テリーはもはや伝説バージョンに戻る事は無いようですし、2003でアンディが消え、今回…舞とジョーも消えてしまい、そして何故か2003に紛れていたビリーと山崎もいなくなり…残ったのは韓国チームの生き残り「キム」とメスト選抜キャラのクセに97以後、毎回毎回出ているヒマを持て余しているフリーエージェントの「マリー」のみ。今回「ダック」が参戦した為、3キャラとなるが、NBCに登場したから使えなかったという言い訳をもってしてもキャラ総数からすると異常に少ないと言わざるを得ません。そもそもがNBCに出ていたのは、今回も登場している「キム」と元々KOFとは縁が無さそうだった「秦兄弟」と「タン先生」。そして今回出てくるはずもない「ギース様」であり、NBCに出ていたからで通用するのは「舞」だけだったりします。
前作でアウトローチームとして登場した「ビリー」「山崎」「牙刀」ですが、生き残ったのは「牙刀」のみ。こうなると、意図的に消されたと考えるのが自然でしょう。
何故なのか?新しいKOFを演出する為?
実のところ、「餓狼伝説」キャラは人気があるようでいて、KOFファンの間では潜在的に人気がありません。かつて存在していた餓狼ファンとKOFファンの確執。そして餓狼開発チームとKOF開発チームの確執。
97においてファン選抜されたキャラ3人全てが餓狼伝説キャラだったという事実も、今となっては遠い昔。
ここでは「舞」に絞って少し話を進めてみます。
人気が高そうな「舞」ですが、潜在的な人気は非常に低いようで(当サイトのアンケートでも舞は…)、カプコンで同じ位置にいる「春麗」が何故か未だに高い人気を保っているのとは対照的です(何故、春麗が人気を保てるのか謎ですが)。
何故、人気が無いのか?見飽きたというだけであれば、春麗はナコルルの人気が落ちていてもよさそうなものです。いや、確かに両者とも、一時期に比べればかなり人気は落ちています…が、舞ほどではないでしょう。所詮、舞は「インパクトの強さ」だけだったのか?そうは思いません。
不知火舞というキャラ、意外というか女性人気が高いキャラでした。強い女性という事で、でしょうか?
一方、同じような条件だった龍虎の「ユリ」はどうなのか?多大な批判を浴びつつ、とんでもないキャラへと変貌を重ね、結果…そーいうキャラとしての位置を手に入れ、人気を確立しました(龍虎ユリファンとしてはあまり認めたくない事ですが、KOFユリは商業的には成功を収めたといえます)。
そもそも舞の女性人気は「強い女性」「1人立ちしている女性」という点にあったようなんですが…KOFでは餓狼チームに入れないと愚痴をこぼしたり泣いたり。女性格闘家チームを作るのはユリだったり、香緋だったりしていて、舞は動きません。KOF舞は「1人では何も出来ない」のです。「アンディにつきまとう」哀れな一歩間違えればストーカー扱いされるような鬱陶しい女性。何故か、やけに高圧的というかわがまま…女性格闘家チームの和を乱していた存在です。これでは…人気が出るはずもありません。
一方の男性人気ですが…正直どこに魅力があったのかよくわからないのですが、餓狼3時点でとんでもなく人気が落ちていたという実績もありますし、「舞」が異端だった餓狼2、餓狼SP当時と違い、多くの女性キャラが存在する現在…舞はたくさんいる女性キャラの中の1人に過ぎません。支持されてないとはいいませんが、支持されてるともいえません。もはや、ありふれた凡庸なキャラとなっているわけですね。
もちろん、ただ単に人気が無くてというだけでなく、「NBC」に出ていたからという理由もあるんでしょうが…あと、まりんに睨まれた。
明らかに「さあ、萌えてくれ」という意図で繰り出された「まりん」ですが、かなり不評。KOFスタッフとしては納得がいかなかった事でしょう。そして、その「まりん」が2003においてライバル視していたキャラは「不知火舞」。
不知火舞は不人気、NBC、まりんという3つの要因によりKOFを追い出されたのです!
えぇ、「まりん」は「不知火舞」に勝ったのです。世間がどういおうと、まりんは舞をKOFから追い出す事に成功したわけです。…KOFスタッフの陰謀などではなく。
ところで…XIで「まりん」が目を付けたのは「ユリ」。来年、サカザキさんの無事な姿を見る事は出来るんでしょうか?
KOFファンにも餓狼伝説ファンにも餓狼キャラの参戦を望んでいない人が多いです。お互いに意味は違いますが。
結果として、今回の餓狼伝説キャラ大幅削除は「正解」だとは思います。
ここで上手いのは大量に消しつつも「ダック」を参戦させてきた事。
この「ダック」というキャラ。人気があるのかというと、実は微妙。
初代餓狼に参戦して、餓狼2で消えて、餓狼SPで復活、餓狼3で消えて、RBで復活。WAで消えたけど、家庭用WAで復活という人気あるんだか無いんだかさっぱりわからない扱いです。どちらかというと「開発チーム」に愛されていたキャラという感じで、ゲーム以外の各種メディアでの扱いも散々です。まともに扱ったのは電撃CD文庫ぐらいなものです。
では、そんなびみょーなキャラの参戦が何故、「正解」なのか?
ダック自体の人気は微妙であるにも関わらず…(秦兄弟とタン先生のファンには悪いとは思いますが)NBCの秦兄弟とタン先生参戦よりも、XIのダック参戦の方が餓狼ファンの心を大きく揺さぶったと私は考えます。
びみょーーな扱いであるとはいえ、餓狼伝説シリーズの裏番長というか、裏の象徴キャラ。秦兄弟ファンでありダックは好きでない私ですが言い切ってしまいます。NBCには秦兄弟が出てくるより、ダックが出てきた方が多分「拍手」してたと思います。「わかってやがるな」と。
もちろん、餓狼ファンを意識して作ってるのは確実で、グリフォンでさえコマンド変更、KOF汎用の半回転×2コマンドにされてしまった超投げが、ダックの場合はお馴染みのアレ。しかも、アルカディアによれば「通常技からつながらない」。「コマンドがアレでも連続技に使えば関係無いじゃん」というツッコミさえいれさせない頑固な仕様。密かにダックの象徴ともなっているビートラッシュも当然装備。…参戦してきた事自体はともかく、この仕様に文句を言う「餓狼ファン」はあまりいないかと思います。すっかり原作が何だかわからなくなってしまった他の餓狼キャラに比べてダックだけ何故か異様に餓狼してます。
餓狼キャラ大幅削除だというのに、その事実を忘れ、何故か「餓狼伝説」は愛されていると勘違いしてしまう程に、ダックというキャラは濃すぎです。
一方、餓狼をよく知らない&よく思ってないKOFファンにとってですが。
ダックが餓狼伝説にとって大きなキャラという認識自体無いんじゃないでしょうか?
感想としては「餓狼キャラ出てくんなよ」ではなく「何で、こんなキャラ?」というものなのではないでしょうか?
つまり、反感を買いにくい「餓狼を感じさせないキャラ」。実際にはイヤっていう程に餓狼なキャラなんですが。
たった3キャラとなってしまいましたが、それでも餓狼伝説の魂は消えておらず「餓狼キャラ出てくんな」「餓狼キャラが出ないのは餓狼をバカにしてる」という両方の声に応えたかのような「見事」と言うしかないキャラ選択となっていると思います。
テリーが帰ってくる事はもはや有り得ないんでしょうし、今後は「ダック」が餓狼伝説の顔として出続ける事になるのか?それとも、餓狼伝説の時のように、あっさり消滅したかと思えば、いきなり復活したりという事になるのか?
今後についてですが、アンディはともかくジョーの人気は未だに高く、今後も出番が無いという事は考えづらく…韓国チーム復活と共に空いた席に入ってくる事はあると思います。テリーが消えて、その席にジョーという可能性もありますが。とにかく、このまま消えるキャラではないでしょう。個人的にはこのまま消えていても全然構わないというか、その方が嬉しいんですけどね。
なお、ダックというキャラ…私は「テリーの親友」と認識しています。ゲーム本編ではダックとテリーの友情はあまり描かれていませんが、実際にはジョーとホアみたいに気の合う友達なのではないかなと。
餓狼伝説だけで、こんなに長くなっちゃいました。この先、龍虎だとかMOWだとかの話をして、消えたキャラと復活したキャラの話をして、新キャラの話をして…。
とんでもなく長くなるので、少しづつ分けて書いていこうと思います。今回はこれだけ。
まあ、これを読んだ人がどれだけいるのかって話ですが。無駄に長いですしね。