に物理的な影響を与える事が出来るのは「静止した時間」の中だけという制約をつける事で不自然さを取っ払っている。幽霊的存在で「その場にいる」けどその存在は誰にも影響を与えないという上手いやり方。もちろん、同じ内容を普通のアドベンチャーゲームで作る事は出来る。けれど「その場にいる」感はVRでないと出せない、これが上手い。
後はVRとは関係ないけれど、その時点では「行かせたくない」ところは「謎のバリア」があったり「今はそっちにいってる場合じゃない」だとか「そっちじゃないよ」などと無理矢理移動方向を強制させるやり方を取る作品がほとんど。人が寝てて通れないとかもあるな、飛び越せよと思うが。本作は妖精という特殊な存在を感知できる「ネコ」、これを妖精は苦手としている。苦手としているというか天敵と言っていい、このネコにより行く手を遮られてる。もちろん「何でそこに猫が」とはなるかもしれないけど、いても不自然ではないし、妖精の行動を阻むにはいい手だろう。
プレイするにはPSVRに加えてPSMOVEが2つ必要とハード的障壁が大きいけれど、揃ってるならプレイする価値はある作品。メガCD時代の夢見館の立ち位置に近いか。ただそれよりはかなり天才的だが。
ストーリーははっきりきっちり語られるわけではないけれど、そんなに深く考えなくても大体の事、プレイヤーの正体、デラシネというタイトルは何なのかはわかる作り。実際、作中の登場人物とは触れ合う事は無くて傍観者の立場なんだけど、それでも彼らと一緒に過ごしてきているという感情は湧くし、だから彼らと別れる事になる終盤はとても切なくなる。アドベンチャーゲームの在り方として妙な新システムやら余計な何かやら頭悪い事するクリエイターが多い中、シンプルにまとめた本作はアドベンチャーゲームのお手本ともいえる名作。そして「伏線」とはこういうものだと頭の悪い科学アドベンチャーシリーズのライターに突きつけたい。伏線張ったなとプレイヤーが思ってしまうのは伏線じゃない。終盤まで、最後までプレイして「そういえばそうだった」と気づく、「そういう事だったのか」となるのが伏線だよ。
アイテム探し的な要素もあるけどトロフィー条件になっておらず、最後までプレイすればそれでコンプリート。古典的アドベンチャーゲームとは書いたけれど、VRなんでカーソルがあってあっちこっちクリックするというわけにはいかず…そういうシステムも不可能ではないけれど、360度見渡せるVRでどこでもチェックできるとなると絶望的な難易度になってしまう。なのでどこをチェックすべきかはある程度絞ってくれている。なので難しい箇所は特にない。
ただ見るだけではなく、プレイヤーに自由を与えつつも基本的には一本道。ウォーキングデッドと同じく上手いやり方をしているので、それでもゲームをプレイしてるとは感じるのがいいよね。
メインヒロインとでもいうべき美少女のユーリヤも当然推しだけど、ルーリンツがとてもいとおしい。余計な事をしなければよかったという後悔とか責任とか、妖精さんとしてどうにかしてあげたいと思う。あまり書けないけど、ここには。
全てのトロフィーを手に入れた |
じっくりプレイすれば1日、ゆっくりプレイしても2日もあれば終わる作品なのに何でこんなプラチナ率=クリア率低いのかわからない。
これに満足できないなら一体何でPSVR買ったの?なんだけど。
赤い指輪をつけ、新しい妖精となった |
自分自身が誰なのかすらわからないまま誘導に従い…妖精さんになりました。
妖精の時計を手に入れた |
ざっわあるどーときよとまれぃ
ユーリヤの声に応え、枯れ花をよみがえらせた |
命のやりとりをする恐ろしい能力、実際ここまでがチュートリアルだろうと思う。
シチューに、すべてのハーブを入れた |
そしてアドベンチャーゲームが始まる。さあハーブを探すのです!…結構脱落してるな、ここで。そんなにノーヒントでのモノ探しが嫌か?行動出来る範囲なんて限られてるし、難しいところなんて無いだろうに。
校長と出会い、金枝に触れた |
ほのぼのとした子ども達とのふれあい物語…ではない事を思い知る。
ロージャを眠らせ、悲劇を回避した |
妖精さんは時を遡り過去を変える事が出来る、これを繰り返してよりよい未来を手に入れるゲームなんだろうか?と思ってる頃
みんなの案から、椅子を置く場所を選んだ |
妖精さんの椅子の位置を自分で選ぶのです
ルーリンツとハーマンが音楽堂を開く手助けをした |
世界名作劇場を見てる気分になる何というかほのぼの名作感
オルゴールを鳴らし、みんなと演奏会を行った |
直接触れ合う事は出来ないけど、みんなと一緒に楽しく…仲間になった気分で
ニルスのメガネを見つけ、何かに気付かせた |
不穏な空気が流れ始める。シナリオが一本道ではないならこういうとこで分岐するんだろうね。
ハーマンの松明を灯し、彼が悪い妖精を呼んだ |
日本語を完全にわかってない人が無理矢理翻訳したかのようなヒドいテキストだな。彼が悪い呼んだって
マリーとロージャの消失を目の当たりにした |
再会なのに消失
ルーリンツの金枝に触れた |
ルーリンツの絶望を思うと切ない
赤い指輪でユーリヤをよみがえらせた |
赤い指輪の力
妖精になったユーリヤの金枝に触れた |
妖精には過去を変える力がある。けれど運命を変える事は罪深い。
みんなの演奏会を、見送った |
とてもとても切ない…根なし草