コナミアーケードコレクションの感想

スクランブル

 グラディウスの原型になった横シューティングという事で、どんなゲームかと思ったんですが…。
 空中ショットはともかく対地ミサイルの軌道が無茶苦茶なのと、ほとんどの敵は地上にへばりついていてシューティングゲームの姿を借りた別のゲームだと思いました。
「ミサイルの軌道を把握して確実に燃料タンクを破壊せよ」というゲーム。当時のファンには悪いかと思うんですが「何が面白いのかさっぱりわからない」ゲームでした。
 昔のゲームだからといってつまらないという事は無く、単純なゲームだからといってつまらないわけではない。それはブロックくずしやスペースインベーダー、パックマンなんかでわかります。が、スクランブルは面白い点が無かったです。

グラディウス

 説明によればスクランブルの第3弾。第2弾はスーパーコブラという事なんでしょうか?…グラディウスをはっきりとスクランブルの続編と呼称しているので、グラディウスシリーズにスクランブルが含まれるんでしょうか?ゲーム内世界の歴史としてはつながりは無いでしょうが。それともスクランブルシリーズの完結編にしてグラディウスシリーズの1作目ががグラディウスという事でしょうかね?
 わざわざプレイしなくてもいいんですが、とりあえずプレイしました。秒間30連射でプレイしたらレーザーが細切れになってステキでした。それぐらい。

ロードファイター

 初めて買ったMSX2ソフトはドラキュラですが、初めて買ったMSXソフトはロードファイターでした。逆ハンドルが熱くて好きなゲームでした(ファミコン版は好きではない)。
 プレイしてみると、挙動というか「弾き飛ばされる」方向がおかしい。「何でこの当たり方でこっちに飛ぶですかー」みたいな。敵と接触すると速度が落ちたり、あまりにも通行不能な状況が多かったり…。
 MSX版の方がゲームとして完成度が高いと思います。後発なので当然といえば当然ですけど。MSX版だとわざと敵にぶつかりにいって弾き飛ばして弾き飛ばしてという爽快感があったんですが、それをしてるとアーケード版だと速度が落ちる&予想外の方向に弾けて他の車にぶつかったり、外壁に激突したり。
 MSX版、ファミコン版でもそうなんですが、レースゲームというよりは…その本質はシューティングゲームだと思います、弾を撃てないので単語としては「シューティング」ではないんですがジャンルとして。実際に「弾を撃てないシューティング」ってありましたし。  オプションで適車とか表示されていたのは本気なのか敵車の誤字なのかよくわかりません。
 ちなみにステージ6で挫折して、今現在クリア出来ていません。

魂斗羅

 私が勝手に思ってるだけかもしれないんですが、シリーズ作品が多い割にコナミゲームの中ではマイナーなシリーズだと思います。
 アクションシューティングゲームの基礎を築いたゲームだと思うんですけどね。2人同時プレイが基本で、8方向にショット可能。一撃死、強化武器がかなり強いみたいな。
 というわけで初めてプレイした最初の最初の魂斗羅。………まあ、普通でした。うん、まあ普通でした。最初の最初ですしね。
 家庭用の方がいいんじゃないですか、これも?

グリーンベレー

 武器がナイフの魂斗羅。一撃死というのは同じなのに、武器が射程の短いナイフ(その分、敵の攻撃も貧弱なわけですが)。
 ファミコン版がかなり好きでした。正直、魂斗羅シリーズよりも。
 「敵国の秘密兵器(最終兵器だったかもしれません)を破壊しに乗り込んだんだけど、パラシュート落下時に手持ちの装備全部落としちゃって残ったのはナイフだけだった」という子供でも「無理だろ、その設定!」とツッコミを入れてしまうであろう、ストーリーも好きでした。パラシュート降下時点でもう任務失敗っすよ。乗り込まないで下さいよ、ナイフ1本で!…まあ、敵兵わらわらわらわらとどこからか湧いてくるので多分手持ちの装備無くしてなくてもステージ1で使い果たしてるでしょうけど(2人プレイなら飛び道具を味方に向けて放つと受けた側の武器が補充されるという…特異体質の持ち主なので2人で乗り込めばどうにかなるのかもしれませんがね)。

 今となってはディスクシステムのゲームをプレイする手段が無くなってしまっていて、グリーンベレーの為に中古ハードを買う気も無く…懐かしくプレイしました。兵器の破壊ではなく捕虜の救出という…「普通に考えて1人分被害増えるだけだろ」という。しかも捕虜はたったの4人。ついでに言うなら乗り込んだ方は「ナイフ一撃で人を殺せる程の実力と人間に触れるとそれだけで死ぬという特殊な体質」…無理ですって、普通に考えて。人に触れただけで死ぬんですよ!敵兵の頭の上に落下…死亡(実際には落下した時に殴られてるんですが…まあ殴られただけで死ぬのもどーかと)。普通の人なら有り得ない。まあ、多くの素手で挑んでくる敵兵も何を考えているのかという感じはしますが。武器持ってるのに使わない「武器供給兵(仮称)」はもっと意味がわからない。
 感想としては、やっぱりファミコン版の方が遥かに出来が良い。……ファミコン時代からコナミは移植版の方が面白いんですね、やっぱり。
 6ステージあって、隠し(という程でもないですが)で地下道があったり敵の配置が絶妙なファミコン版の方がやっぱりいいかなと。

 ボスが全て「単体」ではなく「集団」で襲い掛かってくるタイプの「ザコ」なのが盛り上がりません、とにかく。ファミコン版もそれは同じですが…最後だけは秘密兵器(核ミサイル?)の破壊という燃えるシチュエーション。結局はザコがわらわらタイプとはいえ、何か大きな事をしてる感じです。それに対して業務用のは火炎放射機持ったザコが3体出てくるだけ。「え、これで終わり?」って感じでしたです。
 といっても、ナイフ1本でザクザクと敵を倒していき、そして大量に出てくる敵をロケットランチャーで薙ぎ倒す爽快感。現時点でアーケードコレクションで一番面白かったのはこれですねー。
 でも、今検索してみたら、アーケード版のサイトもファミコン版のサイトも無い。…人気無いのかな?熱いのに。  素手でカメ軍団相手に闘う兄弟に比べれば一応は武器を携帯している…と言っても相手はカメではなく人間(&犬)ですよ?だというのに何でか知らないけどナイフ1本で敵兵わらわらのとこに乗り込むんですよ、人に触れるだけで死んじゃうような奴が。

 アーケードコレクションの資料コンテンツで業務用グリーンベレーのストーリー見てみたら。

(前略)敵地は4つの難関があり、完全武装兵が待ちかまえている。グリーンベレーの名誉が君の生還にかかっている。健闘を祈る。ただし、本司令はトップシークレットであるから当局は一切関知しない

 これは……あまりに……。「グリーンベレーの名誉」という言葉で命令拒否をさせず、それでいて「責任は取らんよ」「武器も供与しないよ」と。もし戦死しても「勝手な行動を取った挙句のバカな死」って事になるんでしょうか、これは。
 捕虜救出の名を借りた処刑としか、これでは。というか司令ではなく指令でないですかね?でも、完全武装兵なんてのはいなかった。素手で殴ってくる兵が8割ぐらいで、1割が砲兵、残り1割が飛び蹴りする人とか手榴弾投げてくる人とか。完全武装兵はいなかった…と思う。