秋葉原は家電>アニメ>ゲーム>萌えと来て、今、外国人の街になった

 アキバズビートの公式サイト。開いた瞬間にがっかりする見た目。アキバズトリップ2から劣化してるように見えるなぁ。何かおもちゃの街に見える。これでリアルに再現と言われても。敢えていうなら「秋葉原の街並みを再現した立体模型をリアルに再現」って感じかね。

 今の秋葉原は外国人向けの街への移行がほぼ完了した状態。ソフマップですら外国人向け優先で、それらを1階に配置し、従来のメイン商品は上の階に追いやられた。家電も萌えも、それが目的で秋葉原に外国人が集まったので、それらが消えるわけではない。が、外国人向けに特化され、今や秋葉原の客の9割が外国人という状況。日本人にしか見えないだと?それは日本人の姿をしたクリーチャーだ。日本人などいない。

 電気街だった頃のイメージを残そうとしていたと言われていた「メディアランド」は2013年だか2014年にゲオに吸収され、それ以前の主力は片隅に追いやられ、そして2016年…完全に消滅させられた…「お客様の要望に応えるため」という謎の理屈で。いや、お前らの言うお客様って中国人現限定じゃね?メディアランドに思い入れなんて無いけど、ゲオが何かやるだけでムカムカする。あまりにも汚いからな、ゲオは。犯罪…盗難品だとわかっててもむしろ積極的に買い取るクソ企業。大阪か中国でだけやっててくれ。

 それにしてもアキバズビートなぁ。タイトル知って、おぉっと喜んで公式サイト見に行ったのになぁ。アキバズトリップは「アキバ ストリップ」とタイトルもかけていたのに、今回そういう事もない。脱衣要素消して一般層にもプレイしやすく(?)したのは評価する、が、そこ以外何もかもがダメだ。トリップの時みたいに協力仰いでないのか、胡散臭い店名ばかり。挙句、通行人がサウンドノベル状態。何でこんなヒドい事になってしまったんだろう?ラジオ会館ですら、胡散臭い名前になってるしな。シュタインズゲートがラジオ会館の名前使えている以上、ラジオ会館は「無理」なんて事は無い。ソフマップも胡散臭い名前で、一体本当の名前の店はそもそもあるのか、今回?ダメだろ、街並みだけ再現したって。漂う模型感だけで痛いのに、店名が違う、人間がサウンドノベル。おっと、あきばおーも、おきばおーになってますな。秋葉原じゃなくて、置場なのか?どこだよ、置場。

 って、ファンタジー世界のダンジョンか、これは?アクションRPGというジャンルなんで、秋葉原でバトルするのかと思ったら、バトルは異世界というか妄想の世界?これはまたヒドい。そんなもの望んでねぇよ。ただ秋葉原の街を歩きたいだけなのに。1から作り直して。1から作り直して。現実じゃあ有り得ない「秋葉原でのバトル」だから意味あるんだろ?通行人殴っていきなり喧嘩が始まるから良かったんだろ?何すか、妄想迷宮て?理解してるのか、作ってる奴ら?何このどこにでもあるありふれたゲーム?独自性があったから一部ファンがついてきたんだろうに。人気ゲーム真似ても人気出ねぇよ、バカは死ね。あー、外国人向けで日本人はそもそも相手にしていないのか?あー、日本で発売しなくていいわ、アキバズビート。つうか売れねぇよ、こんなの。誰が買うんだよ。

アキバズビートをプレイしてみた

 とりあえず買うだけは買っておいたので。アマガミ本編プレイする気無くなったので開始してみた。

 実のところ「プレイすれば結構面白いかも」と思っていた。が、思っていた下限をあっさり下回ってくれやがった。これ酷評の嵐じゃないか?最初の発表の時点で「これは違う」「求めているものがわかってない」とか酷評だったけど、実際に出来ア上がったものはそういうアキバズシリーズ云々以前にゲームとして問題ありすぎる。まともにジャンプさえさせてくれない。いちいち硬直が長い。そして気持ち悪いほどゆっくりで高いジャンプ。ガードが□ボタンで、ジャンプが□+X。同時押ししにくいわ!あの、ジャンプぐらい1ボタンでさせてくれませんかね?それかLボタン使うとか。

 そして秋葉原。住人がサウンドノベル。全ての店が閉まっている。閉まるという概念が無い店は店内真っ暗。秋葉原感一切無し。そして相変わらずの切り貼りマップで、ちょっと移動すると頻繁に長いLOAD。何を読みこんでいるんだい?開始してすぐに現れる「違う違う違う、こんなのは秋葉原じゃない」とか言い出すおっさん。同感だ。これは違う。

 アキバズトリップ2より狭くなってるマップ。そしてそもそも舞台は秋葉原ではなく、妄想ダンジョン。でも、秋葉原を移動する時は「全部徒歩で移動、ワープ不可」。面倒臭すぎ。もう少しマシだと思ってたよ。だって、最初からもう諦めた状態で買ったんだぜ。なのに、その状態ですら「何だ、これ?」と思ってしまうって。もうゲーム性どうでもいい、「秋葉原を再現して、そこを歩く」だけのシミュレーターでいい。こんなクソゲープレイするより遥かに価値がある。資料として。

 ああ、後、スカートの中が布で埋もれてた。いわゆるブラックホール状態。まあ、パンツ見えても嬉しくはないけど、ちょっと驚き。秋葉原の街を見る限り、これPS4版アキバズトリップ2より先に開発始めて、まず秋葉原のマップ作ったんじゃないかってぐらいに「時間かけてる」。時間かかった原因は「どういじってもクソゲーから脱しない」からで、よくある「諦めて放出した」パターンかな。5pbに許可貰って「シュタインズゲート版秋葉原の世界」を歩けるシミュレータでもいいぞ。もう、あんな活気が無い秋葉原はやめて下さいな。まあ、舞台は秋葉原ではないけど。うん、東亰ザナドゥは「ものすごくまとも」だったんだなと理解した。ストーリー設定がクソだって評価は変わらないけど、ゲーム部分は実に丁寧に作ってあったんだなぁ。架空の街だけど、生きてる街感あったからな。アキバズビートはゴーストタウンというか模型で再現された街を小人になって歩いてるかのような気分。ハリウボテの街と言ってもいい。

 そして、今公式サイトチェック。あれ?発売日に買って、初回特典のDLCはパッケージ封入されていたんであったけど、他の特典無かったぞ?ソフマップまたやりやがったか?あそこ、しょっちゅう特典入れ忘れるし、「いらんソフマップ限定特典付きの高額版」で勝手に会計するし、「特典無し版」指定してんのに、勝手につけてくる。それに気づかないと高額で買わされる事になる。店員の教育しっかりしろよ。…かと思えば、特典付き版指定してんのに、勝手に通常版にしやがった事もあったがな。帰ってから気づいて面倒でそのままにしたけど。中国人がお客様だから日本人相手はテキトーでいいって判断かね?実際、中国人だらけになってから極端に質が低下したから笑えない。数に対応するため、店員も質より量で「増やした」のか?だからって許される事ではないがな。今回のは別にサントラとか資料集なんていらんから別に初回特典忘れてても別にいいけど。ちなみに限定版指定したのに通常版にされたのはスカルガールズ。アートブックとサントラがついてるのが限定版。アキバズビートのはいらんけど、スカルガールズのは欲しかった。…自分達が売ってるものに「通常版」「限定版」「ソフマップ限定版」があるかどうか。特典があるか無いか、それぐらいせめて「発売当日」のソフトは覚えてくれ。最低でも勝手に「限定版」にするのは無しだ。ソフマップ限定版って邪魔になる「タペストリー」ばっかりだから。店舗特典つっといて、ついたバージョンは「高額」になるから恐ろしいな。そうではなく、普通に「特典」としてついてくる事もあるけど、「いらない」っていうと、「普通についてくる他の特典まで一緒に無し」にしたりするからね、ソフマップ。今回のも「限定版じゃなくて通常版で」と言った結果、店員勘違いして、初回特典まで外しちゃったんだろ。ホント、しっかり教育しろよ。通常版にも初回特典はついてるって事ぐらい理解してくれ。

結局アマガミとアキバズビートを並行に

 アキバズビートはトリップとはスタッフ違うんだろうに、トリップ2のスタッフと趣味嗜好が一致してて気分悪い。つまり、相変わらずのメイド信仰とアイドルオタク叩き。オタクに対する偏見ではなくアイドルオタクに対する偏見と悪意に満ちてる。そしてメイドは神、メイドは全て神。おかしいんじゃないのか?ただ言える事は、絢辻さんは裏表のない素敵な人です。

 メイド信仰が行き過ぎて「メイドさんは毎日、お帰りなさいませご主人様を繰り返す神対応出来る存在だから、毎日日曜日が繰り返してもその程度気にならない」という、とんでもない新説を生み出した。…いや、「毎日同じことの繰り返し」とか20世紀の時代から、サラリーマンの象徴みたいなもんなんですけど。とりあえず、絢辻さんは裏表のない素敵な人です。

 秋葉原で一番嫌われてるのは毎日閉店する店でも、クソオタクでも、アイドルでもなく、メイドだという事実に目をそらし過ぎだ、アクワイア。ちょっとネット検索すれば一体どれだけ嫌われていたかすぐわかるだろ?「自分が気持ち悪い人種だと認めない自称一般人と外国人にしか受けてない」んすよ。今の秋葉原は外国人の街だからマッチしてる…気がするが外国人と中国人は明らかに違う存在なんで気のせいかもしれない。それでも絢辻さんは裏表のない素敵な人です。

 20年前はオーディオの街だった発言。そうかぁ?と思えてしまう。ひきつけるオタクの方向性が少しづつ変わっていっても、やっぱり「活気ある街」から「気持ち悪い人種が集まる街」になって以降、この傾向は変化していなくて、今、外国人の街になってるといっても、これもすぐに通り過ぎるだろうと。で、20年前はこの明らかに秋葉原が変化した初期だと思うんですよね。そうもう「変化してしまった後」、23年ぐらい前が「入口」かな?まだ「引き返せる」位置にいたのがそれぐらい前。22年前はまだ、電気街だった。けれど、アニメLDやゲームの比率が大きくなってきてた頃。20年前は「ホントに2年ぐらい前はまだ電気街だったのか?」っていうぐらいにアニメとゲームに浸食されてた。オーディオの街ってのも間違ってはいないだろうけど、それでいいなら現在もオーディオの街で通る。まだ「オタク」が堂々と表で宣言出来ない時代、彼らは秋葉原に集った。だからこそ「聖地」だったんじゃあないか。今は秋葉原に聖地を求める必要が無いからね。敢えて言うなら絢辻さんは裏表のない素敵な人です。

 ここからアニメ、ゲームの中でも美少女だとか萌えの方向にものすごい勢いで引っ張られていき、現在の秋葉原が出来あがる。後はそれがメイドだろうがアイドルだろうが変わらねぇよ。方向は同じだ。これが鉄道マニアが跋扈するようになったとかなら、大きな変化だがな。

 20年ぐらい前の秋葉原はさ、店頭に「ゲームの試遊台」とかあったんよね。今そんなもんあったら邪魔なだけ。

 機械オタクが集まり、PC自作する奴らはパーツを求める。パソコンの街となると、当然そこからエロゲーに派生する。すると、そこから一般ゲーム、アニメに派生し、そこから同人誌に派生する。あっという間っすよ。

 というか店舗の開設時期みれば一目瞭然かね。同人誌ショップとして「とらのあな」が1994年、「K−BOOKS」が1996年に秋葉原で開店。とらのあなは1号店が秋葉原だけど、K-BOOKSはこの時点では池袋が本拠地のようですな、社史を見ると。今じゃ、どっちも同人誌よりも一般商業誌の方がメインになってるのが時代の変化。…つまり、さっき書いた通り、PCからエロゲーという流れなんで、同人誌販売がスタートなんですよね。

 1994年っていうと、当サイトとしてはやっぱりKOF'94。対戦格闘全盛期。餓狼2とサムスピの効果でバカみたいにネオジオが売れた後。そう、秋葉原に最初に足を運んだ理由が「マイナーなネオジオソフト船橋じゃ売ってねぇよ」からだった。つまり、1994年が秋葉原に行った最初。なので、「22年前はまだ電気街だった」なんだ。で、その後「秋葉原でなくてもどうにか購入できる」場所を見つけて、数年遠ざかり、次に行ったら「うわぁ」って思わず引き返しそうになる街になってた、もう。

 まあ、田村悠の思い出はどうでもいいとして、1994年っていうと、ときめきメモリアルの発売。これは家庭用ゲーム機に美少女ゲームを一気に浸透させる要因となってる、「任天堂」が健全だったからいまいち家庭用ゲーム業界では発達しなかったけど、PCエンジンでは活気づいていた美少女ゲームという方向が、まさかのコナミによって広められてしまた。

 後はコミック版エヴァ開始も94年。この時点じゃ一部のオタクが食いついてただけだがね。幸いなのか、不幸にしてなのか、当時の同級生、友人に勧められて食いついてしまった一人だが。というか彼由来で何か色々と間違った方向進んだ気がする。秋葉原で「うわぁ」と感じてしまう感覚は、オタクよりではあっても一般人だったわけだよ、だって。ネオジオに手を出すとか、そういう「性質」、つまり簡単に堕ちる状況にあったとはいえ、誰かが引き入れない限り堕ちるわけが無いんだ、本来。

 また思い出話になってるか。つまり、22年前の94年時点ではまだエヴァは無かったと言っていい。が20年前の96年となると、「ヤマト以来なんじゃないか?」ってぐらいに、たかが1つのアニメが大ヒット。エヴァ全盛期。1つのアニメのヒットはアニメという業界を活気づかせ、当然同人業界も活発になる。すると秋葉原の暗黒化が一気に進行する。うむ、残念ながら20年前がオーディオの街だったなんて、勘違いだ、やっぱり。「今の秋葉原は間違ってる、アニメ以下略」。いや、20年前既にアニメ業界に陥落させられていたっす。

 ガンダムWが95年。美少年五人集めて当時、星矢だトルーパーだと活発に動いていたお姉さまたちが、ガンダム業界に入ってきやがったわけですよ、これで。

 94年から96年っていうのはやっぱり今から見ても「かなり」特異な時代で、これが秋葉原の方向を決定づけたんだろうなーって。遥か旧世代のゲーム機なのに未だに「次世代機」とか呼ばれる事もある「PS」「SS」…いわゆる次世代機戦争、これが94年末。エロゲーなんてゲームじゃねぇって層まで巻き込んだleafの痕が96年。もう、時代が思いっきり後押ししてますよね、この頃って。94年より少し前からだけど、漫画雑誌が次々と創刊されていたのもこの頃。Wikipediaによると95年がピーク…頂点らしい。ガンガンが91年、アスキーコミックが92年、コミックドラゴンが92年、電撃大王が94年。

 …コミックドラゴンとアスキーコミックの「一部オタク向け」感溢れるラインナップホント好きだった。…あー、やっぱり一般人じゃないわ、当時から。でも、アスキーコミックで有名になった作品ってブレイクエイジしか無いんだよなー。コミックドラゴンは「どうぶつ機動隊」の真っ白な上に書きなぐった状態のものが平気で掲載されて「これを金とって売っていいのか?」と驚いたのもいい思い出なのだよ。…まさか週刊少年ジャンプでまでそんな状態のものを掲載する漫画家が表れるとは思いもしなかった頃である!…すげぇ、C-CATのイラスト描く人いるのか。でも、単行本発売されなかったんじゃないのかな?そもそも最終回を読んだ記憶すら無い。打ち切りという知らせを見た覚えもないし。気づいたら「連載されなくなっていた」作品だった気がする、どうぶつ機動隊。まあ、真っ白原稿のまま掲載するんじゃなぁ。…あ、単行本1巻だけ出てたかもしれない。…検索しても出てこないし、出てないか、やっぱり。そして最後にこれだけは言っておく、絢辻さんは裏表のない素敵な人です。

アキバズビートの感想

 ただ単に狭い町を行ったり来たりするだけのサブクエスト。メインもだけど。クソつまらない戦闘。ヒドいキャラデザイン。今のところ極めて独善的で鬱陶しいメインヒロイン。と問題点だらけだけど、見た目の印象よりは「キャラに魅力がある」。メインヒロインの独善的で「ほとんどのプレイヤーに嫌われそう」なのもわざとやってる事だろうし。そして、ストーリーも決して悪くはない。

 アクションRPGを名乗っていて、そのジャンルとしては5段階評価で1をつけてもいいぐらいの駄作だし、ストーリーも決して斬新ではない。主人公がやっぱり偽善的だったりもする。でも、敢えて王道から少しズレた話を展開させようとしているのは好感が持てる。

 「妄想が現実を侵食し秋葉原を飲み込もうとしている」「が、浸食したからといってそれが有害というわけではない」「特定の1人の人物の理想の秋葉原が作られるだけで、妄想に浸食された状態が元々の秋葉原と人々は受け止めるから、精神的な害も特に無い」。この状態で「浸食を認識出来る」人達。認識出来る人達は、妄想宮とやらに乗り込み「妄想を破壊する事で浸食を止める事が出来る」。

 主人公達の基本的なスタンスは「妄想は悪い事なのか?」「害があるなら破壊もやむを得ないが、出来る限り破壊したくない」「他に何か解決法が無いか」。ただ、メインヒロインだけが「妄想は破壊しなければならない」「私は選ばれた人間だから選ばれた人間がやらないといけない」「これが正義」。これに対して主人公達は「本当に他人の為なのか?本当に正義の為なのか?」と問いかけたところまでプレイした。後は主人公達とは別のチームがメインヒロインと同じ思想で「妄想を破壊するのは1人の人間の夢を壊す事。でも、俺たちは秋葉原の為に…100人を守る為に1人を犠牲にする」と。秋葉原の住人は街が改変されている事に気づいてないけど、この浸食された状態、特定の人物の理想で塗り替えられた街が正しいわけがない。俺たちが愛した秋葉原は特定の個人の為の街ではない、だから妄想を破壊する。…正直、ヒロインとこのチームは対立する要素無いけど、ヒロインは「妄想は私が破壊する。邪魔させない」という態度なんで、何故か対立してしまう。主人公達とも「秋葉原を守る」という目的は同じだけど、「妄想してる人間も秋葉原の住人」だから守るとする主人公達とはどうしても対立してしまう。…多くの人は「妄想してる奴が悪いから破壊するで間違ってない」と判断するだろうけど、主人公はそうではなく、「俺は101人全員を守る」。そういうならプレイヤーは「やってみせろ」と見守る事になる。意外と悪くない。メインヒロインが鬱陶しい事と、主人公とその親友の対立が「全く盛り上がらない」「プレイヤーにとっては本気でどうでもいい」としか思えない内容なのがマイナスだけど。多分、主人公の親友はシナリオ上いない方が良かったキャラ。最終的にどうなるかわかんけど。ホントどうなるかさっぱりわからん。

アキバズビートクリア

 ストーリーとキャラはとても良かった。ゲームとしては最後の最後まで駄作、というかクソゲーと言っていい。特に謎解き要素も無くとても狭い街を長いLOADに耐えつつ行ったり来たりして、同じダンジョンを何度も何度も何度も潜る。敵を寄せ付けなくする事は出来るけど、毎度毎度ダンジョンの最奥まで行かされるんで、時間の無駄感がものすごい。

 舞台が秋葉原である意味も特に無いと言っていい。アキバズシリーズとして発表した事、アクションRPGというジャンル選択。これらが良ストーリーの足を引っ張ってしまって3流ゲームとして埋もれて特に話題にもなれなかった。

 ヘンに説教臭くなくて、妄想と現実と理想と夢と。主人公は「ニート」で、作中、就職しろとか言われたり、大人のキャラに「職場とはこういうものだ」とサブクエスト的なものまで使って連れ歩いて…それでも最後の最後まで主人公は自分の生き方曲げなかった。「ニート<社会人」なんて構図で描かないのは良いっす。「いつか就職しないといけないのか」「このままで大丈夫なのか」とか不安抱きつつも、「繰り返される日曜日」ではなく「未来がわからない世界」を主人公は選択したわけで…それなら、もう主人公がニートを続けようが就職しようが、そんなのはどうでもいい事だろう。

 同じ「妄想」「具現化」といったものを扱うストーリーとしては、カオスヘッド、カオスチャイルドより遥かに完成度が高い。というかカオスシリーズは高校生か中学生が書いたシナリオに「頭のおかしいキャラを」つけて、ギャルゲーとして構成したゲームで、ストーリーや設定にどうこういう作品ではないのかもしれないけど。シュタインズゲートもだけど。

 ある程度はプレイヤーの想像通り。予想通り。何故同じ日が繰り返されるのかとか、主人公の妄想の正体、ヒロインの妄想の正体、こういった大きな部分はプレイヤーにわかりやすく提示されていて、その予想を裏切ったりしない。「予想を裏切る」のは簡単だから、このバランスは難しい。アキバズビートはこのバランスでは合格だろう。秋葉原自警団とかミケとかは「想定外」。

 ただ、色々な真実がアキバズビートにはあるけど、どれも「唐突」ではないんですよね。ちょっとした台詞、行動がちゃんと伏線になってる。だから何の伏線も無いキャラには「何の秘密もない」。直感とか、お約束みたいな感じで「こいつ怪しいよなぁ」であっても、何も示されていないなら何も無い。正しいミステリの作り方だな。

 これがカオスヘッド、カオスチャイルドだと違うんですよね。秋葉原の住人は基本、サウンドノベル状態で影。しっかり姿が描かれてるキャラは少ない。その少ない中、主人公が一番最初に出会う「姿のある名アリ」キャラ、いつ出会っても同じ台詞しか言わない。「同じ日が繰り返されてるので妄想を認識出来る人以外は毎日同じ反応しかしない」。この考えに従えば、このキャラは「名前はあるけどただの一般人」って事になる。けど、わざわざ名前と姿までつけたキャラが「そんなわけあるか」と。カオスチャイルドなら、このキャラを黒幕に据える。その直前まで何の伏線も無くても、な。で、ファンはこれを「凄い」と言ってるし、その真実に行き当たる前に「予想出来た」と。「出来ない」んすよ、それは直感でしかなくて。

 アキバズビートにおいて、この最初に出会うキャラ…終盤に「実は裏ボスなのか?」とかそれっぽいイベント起こして…実はやっぱり一般人でしたっていう。ネタバレだけどまあいいよな。これねぇ、わざわざこんなキャラを設定したっていうのは、こういう「驚かせ方」を間違ってる、伏線というものをわかってないアホクリエイターに対する静かな意見じゃないかなと思うんですよね。

 ストーリー上、最後の最後に明かすような驚くべき真実は基本的にそのストーリーにとって重要でなければならない。これもただ驚かすだけなら簡単なんですよね。「リムルルはナコルルの実の妹ではなかった」とか、ただ今まで当たり前だった事実を覆すだけでいい。誰でも出来る。でも、そんな3流以下の仕事普通はしない。そんなのはモノ作りではないから。「主人公達は実は老人の姿をしていた」、カオスチャイルドのこれも同じ。以前書いた通り、この事実があろうが無かろうが、ストーリーは全くといっていいぐらいに変わらない。細部を少し修正するだけで済む。本当にただプレイヤーを驚かせる以外の何の意味ももたない設定。こんなのはゴミ同然、0点。

 アキバズビートもただ「驚かす」だけであれば、色々と出来る。主人公が実はメインヒロインが生み出した都合の良い妄想だった。実は「同じ日が繰り返されてなどいなかった」。ヒロインの本体は謎のナマモノ「ぴんくん」の方だった。何でもアリだわ。でも、その事実はストーリーにまとまりを与えるか?面白いか?

 アキバズビートにも問題点は多いんですよね。伏線が割とあからさま。「設定上、このキャラの言動はおかしい」「でも主人公達は反応しない」、こういう場合、それは多くのゲームの場合、伏線でも何でもなくただの台詞のミスなんですよね。設定が面倒くさすぎて、その設定通りにしゃべらせるのが難しい。だからミスをしてしまう。アキバズビートの場合、ミスではなくそのキャラの正体に対する伏線。ただ、主人公達が反応しないのはどうなんだろうな。もちろん、主人公達も調査の天才とかってわけでもないし、同じ毎日繰り返してる中、誰かがおかしなことを言ってても見逃す、聞き逃す事はあっても仕方無いけど。「繰り返される日曜日」で、前日の記憶は一般人は持たない。だから、「前日」「前々日」に出会っていたとしても、毎回毎回「初対面」になる。初対面でなくても、「この話をしたのはいつ」なのかという事で、主人公達以外は「覚えていてはいけない」事を覚えている。こんな反応をしてはいけないという反応をするキャラが結構いる。…主人公達が突っ込み入れないからもやもやしたままプレイする事になる。

 主人公が落ち込んでいる間に、いくつか壊された妄想。壊されても妄想宮は残るという設定なので、この場合、「入れる」「入れない」は別として、壊された妄想の妄想宮が本来無いといけない。これはストーリー上重要。これが無視されてる。この作品の場合、前述の通り、「ミスかな?」と思える部分が伏線になってるんで、「妄想は壊された」と主人公は聞いたけど、「妄想宮の入り口はどこにもない」という状態であれば、「主人公はウソをつかれた」と判断しないといけなくなる。でも、これについてはそんな事は無いんだろう。他のゲームによくある「主人公達以外の成果はゲーム上残らない」っていう。「各地で○○を集める、ライバルもいる。ライバルはいっぱい○○を持ってる」けど「後に全国を回る事が出来るようになった後にライバルがど○○を手に入れた痕跡はどこにもない」とか、こんなのだな。「痕跡を残すゲーム」もあるけどな。この辺りが徹底されてないから、「うーん」と思えてしまう。

 ただ、この徹底されてない部分でマイナス点を与えて、なお、完成度は高かった、そう思う。ジャンルを間違えてるよなぁ、完全に。移動が面倒すぎて、戦闘がクソつまんねぇ…アドベンチャーゲームにすべきだったな。妄想宮とか残念な世界は単なるファクターで秋葉原という街をメインに据えてればな。後、過度なメイド賛美をやめて、アイドルオタクを叩くのやめれば名作たりえた。残念な一作ですな、実に。

アキバズビートトロフィーコンプリート

 トレカコンプリートが鬼畜だし、全キャラレベル99とかアホらしいけど、サブクエストとかストーリーこなしつつちゃんとやってればクリア時点でほとんど埋まるんで、後は気力。トレカは仕様がヒドすぎてものすごい面倒だけど。

 経験値稼ぎは検索してみると動画があった。けど…まあ、その動画から現時点で3週間ぐらい経ってて、あの時点で稼ぎ見つけて動画あげてるのは大したもの…アキバズビートの動画があるだけで驚く、実際。ただ、もっと効率が良い稼ぎはあるので、一応あげとこう。が、誰の役にも立ちそうにないな。攻略サイトでもないし、ここ。絶対検索で引っかからない。

 ミズキの右アナログスティック全部に「チェイスバレット」設定。右スティックのスキルはスティック入力あればそれだけで発動するんで、全部に設定しておけば、スティックがどこかに入ってれば即発動。Vitaでリモートプレイだと連射ボタンなんて無理。だけど、右スティックをどこかに入れておけばいいだけなら、意外と他の作業しながら出来る。ボタン連射と違って一切隙無しに最速でスキル連発するのも強みだな。

 チェイスは相手がどこにいれても追跡するんで、動く必要無い。空中高く浮き上がっても追尾する。通常攻撃もミズキ君だけ超高性能でこのチェイスも超高性能、さすが最後に仲間になるだけある。


アキバズビートの稼ぎ。1分で15万、金6万。運次第なんで毎度これだけ稼げるわけではないけど。
プレイ時間がものすごい事になってるのは毎日放置してたからで、実際こんな長時間必要無いっす。

アイド何とかを否定する人がダンガンロンパの名前出すので始めてみた

 ちなみに、あなたのハートにレッツぴょんぴょんな「りっぴょん」は自称…とても痛い、アキバズビートで一番痛いのは中2の子ではなく百瀬りゆ14歳ですの子、まあリアル中2なんだけど。超能力レベルで察しが良くて極めて善人。でも、友達いなーい。最終決戦で2人共闘で「お前らは先に行け」やってる中、りっぴょんだけ、1人。3人残ってる状態なのに「1人だけ残る」というヒドいシナリオを味わったりっぴょん。…そりゃファンをリアルブートしちゃうわ、これじゃ。確かにシナリオ上、主人公以外とほとんど絡みなかった。だからってラステイションの女神みたいな役をあてるのやめろ、可哀想だから。

アニメ版ゴジラの小説感想

 小説の時点で、問題点はだいぶ見えた。主役がいないんですね、この作品。人間側は敢えてやってる気はするんだけど、キャラ性薄くて誰でもない、「ゴジラを倒したい人間」って程度。そこに魅力を感じるのはちと無理だろう。が、ゴジラが主役かといえば、そうでもない。というか全然出てこない。出てきても、ただただ人間側の分析と攻撃だけが描かれる。全く魅力を感じない。アニメでどう描かれたかはわからないけれど、これだとみてて辛い気がする。

 ゴジラとして守るべきものがあるというのは昨日書いた。富士山よりデカいゴジラがでようが敵が7分で黒が3分みたいな、画面埋め尽くすレベルでゴジラが出てこようが…守るべきは圧倒的蹂躙。怖いのは死ぬ事ではなく、日常が破壊される事。平和な毎日の象徴であったかのような建物や家や何もかもがあっさり壊されていく理不尽。これが怖い。けど、このゴジラは「地球という名前の怪獣が暴れる異世界にわざわざ乗り込んで倒しにいく」物語。そこで負けたところで、逃げかえればいいだけ。日常は壊れない。そこに絶望は無い。これは怖くない。「逃げ場などない」はやるべき必須事項ではないのだろうか。

 ゴジラという化け物が、無人の星で…荒れた大地で散歩してる。…多くの人は「それは放っておけばよいのでは?」と思うだろ。ゴジラは何もしてないんだわ、人間のいない星で自由に暮らしてるだけ。のどかに散歩してたら、突然ちっちゃい見たこともない生物が攻撃してきた。可哀想。

 アキバズトリップとアキバズビートを比べてビートが圧倒的にダメなのは「秋葉原」という名の街が登場するだけで、そこが舞台になっていない事。秋葉原といういつもの街で当たり前のように戦いが発生する。そこに人間ではないものが潜んでいる。そこがアキバズトリップの魅力だろう。「ストリップ」要素なんておまけで。アニメのゴジラはアキバズビートと同じ。

 そして、「続編へのひき」が最低だなと。これは小説版の話でアニメ版ではないけどさ、この小説最後の最後に、まだゴジラを倒せてもいないのに「ゴジラなど恐るるに足りない」として、次のページに1ページ使って「ギドラだ」。1ページ使って、ゴジラ以外の怪獣持ち上げてんじゃねぇよ。いいか、これがどういう事なのか説明してやる。

 「ドンキーコング」というタイトルで、ドンキーコングとかいうちょっとおっきサルが敵として登場するゲーム。そこで最終ステージに到達する前に、「ドンキーコングとかザコだし、本当に怖いのはクッパだ」とか言い出すようなもんだ。「は?」だよ、そんな事されたら。ゲームで、ラスボス倒した後にラスボスを超える隠しボスが登場するのはOKだ。話の途中で「ラスボスなんて大した事ない」とされたら萎える。ましてや、作品タイトルはそのラスボスなんだぞ?「ゴジラ」ってタイトルでゴジラ下げるって。

 アニメゴジラが失敗した原因の多くはおそらく監督にあるのだろうけれど、このシナリオで魅力的なゴジラ描けってのもかなりな無茶ぶり。これでゴジラの恐怖を描けるわけもないし、人間も魅力無いキャラとして作られてるから、人間側に焦点当て続けてゴジラ無視して話進めても、淡白な話にしかならんし。

 ゴジラと名付けられたウィルスが蔓延した宇宙船の話とかの方が遥かにマシじゃないのか、これだったら。

 轟天号の名前が普通に出てきたり、メカゴジラ作ってゴジラと対抗しようとしたビルサルド……BR3rd……「ブラックホール第3惑星人じゃねぇか!」っていう異星人と普通に共闘関係にあるとか、そういうのは面白いんですけどね。ゴジラというラスボス戦前に…味方だと思ってたメカゴジラが中ボスとして登場しそうな感じで、その辺りは盛り上がりそうなんだけど…。頼りにしてたメカゴジラが敵になるってのは、まずそいつと闘うことで戦力が減る。その上で、メカゴジラという絶対的兵器まで失う。人類…じゃなくてゴジラ討伐隊大ピンチ!…実際にそういう展開になるかどうかは知らんけど。でも、討伐隊の連中が全滅したところで別に何も変わらんから、やっぱり脅威感じないよな、ゴジラに。放置して逃げりゃいいだけだからなぁ。というかゴジラ倒しても、もう住めないだろ、あんな地球じゃ。

じんるいのみなさまへを始め…られない

 魅力の無い3人の少女が「秋葉原に旅行に来た」という設定。何か5人だか6人だかで残りの奴ら1日経ってまだ寝てるけど放っておこうって…いや、放っておくか、普通?そして、秋葉原は荒廃してる。3人はその事を全く疑問に思ってない。廃墟となった秋葉原に探検にきたみたいな設定なのかと思えばそうではなく、「人がいない」「店に誰もいない」…限りなくつまらないセンスの無いこの「やっぱり人がいない」「崩れてる」「壊れてる」ずーーっとこれを聞かされ続ける。せめて軽快な会話ならともかく、中身が全くない会話。

 アキバズビートで使った偽秋葉原に草を生やしただけだろみたいな秋葉原を「移動が遅い」少女を動かしてあっちこっち移動する。これだけで苦痛がハンパじゃない。それでいて会話テキストがゴミ。…これに耐えきらないとゲームの評価さえ出来ない。

 行動自体はある程度自由だけど、行くべき場所は最初から提示されていて、そこに行くだけ。なら、移動シーンいらねぇよ。勝手に移動してくれよ。後、会話シーンもいらないと思う。魅力無いからキャラクターもいらないと思う。アキバズビートの「毎度毎度ダンジョンの奥まで自力で移動する」悪夢がよみがえる。が、あのゲームは会話がつまらないわけではなかったのが救い。

 明らかにおかしな状況で「さすが秋葉原のホテル」とかぶっ壊れた秋葉原見ても「これが秋葉原!」とかプレイヤーの感性がキャラについていかない。どう見たって建物ぶっ壊れてるのに「休日じゃないのに鍵かかってない」みたいなセリフとか、頭おかしくなってくる。この「頭のおかしさ」はストーリー上のあまりにもわかりやすい全然伏せてない伏線なのはわかる。でも、ホント無理。興味持てるわけもない。もうプレイしたくない。クソゲーとは言わないよ。普通なゲームなんだと思うよ。でも、無理。ヒドい出来だとも思わない…というかそういう段階にすらいたってないんだけど、「これダメだろ」と。クソゲー期待してたのに、特別クソゲーってわけでも無さそうだしさ。駄目だろ、これ。