徳川 慶寅

声優:結城 比呂
個人データ
名前徳川 慶寅(とくがわ よしとら)
流派我流(基礎となる剣術は柳生十兵衛から教わる)
武器銘撫子・白百合・牡丹・椿・朝顔・夕顔・慶寅
生年月日明和三年一月一日夜明け
出身地江戸
血ノ型B型
身長五尺八寸
体重十七貫目
好きなもの粋な遊び全般
嫌いなもの
コンプレックス次代将軍に就かなければならないこと
尊敬する人兇國日輪守我旺
剣の道について何気なく覚えた処世術の一つ
特技天才
平和を感じるとき六人の恋人と過ごしているとき
好みのタイプ世の中の全ての女性を愛している
物語
 鬼神と謳われた十字槍を振るう武将の話は、慶寅も聞いたことがあった。豪腕にて豪槍。参戦した戦においては必ず手柄を上げ、負け戦も勝ち戦へと導き、さる地の領主となるまでに身を立てた。
 数年前、江戸を訪れたその武将の圧倒的な迫力に、慶寅は初めて武者震いした。自分から手合わせを望んだのは初めてのこと。何より、その武将は國を愛していた。慶寅は男に“惚れる”というその意味を知った。
 その日、慶寅は一人だった。6人の恋人たちが待つ遊郭で過ごすでもなく、下町で気心の知れた江戸の民と過ごすでもなく。“兇國日輪守我旺に叛意の疑い有り”──そんな風聞が慶寅のもとに届いた。
「……粋じゃねぇなァ」
 慶寅はふらりと街を出た。いつもの遊郭に足を運ぶのと変わらぬ様子で。

設定
 将軍家の跡取りだが、将軍家の習わしが性に合わず、下町で遊び歩いている。将軍家のことを鼻にかけることもなく、「粋」な性格で人情深いため、町民から人気が有り、女性に慕われている。1本の太刀と6本の刀を身に着けている。6本の刀にはそれぞれに花の名前が付いており、同じ名前の6人の恋人がいる。

公式ストーリー
「……兇國日輪守我旺に反意の疑い有り、か」
 その言葉を呟き、慶寅はそれが意味するところ反芻する。
 両の掌を胸の前で開き、じっと見下ろす。あのときの手の痺れが、幻覚として現れる。生涯、忘れることのできない、痛みに等しい感覚――。

「……チッ。汗が目に入って足がすべっちまったな。さて、続きといこうか」
 本心から、自分自身の不甲斐無さに舌打ちした。誰にも教わることなく会得した、慶寅の渾身の斬撃――六本の刀で刹那の瞬間に斬り付ける――には、絶対の自信があった。だが、我旺の十字槍の一薙ぎで、何もかもが崩れた。抜いた刀は全て弾かれ、慶寅自身も敵を前に膝を着く体たらく。震える奥歯を無理矢理に噛み締めて吐き捨てた強がりの、なんと気の利かないことか――。両肩が酷く痛んだが、その先、両腕に感覚はなかった。痛みを通り越して麻痺していた。気を抜けば笑い出す膝に力を込め、慶寅は立ち上がり、感覚の消えた両手を七本目の太刀に添える。人前で抜いたことのない七本目に。
 我旺は槍を下ろした。何とも雄大な微笑を携え、慶寅を見つめる。
「よい覇気だ。これまでにせい。慶寅よ、その有り余る覇気、國の為に用立てる日が来よう。うぬほどのますらおが國を統べるのであれば、この國も変わろう」
「俺は将軍になんざ……ならねぇよ」
「……いつの日か、うぬの耳にも聴こえようぞ。國の哭く声が……」
「いいから、続けようぜ? アンタと向き合ってると、ゾクゾクしてきやがる……!」
 かつてない強敵を前に、慶寅は震えを隠せないでいた。死ぬことになるかもしれない。だが、鬼神と謳われた十字槍の漢に、手合わせを申し込んだのは自分自身。売った喧嘩を引っ込めるような野暮は、己の美学として許されない。
 我旺は軽く手で慶寅を制した。
「ワシが死力を尽くし、槍を振るうは國の為にこの命を賭す時のみ。うぬが國の害となるなれば、その時は――」

 本当に餓鬼だった、とあの頃を思い出す。
「反意……。アイツがなァ……。十兵衛と半蔵の報告を待つ気にもなれんしなァ……」
 適うはずはない。あれほどの漢に、あの頃の自分が勝てる道理は微塵もなかった。そうかといって、刻を経た今、適うという保証はまるでない。だが、惚れた漢が道を違えるのを、指をくわえて傍観できない自分をむしろ誇りに思おう。
「知らん仲でもねぇし……俺が引導渡してやるのも粋ってモンじゃねぇか」

挑戦メッセージ
対リムルル、ナコルル、レラ、真鏡名ミナ、緋雨閑丸
 へへ……ッ。惚れたぜ。
対パピー
 ひとりか?なら、俺と一緒に来るか?無理にとは言わねぇが……。
その他
 うっかり惚れちまうほどカッコイイところ、──見せてやろうか?
 火事とケンカは江戸の華。派手にやろうぜ?それが男の花道──ってな!
勝利メッセージ
完勝
 天下を枕に野垂れ死に──か。いい夢、見るんだぜ。
普通
 まァ、こんなモンか。楽しかったぜ、アンタ。
辛勝
 これで仕舞いなんて、そんな野暮は無しだぜ?

開幕デモ
スカウトおぬし、かなりの剛の者とみた……。
慶寅アンタよりは強ぇだろうよ。それよりアンタ、主は誰だ?賊のたぐいとは思えねぇが?
スカウト我が主は、日本全土より、真のますらおを求めておる。おぬしの如きますらおが我が主に仕えるなれば、各地を奔走せし拙者も本懐。この身を賭してお願いいたす。御身が望まれるなれば……此処で散るとも悔い無し。
慶寅俺は誰かに仕えるつもりなんざまるでねぇが、会うぐらいならまぁ、いいかもな。
スカウトかたじけない。拙者はまだまだますらおを求め各地を回る故に案内できぬのが心残りだが……日輪國に向かわれよ。おぬしほどのますらおであればおのずと我旺様に見えられよう
慶寅……兇國日輪守我旺に反意の疑い有り、か。
慶寅……チッ。汗が目に入って足がすべっちまったな。さて、続きといこうか。
我旺よい覇気だ。これまでにせい。慶寅よ、その有り余る覇気、國の為に用立てる日が来よう。うぬほどのますらおが國を統べるのであれば、この國も変わろう。
慶寅俺は将軍になんざ……ならねぇよ。
我旺……いつの日か、うぬのみ耳にも聴こえようぞ。國の哭く声が……。
慶寅いいから、続けようぜ?アンタと向き合ってると、ゾクゾクしてきやがる……!
我旺ワシが死力を尽くし、槍を振るうは國の為にこの命を賭す時のみ。うぬが國の害となるなれば、その時は──
慶寅反意……。アイツがなァ……。十兵衛と半蔵の報告を待つ気にもなれんしなァ……。
慶寅知らん仲でもねぇし……俺が引導渡してやるのも粋ってモンじゃねぇか。

一戦目終了後
 我旺の謀反……。単なる間違いってンならそれでいいんだがなァ。
ニ戦目終了後
 日輪まではまだまだ遠いな。急ぐか。
三戦目終了後
 大飢饉……全く治まってねぇな……
四戦目終了後
 江戸を離れりゃ、酷ぇモンだな。

三九六戦デモ
夢路少しは楽しめると思いましたが……失望させてくれますね。おや……こんなところで出会えるとは光栄です、徳川慶寅さん。うわさは聞き及んでおりますよ。次期将軍ともあろう御仁が、単身で我旺様に挑まれるおつもりですか?その思い上がり、見過ごすわけにもいきませんね。恨みはありませんが……
慶寅まァ、恨みつらみはともかくそういうことなら楽しまなくっちゃなァ!派手にいこうぜ!
三九六ちょっと待てぇ!次は俺様の番だぜ!が〜はっはっはっは!鬼と恐れられた、この俺様に勝てるかなぁ? んん〜?
夢路いいでしょう。お任せします。如何に小さな禍根であろうとも断て。それが我旺様の命です。三九六さん。くれぐれも、お願いしますよ。
慶寅アンタじゃ役不足だな……。野暮なことは言いたくねェけどさっきのヤツと変わらんと、アンタ……怪我するぜ?
三九六なんだと、てめぇ!ぶっ殺してやる!

五戦目(三九六戦)終了後
 我旺……どうやら本気のようだな。
六戦目終了後
 日輪に人が集まってやがる。本気で戦をやる気か?
七戦目終了後
 どこに行っても飢饉の被害ってな酷ぇな……。
八戦目終了後
 戦が始まったか。……やれやれ。ろくなもんじゃねぇなァ

夢路戦デモ
夢路やはり、あなたでしたか。徳川慶寅さん。しかし……ここまでです。國賊徳川の嫡男に生を受けたことを恨まれますよう、申し上げます。
慶寅なぁに、気にすんな。たまたま國賊徳川に生まれただけで俺は俺。恨むとすりゃあ……そうだな、今からアンタを斬らなきゃならん、この宿命は惨いモンだな。
夢路世迷言を……ッ!我旺様が拓く新たな時代に國賊徳川の血など無用。返り血で服が濡れるのは好ましくありませんが……黒河内夢路、参る!

九戦目(夢路戦)終了後
 我旺、あの日の決着……意外と早くつきそうだな。

我旺戦デモ
我旺慶寅か。あのときの小童が気骨のある、よい面構えになった。
慶寅我旺……あの日の続き、今こそ果たさなけりゃなァって思ってな。國賊徳川が慶寅アンタの首、直に貰い受けよう。
我旺我が志は、國賊徳川を打ち滅ぼし、真のますらおによる國を築くこと。我が覇道の怨敵であるうぬが後に将軍となるか。この我旺こそが将軍となりて、國を立て直すか。
慶寅「うぬが國の害となるなれば、その時は──」──どうするんだい?アンタのセリフだぜ。
我旺知れたことを!次代将軍徳川慶寅よ!死して次代の礎となれぃ!

我旺戦1ラウンド勝利後
我旺ふははははっ!震えが止まらぬわ!うぬの如きますらおと相対する喜び、久しく忘れておったわ!だが、我が覇道、もはや曲がることも許されぬ。されど止まることも許されぬ。ワシの心震わせしますらおよ!礼を言おうぞ。最期に人の心を思いだしたわ。そして……人を捨てる決意も固まったわ!闇キ皇よ!我が魂、存分に食らえぃ!
慶寅堕ちたな……我旺。己で國を立て直そうというその気位、嫌いじゃなかったぜ。……あばよ。

エンディング
我旺見事……!慶寅よ……。あの小童が、ワシを討つまでに成ったとは!
慶寅ヘッ……俺は天才だからな。いつか……アンタと対等に戦えるのを待ち望んでたぜ。
我旺うぬに敗れしことを誇りに思う。我が首級を持って江戸に戻れ。戦場で果ててこそ武人の本懐。
慶寅目を覚ましやがれッ!
我旺何故、殺さぬ……!?
慶寅我旺よ。幕府の歪みは然り。だが、戦に発展するようなやり方しか無かったのか?
我旺この飢饉の惨事を前にして……悠長な改革は望めまい。一刻を争う状況であろう。國を支える民草なくしては、國力なぞ無いも同然。今、この刻にも、諸外国が、とりわけ欧羅巴諸国が我らが國を領土にせんと……!
慶寅國の外のことなんざ、確かに真剣に考えたことはねぇな。幕府内にも何人がそれを真剣に考えているか……
我旺うぬのごときますらおが次代将軍を担うのであればワシも心残りはない……。徳川慶寅よ。この國を……頼む……!
慶寅アンタ、俺の知ってる我旺だよ。身震いするほど強くてよ……本気で國を愛してて……粋なアンタに、惚れてたぜ。
慶寅アンタの頼み、断るほど野暮じゃねぇよ
慶寅兵どもが夢の跡……か。

必殺技紹介

いち太刀たち 撫子なでしこ

 ↓→AorBorAB(要武器)
 突進して斬る技。
「なでしこ」

太刀たち 白百合しらゆり

 →↓AorBorAB(要武器)
 弱:7フレーム 中:15フレーム 強:19フレーム。
 オーグメンターウイング。
「しらゆり」

さん太刀たち 牡丹ぼたん

 空中↓→AorBorAB(要武器)
 13フレーム。
 ごっつい雷神の杖。
「ぼたん」

よん太刀たち 椿つばき

 ←↓AorBorAB(要武器)
 32フレーム。
 突進して振り下ろし。
「フッ つばき」

太刀たち 朝顔あさがお

 ↓←AorBorAB(要武器)
 26フレーム
 乱れ斬り。
「あさがお」

ろく太刀たち 夕顔ゆうがお

 →↓C(要武器)
 4フレーム。
 ニセコマンド投げ。
「ひゅっ ゆうがお」

遊蝶華ゆうちょうか

 壱〜六の太刀を全て当てた状態で→←→BC(要武器)
 37フレーム。
 ごーーーーっつい振り下ろし。
「とっておきをくれてやる」

あおい

 ↓→CD(要武器)
 24フレーム
 斬って浮かせて殴って徳川。
「せやっ めをさましやがれぇ」