牙神 幻十郎

声優:コング桑田
個人データ
名前牙神 幻十郎(きばがみ げんじゅうろう)
流派古陰一刀流
武器銘銘刀・梅鶯毒
生年月日1760年 6月 9日
年齢29歳
出生地山城
血ノ型AB型
身長6尺
体重22貫目
趣向遊郭巡り
家族構成殺したと語る
宝物ないと語る
好きな物博打
嫌いな物善人
コンプレックスないと語る
剣の道について気に入らないヤツを消すための手段
尊敬する人ない
特技千人斬り(男女問わず)
平和だと思うときご禁制の薬を飲んでいるとき
好みのタイプガードの堅い人
現代社会では…?海外で水商売をしている人
公式ストーリー
 幻十郎は愛用の銀煙管をくわえ、ぷかりと紫煙をはいた。
 江戸、麹町の料亭の一室で、牙神幻十郎は小柄な老人と酌み交わしていた。
「先生、またよろしくお願いしますよ」
 商人風の老人が、牙神幻十郎に向かい紫色の袱紗に包んだ小判を差し出した。
 邪魔者、というのは誰の心の中にも存在するもので、容易に殺人が行えたこの時代、人を殺すことを生業とする職業が生まれる。
 牙神幻十郎は殺し屋を職としていたわけではないが、気が向いたときだけ、巨額の報酬の代償として、殺しを請け負っていた。(※1)
「足りぬ……な」
「ええ、ええ。これはほんの前金でございます。見事仕留めていただいたあかつきには、もう五十両用意しております故、それと、これはほんのわたしの気持ちでございます」
 紫色の袱紗の中にもう三十両ばかり、小判が積まれていた。
「これでたっぷりと女でも抱いてきておくんなさい。いや、先生は男の方が良いのでしたかな」
 老人はいやらしく笑った。
 幻十郎は老人に一瞥をくれると、南蛮渡来の秘薬(※2)を煙管に詰め、またぷかりと紫煙を吐き出した。
「……くだらぬ世の中だ」

 幻十郎は京で生まれた。
 母親は色白で小柄な女性で、どこか虚ろな眼をした表情が印象的であった。ときどき、おかしなことを口走ったり、奇怪な行動を取る癖があった。(※3)
 幻十郎は父親を知らない。
 母親は幻十郎に、
「お前の父親はお城のお殿様よ。幻十郎、お前はわたしの誇りだよ」
 と言ったかと思うと、
「お前など生まれて来なければよかった。お前は罪人の子さ。人殺しの子さ。どこかへいっちまいな」
 などと言う。
 父親についてはどれが正しいのか幻十郎には分からなかったし、幻十郎も知ろうとは思わなかった。
 なぜなら母親は、よく知らない男を家に連れて来た。僅かな小遣いを幻十郎に与え、
「夕暮れまで帰ってくるんじゃないよ」
 と厳しい顔付きで言い、幻十郎が夕暮れに家に戻ると、決まって、
「お城の父上が迎えに来てくれるまでの辛抱だよ」
 と、幻十郎を抱き締めた。
 ある日、母親がまた知らない男を家に連れて来た。蓬髪の汚い浪人だった。
 母親はいつものように幻十郎に小遣いを持たせ、外に遊びに出掛けさせた。
 夕暮れに家に戻ると、いつもと違い、男はまだ家にいた。帰る様子もなく、酒を浴びるように飲んでいた。
 男は幻十郎をじろり、と睨み
「なんでぇ、その目付きは。気にいらねぇな!」
 と、幻十郎に向かって杯を投げた。杯は幻十郎の額に当たり、血が滲んできた。それを見て、母親は幻十郎を庇うどころか、
「幻十郎。おとっつあんに、おあやまんなさい」
 と言った。
 母親の頭はまた混乱しているようで、男はにやにやと笑い続けた。
 それから、しばらく男は幻十郎の家に居座り続けた。幻十郎の身体には大小の打ち身が絶えることが無く、母親は相変わらずなにも言わない。
(殺してやる)
 それが初めて幻十郎に生まれた殺意であった。
 ある日、幻十郎が帰ると男は母親との情事の最中だった。
 男は幻十郎を見るや、
「貴様の母親が嬲られている様はどうだ、ええ?」
 と、いやらしく笑った。
 恍惚とした表情で母親は、
「幻十郎、幻十郎、助けておくれ。母さんはこの男に殺されちまうよ」
 と、懇願した。
 幻十郎の中でなにかが弾けた。隅に置いた男の大刀を掴むと、母親の情夫に向かって刃を降り下ろした。
 ぽとり、と鈍い音を立てて男の二の腕が落ちた。母親の悲鳴が辺り一面に響き、情夫にすがりついた。
 一瞬の間が、数刻のように思えた。
 幻十郎は冷静さを取り戻し、大刀を捨て家を出ようとした。もう二度と帰らないつもりだった。
 不意に幻十郎は背中に焼けるような熱さを感じた。
 振り返ると、血とあぶらにまみれた大刀を握る母親がいた。髪を振り乱し、言葉にならない嗚咽を吐きながら、
「あああ、さっさと殺しちまえばよかった。お前のせいであたしはいつも不幸だった」
 母親は既に狂っていた。
 幻十郎はそれから先をよく覚えていない。飛び散る血飛沫、喚き散らす男の声、母親の悲鳴、熱く焼ける背中。そして……一面の血の海、息の絶えた男と女。

 数日後、幻十郎は老人の依頼どおり、人を殺した。
「先生、先生。ありがとうございます。これで枕を高くして眠れる、というものです。これは、お約束の半金五十両で……」
 と言うや否や幻十郎は大刀を抜き老人に向かった。
「な、何をなさります。子飼いの犬に手を咬まれるなんれ、わたしはまっぴらですよ」
 あわてたように老人は後ずさる。
 幻十郎はいつものように、口の端を吊り上げて笑い、
「子飼い?俺は誰にも飼われた覚えなどないわ。貴様を殺せば喜ぶ奴がいる。ただ、それだけのことだ」
 一閃、幻十郎の刃が老人を貫いた。
「……おろかな。他人を信用するから寝首をかかれるのだ」
 幻十郎は血のついた大刀を払い、
「友情、平和、愛……全てを信じろ。そして裏切りを味わえ。貴様の首は俺が斬ってやるぞ、なぁ覇王丸」
 幻十郎は笑った。狂喜に満ちたそんな笑いだった。
(※1)幻十郎が破門されてから斬った人の数は2百人は越える。
(※2)現在のオランダ領である、西フリージア諸島の小島にある洞穴にしか繁殖しない苔を乾燥させてつくったもの。現在では絶滅してしまっている。
(※3)二十数年前、こんな事件があった。とある屋敷に忍び込んだ岡っ引きが見たものは、首のない死体と契っている女であった。その二人が幻十郎の祖父母である。

プロローグ
 飛騨の山奥、枯華院という寺から連日激しく打ち合う剣の音がこだましていた。剣を打ち合っているのは二人の男である。一人は髪をざんばらに結び、もう一人は背中に大きな癖がある。
「せい!」
 ざんばら髪の男が袈裟懸けに大きく斬りかかる。実に豪快な太刀筋である。
「どりゃ!」
 その攻撃を交わし、刀を振り下ろした状態の男に一閃、背に傷を持つ男が鋭い突きを決めた。その突きをまともに食らった男は地面に叩きつけられるように倒れ込んだ。
「待て!」
 その打ち合いの一部始終を見ていた花諷院和狆は、更に攻撃に移ろうとしていた傷の男を制した。
「殺す気か、幻十郎。」
 傷の男、牙神幻十郎は静かに和狆を見据え、
「俺はこいつとの勝負に勝った。殺されようが文句は言えまい。なぁ、覇王丸。」
 倒された男、覇王丸は黙って幻十郎を見ていた。覇王丸の右の脇腹から血が流れていた。
 二人はほぼ同時期に和狆の元に弟子入りした。和狆は「この二人ならば、自分の技を受け継いでくれる」そう思っていた。現時点では幻十郎が勝っている。だが、覇王丸の底無しの器に和狆は期待を寄せていた。幻十郎の魂は暗黒に近すぎたのだ。
「このままでは、いずれその技をもって人に災いをもたらすにちがいない」と案じた和狆は、牙神幻十郎を破門させるのであった。
 和狆、覇王丸に恨みの感情を持つ幻十郎は、その負の感情を全ての人間に抱くのにそう時間はかからなかった。
 そこを魔物に魅入られてか、幻十郎もまた魔物の手下となって、覇王丸を斬り殺す機会を狙うのであった。

挑戦メッセージ
同キャラ対戦
 世にふたりはいらん。殺す!
その他
 殺す!
 (KILL YOU!!)

勝利メッセージ
同キャラ対戦
 ・・・つまらぬものを斬ったな。
殺害勝利
 その笑顔、斬らずにはおれんな。
 そんな甘い考えで、この災厄の世は生きられまい。だから俺が殺してやった。
その他勝利
 お前らの望みはなんだ。金か? 権力か?笑顔!平和!・・・・くだらんな。

開始デモ
島原の凶事より時は流れ いま再び 嵐の予感があった
「ふふふふふ。いよいよ始まりだ。」

ステージ8後デモ
「・・・あんたか。」
ラキキキ・・・うまくいってるようだな?残りはもう四人だ。望みかなえたくば ささ、はよう殺してこい。
「ふ・・・承知した。」
「魔王か・・・・甘いな」

ステージ12後デモ
「芝居はここまで。魔王とやら、殺す!」
ラキキラ無理無理キキキッ!ンキキラッ、喰ってやろう!!!!
「ふふふふふ。言ったろうが、死ね!」

エンディング
幻十郎「フッ・・・・弱すぎる。・・・ンッ、あいつは」
 
幻十郎「化け物ごときに手こずってたじゃねぇか。覇王丸。さあ、俺がお前をを殺してやるぜ。」
覇王丸「クッ・・・・・・」
静「おまち下さい!」
静「覇王丸様は手負い。勝負は傷がいえてからにすべきです!」
幻十郎「・・・これはこれはいせいのいいおじょうさんだ。ふ、・・いいだろう。」
幻十郎「お前か・・」
幻十郎「目障りだ、うせろ!」
幻十郎「・・・・」
幻十郎「勝手にしろ・・・・」
 

技紹介

桜華斬おうかざん

 ↓←AorBorAB
 ナイスショット!という感じで刀を振るい、でっかい花札を飛ばす技。こんな巨大な花札を携帯しているわけもなく一種の幻覚。
 攻撃判定発生が早くしかもやたらとデカイので対空として実は結構性能がいい。地上の相手に対して使うのは硬直時間の問題で結構危険。
 ちなみに札は全て「桜」で弱がカス、中が短冊、強が二十点札ですぅ。

「ちれっ」

桐覇とうは光翼刃こうよくじん

 →↓AorBorAB
 地面をこするかのように大きく刀を振るい、一気に振り上げ飛び上がる対空系必殺技。
 対空としての性能は恐ろしく悪いんですけど、空中に対する攻撃範囲は非常に広いので、ガード後に跳ね返る技はこの技でほとんど反撃出来ます。もっと、いい反撃技もありますが…見た目が格好いいですし、世間で言われてる程に攻撃力は低くもなく…。いやまあ、結論は「無い方が良かった」技に落ち着くんですが…。
「こうよくじん」

三連殺さんれんさつきば

 ↓→AorBorAB
 突進し、遠立中斬りを放つ技。中を近距離から出した場合と、強で出した場合は相手の裏に回るのでガード方向が逆になります。
 非常に攻撃判定発生が早いので連続技に便利です。ヒットすると「猪」の札が出現し、真っ二つ!
「かっ ひとつ」

三連殺さんれんさつつの

 三連殺・牙中↓→(or↓←)AorBorAB
 牙からの追加入力で近立強斬りを放つ技。牙同様に強で裏ガードとなります。
 牙よりも硬直が長いのでガードされると危険です。強で出した場合は相手の裏に回ってかなり距離を離しますが、反撃される時はされます。ヒットしても威力は大した事もないですから、無理はしない方がいいですね。
 ヒットすると「鹿」の札が出現し、真っ二つ!
「かっ ふたつ」

三連殺さんれんさつりん

 三連殺・角中↓→(or↓←)AorBorAB
 牙の追加入力で遠立強斬りを放つ技。かなり硬直が長いのでヒットしても反撃受けかねません。
 牙と角がヒットしている状態ならば相手はダウンするので、出すのは常にその時のみ。そうでない場合は出してはダメですぅ。
 ヒットすると「蝶」の札が出現し、真っ二つ!
「みっつ いのしかちょう」

五光斬ごこうざん

 →←→A
 光翼刃と同じモーションで刀を振るい、相手に当たった場合は相手に巨大な花札を張り付けて上空へ吹き飛ばし、自身もそれを追って大きくジャンプ。空中で5回切り裂くエリアルレイブ。1回斬る度に二十点札が現れます…だから五光。
 攻撃発生が早くてガードされても隙が小さくてしかも上半身無敵という使える武器破壊技。怒時の狙いは立強斬りですけど、この技もまた脅威ですから、怒ってる幻十郎には手を出さない方がいいですね、ホント。
 見た目以上に横方向へのリーチも長いので相手の牽制技を捕らえる事も出来ますよぉ。
「どりゃぁぁ ひとつふたつみっつよっついつつ ごこう!」