千両 狂死郎

声優:前塚 厚志
個人データ
名前千両 狂死郎(せんりょう きょうしろう)
流派舞闘流歌舞伎
武器銘世話女房
生年月日1758年12月14日
年齢31歳
出生地江戸
血ノ型B型
身長5尺4寸
体重16貫目
趣向髪の手入れ
家族構成27歳のときに父親と死別
宝物自分が描かれている浮世絵
好きな物大衆の前で舞ったあとの歓声
嫌いな物
コンプレックス前座長(父親)に歌舞伎で勝ったと感じたことがない
剣の道について生死をかけた舞台技
尊敬する人亡き父親
特技密教流膝屈伸
平和だと思うとき人間の血潮が美しく飛び散る瞬間
好みのタイプナイスバディでセクシーダイナイマイツな欧米人
現代社会では…?新劇系の演出家
公式ストーリー
 闇に紛れて、二つの影が武家屋敷へと潜り込む。
「……狂死郎、おい。狂死郎」
 派手な姿をした男の前に、ざんばら髪の男が話しかける。
「何じゃ、覇王丸。静かにせんと見つかってしまうぞ。おぬしはそうでなくても目立つのだからな」
 一見して歌舞伎役者と分かる男が声をひそめながら言う。
 お前さんに言われたらお仕舞いだよ、と心の中で思いながら覇王丸はボソリとつまらなそうに言った。
「……犬」
 がらがらがらがらがら……かこぉぉぉん……ころころころ。
 と派手な音を立てて火消し桶が転がった。(※1)
「……さすがは歌舞伎役者。転げ方も一味違う」
 笑いをこらえながら、覇王丸が言う。
 火消し桶に片足を突っ込んだまま、狂死郎は問うた。
「おぬし……わざとやっとらんか……」
「いや、別に……」
 それは心外だよ、という顔をしながら覇王丸が答える。
 がらり、と障子の開く音がしたかと思うと、二人の男が出て来た。一人は立派な絹の着物を着た侍、そして商人風の男である。
「何奴!」
 侍が音のした方向を睨みつけると、派手な衣装を着た歌舞伎役者とざんばら髪の男が言い争っていた。
「おぬしは時と場所を考えんか。おっ?」
「いや〜、すまん、すまん。ん?」
 歌舞伎役者は侍と商人に気づくと大見得をきって言った。
「勘定奉行・真壁将監、黒川一座・座長雉之助。ぬしらの悪巧み、全てわかっておるぞ。神妙にいたせい!」
「説得力が無いぞ。狂死郎」
 覇王丸が呆れたように言う。
「……お前は確か……千両狂死郎と言う歌舞伎役者だな。お前のような下賎な輩が儂の屋敷に無断で入るとは何事だ。その方ら覚悟は出来ておろうな」
 勘定奉行、真壁将監が凄みを効かせながら言う。
 ざんっ、と一歩踏み出し、覇王丸は指を鳴らしながら言う。
「ごちゃごちゃとうるせぇんだよ!娑婆金剛と恐れられた、この覇王丸が相手をしてやる。かかってこい!」
 覇王丸の覇気に押され、奉行は後退りながら叫んだ。
「出合え、曲者じゃ!出合えぇぇぇ!!」
 武家屋敷から数十人の侍が出て来て二人を囲む。
 狂死郎は世話女房を構え、言った。
「ちと観客は少ないが、この千両狂死郎の舞を披露してくれようぞ!」

 話は昨日の夜に溯る。
「狂死郎。実は、お前に折り入って頼みたいことがあるのだ」
 鳴神弥九郎はそう言ってきりだした。(※2)
 鳴神弥九郎のいる鳴神一座とは、先代狂志郎すなわち狂死郎の父の代から付き合いのある一座で、狂死郎と弥九郎は幼いころからの友人であった。
「そういえば、おぬしの所は一週間前から公演を差し止められていると聞いたが……」
 そう尋ねる狂死郎に、弥九郎は表情を曇らせながら答えた。
「そのことだが……」
 彼の話によると、一週間前勘定奉行の前で公演を行った際、一座の者が何者かに殺された。その疑いが弥九郎と一座の者に掛けられ、さらに公演の差し止め処分を受けたと……頼みとは、その下手人を見つけて証拠をつかむこと。弥九郎の話では、どうやら勘定奉行の真壁将監と黒川一座が怪しいのだが、相手が奉行では、と涙ながらに言った。
 話を聞き終えた狂死郎は、殺された役者は奉行の屋敷で、何かまずいものを見たために殺されたと判断した。
 一介の役者ではこの事件はどうにもなるまい……
「ようし、わかった。弥九郎、この狂死郎に全てをまかせておけい」(※3)
 丁度そのとき遊びに来ていた覇王丸(※4)に手助けを頼み、次の日の晩勘定奉行の屋敷に忍び込み、この状況となったのである。

「そうれ、跳尾獅子!」
 一度に数人の侍が吹っ飛ばされる。
「おおぅりゃ!」
 覇王丸の繰り出した拳をくらってまた何人かが地面に転がる。
 一刻も経たないうちに将監と雉之助を残して侍達は倒れていた。
「ぬぅ」
 それを見た将監が逃げようとする。
「逃がさぬ、あ、回転曲舞!」
「ぐあぁぁぁっ」
 将監は技をまともにくらい、地面に叩きつけられる。
 狂死郎は将監の上に乗って見栄をきってみせた。
「あ、討ち取ったりぃぃぃ〜」
 その隙をぬって雉之助が逃げようとしていた。
「ぐぎゃっ」
 屋敷の裏手へと消えた雉之助が、派手な音を立てて吹き飛ばされて地面に転がる。
「ほう、このような所で珍しい人物に会うものよな」
 裏手から現れた隻眼の剣士が、鞘に剣を納めながら言った。
「柳生……十兵衛殿!?」
 狂死郎は、突然に現れた十兵衛に対してどう言ってよいのか迷った。
「おお、これはこれは十兵衛殿、久しぶりですな」
 わざとらしく挨拶する覇王丸に、十兵衛は溜め息を付きながら、
「おぬしもおったか、覇王丸」
 と言った。
「何故、十兵衛殿がここに……?」
「儂も、それが聞きたいが……?」(※5)
 狂死郎は今までの経緯を身振り手振りを加え、十兵衛に説明をした。
「なるほどな。ぬしらの言うことはわかった。この者たちの処分は任せてもらおう。それと、その一座の公演処分の件もわしから進言しておこう」

 数日後、十兵衛の働きから鳴神一座の興行停止処分は解かれ、事件も無事解決した。(※6)
「これも、みな狂死郎のおかげだな」
 狂死郎の手を取り、弥九郎は礼を言った。
「いや。お前と儂の仲ではないか。気にするな。それに好敵手がいないと寂しいのでな」
 と、狂死郎は笑いながら言った。
「では、またな狂死郎」
「ああ、お互い真の歌舞伎を目指し、精進しようぞ」
 そう言って二人は堅く握手をして別々の道を歩き始めた。
(※1)プロフィールにもあるように狂死郎は大の犬嫌いである。
(※2)狂死郎と弥九郎は親友であり、歌舞伎のライバルであった。弥九郎は江戸一の美形役者と言われていた。
(※3)一介の役者ではどうすることもできない話であり、当然、狂死郎も一介の役者であるが、親友の涙する姿を見て捨ててはおけなかったのである。
(※4)覇王丸を襲った魔物に関することを聞きにきていた。また路銀も尽きていた。
(※5)十兵衛もこの件とは別だが、勘定奉行・真壁将監のことを探っていた。
(※6)江戸一の看板が欲しい黒川雉之助が、勘定奉行・真壁将監に取り入り、他の有力な一座を潰すために仕組んだ罠だった。

プロローグ
 覇王丸と同じく、狂死郎もまた魔物に狙われていた。魔物は狂死郎の付き人に取り憑き、狂死郎に語りかけてきた。
「貴様の白珠魂、もらった!」
 そう言うや否や襲いかかってきたが、狂死郎は華麗な動作でそれをかわすと、逆に魔物を打ちふせた。
「おのれ、あやかしめ。わしの魂、取れるものなら取ってみい」

挑戦メッセージ
同キャラ対戦
 わしをマネたか!?無理じゃ無理じゃ、まだ無理じゃ!
その他
 そなたの血、降らせてみせまする。狂死郎歌舞伎、始い〜ま〜りィ!!
 (GO THROUGH THE BEAUTY OF REAL “KABUKI” BY YOUR DEATH!)

勝利メッセージ
同キャラ対戦
 だから無理だといったじゃろ?生まれかわり死にかわり、九生過ぎてもたぶん、無理。
殺害勝利
 あっぱれあっぱれ、見事な血肉〜。生まれ変わったあかつきは、も一度わしと舞ってくれい!
 まったく最近ど〜なっとる?邪気に染まった者ばかり。
その他勝利
 そなたごときに負けたのでは、父より受けしこの名前、狂死郎めが泣きまする。

開始デモ
島原の凶事より時は流れ いま再び 嵐の予感があった
「この邪気、・・・またしばらく休演かのぉ。」

ステージ8後デモ
狂死郎「そこな魔道のもの。なぜワシの後を追う?」
ラキ、ラキ、ラキキキキキ・・・。さすが選ばれし魂をもつ者たちだ。うまそうな覇気をまとうておる。その魂、早う魔王にささげよ。終末の時はすぐそこだ!!
(雷が狂死郎を直撃)
無駄な手間をとらせるでない。その魂、お前らには勿体ない。ささ、じっとしておれ。苦しまぬように喰ってやる。
天草「そうはさせんぞ!!」
(天草が逢魔刻で登場)
天草「やめるのだ、魔界のもの!かつては魂をわたした私だがもはや、魔王の言うなりにはならぬ!かつて私は魔道をして人を殺めた。そして人に魂を救われた。今度は私が人として手をかそう!!」
(狂死郎、起き上がる)
狂死郎「あやつ・・・。ようやく目覚めたか!」

ステージ12後デモ
「いよいよ終演じゃあ!」
ラキキラ無理無理キキキッ!ンキキラッ、喰ってやろう!!!!
「魔王じきじきお出ましとは、光栄じゃあ〜。」

エンディング
狂死郎「我、歌舞伎道。一人舞は極めた。今度は相方をさがしてみるかのぅ。」
狂死郎「!」
美州姫「狂魔王の声が止んだ・・・・。自らの考えで動ける・・・・。」
狂死郎「邪神をあやつろうとしたが、逆にくぐつにされたのじゃなぁ。」
美州姫「私は自らの神通力を過信し、逆に手のひらでおどらされてしまったのか・・・。」
狂死郎「そこでじゃ、お主の罪ほろぼしにピッタリの事をおしえてやろうぞ。」
狂死郎「お主、なかなかの美人。これからは阿国を名のり、共に舞い、人々に 歌舞伎のすばらしさ、ひろめるのじゃあー。」

必殺技紹介

風裂扇ふうれつせん

 ↓←AorBorAB
 ふところから燃える扇を取りだして投げる飛び道具技。風を裂くの、これ?
 前作と違いヒットすると燃焼ダウンを奪え、起き上がり(or怒り頂点)に重ねた場合、ガードされても最大で3回も削れるというお得技。メストは絶賛していたが、実際にはそれ程に強い技ではないので多用厳禁。
「をっ」

火炎曲舞かえんきょくぶ

 ↓→AorBorAB
 口から巨大な炎を吹きだし、扇でパタパタと仰ぐ技。
 前作同様に削りダメージが異常なまでに大きい。が、性質が変化しており画面端の相手でないと大きな削りは出来ず…そして削り殺せないと大きな反撃を受ける事になります。
「あ、そぉれぃ」

跳尾獅子ちょうびじし

 ↓←CorDorCD(要武器)
 世話女房を支点にしての棒高跳び蹴り。「フライングライオンテイル」という英語技名は訳としては正しいですが、かなり間違ってると私は思います。
 この技もメストは絶賛してますが、実際にはこの技も大した性能ではないです。削りに使っても反撃受けますし、投げ判定が無闇に前方に突き出しますし。
「あ、ちょうびじしぃ」

回転曲舞かいてんきょくぶ

 →↓AorBorAB(要武器)
 世話女房を肩にかついで高速でクルクルと回りながら前方に大ジャンプする技です。高速回転による世話女房による切り裂き攻撃…なのか?ジャンプの頂点付近で回転をやめちゃうので落下中は無防備なのが欠点。
 見たまま横方向への攻撃判定が強いので対空技として優れています。移動力も高いので画面端からの脱出なんかにも使えますね。
「あ、かいてんきょくぶ」

血煙曲輪ちけむりくるわ

 ジャンプ頂点付近で↓AB(要武器)
 空中回転曲舞です。前作同様に空対空に優れ、地上の相手に対しても簡単にめくりを狙えます…が、着地の隙が大きくなっているので乱用は出来なくなりました。もちろん、地上の相手にヒットしても強斬りで追撃!などという事は出来ないです。中斬りなら入りますけどね。
「あ、そぉれぃ」

荒事師あらごとし 狂死郎きょうしろう血肉ちにくまい

 →←→C(要武器)
 地上で出す回転曲舞と言った感じの技です。相手が触れると回転に巻き込み…そして大回転斬で一閃!!トドメに挑発!!
 攻撃判定発生前にジャンプするので相手の足払いを避けつつ…理想すぎて実戦ではほとんどないですが。最後の挑発はキャンセル可能ですが、まあ見てあげるのが礼儀。
「あ、そぉれぃ けつにくのほのぉぉ をっ」