完全にSNK創作だと思ってる可能性は高い。まさか日本の皇族に関わる…名目上は日本の正史である日本神話を使ってるとは思わないだろうねぇ。…なんか日本って凄いかも…国の礎となる神話を平気でアレンジさせてアニメだのゲームだので使わせてるんだから。ちなみに草薙がオロチの裏切者という私の説を裏付けるような事が判明した。
「へぇ」
 オロチが前回に人間を滅ぼそうとしたのが1800年前。そして草薙の歴史も1800年。オロチ以前に草薙一族は存在していないって事になる。炎の力を持つ一族が1800年前に突然登場するわけがない…1800年前…オロチを離反して草薙を名乗ったんだろうね、多分…クシナダに惚れて…そして最終的に…多分、クシナダは自殺したんじゃないかと思う。自分が生きている事で…って事で。そして現代に転生したクシナダ=ユキと草薙一族の末裔である京は魂の記憶で惹かれあったんだろう。んで、八尺瓊もクシナダに惹かれてたってのは以前に言った通り。クシナダを護れなかった草薙と仲良く三種の神器を名乗る事に疑問を覚え、いつしかその心の隙をオロチにつかれ八神が誕生する。でも、八尺瓊の記憶はクシナダに惹かれてるから庵はクシナダたるユキを助けたってことでどうだろう?
「前回よりはまとまってきたかもね」
 だろ。ただ、気になるのは…草薙はその炎を操る力から見てオロチの中でもかなり高位、というかはっきりいって四天王「炎のさだめ」なような気がするんだよね。炎のさだめが大蛇薙を使う事から考えても。まあ、技名はともかくとして。
「じゃあ、どーいう事?」
 オロチ一族というのはレオナみたいな例外はいるけど、基本的に血統ではなく魂の存在で…転生によって受け継がれる一族らしいんだわ。という事は「炎のさだめの」草薙はオロチとしての魂を捨てて「力」を持ったままオロチを離反し、残された魂だけが現代のクリスに転生したのではないかと思う。
「でもさぁ、鏡を屠る炎とか月を摘む炎とか…」
 太陽を射る炎もそうだね。あれはクリス命名じゃないかな?八咫薙の鞭、無月の雷雲、斜日の踊り…これはわかんないけど。ただ大地を払う劫火ってのは…もしかしたらオロチの魂を持ったまま離反して「乾いた大地」と闘い、その時に使った技かもしんない。で、その後にオロチの魂が自分の意志で草薙から離れたっていう可能性がある。ただ、以前も言ったように太陽といったらアマテラスで月といったらツクヨミなんだよ、普通は。大地はスサノオでね。
「としたら、オロチを離反した草薙にアマテラスが同化した?」
 クリス命名でないとしたらオロチ時代の草薙が八咫に使ったのが鏡を屠る炎、天照に使ったのが太陽を射る炎、月読に使ったのが月を摘む炎、須佐ノ男に使ったのが大地を払う劫火という事になる。
「四肢を噛む炎ってのは?」
 四肢を今の4人だか4柱に当てはめればいい。でなければ四聖に。そして…それらの技を駆使した後、離反かな。新声社のKOF謎本はアテにしちゃいけないけど、草薙流古武術の源流はスサノオにあり、草薙はスサノオを守護したとある。草薙にアマテラスが同化してたとしたらアマテラスがスサノオを守護するってのも変な話だが神話は歪められて伝えられてるからまあいい事にしよう。「くさなぎ」はくさ…奇妙、ぎ…蛇で変な蛇という意味もある。大蛇一族の裏切り者…つまり奇妙な蛇…草薙ともとれるね。
「おぉ、どんどん立証されていく」
 で、今思い付いたけど「乾いた大地」は大地を司るとかいいつつ、大地の力は全然使ってないように見える。これは「乾いた大地」の名が示す通りに本来は反大地…反スサノオの意味ではないかって。大地は潤ってこそだから、乾いた大地ってのは…そういう意味じゃないだろうか?まあ、元々…アニメソングから…
「まあ、SNKの命名規則はどうあれ、結果的に乾いた大地と名づけられたわけで、そういう風にもとれるかな」
 名前には何らかの意味があるわけで草薙の分家である八尺瓊が問題だな。八尺の玉?この名前に何の意味があるのやら。
「草薙の時みたいに漢字を置き換えるんじゃない?」
 むぅ、次回までの宿題かな?
「えーと、今までに判明した事は?」
 まず、人間の他にオロチ=イザナミを頭とするオロチ一族、黄龍=イザナギを頭とする四聖:青龍=ヤタ、玄武=スサノオ、白虎=ツクヨミ、朱雀=アマテラス…一族…があり…互いに日本の覇権をかけて争っていた。
「何かオロチの目的って人間を滅ぼす事だったよーな」
 人間を四聖に置換してみればどーだ?四聖は人間の味方って事で。そしてオロチは四聖一族に属する櫛名田比売=封印の巫女?
「ああ、それもありえるね」
 まあ、何だかわからんが儀式の触媒となる娘を見つけかっさらおうとするが…クシナダに惹かれて後に草薙と呼称される事になる「炎のさだめ」が離反。払う者「草薙」が誕生。
「ほぉ」
 儀式というのは大抵は…処女である事が絶対条件。クサナギはクシナダと交わり…そして封ずる者「ヤサカニ」一族が誕生する。
「あれ?今までと全然違くない?」
 古代史というのはしょっちゅう変わるものなのだよ。真実は1つしかないんだけどね。で、だ、それでもクシナダの力は失われず…ヤサカニも青年に成長し…クサナギ、ヤタと協力しオロチ一族を打倒。そして息子の成長を見守ったクシナダはヤサカニの制止を聞かずに自らの力を使いオロチを封印。残されたクサナギは…アマテラスとの間に子をもうけ後の草薙一族となる。炎のさだめと朱雀の力を受け継いだ草薙一族は生まれつき炎の力を扱え…八尺瓊には炎の力はなく…そして草薙が自分の父である事に気づき、母を見殺しにした事を許せず…同じくクシナダに惚れていたツクヨミと結託。草薙を恨んでいる事をヤタにもクサナギにも隠し…代々、クサナギを恨み続け、そしてオロチと契約…炎の力を得る。とまあ、こんなもんでいかがでしょう?
「今までと全然違うね」
 だから、どんどん古代史は変わると言ってるだろ。オロチが魂で受け継がれるように四聖も魂で受け継がれる一族だから三神器とは関係なく存在してる。八咫は草薙と八尺瓊の監視の為に四聖:青龍の座を自ら放棄っと。
「雪もクシナダなの?」
 封印の巫女=クシナダと見ていいと思うから、雪もクシナダだね。そして現代に転生してユキへと至るわけだ。ユキは癒奇とも書ける。
「ま、またそーいう無茶な当て字を」
 クシナダヒメには奇稲田姫という表記もある。
「だから何だよ?」
 いや、わからんならいいや。そんでもう1つ、人間から見れば「有希」もしくは「幸」オロチ側から見れば「逝き」。
「1つじゃなくて3つって言わない、それは?」
 黙れ黙れ。そして現代…一早く転生を果たしたゲーニッツは18歳でオロチに目覚めるものの、同志の反応が見あたらず強大な力を持つルガールの噂を聞き同志かと思いかけつけるものの物の見事に外れで…まだ荒々しい性格だったゲーニッツは…

「ゲーニッツって昔そーだったの?」
 知らん。でも、昔からあんな落ち着いてたとも思えないし…で、オロチの力を知り、それを求めるルガールをゲーニッツが一蹴、片目を奪い…そして一種の暗示をかけ…その結果、ルガールは強い者を無意識に求めるようになり格闘家コレクションをはじめてKOFを開催。そしてそこに都合よく草薙や八神が現れ…まあ、それはまた別の話で…
「その後、ゲーニッツは?」
 まず、八傑集のガイデルを見つけ出すものの、まだ目覚めておらず、まだ荒々しい性格だったゲーニッツは覚醒を待てずに…まだ幼く覚醒させやすいレオナを強制覚醒。そして、四天王、社と出会い…社にはオロチ一族及びクシナダ探索をまかせ、自身はオロチの魂…つまり八咫を探索。見つけ出すと都合よく八咫の力を受け継ぐ当代は双子で力が2分されており…双子の姉を隙を見つけて殺害。オロチの封印を解く。そして社の見つけ出した八傑集のマチュアとバイスをルガールの下に送り込み…あらかじめ施しておいた暗示を強めて…そしてKOFが開催され…既に見つけ出していた草薙にも招待状を送り…そしてKOF94が開幕。ルガール自爆で幕を閉じる。ここでゲーニッツは自ら動こうとしたんだけど…解放されたオロチの魂がクリスの体内に宿ったのを確認し…クリスを依童にオロチが覚醒するのを待つ事にする。一方でオロチの意識が無意識に流れ込んでくるクリスはオロチ復活の闘いの場を用意する為に用済みだったはずのルガールをオロチの力で蘇らせ…マチュア、バイスをルガールの監視につけたまま時が来るのを待つ。ところがクリスの思惑とは違い、ルガールは自らの復讐心にだけに駆られ…八神を引きずり出す事にこそ成功したものの…八神をオロチとして覚醒させる事には失敗。もはや今度こそルガールは用済みとしてルガールは廃棄。ゲーニッツは草薙、八咫の抹殺を図る…が、都合よく八咫がKOFを開催。それを利用し八神を覚醒させる為にゲーニッツはマチュアとバイスを…
「ちょっとちょっとぉ、マチュアとバイスってさっきから便利な道具扱いじゃん。クリスに使われて、ゲーニッツに使われて…一応、八傑集だよ」
 ハンパに権力のある幹部というのは大幹部にコキ使われるものなのだよ。そしてオロチにひかれたのか都合よくレオナも参加。
「そして集まった三神器をまとめて葬るべくゲーニッツが姿を現し」
 八神の瞳にオロチの血が覚醒しつつある事を見抜き、オロチ復活の贄として自らを捧げ自決。
「そんで八咫がまた懲りずにKOFを開催するもんだから、これ幸いと残る四天王3人が勢揃いして…」
 遂にはオロチ覚醒。肉体はクリスであるものの、捧げられた魂はゲーニッツなんで…ゲーニッツ系の技を使う…ってね。