ナコルル今日からは、私が姉様
リムルルねえ…さん?
ナコルルね・え・さ・ま!…わかった?
リムルルひぅっ…
ナコルル言いなさい、さあ
リムルルね、ね・え……さ……ま
ナコルルいい子ね。もう1度
リムルルうわ、うわぁぁぁぁぁん
ラメトクどうした、ナコルル?まだ、泣いてるじゃないか
ナコルルと、父様?い、いえ、あの……この子の哀しみ、私では癒せませんでした。申し訳ありません
ラメトク(7歳でこのしゃべり…育て方間違えたかなー)
リムルルひ、ひぐ

 と、こんな感じ。
 当サイトの別の場所でナコとリムは姉妹ではなくとも、血のつながりのある近い親類であったはず&これ以前から一緒に遊んでいたはずであると書いたが、そのような関係の子供同士の会話には見えない事と、自分に「様」づけをしてしまうナコルル…この2点から考えを改めました。
 この時点では「リムルル」の名前は別のもの(アイヌでは魔よけの為に名前を変えることはよくあったようですし)で、ナコルルの妹となったときに「リムルル」に改名したのだと思います。名付けたのはナコルル。自分の妹として、ルルを与えてみたりした。

 何があったのか、両親と死に別れてしまった幼い女の子。村長である「サノウク」が引き取る事となり、その役目を年齢が近い「ナコルル」ちゃん7歳が引き受けた。
 ナコルルちゃん7歳は「妹」が欲しかった。自分に絶対忠実の妹が。そして機会が訪れた。「様づけ」強要。その表情と口調に怯えるリムルル。
 いつまで経っても帰ってこない「ナコルル」が気になってナコルルの父「ラメトク」が迎えにいった。
 以後、親の目を盗んでは「様」づけを強要するナコルルちゃん。すっかり洗脳されてしまったリムルルは「姉様」と呼ぶ事に疑問を抱かなくなったのであった。