CPU戦の難易度の高いネオジオ対戦格闘

 あくまでも、当サイト管理人「田村悠」が感じる難易度です。
 対戦格闘というジャンルにおいてはCPU戦は「プレイヤーをゲームオーバーにさせる為」にあるものではなく「不快にさせる為」にあるものでもないので…

 この辺りはやっちゃぁいけません。反撃可能な技にガードだとか、使いにくいシステムを使って回避だとかっていうのは「対人戦」でのヒントにもなるわけですが、毎回毎回それをやられるのはたまったもんじゃないんで(零SPの投げ回避だとか、餓狼3バッシュの足払い回避だとか)。
 わかっていても返せない投げなんてのは「対人戦」ならともかく「CPU戦」でやられたくなりです。WH2キッドの歩き投げとか、真侍ニコチンのジャンプ攻撃後の投げとか。
 気絶した相手に容赦なく最大級の連続技を決めてくる「ブレイカーズリベンジ」とか「ファイターズヒストリーダイナマイト」も…それはどうかと思います。
 全般的に「難易度設定」は「意味が無い」のが問題。

12位:幕末浪漫第2幕 月華の剣士

 かなり迷ったです。最終候補は2幕と天草降臨でしたが、結局2幕。実際、餓狼2だとか初代龍虎、ダブドラ辺りも結構難しい。

 月華2幕はむしろ「簡単」なイメージがあるんですが、中盤の「天野」「骸」は対空性能が高く、攻撃力も高い為、結構な強敵となっており…終盤の「守矢」もまともに戦うと、攻撃がまるで通じないというキャラ。

 CPU戦は特に攻略法とか作ってないんで「天野」でなくて「雪」が出てくれると「あー、こっちなら気楽に戦えるわ」と安心します、私の場合。
 ラスボスも普通に強いので、まあ10位かなと。ほとんどのキャラは弱いんですけどね。サムライみたいに事故死する事はまず無いんで(骸の潜在ぐらいですかね?事故死は)。

11位:サムライスピリッツ零スペシャル

 炎邪とか後半ナコルル、後半外道、後半水邪辺りが鬼。
 投げは基本的に通じない。
 ただ、ジャンプ攻撃を繰り返してるだけでほとんどのキャラは結構どうにかなるのと、一部キャラを除いて絶命奥義を全然ガードしないという事で零よりは簡単だなって事でこの位置。
 サムライシリーズでありながら、事故死する事はまず無い。
 ボスキャラは斬紅郎以外はザコというのが、どういうバランスなのか謎。

10位:THE KING OF FIGHTERS’95

 攻撃力高すぎの一言ですね。それに加えてCPU反応してくるんで、かなり辛いです。
 難易度低くすると実際に低くなるというネオジオ対戦格闘にしては珍しい仕様なので、難易度低くしてプレイするといい感じ。
 中ボスの超反応とラスボスの異様に硬いガードは2連戦なだけに「お前ら、いい加減にしとけ」という感じ。

9位:サムライスピリッツ零

 何がどうっていうか、コンスタントにCPUキャラが強い。
 中ボスの攻撃の卑怯っぷりと攻撃力の高さだとか。
 硬直の長い技に的確に反撃してきたり、常に超反応だとかしてきたりはしないけど…攻撃を避けるのが上手いと思う。
 何ていうかプレイしていてイヤになってくるCPUキャラという分類。

8位:ギャラクシーファイト

 初心者お断りみたいな雰囲気漂う作品。
 ルールがわかっていないと、1人目にいきなり殺される事もあるかと。
 対処出来ないっぽい攻撃をかなり仕掛けてきて、こちらの攻撃はなかなか当たらない。
 まともに戦うと、全然攻撃当たらないんで、ガードキャンセルを主体にプレイする事になる。ガードキャンセルを使いこなせないとクリア出来ないと思います。
 どの技に反撃出来るのかを把握して、事故らないように無駄な攻撃は控える。攻撃力が高いゲームですんで。
 「こんなもんどうやって反撃しろっていうんだ」っていう技に反撃出来るようになればOK。ゴールデンドーンは…頑張れ。

7位:超人学園ゴウカイザー

 攻撃力が高いと思う。
 こちらの攻撃はさっぱり当たらず、攻撃を食らいまくるというゲーム。超反応タイプ。
 全般的にガードがかたく、対空性能が高い。
 技をガードした後の反応が悪く…こちらが大人しくしていると好き放題に暴れるだけで「投げ」を上手く使ってこない&そもそも投げの威力が低いので喰らっても痛くないという事で、対応プレイしていれば割とどうにかなるのでこの位置。
 中ボスとラスボスの性能が高い。
 神龍なら遠距離で「放影掌」を連発してるだけでも結構イケて、近付かれたら「裂脚昇」を使えば大抵は当たる。

6位:サムライスピリッツ

 事故死が怖い作品。
 正直、単純にCPUキャラの強さということだけ考えれば、それ程でもない。ただ…1発のダメージが大きいので、事故死しやすい。
 全般的に「ガード」がかたく、なかなか攻撃を喰らってくれない。そして、投げも上手く使ってくる。攻撃をガードされガードされ、少しづつ画面端に追い詰められていき…ジャンプすると落とされる、攻撃すると潰されるという状況になり…そのまま投げられてしまうという。
 後半に出てくる「十兵衛」は結構凶悪。「幻庵」も怖い相手ですね。
 CPUキャラは少しづつ強くなっていくという、まっとうな作りなので、初プレイでも結構楽しませて貰える辺りは良作です。
 ラスボスは…攻撃力が尋常でないですが、投げだけ使っていればまあ大した相手でもないです。相手が怒り時に投げ損なって逆に投げられてしまうと、一気に形勢逆転してしまい、そのまま「ヒョーヒョー」と無敵状態で暴れまわられ、時間切れで負けるというのはありがちなので気は抜けない。

5位:ワールドヒーローズ2JET

 前作と比べて「かなり難易度が低くなった」と当時言われた作品。
 実際にかなり大人しくなっていて、初プレイでも予選突破ぐらいは出来るかと思います(CPU戦の流れは「予選…4×3戦」>「キッド乱入」>「決勝戦」>「暗黒超武会…2戦」>「ゼウス戦」)。

 予選は変則的で相手は3人。1ラウンドごとにキャラが変わり、2勝以上で1戦突破。まあ、つまりは普通の3ラウンド制と大差は無いんですが、前作のように「キッドにあっさり殺されて1人目で終わった」とかって現象が無くなってます。相性の悪いCPUキャラに負けても他の2人に勝てばいいので。
 というわけで予選はシステム的な点で先に進みやすくなっており、そしてそもそもの難易度もかなり落ちてます。

 問題は普通の「3ラウンド制」になるキッド戦から。システムどうこう以前に、かなり強くなります、CPUキャラが。
 攻撃力も尋常ではなく、CPUキャラの攻撃を喰らう=何らかの攻撃にカウンター攻撃というのが大半であり、この作品には「カウンターダメージ」が設定されている為、1発で体力の1/3だとか、「貴方はサムライですか?」という有り得ないダメージを受け、どこまでも有利に進めていても、一瞬で死ねます。
 投げも的確に使ってきますんで…ハンパじゃないです、JETのCPUキャラ。
 とりあえず怖いのは決勝戦の「ハンゾウ」。暗黒超武会の中ボス2人と違って「無敵対空技」を持っているので、事故死しやすいです。
 ラスボス「ゼウス」は性能良すぎる必殺技と通常技と「有り得なさすぎな破壊力」とで、対処法をわからないプレイヤーを瞬殺してくれます。ディオのように「攻略法わかっていても殺される」という事が無いのは救いですが…。

4位:ワールドヒーローズ2

 「卑怯」の一言です。
 そこそこの反応と「わかっていても対処出来ない」ハメに近い攻撃を仕掛けてくるという。
 前半6人は2からの新キャラ、後半4人は1からの旧キャラからランダムでという形になっていて、前作をプレイした人にとっては「何をしてくるかわからない新キャラ」とばかり6連戦という…。

 4位につけてしまう理由は「前半の6人」の方があからさまに「強い」という点にあり、この前半を乗り切れば後半4人は「大して強くない」という作りにあります。
 特に「キャプテンキッド」の戦い方には誰もが「ムカつく」事かと思います。1人目に出てきてさえ強いわけですが、6人目に出てこられるぐらいなら1人目に出てきてくれた方がマシ。強くなるとかそういう話ではなく「ゲームオーバー」になるのは早い方がいい。家庭用であれば。
 キッドはですね、飛び込みは的確に落とす。こちらの攻撃も的確に潰す。性能のいい飛び道具を上手く使う。そして、下手に手を出すと「潰される」という事であまり動けないPCに対して…つかつかと歩いてきて「投げる」…しかもその後「挑発(正確には決めポーズという必殺技ですが)」する。たまったものじゃないです。
 後半4人の中でも恐ろしいキャラが1人混じってます。ラスプーチンという。
 意味の無い行動が多く、基本的に「弱い」んですが、とにかく「投げ」を狙ってきます。そして1度「投げ」られてしまうと、それだけで体力半減します。この作品の掴み系の投げはやたらと減る上に「CPUキャラは容赦なく最大のレバガチャ」で最大のダメージを叩きだし…プレイヤーの抵抗を全く受け付けません。掴まれたら体力半減します。

 中ボス「ネオ・ギガス」は家庭用ネオジオであれば、基本的に新キャラ6人に変身しまくります。これがキッドだったり、リョウコだったりすると…折角切り抜けたはずの「強敵」が復活です。
 変身は「ダウン」を奪うことで解除され、またランダムで他のキャラになるわけですが…。
 ラスボス「ディオ」は攻略法が確立された今となっても「運が悪いと瞬殺される」事もある厄介なキャラです。とりあえず「投げ返し」は完璧に出来るようになってないと、ほとんどのキャラで勝てません。

3位:龍虎の拳2

 いわゆる超反応されてる気はしないんですが…何故か気付くと負けてます
 これも「1人目」から強いタイプ。ですが、前半の方が明らかに弱いので、まだまともな部類。
 前作同様「対戦格闘」ではなく「パターンを覚えてプレイするアクションゲーム」という分類ですかね?
 CPUキャラは「同じ行動」ばっかりとる上に、「超反応」レベルには達していないものの「反応で行動」もしているので、かなり「ハメやすい」です。

 結局「パターン」を知らなければ「クリア出来るわけがない」ゲーム。パターンさえわかれば誰でもクリア出来ますが。
 CPUキャラに1ラウンドもとられずに全キャラ倒せれば真のラスボス「ギース」が出てきます。牛に比べればかなり楽。
 パターンだとか知らないでも李先生なら「ダッシュ投げ」を延々と繰り返すだけで、ギース以外のキャラは結構倒せます。
 後は完璧な投げハメを持つ「テムジン」。飛燕疾風脚と投げと虎煌拳だけでクリア出来るユリ以外の極限流キャラも楽。…楽って文字が多いなー。3位なのに。

2位:ファイトフィーバー

 まず、最初の難関として、CPUキャラどうこうでなくて「必勝技」のコマンドが入りにくいものがあります。
 コマンド入力時に別方向に入るとコマンドが受け付けられないので、「波動拳」系の「流れるように入力する」コマンドは他の対戦格闘とあまり差は無いんですが、「昇龍拳」系の一度ニュートラルを介すコマンドは入力が難しくなっています。

 その上でCPU戦ですが、CPUキャラは当然のごとく、好き放題に必勝技使ってきます。
 暴れ放題暴れる上に、超反応っぽい事もしてきます。何が強いのかよくわかりませんが、1人目からかなり強いタイプ。
 厄介なのは中ボス「タエクック」、ラスボス「カラテ」共に異常に強いというところにあり、全く気を抜けません。
 飛道具性能のいいキャラは連打してるだけでも結構いけるんですが。

1位:ファイターズヒストリーダイナマイト

 CPU戦というのは同じキャラでも後半に出てくるキャラの方が強いというのが普通です。
 が、この作品は1人目から有り得ない強さです。超反応してきます。
 飛びこみに対してだとか、手を出すと無敵技でだとか、そーいうレベルではなく、「判定」を知り尽くした上で「潰せる」技を使ってきます。
 何らかの技を出す>その技を潰せる技を繰り出す。という超反応なので、そのCPUキャラが無敵技を持っている、持っていないは関係無いです。
 起き上がりに技を重ねようものなら…投げを食らいます。
 気絶すると…人間には不可能な「溜め無し必殺技」も含めた「的確な連続技」入れてきます。気絶したPCに「連続技」入れてくるCPUキャラなんて、そうそういませんて。
 結局、どこまで行っても超反応キャラしかいないので、技を誘ってそれに反撃というのが基本パターンとなり…非常に不快なプレイを強いられます。

 難易度「NORMAL」以上で、CPUキャラに1ラウンドもとられずにクリア出来ればボーナスキャラの「牛」が出てきますが、難易度「EASY」で「ノーコンティニュークリア」さえ困難というか、「難易度ってホントに変わってるのか?」という感じで。
 中ボス「クラウン」、ラスボス「カルノフ」、そしてボーナスキャラ「オックス」は大して強くなく「完勝」しやすいキャラなのが救いです。
 比較的楽にクリア出来るのは「溝口誠」ですかね?