今日はKOFと日本神話について語ろう。神話は非常に面白い。歴史と同じ位に面白い。
 特にギリシア神話は物語としても優れていて面白いですよね。
 以外と神話を元にした物語ってのは多いし。(「因幡の白ウサギ」なんかがその代表)
 日本神話という面から見て、KOFはちょっと許し難い。八岐大蛇がオロチ八傑集ってのはいいアイデアだと思う。けど、大蛇の体内から草薙の剣が出たという神話からして、八傑集の裏切者が草薙一族というのが設定からして無難なところであろう。
 まあ、KOFの現代では間違った伝説が伝わっている可能性も高いが。裏切者という不名誉な事実を隠す為に、敢えて真実を伝えなかったのかもしれない。大体からして炎を扱えるという時点で、人間を超えたオロチの力を感じる。
 ’95の設定によれば、八尺瓊は草薙から分化したそうなので、八尺瓊は裏切ったというよりオロチの元へ戻っただけなのかもしれないな。でなければオロチも八尺瓊を受け入れたりはしないだろうし。
 では、草薙が裏切り者として、そうすると、その時代において八傑集やオロチを倒したのは誰でしょう?神話通りスサノオなのでしょうか?しかしKOFシリーズにスサノオは名前さえ出てきません(クシナダがいるのに…奇稲田姫は全然関係ないだろ。BLUE SEEDの影響を受けているのは間違いないな)。しかし月華に面白い設定を見れます。
 黄龍が持っているのは十握の剣だそうです。十握りもないのに十握の剣と呼ばれている以上、この剣の正体は、その名も高き、神剣アメノハハキリであろう。「羽々斬」の名でわかる人はわかるだろうが、神話において八岐大蛇を退治した剣である。
 何故、四聖を束ねる黄龍が所有しているのか?答えは一つ。八傑集と戦ったのが四聖であるという事だ。オロチの一族にせよ、四聖にせよ人間以外の種族ではなく、人間である事には違いない。
 遙かな昔、特殊な力を持つ一族同士、相争い四聖の一族が勝利した。それだけの事であろう。だが、四聖は何らかの原因で地獄門を封じる任務につくことになり、生き残ったオロチ一族に関しては草薙に全てを任したわけである。ただし所詮はオロチの裏切者なので(実際、八尺瓊がオロチに寝返ってしまったし)目付として四聖の者を1人つけた。それが護る者、八咫である。「護る」という点で四聖と似ているし、ちづるには自然の力を扱う能力はないが、何やら怪しげな能力は持っているという点からもそれは明らかである。ちづるが京や庵よりも妙に偉そうにし、2人をまとめているように見えるのも、草薙の目付の一族だとしたら当然だろう。だから同じ3種の神器の一族でありながら草薙、八尺瓊とは使う技が全然違うのである。
 では、炎を扱う技の多い「不知火」は何でしょう?これは、わかりません。謎です。ただ、オロチだって全滅したわけでもないでしょうし、逃げ延びて人間と交わった者も多いでしょう。オロチの血は薄くても、ある程度は力が扱える新たな種族が誕生したと考えられます。じゃあ「望月」は?となると、これはKOFに出てないので無関係です。KOFは餓狼とは世界が違いますから…(だから餓狼世界の舞は当然オロチとは関係ない)。じゃあ月華は何だ?龍虎とつながっているじゃないか?と思われるかもしれませんが、それも平気です。影二はKOFに出演していますし、龍虎にしか出ていない不破の技を斬鉄は使いません。つまりKOF世界の如月と繋がりがあるのです。よって、KOFと月華は同じ世界の話なのです(強引)
 ところで気になってることだが、オロチは人間を滅ぼそうとした。ゲーニッツは牧師である。
 この事実で疑問浮かびませんか?そう、ゲーニッツが牧師だという事は「オロチ教」みたいなものがあるって事です。そして宗教として存在させる以上、布教も行っているはずです(でなければ、一族で勝手にオロチをあがめればいい)。布教相手は当然、人間でしょう?
 さてさて、オロチ教信者は人間なのでしょうか、オロチなのでしょうか?入信しても人間は人間ですねオロチの最後の審判においてオロチ教信者はどう扱われるのでしょうか?