息抜きに「A TALE OF CLOUDS AND WIND」とかいうチープなゲームを購入してプレイ

 主人公がどう見ても水滸演武の史進。他のキャラも敵もどこかで見たような見た目とモーション。どこかで見たような背景。「どう見てもシモンじゃねぇか」って敵が当たり前のようにムチを振るってくる。こういう場合、「パロディだな」と普通は思うんだけど、この作品の場合は「また盗用かよ」としか思わない程度にはほとんど何もかもどこかのゲームからとってきて少し変えただけだろって状態なもんで。

 ゲーム内容もヒドいもんで、見た目はいわゆるベルスクだけど、通常攻撃しかない。相手を掴む事は出来ない。喰らい判定がテキトーすぎてなかなか敵に当たらない。何か攻撃食らいながら反撃もしてくる。起き上がりに無敵というものが無いようで敵に囲まれた状態でダウンするともうそのまま死ぬ。

 ボタンの先行が効きすぎて、攻撃中に攻撃ボタン押すと連続攻撃になる。が、この受付が早過ぎて「途中で止める」事が出来ない。急がずゆっくり画面見ながらボタン押すしかない。回復アイテムと得点アイテムは攻撃してしまうと小さく分裂してしまい全部取っても効果が小さくなる。ドラム缶だとか壊したら落ち着いて見守る。まあなかなかにヒドいゲームだった。

 難易度設定も「GRUNT」「TOUGHGUY」「HERO」とクソゲーにありがちな意味不明な独自用語を使う「理解出来ないんだが」パターン。GRUNTって何だ?と検索してみると「うなり声」…日本語化してもわからないんですが、何なのか。トロフィー見る限り「GRUNT=EASY」「TOUGHGUY=NORMAL」「HERO=HARD」相当なんだろうけど。

 1ステージが異常に長いし面白くないし、無駄に難しいし。そしてGRUNTをクリアすると何か「トレーニングモードをクリア」みたいなメッセージでて、そこから全く動かない。タイトル画面に戻る事すら出来ない。ホーム画面からゲーム自体リセットしないとダメっぽい。

 そもそも操作方法とか何も書かれてなくて最初とまどう。いわゆるオプション画面を開くのは「R2+L2」で、デモ画面とかのスキップが「R1+L1」。

 デフォルトだと、□がジャンプで、〇が攻撃、×がアイテム仕様という「こんなもん操作出来るか」というヒドい状態なので、オプション開いてボタンコンフィグで即変更すべし。が、アイテムボタンを変更すると、それがゲーム全体の決定ボタンになる。アイテムなんざR1ボタンで使う方が便利だと、変更したらタイトル画面での決定とかまでR1になりやがった。…何から何までクソだなおい。

 敵はすぐ画面外に逃げて画面外から攻撃してくる。無茶苦茶威力あるけど連打出来る攻撃で一瞬でこちらの体力激減させるし、追いかけるるとすごい勢いで逃げるし、開発者がバカなんだなぁとよくわかる。クソゲーのお手本のような作品ですよ。クソゲー要素の詰め合わせセット。こんな典型的なクソゲーなかなか無いと思うよ。どこかで見たようなキャラとか背景とかモーションばかりってのもポイント高いしな。

 敵はなかなか近づいてこない。が、こちらから近づくと逃げるし、圧倒的にプレイヤーより早い攻撃で迎撃されやすい。ジャンプ攻撃も普通に迎撃される。こちらの攻撃力も無茶苦茶低いので連続攻撃しないで、1発か2発で止めて相手をダウンさせないようにしないとものすごく時間かかる。連続技になってないんで相手に逃げられる可能性は高いけどダウンさせちゃうよりまし。ものすごい勢いで吹っ飛んでいって画面外に行ってしまうんで。そう、敵はプレイヤーがダウンしたら後は起き上がりに攻撃を重ね続けるだけでいい。が、プレイヤーはダウンした敵の起き上がりを攻撃するのは極めて困難。ホント何でこんな不快なゲーム作ったんだ?ボス戦は普通に雑魚がわらわら湧いて邪魔なもんで、道中で溜めこんだアイテムを一気に放出するだけの「コマンドバトル」でしかないしな。まともに戦ってるとストレスがマッハで死ねるから。

 一応、ジャンプ+攻撃同時押しの伝統の無敵技はあるんだけど、伝統通り体力減るし威力全然無いんで使いどころはかなり限定される。あまりにも起き上がれない時とか。後はジャンプ攻撃が威力無いのに攻撃範囲は狭くて一撃でダウンさせちゃうクソ性能。ダウンさせるのはありがたい時もあるけど、多くの場面でマイナス。役に立たない。

 そして、タイトル画面にデカデカと書かれてる「A TALE OF CLOUDS AND WIND」はサブタイトルで実はゲームタイトルは「Water Margin」だという事がトロフィー見るとわかる…ホーム画面でのタイトル名はA TALE OF CLOUDS AND WINDなのに。Water Marginって何だ?と検索…水滸伝の事だった。……水滸演武のキャラを持ってくるのはさすがにダメじゃないかな?…改めて主人公の名前を見てみる「SHI JIN」………えーと、これはつまりは九紋龍史進という事かな?やべぇ、バレないようにファイターズヒストリー辺りにしときなさいよ。まあ

 巨体の斧使いは「LI KUI」…李逵か。こちらはさすがに水滸演武とはちょっとデザイン違う。唯一の女の子「HU SANNIANG」検索…扈三娘だった。この子はさすがに全然違うデザイン。でもどこかで見た事がある見た目なんだよな。まあつまりこれぐらい「何かどこかで見て事あるよな」ならいい。水滸演武のキャラほぼそのまま持ってくるのはダメだ。敵も水滸演武で見たなーって奴らがいるしさ。

 元々はジェネシスのゲームのようだけど、発売されたのは1996年と1999年、それから2015年となっているのでやっぱり水滸演武より後の作品。つうか1980年代でも許されねぇレベルのクソゲーだよ。何で移植した、こんなもん。それ以前にジェネシスという単一ハードで何で3回も発売されてるんだ。今回移植されたのは2015年バージョンみたいだけど。アホみたいに残機増えてくし、バランス調整放り出して残機増えるから道中安心して死ねよってゲームの作り方したんじゃないか?だとしたら、ふざけんなと思う。そうじゃなくて真面目に作ったというならもっとふざけんなと思う。

A TALE OF CLOUDS AND WINDのタフガイは何とかクリア

 ノーミスで最終ステージまで到達。最終ステージで15人も死んだ。狂ってるよ、最終ステージの難易度。残機増えたよな?さあ死をくれてやろうって状態。

 そしてラスボスが斬紅郎だった。見た目もそうだけどモーションとか技とか全部斬紅郎だった。斬紅郎の主要な技全部持ってたと思う。ホントに96年に発売されたのかな?SNKがこのクソマイナーなゲームのドットやモーションを盗んだというんじゃないなら最低でも斬紅郎無双剣発売後って事になるんだが。で、無限砲が斬紅郎無双剣バージョンじゃなくて天草降臨以降のやつなんで多分天草降臨から持ってきてるんだと思う。無限砲一回放つと巨大な波動が3つぐらい飛んでくるんすよ、ヒドすぎる。

 というかザ・マスターズファイターもそうなんだけど、こういうのホントダメでしょ。…竹林ステージがものすごくサムスピのアレっぽいなと思ってたけどやっぱりサムスピの背景盗んでたか。昔でも許されないけど、それを今の時代にわざわざ移植って。水滸演武はそんなに覚えてるわけじゃないけど、多分きっちり見比べればあっちこっちに同じモーションの技あるんだろうなと。後はファイナルファイト2とかそういうとこからも盗んでるね。こんなもん販売停止して二度とゲーム発売出来ないようにしとけ。…まあ、ブレイカーズ移植したとこなんですけどね、今回移植したの。

 水滸演武vs侍魂とか割と望んだ人がほとんどいない気がするドリームマッチですなぁ。トロフィーは後、プレイヤー3人全員難易度HEROでクリアか。タフガイであのキチガイ難易度だろ。まあコンティニューしながら地道に進んで、ラスボスのとこでセーブしてわざとゲームオーバーにしてキャラ変更すりゃいいか?コンティニュー時にキャラ変更出来るよな、多分?出来なかったら3周かー。やりたくないな、3周は。あー、そうこのゲームどこでもセーブは出来るんですよ。すっごい遅いけどセーブもロードも。遅すぎていまいち使う気になれないセーブ機能。これを難易度HEROでは活用させてもらうよ、うん。

ドット泥棒のクソゲーのいくつかのスクショ

 あまりにもそのまんま斬紅郎だったので残機許す限りねばったんだけど、0.8秒ぐらい遅れるPS4のスクショ性能ゆえにほとんど上手く撮影出来なかった。ほとんどタイムラグ無いと言ってる人もいるけど、購入直後からずっとそうなので使い続けた結果だのそういう事ではないと思ってる。RPGとかなら1秒ズレても大差無く感じるかもしれんが、アクションだと0.1秒ズレただけですごいズレだからな。毎度苦労してるPS4のスクショ…特にアクションゲームは。


本家より凶悪な無限砲。カイザーウェーブ級の波動が大量に押し寄せますよ


無限流天崩斬。他に疾風斬、無法拳とかの存在を確認している。つまりは斬紅郎の必殺技のほとんどが再現されてる


不動っぽいモーションのやつ


通常攻撃っぽいのも結構ある


はっきりと特定タイトルは名前出ないけど、どこかで見た事がある。特に真ん中の女の子は見覚えがある。
ちなみにステータスは間違っている。女の子が一番防御高くて一番遅いわけもなくて、右端の李逵とおそらく防御と素早さのステータスが入れ替わってる。
敵も「設定値間違ったんじゃない?」っていう、飛道具使いの女の子がものすごく硬くて、超巨体の肉体派のキャラが1セット入れるだけで死ぬ…逆だよなぁ?


どう見てもシモンなキャラ。一部ゲームのシモンはやけに色っぽくて特に足とか…イラストと違って女性に見えるドットになってる。結果本作のこのムチ使いは女性として登場である


本作は色違いキャラだらけ。緑色のシモンとかピンクのシモンとかいっぱいいるよ


射程長い上に発生早くて連打が効く恐ろしい性能のムチ。が、本作の中では大人しい部類…体力も低いし


超雑なモーションな攻撃


ローリングアタックするデブと頭突き突進してくるデブ。これに限らず本作の敵の攻撃のほとんどは見てから回避不能。すっごい勢いで軸違ってもホーミングしてきたり。画面外からとんでもないスピードで突進してきたり、画面外からムチで攻撃してきたり


最終ステージ。残機は20もある


最終ステージのラスボス前の最後の雑魚の猛攻。残機は5にまで減っている。残機に任せてかなり雑なプレイをしたってのもあるけど、雑にプレイしたにしてもそんなにも残機減るのが驚きな…異常な猛攻。ゲームになってないからね、最終ステージはヒドすぎて


ラスボスはそんなに強くなかったので残機ギリギリまで斬紅郎モーションのスクショ取ろうと頑張ってみた…ちなみにスコア表示は桁数足りなくてバグってる。多分コンティニューせずに倒した敵の数でスコア決まるんだろうけど、最終ステージは敵の数がおかしいからこうなる。

A TALE OF CLOUDS AND WINDトロフィーコンプリートしたのでクソっぷりまとめる

 ベルスクとしてやっちゃいけない事ばかりやってる最悪レベルのクソゲー。プレイは全くお勧め出来ない。起動すると1994年リリースみたいに書かれてるけどおそらくウソだしね。その場合、カプコンやSNK、データイーストといった企業がこぞって競うかのようにこのクソマイナーなゲームのドット盗んだって事になるし。開発者くたばってるといいなぁ。久々に開発者に怒りがこみあがるレベルのゲームだった。何でここまでのクソゲー作って疑問が無いのかわからない。1996年リリースなのはほぼ間違いないんよ。何で2年誤魔化してるんだろう?

 プレイ動画が結構あがってるのでそれ参考にすると、今回書いてる事わかりやすいかもしれん。動画だけ見ると「プレイヤー下手すぎじゃね?」って見えるかもしれんが、敵がものすごくクソなんでこうなってるんですってのがわかるはず。

 GENESIS版の動画は今回の移植版と動きが何故か違うんで、今回移植されたやつの動画を見るとわかりやすい。最低難易度なので敵の体力が少なくて攻撃力も低くて数も少なく動きも結構優しいけど、それでも本作の敵の動きのクソっぷりは見えてくるはず。前半ステージはさすがに最低難度だと簡単すぎるんで、30分過ぎあたりから見るとわかりやすい。後は2人プレイしてるのとかいい動画見当たらなかった。2人プレイだと逃げる敵をもう1人が捕まえやすいんで全く参考にならん。最低難易度だとステージ5が最終ステージになるので、最低難度での最高の難所部分。
 ああ、あった、いい動画あった。ありがたい。タフガイ…いわゆるNormalモードでのプレイ動画…結局クリア出来ずにゲームオーバーになってるが。最終ステージが1時間30分辺りからで、最終ステージにだけ登場するクソザコを見るならそこだけど、34分…ステージ4辺りから見ると、まだ中盤なのにこれかよって感じで素敵だと思う。クリア出来なかったのに動画あげたその心意気に感謝する。

 コナミのTMNTシリーズもこの内の2個か3個何かを満たしてるんでクソゲーになるんだけど、ATOCAWはその内いくつかなんて話じゃないのが問題。

 どんなゲームにも定石というものがある。常識と言い換えてもいい。それを敢えて破って奇跡のバランスを取れば斬新な神ゲーとなるけど、破ってるゲームのほぼ全ては開発者が頭が悪くてなってしまっているもの。

 ベルスクは基本的にはフリースクロールで大体が右に進み、右側にはある程度は進めるけど一度スクロールしてしまうと左には戻れない。まあマリオとか…一般的な横スクロールアクションと同じだな。ただ、ベルスクは「ある程度」で右スクロールも止まる。エリア単位で区切られていてエリアの敵を全滅させないと次のエリアに行けない。

 敵の出現ポイントは決まっているので、敵の出現ポイントギリギリまで進んだら「次の敵が出ない」ようにそこで進行を止めて一気に敵が出ないようにする。これはベルスク攻略の定石の1つ。横スクアクションでもお馴染みかもしれない。敵を出しすぎるから難しくなる。なら敵の数を限定する。

 それでも出現ポイントで一気に敵が湧く事がある。しかも左右同時に。そんな場合に必要なのが「敵を一方向にまとめる」という事。上下左右あっちこっちから襲撃されたら回避無理だからね。そのために必要なのが敵を吹き飛ばすアクション。敵を吹き飛ばし、その吹き飛ぶ敵に攻撃判定があるのでそれでまとめて敵を一方向にまとめる。主に投げ技が使われる。大事なのは投げ中は「無敵」である事。四方八方から敵が襲ってくる中、誰かを捕まえて投げてしまえばその間は無敵で、かつ大体の敵を同じ方向にまとめる事が出来る。…この投げに無敵が無いと割と理不尽なゲームと化す。

 ベルスクの定石は大きくこの2つ。「一気に先に進まず少しづつ敵を出す」「敵を一方向にまとめる」。コナミのTMNTは敵が頭がいい。これがかなり問題で、SRPGもアクションも敵が頭が良いとクソゲーになる。しょっちゅう雑記で書いてる事。雑魚敵は倒されるためにいると。ネットのバカどもはいつまで経っても「AIで頭が良くなれば」と。AIなんてもの持ち出さなくても現状でも「頭の良い行動」なんて簡単に設定出来るんよ。でも、それじゃゲームにならない。「同じ対処法」で倒す事が出来るからゲームとして成立する。毎度毎度違う行動を取られたら1対1とかでもない限りただ単に理不尽なゲームと化す。TMNTは一方向にまとめられるのを嫌う。挟み撃ち…意図的にプレイヤーの後ろに回り込むという行動を雑魚が取る。ベルスクだろうがアクションゲームの雑魚はそれぞれに個性があるけど、当たり前だけどそれは機械的。プレイヤーの行動に反応するタイプもいるけど、それも含めて「プレイヤーの行動」を無視する。反応するのに無視なのかと言われそうだけど。つまりはやりたい事だけやってる。プレイヤーが近づこうが攻撃しようがジャンプしようが特定の行動に反応するようになってない限り奴らの行動は変わらない。「だから」倒せる。だからまとめる事も出来る。

 ATOCAWは敵の出現エリアというのがある箇所もある。4体とか3体とか待ち受けていて、少し近づくと1体だけ反応したりする。この場合、非常に狭いエリアでのバトルになるけど1対1はできる。けど、これが出来るのはホントに限られてる。ほとんどの場合、特定ラインを超えると一気に4体とか出てくる。1体倒すと1体補充されかなり長い間複数との敵との戦い…全滅するとまたまとめて4体とか投入される。全滅するとってのは良心的なのかというと、1体づつ倒す事が出来るエリアにおいても結局残り2体になると2体同時に動きだして、その2体を倒してしまうと4体まとめて補充とかになり、どう頑張っても「プレイ中ほぼ常時」4体の敵に攻撃される状況なのが問題。

 そして敵をまとめる事は不可能。TMNTは敵が頭が良いとはいえまとめる事は出来る。本作は無理。敵の起き上がりに無敵があって起き上がりに攻撃を重ねても一方的に負ける、そしてほとんどの敵は「まとめられる」どころか「攻撃を喰らうのを拒否」する。本作の敵は喰らい判定が小さい、それでいてプレイヤーが近づくと無敵時間あるっぽい高速移動で逃げる。逃げる方向は毎度違うので捕まえるの無理。そもそもほぼ常時敵が4体いるので逃げる方向わかっても大抵はどうしようもない。逃げるのでなければ超高速の攻撃で迎撃してくる。敵を一時的に4体まとめる事ができて、その辺りに攻撃しても1人にも当たらず全員バラバラに逃げるとか当たり前。すぐに全員バラバラになる。なのでまとめる事は不可能。

 一般的なアクションゲームと同じく各雑魚には固有の攻撃がある。弓使い、ナイフ投げ、色々といるけど、ほぼ全キャラ共通で「超高速の近接攻撃」がある。無いキャラは「超高速の遠近問わない攻撃」出来るというだけなんで、全ての雑魚はプレイヤーの攻撃が届く距離においてプレイヤーより圧倒的に強い。弱点が無いんですよね。飛び道具使い、ムチ使い…近づけばこっちが有利なんて事は一切無い。近づいても「こちらの攻撃が当たるようになった」というだけ。超高速で弓で殴りつけてくるの笑う。が、実のとこ弓撃つのも超早くて近接無くても問題無いが。すごい連射してくるからね弓を。ナイフ投げも同じく。そして前述の通りその近接で反撃してくるかちょこまかと逃げ回るかだ。投げ、つかみが無いんで近距離が超不利なんですよね。攻撃発生遅いんで、プレイヤーは。遠距離だと攻撃届かないから不利とかそういうレベルにすら無いが。

 ただ、プレイヤーが大人しくしてると敵も積極的には行動してこなくて、プレイヤーが敵に攻撃を当てると他の敵が一斉に動きだす。ワープ攻撃やホーミング攻撃、高速移動からの後ろからの攻撃。やりたい放題だよ。ダウンしたら起き上がりに無敵が無いから一瞬で死ねるぜ。一応無敵技あるけど、同時押し超シビアだし。

 厄介なのは一度でも攻撃当たると敵は調子に乗って連発してくる事が多い事で弓でがっつんがっつん一瞬で複数回殴られて体力激減したりする。プレイヤー3人のうち男2人はリーチが短くて全ての敵の近接攻撃はどう見てもリーチの無いナイフ近接にすらリーチで劣る。そして、敵の行動は常にランダム。攻撃的にランダムなので対処不能。画面外から超高速で飛んでくるとかはもう勝手にやってくれだけど、近づいてこちらの攻撃が当たるかどうかは運。

 こちらの連続攻撃中に敵の攻撃を受けやすい、これはもう諦めるにしても。距離が少し離れてると連続攻撃が途中で途切れる。離れてなくても時々何故か途切れる。離れてなくて途切れるパターンは敵が反応しなければ敵をダウンさせずに連続技1段目から入れ直しなのでラッキーなだけだけど、大抵そこに反撃が入る。敵の攻撃早すぎるよなぁ。

 突然高速ジャンプ攻撃もヒドいけど、もっとヒドいのが突然の高速スライディング。ジャンプ攻撃は運が良ければ迎撃できるけど、スライディングは無理。迎撃手段が無い。行動がランダムなのでいつ来るかわからない。来ない事を祈るしかない。というかプレイ時間の5割ぐらいは「来ない事を祈る」しかない状況にある気がする。

 後は地味にアイテムが数秒で消える仕様がヒドい。普通消えずに残るじゃん?本作は残らない。何が出てくるかわかんないのに残らない。肉は大事にしたいけど、出してしまったら取るしかないんよ。そして以前書いた通り、攻撃ボタン連打して肉を攻撃してしまうと肉が小さくなってしまう。体力フルで肉取ってもその点数は微々たるもの。500点ぐらいだったかな?5万点でエクステンドだけどスコアのほとんどはステージクリア時のボーナスで500点なんてザコ倒せば…。まあ体力フルで肉取る状況なんてホント滅多にないから気にしなくてもいいけど。消える必要無くない?

 で、これも以前書いた通り、敵が平気で画面外に行ってしまう。画面外から攻撃してくる。こんなのカプコンでもやるけど、大体はものすごい突進技かプレイヤーが敵を吹き飛ばした時。そして画面外から攻撃するにしてもリーチが短いんで、画面外に敵をまとめて画面外の敵を一方敵に攻撃するっていうのもベルスクの定石の1つではある。本作では無理。画面外の敵に攻撃なんてしようとしたらこっちが一方的に凄い勢いで殴られる。でも、プレイヤーが近づいた時のランダム軌道な高速移動でしょっちゅう画面外にまで隠れてしまう。時間の無駄だし、何してくるかもわかんないし。

 画面端にはりついて後ろからの攻撃防ごうとしても、敵はのこのこと画面外に歩いていって画面外背後から攻撃してくるからね。ありえねぇわ。特殊行動で画面外行くのもムカつくけど、画面外?何それって感じで普通に歩いて出ていくのやめろ。

 そしてシンプルに敵の体力がものすごくたかい。4体同時に出てくるのに1セットを4回5回入れないと倒せないとかおかしいだろ。アイテムが画面全体攻撃だけどその数は少ないし実のとこ威力も低い。そして狂った性能のボスを安定して倒すためにボス戦でアイテム連発したい。なのでアイテムにはほぼ頼れない。

 「何も考えてない」バカが複数企業のゲームからドットとモーション盗んでテキトーにゲーム作った気になっちゃったゴミ、それが本作。10円の価値も無いよ、こいつには。

 本作をノーコンティニュー進行するには本作のこのクソっぷりに負けない忍耐と技量に加えてかなりの運が必要になる。ちょっとどうかしてるよな。一番必要なのは忍耐。1対1が出来る場面では頑張って1対1を維持する必要がある。が、意味もなく遠くまで行ってしまったり、画面外に篭ってしまったり、こちらは右に進むと1対1の状況ではなくなるので我慢するしかない。敵が複数いる状況でも「運が悪くなければ一方的に攻撃出来る」という状況になるまで逃げ回る忍耐が必要。1ステージクリアにかかる時間が尋常じゃない。時間制限無いから何時間でもねばれる。が、素直にコンティニューした方が精神によろしい。

 アイテムの入ったタルは出来る限り壊さずにプレイする。肉が入ってるとわかってるなら出来る限りじゃなくて、壊しちゃダメだ。が、敵は樽の近くでうろうろする事が多くてイライライライラ。耐えろ…間違って壊したらかなり終わる。貴重な肉だ。