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墨鬼

５段階評価	☆☆☆
トロフィー難度	☆
プレイ理由	PS+で無料だった
推しキャラ	無
スクリーンショット	3枚

感想

　タッチパッドで指を筆に見立てて画面に墨で線を描いて、それを土台とするアクションゲーム。アイデアは悪くないけど、出来は悪かった。墨鬼というより放火魔でした。

　墨要素を抜くと普通のアクションゲームになるんですが、特殊動作が結構ある割に使い道が無い。ステージ数は多いものの、使い回しで同じようなステージばかりでボスも使い回し。筆で土台を作ってトラップ地形をかわすだとかが本来のプレイの仕方だと思うんですが、ダメージを受けた時の無敵時間がかなり長いので、トラップでダメージ受けて、その後の無敵時間で無理矢理突破だとかが余裕で可能。

　筆で空中に床を作るだけでなく、攻撃用の筆で指定した地点に直に炎を置いたり、雷を落としたりも出来る。これが結局色々と台無しにしてしまっているというか、主人公の鬼は槍を持っていて、前述の通り、槍アクションはそれなりに豊富。でも、槍なんて飾りです。槍で攻撃出来る範囲なんてたかが知れてるし、攻撃力も大した事が無い。とんでもなく高いところに敵が現れた！じゃあ、筆で床作って高いところまで移動して…なんてやるより、その地点の炎を置いた方が遥かに早い。攻撃全部、炎で槍を一切使わなくても良いというより、槍を使ってるようじゃクリア困難。ボス戦はあっちこっちにザコが湧いてくるので、モグラ叩きのように雑魚を炎で焼きつつ、ボスには雷と炎で常にダメージを与え続けるというゲーム。…ボス戦がもぐら叩きと化すアクションゲームって。敵の弾を消す事が出来る水筆で弾消しもするから、実に面倒なもぐら叩きだがね。

　アイデアは悪くないし、ゲーム全体の世界観も悪くは無いんですけどね。墨が足りなくなった時に、必死に画面をこする必要があるんで、それがとても疲れる。全くこの要素は売りにならない。プレイヤーを直に疲れさせるのは歓迎なんてされない。

　ステージの分岐がクリア後でも自由に選べないのも面倒くさい要因の１つ。良い成績でクリアしないとNGルートに入ってしまうので周回プレイが面倒で仕方ない。１度分岐した後は良い成績とればどちらのルートにでも入れるけど、良い成績でなくとも好きな方に進ませて下さい、それが周回プレイってもんだろ。

　広告とか公式サイトでまるでヒロインかのような扱いを受けている姫様。光姫は終盤にイベントで出てきてあっさり殺されたり、あっさり殺されたりするだけのキャラ。全くヒロインではないどころか出番すらほとんどない。基本死ぬ。ネタバレだけど、あまりにもヒドい扱いなんで書かざるを得ないだろう、これは。「あ、この姫可愛い」と、それでプレイすると騙されますよ？

ぐうたら鬼

エンディング１に到達

　最初の分岐でいきなりＮＧだと、これ。さすがに初回プレイでも最初の分岐でこっちに進む事は無いはず、普通。たらたらと進行してて、ボスのたくらみ止めるの間に合わなかったよ、まあ仕方無いよねという酷いエンディング。…主人公はただ使役されてえるだけの鬼なんで、悲壮感も何もない。本当に「ああ間に合わなかった」程度。これはヒドい。