メタロイドオリジンを始めてみた

 メタギャルの続編。セール中で500円ぐらい。メタギャルは決して完成度が高かったわけではないけど、気軽に遊べて使えるキャラも多いそこそこの良作だった。

 けど今回のはまだ3ステージしかクリアしてないけど、「面倒くせぇ」ってなるゲーム。後、ボスの攻撃に回避不可能なものが紛れてる。うん、間違いなく回避不能だろう。ジャンプで飛び越せないのに突進してくるものは回避無理。後、逃げ場のない射撃とか。スキルとしてライフ回復あるんでそれでどうにかしろって事な気がするけど、それは違うだろと思うんだ。

 古き良き時代の何たらに「誰でもわかる100手詰めの詰将棋を実際に100手動かさないといけない」みたいに評したけど、本作のパズル要素もそんなもん。「こうすればいいんだろうな」なんだけど、それをやるのが面倒くさい。各ステージに5個づつ何かボーナスアイテムがあって1つのスキル。一本道じゃないからあっちこっちにあるし、わけのわからん「答が見えてるパズル」を解かないといけなかったり。手に入れたスキルはロックされててアンロックには道中で手に入れた金が必要だし、コンティニューするにも金が必要だし。

 画面下が見えくて下にもマップが続いてるのか即死の穴なのかわからないところが大量にある。けど即死の穴入ったら金払ってコンティニューだ。バカげてる。全然面白くないぞ、これ。当然のように「背景なのか足場なのか区別つかない」というクソゲー特有のアレも当然装備。さすがだぜ。決してクソゲーではないんだけど、クソゲー臭は漂っている。敵を倒した後の爆風にバカみたいに長い間攻撃判定残ってるのがメタギャルの続編だなぁと思わせる。メタギャルの敵はそんな事無かったけど、マグマギミックがそんなだった。画面から消えてもしばらくの間判定が残っていてマグマが無くなったので先に進もうとすると謎のダメージっていう。こういうのは意地悪でやってるわけではないだろうから調整しないとダメだよな。

 前作と比べると随分と頑張ってる。けど同ジャンルのぎゃるガンヴォルトが1作目はメタギャル以下の内容だったのが2作目でかなり完成度あげてすごい面白い内容になっていたのに対して、こちらはただただ「面倒くせぇ」になっていてゲームとしての面白さを完全に放棄してしまってる。そういうゲームを作りたかったというのは認めるにしても、ボスの出来の悪さは擁護出来ない。

 そしてゲーム自体ではないのだけど、PS4版。後発なのに何で日本語無いのよと。先に発売されたSwitch版にあるのに。まあPSストアでは英語オンリーみたいに書かれてるけど実際にはフランス語とかオランダ語とか複数言語対応してる。でも、日本語は無い。というよりSwitch版で選択できる言語から日本語だけ取り除いたバージョン。PS4版はSwithc版と販売メーカーは同じだけど移植スタッフが違うという事か?Switch版を元にしたのだとするとわざわざ日本語を除外するという作業になるがそんな事するわけもないので。つうか同じメーカーで後発なのに対応言語減るってどうなってんだろうね?

 ああ、後…メタギャル…METAGALはロックマンことMEGAMANがタイトル元だろう、MEGAがMETA、MANがGAL。なのでゲーム内容はロックマン。じゃあ今回はメトロイドのような探索型なのか。確かにかなり探索するけど、所謂探索型アクションではなく普通にステージクリア型。ロックマンではなくなったけど、普通のアクションゲーム。この辺りも何でそうしたと思ってしまう。タイトル詐欺といっていいと思う、こういう場合。

 ステージ6まで終わった。何か巨大ジェム全部集めたトロフィー取得したんで、どうやらアイテム探しはしなくていいようだ、この先。空欄だった6スキルも全部埋まったし。まだPEAKとかいうよくわかんない欄が埋まってないけど、今までの経緯からいけばどこかのステージの中ボス倒してアンロックだろう。面倒な部分終わったかー。

 ただステージ構成と敵が、いわゆる「難しくてやろう」系でホント楽しくない。ただただ時間かかるだけのクソザコ。無駄にプレイヤーの動きを止めさせるギミック。クソゲー開発者が大好きな「つるつる」滑る床。そして水中ステージ…は今のとこ別にプレイしづらいわけではない。前作でも水中ステージは特に害無かったか、そういえば。動きが遅くなる程度はいいんだ、マリオみたいに泳がされて普段使えるアクションが使えなくなるのが嫌い。氷ステージと水中ステージはホントいらない。上手い下手関係なく面白くない。上達しても面白くないよな。滑る事で難易度あがってるステージって。結局慎重にプレイするしかないってだけで気分よくプレイするのを阻害する。

 3キャラもいるのかー。メタギャルはトロフィー目的なら主人公のメタギャルで少しプレイするだけでいい。けど、全キャラでクリアするまでプレイする程度には楽しかった。イラっとくる場面はありつつも。本作はステージクソ長いし、敵もギミックも鬱陶しいし、ボス戦もつまんねぇしで、今使ってるキャラ終わってもまだ残り2キャラもいるのかと思ってしまう。いや、嫌ならプレイしなきゃいいだけだけど、それは負けじゃないか、トロフィー有無関係なく。ワイフインパクトのアレナモードなんて「負けでいいよ」と2回失敗した時点でもうやめたけど…うーん。

 トロフィーに「バイク特攻」があって、「KAMIKAZE」とか書かれてるのが何かなぁって。つうか「かみかぜ」なのか「しんぷう」なのかどっちだよと未だによくわからない。

メタロイドオリジン トロフィーコンプリート

 3キャラいるのに誰使っても大差無いというか強いか弱いかの違いって感じだった。

 最終的には空を飛べてホーミングレーザー、反射レーザー、エネルギーレーザーって感じで、あらゆる状況に対処出来るNevaが圧倒的に強くて、一応主人公格っぽいErikaが攻撃範囲の広さでそれなりの強さ、反射ショットとエネルギーショットもある。使える能力がほぼエリカと同じだけどショットの類がゴミすぎて常時辛いZetaが最弱。圧倒的最弱。ErikaとNevaはほとんどのボス相手に特殊ショット撃ってるだけで勝てる。Zeta使って初めて「え、こいつこんな事してくんの?」ってなる。

 ボスの強さがあまりにもばらばら。ステージ1のボスは本作ではかなり強い部類。ほぼほぼ無敵でこちらの攻撃が入るタイミングが少ない。こういうこちらの攻撃が入らない時間があるボスはホントダメだと思う。なのに入らない時間があるというより入る時間があるっていった方がいいぐらいにほぼ常時無敵の奴がステージ1のボスって何だろうな。慣れてしまえばラスボスの方が遥かに楽っていう。

 誰使ってもそもそもが大差無いのに、性能差が大きく出てくるのはスキルが揃う終盤というのもどうしようもなく愚か。そのキャラを代表するスキルぐらい最初から解放しとけっていう。ロボット大戦のかなり撃墜してから解放されるエーススキルもアホだけどな。もうそこまでプレイしたなら、今さらスキル追加されたってっていう。せっかくウィンキー時代にはなかった数値のステータス以外でキャラ性能を魅せる事が出来る部分を「そんなスキルあろうが無かろうが」の終盤とか2周目にやっと使えるとかバカじゃねぇのと。本作の場合は序盤から中盤が本気で誰使ってもほぼ同じになるっていう点で愚か。