怒チーム総大将「ハイデルン」。
 驚愕は98でした。ハイデルンの養女であるレオナがいきなり「レオナ=ハイデルン」を名乗ったのです。
 さて、ここで一部で騒然。「ハイデルンってファミリーネームだったのか?」と。つまり、彼の娘(故人)クララは「クララ=ハイデルン」。慣れればどうということもないんですが、結構異様な名前です。

 ありがたい事に某雑誌社がツッコミを入れてくれました。ハイデルンってファミリーネームだったん?と。そしてSNK公式回答は…。

ハイデルンはコードネーム。それと同じくレオナ=ハイデルンもコードネーム

 納得…しかけました。コードネームだかコールネームだか知りませんが、ハイデルンは本名ではない。
 しかしッ。彼の部下の使う「ハイデルン流暗殺術」というのは一体?ハイデルンがコードネームだとすると…。

 94の頃から「ハイデルンと同じ技使わないにしてもハイデルンの格闘術(暗殺術?)と共通点が無さ過ぎる」と言われてきた、ハイデルン流暗殺術の使い手「ラルフ」と「クラーク」。そして99に至って「ムチ使い」までもが「ハイデルン流暗殺術」を名乗り始めます。
 ムチ使い…ウィップは元はアックス小隊なる部隊に所属しており、そこで十分に格闘術は磨かれていたはずであり、ハイデルン流暗殺術なるものを伝授されなくとも問題なかったはずです。そもそもが、ラルフ、クラーク以上にハイデルンの戦い方と似てません。

 どういう事なのか?おそらくです、おそらくですが……「ハイデルン流暗殺術」なるものは存在しない。
 ハイデルン部隊で戦っている場合、どう戦おうが「ハイデルン流暗殺術」なのだと思われます。
 ハイデルン隊長は「我流暗殺術」を名乗っていますが、隊長なんで無視しましょう、この際。

 ハイデルンとは何か?それは「部隊名」ではないでしょうか?
 ハイデルン隊の隊長のコードネームが「ハイデルン」。
 そしてチームとして行動する時はチームリーダーがハイデルンを名乗る。ハイデルン隊長が後方に下がって以降はレオナが怒チームのリーダー(ラルフだと思ってる方もいるようですが、96のストーリーを読めばわかる通りレオナです。99以降は知りませんが)なので、「レオナ=ハイデルン」を名乗った。とこういう事なのではないかと。
 ハイデルン隊長が現場で指揮を執った2001年大会においてはレオナはレオナ=ハイデルンを名乗っていないので、一応辻褄はあっています。

 ではレオナが抜けてしまったXI大会はどうなのか?隊長はラルフなんでしょうが…ハイデルン隊長に敬礼さえしない男に何を求めても無駄でしょう。
 ウィップ氏は怒チームを抜けた後もハイデルン流暗殺術を名乗っていたり謎ですが、「心はハイデルン部隊にまだある」という意味にとれば、感動さえ味わえます。

 そもそもが(おそらくは)「ハイデルン=コードネーム」という設定を知らずに最近のKOFでは公式キャラ名に「LEONA HEIDERN」表記を使用しているんでしょうが、そうだとしてもハイデルン隊長はずーっと後方にいるので、問題ありません。
 結論は「ハイデルンは部隊名であり、チームリーダーがハイデルンを名乗る」。別のチームとぶつかった時に「名乗っただけで、役割がわかる」のが理由。アックス小隊はおそらく、チームリーダーが「アックス」名乗っていて、他のメンバーは階級だとかで「アックス1」とか「アックス2」とか名乗ってるんですよ、きっと。
 ウィップもコードネームなわけですが、もし彼女がリーダーになることがあれば「セーラ=ハイデルン」だとか「ハイデルンウィップ」とか名乗るんです、きっと。以上!!…いつも以上に無茶苦茶な考察でした。