PS2で発売されたゲームのリマスター版。お馴染み「日本では販売されない」ソフトの1つだけど、PS2版は日本でも販売されたので、日本語音声は収録されてる。主人公がハーフヴァンパイア…いわゆるダンピールなんでかなり強い。二足歩行するヤツならバケモノ相手でも吸血出来て、ボスクラスのヤツでもそれだけで体力無くなるまで吸える。中ボスクラスになると吸血不可能だけど、何故か。吸血すれば敵を倒せるだけでなく体力も回復するんで、ボス以外は吸血だけでも大体対処出来てしまう。
ただマップが大きい、そして主人公は水が苦手で触れるとすごい勢いで体力が減っていく。3Dだから距離感をつかみにくいけど、ジャンプアクションが多い、その異常に高い能力で道無き道を進む。次にどこに行けばいいのかわからなさすぎる。一応、目的地は「光る」んだけど、そこに行く道がわからない。壁で遮られているからあっちこっち。正直なところ「光」はほとんど役に立たない。「行った事がない」ところはどこだろうって感じで総当たりする勢いでのプレイになる。主人公は強いけど、敵は容赦なくすさまじい勢いで攻撃してくるし、バグなのか意味不明にとんでもないダメージ受ける事も多いし。吸血してる最中も敵からダメージ受けるし。死ぬ時はあっさり死ぬ。ボスも強め。
最初のボスの突破率がトロフィー見ると50%切ってて、トロフィー系サイトのpsnprofilesでも55%しかない。独特のゲーム性なんでボス前に脱落した人も多いだろうけど難易度ノーマルのクリアは11%。この脱落は「どこに行けばいいのかわからない」が繰り返されてうんざりするからだと思う。最初のボス倒せるならその後、アクション的にはそんなに厳しいところは少ない。ところどころ厳しいけど。どうすればいいのかわからないってのも多いか。壊せる壁が結構ある、それは目印はあるんだけど気づきにくい。気づかないとずーっとどうすればいいのかわからずうろつく事になる。
PS2時代は規制が緩かったのか人体が派手に破壊され生首が転がるし、海外のゲームなのに当たり前にナチスがハーケンクロイツ掲げてるし。そして容赦なくナチス兵を惨殺していく主人公。助けてくれとか見逃してくれとか言ってるけど皆殺し。ナチスが生み出した人外のバケモノもうろついていて、バケモノにナチス兵が襲われてる。普通は今は敵対していてもって感じで助けに行くわけだけど、本作はバケモノと一緒にナチス兵を惨殺して、バケモノも惨殺する。周りは全部敵だ。…空飛んでる兵士はずるい。ダメでしょ飛行兵とか、そんなの。
2も買ってあるんだけど、こっちは日本語未対応。2はPS2時代日本で販売されなかったからみたいだけど、せめて日本語字幕つけるとか売るならそれぐらいの努力はして欲しいなと思ってしまう。まあ、英語なら何となく理解出来るからいいけど、それも「この単語何?」「これスラングだろ?意味わかんねぇよ」がありがちで、結局機械翻訳で無駄に時間かかったりするのがイヤ。
トロフィーは後、ハードモードクリアだけ。キツイな。敵の機動歩兵的なロボット奪って戦うシーンがあるんだけど、ここがまさかの6連戦。普段はハーフヴァンパイアの能力で人間を圧倒してるけど、ロボットに乗ってしまえばヴァンパイアの能力なんて関係ない。初めて使う主人公と使い慣れた軍人さんたち。…何で素人に6機も撃破されてんのよ。終盤に生身でそのロボットと戦える場所があるんだけど、生身で戦った方が遥かに楽な相手だった。ロボットいらねぇ。
ストーリーは何だかよくわからないまま駆け足で終了。元々、主人公は父親を探してるはずだったけど、その設定どこ行った?主人公は任務を達成したわけだけど、任務達成報告も何もなく、ラスボスを倒すと短いビジュアルシーンで終了。ストーリーと設定がかなり説明不足だと思う。敵のナチス軍人さん達はなかなかに濃い人が多くて悪くないんだけど、それを活かしきれていなかったのがもったいない。後、銃器が一部ボスと飛行兵以外に不要。とりあえず吸血してればいいってゲーム性なのは残念ですな。
後は最終盤の地雷地帯。地雷は見えず、プレイする度に地雷の場所が変わる。地面を出来る限り歩かないようにしないといけないんだけど、全く地面に触れないプレイは無理。運悪いと、1回ここは着地しないと無理って地点に地雷あって爆発、そこに追撃を受けて死亡とかヒドい事になる。地雷の位置はランダムにしちゃダメでしょ。後ラスボスがヒドすぎ。どこに喰らい判定あるのかわからない。色々試した結果、身体の真ん中の背骨というか大黒柱というか、そこのちょうど真ん中辺りというかなり狭い範囲にしか喰らい判定無し。ただ、放置しておくとどんどん巨大化して当てやすくなる。安全地帯に籠ってその間しばらくPCで作業して、「そろそろいいかな?」って覗くとすっごくデカくなってたので、背骨向けて銃乱射。楽勝だった。…時間かければ楽に勝てる。小さいヤツ相手に頑張ってると弾がつきかねない、そんなラスボスでした。
ステージ1から因縁のあった若本さん演じる「ウルフ」とかいうもう1人のラスボス、多分どっちを先に倒してもいいんだろうけど、こっちの方は「これが因縁のキャラなのか」ってぐらいに何もないザコだった。今までに出てきたナチス奇人変人ショーとでもいうべきボスキャラ達の方が多芸で強かったな、うん。
ハードモードは特にノーマルモードと大差は無かった。本作にはチートコードというものが用意されているのだけれど、コードがわからないので検索。どうやら隠しステージがあるようなのでプレイしてみた。けど、単なる没ステージっぽいもので特に面白みのあるステージでもないし、専用のセリフがあるわけでもない。というか隠しステージかどうか一見わかりにくいっていう。ナチュラルに本編の途中に挟み込まれてる。
BloodRayne2を始めるかどうかは迷ってる。ちょっと疲れた。