オロチの長、そしてオロチ八傑集は魂…精神体が実体であり、肉体は器に過ぎない。
 KOF’97大会のオロチはオロチ四天王であるクリスの肉体にオロチの長が憑依したに過ぎない。故に’97大会のオロチをクローニングしたところで、クリスのクローンが出来るだけではないだろうか?

 さて、そこで問題となるのはクリスの体が急激に成長し成人体となった事である。精神体の分際で肉体を変化させたその能力…。
 オロチ一族(クリス)の能力ではない…本体は精神体であり、クリスの体は普通の人間のそれと同じであり、オロチの長の肉体はオロチ八傑集が肉体として使っている人間に限らず、一般人のものでもよいらしい。つまり、オロチの長は人間の肉体にとりつき、変化させる事が出来るのである。
 そして、’97オロチの姿は単純に「大人になったクリス」というわけでもないらしい。つまり、オロチとして成人体となったクリスの肉体の細胞は…もはやクリスの肉体とはいえないのかもしれない。

 そもそもが、精神体とは物質的に「無」なのであろうか?霊魂の研究…人間は死んだその時に体重が減るという実験結果も出ており、魂が存在すると結論づけている頭がアレな学者も存在する。この学説が正しいのであれば、オロチとは実在、実存するという事となる。

質量を持ち、単体で意識を持つ細胞の塊

 これがオロチの真の姿と考えることが出来る、そしてその細胞が人間の体に宿り、細胞を変質させ変化を促す。つまりは…オロチ細胞

 オロチのクローン体「ミズチ」はWAREZが創り上げた生体兵器とのこと。ところがプロフィールを見ると、大地の代弁者たるオロチの意志を受け継いでいるとしか思えないものであり…。

嫌いなもの:人類

 などというのは兵器として致命的であり、その攻撃は無差別。創造主である、WAREZをも滅ぼしかねない危うさといえよう。
 かつて、自ら創り上げた生物兵器に滅ぼされたダムドなる秘密結社は存在していたが、二の舞となりかねない。

 通常のクローン体にはクローン元の記憶は存在しない。記憶の本質部分が脳細胞に集約されているからである。しかし、オロチのクローン体であるミズチにはオロチの記憶が受け継がれているとしか思えないが、WAREZとて構成員は人間であろうし、オロチの記憶を移植する必要も、このような性格に設定する必要も無いであろう。WAREZに自殺願望があるのであれば話は別だが…。
 ならば、何故なのか?その答えがオロチ細胞……。
 オロチ本体は細胞そのものであり、オロチ細胞により変質した肉体を構成する全ての細胞がオロチそのもの。もちろん人間に宿り細胞を変質させる能力を持つのは本体たる「オロチ(オリジナル)」細胞だけであり、汚染されただけの細胞にはその力は無いであろうが、オロチのその力、記憶はその細胞の1つ1つに…。

 つまり、ミズチとはオロチそのもの。細胞の一欠片であもあれば何度でも復活可能な厄介な存在。
 ただし、オロチ本体である細胞の活動を停止させる事が可能なのは三神器のみなのかもしれないが、汚染細胞でのみ構成されたミズチであれば力さえあれば誰にでも滅する事は可能であると思われ…二度と復活する事の無いように焼却処分すれば問題は解決するのでは無いだろうか?
 以上をもって考察を終える…が、危険なもの作るな、WAREZ!責任とって始末しろよ、あれ。