久しぶりにゲーム売場に行った

 デラシネプレイしたくなってPSMOVE買いに。デラシネは発売日に買おうとしたんだけど、PSMOVEがあの当時売ってなかった。販売機会損失してるよなぁと当時思ったもんだ。

デラシネ感想

 まだ2章しかプレイしてないけど、低価格な割にかなりいい。ただVRである必然性は一切無い。

 必然性は無いけど現時点でのPSVRで出来るギリギリではあると思う。キャラをプレイヤーに反応させなければ。その分VR世界は広がる。デラシネのプレイヤーは人間には見えない妖精。多分飛べる…んじゃないかな。なので高度は自在だし、人間が反応する必要が無い。時間停止してるし。プレイヤーの行動にVR的に反応させる必要が無い

 重要なのはプレイヤーとキャラクターは別次元の住人である事。実際、妖精と人間は同じ世界にいるんだろうけれど、互いに触れ合えない。なら、それは別次元だ。これがVRの問題点を解決している。プレイヤーの位置を上手く把握出来てない、どこに話しかけてんだ?程度ならともかく、抱きついてきて画面が真っ暗になる。どうやら頭を撫でてくれてるらしい、みたいな…不具合とすらいっていい挙動。プレイヤーとキャラは接触させちゃいけない。それをサマーレッスンの開発者は全く理解してなかった。デラシネの開発者は多分、PSVRの特性を十分に理解した上で作ってる。デラシネ開発にサマーレッスン作らせたら「その手があったか」みたいな事してくれそうなんだけど…まあ、そもそも作ろうとすらしないだろうなぁ。今の技術で出来る事を自然とやってるだけっぽいから。つうか、これが当たり前な話で、何でPSVRのゲーム作る奴らはPSVRを理解しないんだろうな。DOAXはアレはアレで理解者だけどさ。

 新サクラ大戦とかいう粗大ごみなんてとっとと廃棄して夢見館VR作るべきだろうと思えた。実際どんだけアホだと、新サクラ大戦の発想になるんだろうね?何でアホが仕事してんだろう?VRならゲーム性低くても微妙な内容でも許される。なら夢見館もVRなら現代でも許される。

デラシネクリア=トロフィーコンプリート

 結局のところ、こいつもマイナスをゼロに戻すだけの話で、そして根本的解決はほど遠いというか、世界中滅亡してない?

 何度でも過去改変出来るんだから、過去に戻り続けてもらって根本対処するべきだったな。現代の校長の命で過去に戻り、その過去でそこの校長の命使って過去に戻り、最終的に校長を過去のどこかで殺せれば割と解決しそう。タイムパラドックスにはならんよな?

デラシネは「すごい」という雑記を書いてみたがすごすぎて全くまとまらなかった

 あまりにも感覚的な部分というか天才の代物で、何がどうすごいのか書けなかった。科学アドベンチャーシリーズが話にならんっていう話にそれちゃったし。何かを持ち上げるに際して、ダメなものを「例に出す」のは個人的には「それのどこが悪い」だと思ってる。だって、出来が悪いものを例にあげて「こいつはこんなだけど、この作品はそういう部分が」と出来る。ただ褒めるよりよっぽど説得力がある。ただ、それにしたところで結局上手くまとまらなかった。


時が止まった空間で悪戯をする妖精さん。
こういうのはプレイヤーのアイデア次第。

 でも、推敲しようにも「これは解説無理だ」と今諦めた。なので、ここから先…没にしようかと思ってた雑記。科学アドベンチャーの部分は消したんで、どんな悪口書いたんだ?と読んだって無い。そもそも悪口は書いてない、事実を書いた。


デラシネの行動範囲は1つの学校とその周囲。そこそこ広くそして美しい。
プレイヤーが「行けない」部分も目に入る部分は作りこまないといけない。

 タイトルは「特別すごいように見えないけど実のとこ作れる人なんてほぼいないと思うデラシネ」だった。


かわいい

 今さらデラシネの話。デラシネに限らず「この程度自分でも作れる」と思ってしまう低能がおそらく現在のゲーム業界の9割ほど。残り1割が「普通」。これで10割になってしまうけど、極めて例外的に数人、おそらく2桁すらいないけど、天才が存在してしまってる。

 ちなみに、堀井雄二さんは天才寄りではあるけど「普通」枠。彼の思考が一般的には普通、普通に作ればいいゲームになるのに、普通に作れない。ゲーム業界においては1割しかいない極めて貴重な人材なんだけど。多分、同人、インディーズの世界もそんなに割合は変わらない。ただ、制約が緩いというかキツイというか、無能が余計な口出ししてこないのは多分利点。

 デラシネはVR要素抜きで考えれば、極めて低難度な「昔のアドベンチャーゲーム風現代のアドベンチャーゲーム」。コマンドなんて概念が無いから、コマンド総当たりなんて出来そうにない。けれど、事実上「コマンド」は存在していて、総当たりという解法でプレイ可能。解法も何も難しい部分は特にないんだけど。


実際に自分の目で見て手で探るゲームなので視点を下げる機能もある。
その解説のためであり、決しておしりを撮影したかったわけではないのだよ。違うよ?

 見える範囲、手を伸ばせる範囲全てが「ゲーム範囲」ではなくて、結局何かある箇所にはマーキングされていて、画面が拡大する。そこ以外はただの背景であり移動通路でしかない。シャドウゲイトみたいに、「どこに何をすればいいのかわからん」って事にはならない。一応、「どこにあるんだ?」になる場面もあるけれど。


視点をさげて更に自分の頭も動かしてドアの下を見ると落ちてるコイン。この辺りはVR特有と言っていい。フリーカメラで通常のゲームでも可能だけど、それだと印象はだいぶ変わるはず。

 全然特殊な事はやってない。誰にでも作れそうに勘違いしてしまえる。けれど、天才でないと無理。解説困難だな、わざわざ取り上げたのに。推理モノではないけど、ジャンルとしてはミステリで、「反則」がない。展開や結末だとかに「驚かす為だけに唐突な設定後出しすんじゃねぇよ」「整合性とれてねぇんだよ」「それに何の意味がある?」がない。これらをやらかしてる作品を作ってる奴らは「出来が悪い」事すら理解出来ない…これが無能跳梁跋扈の現在のゲーム業界の実情だな。


主人公=妖精さんは猫が苦手。これはストーリー設定上重要な部分でもあり、ゲーム上も重要な部分。


ゲームの前半は「無駄な移動」をしないで済むように館に猫が配置されている。さすがにこの暗闇での猫は驚いたが。
「こっちには今は用は無いな」だとか無粋なメッセージ出すRPGと違って「猫が苦手」という設定で行動範囲を狭めてプレイしやすくしてくれている。
そして、これはただのゲーム上のギミックなどではなく、ストーリー設定上も重要な部分。
猫は時の止まった世界でも動いてるし、後半になるとプレイヤーは猫に平気で近づけるようになる…何の説明もなく。そして猫に近づける事そのものにはゲーム上の意味は無い。しれっと近づけるようになってる。
考察が好きな人はどういう事なのか考えてくれって事だろう。

 ただ、デラシネの作者は気を使って作ってるのは確かだろうけど、気合入れて緻密にとかってやったかっていえばそうは思えなくて、自然とやってる、どういうべきか、最初から「反則」なんて頭にない、その発想自体が無いと思うんですよね。どうすれば楽しめるものが出来るか、どうすれば自然な作品になるか。VRという素材も含めて全体像がしっかり出来上がってる。


デラシネ=根なし草。アレクシスは根なし草のように消え…そしてプレイヤーも最後は根なし草となる。プレイヤー=妖精の正体はデラシネプレイした人はみんな知ってる。特に語られる事は無いけど、みんな知ってる根なし草

 「伏線」ってのはストーリー設定さえ出来上がってれば張るのは難しくないんですよね。どの段階でどの情報をどこまで出すかは作者の自由で、その情報の出し方を考えればいいだけ。


両手それぞれで別のアイテムを持てるので、こんな事も出来る。

 大枠となる基本ストーリーと設定はゲームにとっては「おまけ」なんですよね。そこは主軸ではない。メインストーリーと呼ぶのはいいけど、メインであっても「主」ではない。シャドウゲイトなんてまともにストーリー覚えてるかって話で。プレイヤーがその世界を楽しむための素材、そこを割り切れるかどうか。昔のドラクエもまあ、そうだよな、ストーリーを楽しむゲームではなく、ゲームはあくまでもゲームっていう。

 ただ、おまけであってもそこがテキトーだと矛盾だの何だの全くその世界に入り込めない、集中出来ない。オマケだけどものすごく重要。ただ、それを表で大きく扱う必要はない。デラシネは真実を知りたいなら色々と探ればいい。が、探らずに1つ1つの展開、個々の物語だけを追うならそれでもいい。

 あー、やっぱり解説が難しいな。

 収集アイテムの存在なんかは解説しやすいか。どき魔女のパンダとかダンガンロンパのモノクマとか、画面内にこそっと存在してるものを見つける、これをVRでやる。そこそこ広い世界で、見れる範囲は360度。穴の中を覗きこむ、かなり低い体勢になってスキマを見る、ストーリーとは一切関係ない要素だけど、ゲームとしてはそこそこ楽しめる要素で、アドベンチャーゲームとしては割とあちがち、ただ、これをVRで導入した事で、サマーレッスンなんかむしろ拒否すらしていたと思える「現実の世界観」の演出につなげてる。

 スカートの中を覗くっていうのはVR特有な動作なんだけど、そういった要素を上品にゲーム上にいれこみ、プレイヤーは「館にいる」んだと実感させる。理解させるんじゃなくて実感させる。これはもちろん、低能にも「真似」は出来る。作れる部分なんだけど、

 雑記はここで終わっている。…やっぱり解説するの無理だ、とここで諦めた。


スカートの中を覗くなんて事させねぇよ?という上品な衣装。
後ろに何か幽霊みたいな少女いるけど気にする必要無いから。心霊写真じゃないってばよ?


でも、実は覗けるよ、という仕様。足に怪我をしてるのでしっかり包帯もまかれている。
一緒に写ってるカゴはこの子が「妖精さんを捕まえる為」に仕掛けたモノ。が、ごめん、妖精さん…人間サイズなんだわ。
このプレイヤーにとっての常識と、「妖精は小人」的な常識とをしっかり分けていて、妖精が見えないならゲーム中の子供たちは妖精は「小さい」と認識してるはずみたいな「ゲーム上、見えない設定」なんかは「凄い」と思える部分。


さっきの「かわいい」の衣装であっても覗ける。デラシネでこの手のスクショ全然無いよな。これもまたプレイヤーへの挑戦要素に近いものと思ってる。どれだけ腕や頭を自在にデラシネの世界で動かすかっていう。まあ、腕動かしてもアイテム以外には触れられないんだけど。