1999年11月29日:新生雑記

「ロリちゃんでぇす」
 元ネタわかる奴の方がおかしいな、それは
「ボクもそう思う」
 ってわけで、今回は敢えて元ネタばらしません。
「というわけで今日の話題はモンスターメーカーですっ」
 …元ネタ、バラすなってのに…
「言わなきゃ、ばれないのに」
 大体、何の脈絡もなく何故MMなんだ?
「いっつも脈絡なんてないと思うけど?」
 そういわれりゃ、そうだな。
「とはいっても、突然の思いつきじゃなくて、ボクが登場する以前、ううん、HP公開以前からの祐里の雑記を全部、読んでみたんだ」
 また、ヒマな事を。相当な量だから1時間位かかったろ、全部読むには。
「もっと、かかったよ。それにしても、凄い事いっぱい書いてるね」
 うむ、かなり危ないネタをぶちまけていたからな。危なすぎて公開していないものも多い。宗教ネタはあるし、犯罪者は○○とか、日本は○だとか
「そう。政治、アニメ、ゲーム、教育改革。一貫性がなくて、本気なのかどうなのかもわからない。普通「ロボット大戦」どうのこうの書いた翌日に『今の日本は○ってる』とか書く?」
 その日に思った事を書いてたからなぁ。
「そん中で、比較的大人しめで、話題性がありそうなものに『モンスターメーカーの紹介』があったってわけ」
 あれか…モンスターメーカーっつうか「N○○○○○ュー」と「多○○○夫」を名指しで非難している。
 あれは勢いだけで書いたからなぁ。けど「多○田」っていまだに変わってないよな。言う事ばかりデカくて。
「で、あれ、ここに転載していい?」
 あれは社内LANだから好き勝手書いたんであって、そのままってわけにはいかないな。WWWは『個人』を非難する場じゃないから、もうちょっと大人しめにして、修正加えないと。
「じゃあ、今すぐやって」
 はいはい。……と、こんなもんかな。個人的にはセンチメンタルグラフィティーの紹介文の方が出来がいいと思ってるんだが、あれはなくなっちゃったからな、実に残念。まあ、センチはみんな知ってるだろうから、こっちの方がいいのかな?

モンスターメーカー 闇の竜騎士

 様々な点においてこれほどサギ的なゲームは存在しないのではないだろうか?
 ゲームは古くさい、ごくごく普通のRPG。ちなみにモンスターメーカーってのは、かな〜り昔に九月姫氏がキャラデザを担当し人気を博したカードゲームです。日本のカードゲーム文化の原点ともいえるでしょう(トランプとかは抜きね)。関係ないけど、私は全シリーズ購入しちゃったりしてます。
 で、これはPCエンジンのゲームなんだけどGBで3本、FCで1本、SFCで2本ゲームが発売されている。小説やコミック、ドラマCDも発売された。まあ、それだけ結構、一部では有名だったし人気の作品だったわけだ。
 で、こいつはFC版発売後に製作発表されて、当時は結構反響を呼んだわけです。ところが発売予定が伸びる、また伸びる、どんどん伸びる。少しづつ発売予定をずらしていき気づけば1年以上の時が過ぎていた。
 その間、多○田っつう責任者が誠意を持って遅れたわけなんかを雑誌で語ってたわけです。九月姫氏の絵はドット絵にするのは難しいとか、どうせ作るならPCエンジンで最高のRPGにしたいから最初から作り直しているとか、ね。
 まあ最初の内はみんなも彼の言葉を信じていたでしょうし、遅れた事に対し、わざわざ説明をつけるという誠意ある行動に好感を覚えたりしたものです。が、それが3回、4回、5回と続けば「いい加減にせえよ、多○田」となるわけでございます。
 元々、この多○田氏が今まで担当したゲームは発売日を守らない事で有名だったのだが、これはあまりにも遅れすぎた。本来ならゲームと同時発売だったはずの音楽CDが、いい加減待ちきれなくなり先行発売された。
 そして、時は過ぎ、後に発表されたGB版やSFC版が発売されてしまう。この頃になると、もう遅れた事に対して「言い訳」もしなくなっており、原作者もちょっと怒り状態に入っていた。
 そして長い月日が流れ今度こそゲームと同時発売するはずだった音楽CD第2弾が先行発売された……。
 もはや発売日変更は一種の伝統になっており、どれだけ遅れるかPCエンジンユーザーは、それが楽しみになってしまったのです。
 本来の発売予定から3年以上過ぎた頃の事。遂に久々に情報が入った。発売日決定!これで楽しみが減るのかと悲しみにくれたものです。しかし悲しむ必要はなかったのです。
 前編?ぜんぺん??前編だとぉぉぉ、何じゃそりゃぁぁぁ。ロボット大戦Fも前後編に分けましたが、あれと似たようなものです。これ以上伸ばすのはまずい。なら出来上がってるとこだけでも製品化して出しちゃえ、ってわけです。
 多○田氏の説明によると「PCエンジン最高峰のRPG」にする為にCD1枚に入りきらなかった。との事でしたが、もちろん信じる人がいるわけありません。そして、これで後編がいつ発売されるかという楽しみが出来たのです。多○田氏は自信満々に「半年後」と言い切り、そればかりかその続編を1年後に出すとまで豪語しました。多分、とりあえずとはいえ「半分だけ」でも製品化できたので、後はもうすんなり進むだろうと考えたのでしょう。
 しかしPCエンジンユーザーはもちろんの事、PCエンジン専門雑誌でさえ彼の言葉は信じられないと記事に書く始末(公平な立場にあるゲーム雑誌が一個人を非難するってのは異例の事である)、しかも、開発会社(NECアベニュー)の広報にまでインタビューを試みている。彼女はもう退社するって事で本音が言えたわけで「半年後?絶対無理でしょう」などと述べていた。自社の広報担当にまで疑われていたのだ!
 そして「前編」は発売された。それはもう凄まじい内容だった。デバッグ作業もテストプレイもほとんどしてないのが見え見えな、壊れまくったバランスとバグの多さ(マニュアルに、こうするとゲームが止まりますなんて書かれた紙片まではさまれていた)。とにかくザコが強い、強い。しかも出現率は高い。ただレベルが足りないだけなのかと思うと、そのダンジョンのボスキャラとかには楽勝できたりするので、そんな事はないらしい。しかもセーブできる場所が限られており、セーブできないままダンジョンを連続攻略させられたりする。もちろん全滅すればGAMEOVER。2時間程SAVE出来ないまま先に進まされ、その挙げ句、激強のザコにしつこく絡まれ全滅した日にゃCD投げつけたくなります。
 また誤字脱字も多い。ゲーム史上最高の多さではなかろうか?
 そしてセンスが古いというか元々が3年前のゲームなのでシステムが古くて、とってもセルフサービス。様々な点で不親切なシステムなのだ。
 これに耐えて耐えて先に進めると、突然ぶち切れる。いわゆる前編の終わり方ってんじゃなくて、全然区切りのついてない本気で途中な箇所でゲームが終わる。そして「クリアデータは後編で使うからとっとけ」というメッセージが出て終わり。このクリアデータがでかくて邪魔。PCエンジンってのは今のハードみたいにバックアップ環境整ってないから保存しておくのが面倒なのだ。
 もう、その凄まじい内容に非難ごうごう。「ふざけるな、金返せ!」っていう。キャラと音楽だけが一流で後は五流レベルだったから当然といえば当然なのだが。
 まあ、それはともかく半年が過ぎた。当然だが後編「神々の方舟」は発売日が伸びていた。一切説明もないので、どうなっているのかさっぱりわからない。とりあえず伸びた。
 そして2年過ぎ、3年過ぎ…世間ではPSやSSが既に主流となっていた。そして、唯一残っていたPCエンジン専門雑誌「電撃PCエンジン(現在の電撃G’Sエンジン)」にて、誰も気づかねぇよって位にどうでもいいページの片隅に小さく発売中止になった事が記されたのであった……
 多分、当時PCエンジンユーザーだった人以外にはこんな無責任なサギソフトがあった事なんて信じられないと思いますが、これは事実です!前編だけ発売して後編を発売しなかった、裁判に持ち込まれたら負ける事必至のソフトがあったのです。今となっては証拠の雑誌とかも手元にないけど徳間書店の「大技林」で、このソフトの説明を読むと、少しは信じられると思います。「長い製作期間を経て発売された超大作RPG、物語は後編『神々の方舟』で完結する」といった内容の事が書かれています。事情を知らない人が読めば、その言葉の意味通りにとってしまうだろうが、知っている人が読めば、「すっごい皮肉」ってのがわかります。「長い製作期間」「超大作」「後編で完結」全て皮肉ですね、これは。
 ちなみにこのソフトを発売したNECアベニューは今現在、どうなったのかよくわかりません。多分、NECインターチャネルが、その後継会社でしょうが。
 そうです、アレです、究極的なクソゲー「センチメンタルグラフィティー」を発売したところです。
 で、この会社からはSS発売当初から「モンスターメーカー ホーリーダガー」というタイトルが発表されてました。もしかしたら「闇の竜騎士」と「神々の方舟」をまとめたものなのかもしれません。「かもしれません」ってのは、このソフトがいまだに発売されてないからだぁぁぁぁぁ。またか、またなのか、多○田!センチメンタルグラフィティーなんぞ作ってる場合じゃないぞ!アンタだ、アンタ、多○田○夫。
 この多○田氏は無責任な発言が多く、かの「センチ」発表時も「ときめきメモリアル」にはない本当の恋愛を見せてやると発言した事で有名。もちろん「センチ」は恋愛なんてものじゃありませんでしたりゅん。野宿が当たり前で日本をかけずり回って家出したバカ娘をなだめて、一方的に相手を振って、せつなすぎる内容ですりゅん。ゲームにもなってません。りゅんりゅん言っても仕方ないりゅん!まあ「センチ」は「センチ」でまたモンスターメーカーに勝るとも劣らない面白いエピソード満載なんで、機会があったらお聞かせしますりゅん。りゅんりゅん

2000年 3月24日:新生雑記

 11月29日、これはまんまです。結局、SS版モンスターメーカーのホーリーダガーは開発中止。まあ、アレを書いた当時っつうか発売予定欄にモンスターメーカーとNECインターチャネルの名前見た時からどうせ発売されないなって予想してたけど。
「全くりゅんりゅん」
 センチ2も遅れたらしいな。さすがだよ。ホーリーダガーには田○多さんは直接関わってなかったみたいだけど、にしてもな。