妖怪腐れ外道

声優:四宮 豪
個人データ
名前妖怪・腐れ外道(ようかいくされげどう)
コピー凋落の極み
流派食欲
武器銘剥き出しの骨
生年月日不明(気が付いたときには妖怪だった)
出身地不明
血ノ型不明
身長十五尺
体重七十一貫目
好きなものんまんま
嫌いなものえぅあ〜……
コンプレックスんん〜?
尊敬する人ぐっぢゃえ
剣の道についてぐへへへへへ……
特技いだだぎまぁず
平和を感じるときごぢぞうざまでぢだぁ
好みのタイプごども、ぐいでぇ
物語
 飢饉がもたらした惨苦。それはあまりに根深かった。
 もともとは小さな農村だった。農作物は壊滅し、蓄えも尽き、木は枯れた。此処は何処かと問われれば、六道における餓鬼界と答えたところで疑い様はなかった。
 食物を口にしなくなって、果たしてどれほどの時を過ごしたのか。腹は餓鬼の如く膨らんでしまった。喉は辛うじて息をする程度の役割しか果たせなくなっていた。
 何かを食べたかった。食べられそうなものが目の前にあるのに──。混濁した意識の中、葛藤は決して終わることはなかった。
 しかし、最初の一口から後は、それまでの煩悶が嘘のように心から消えた。喉が潤う。顎が動く。歯で噛む。空気以外の物が喉を通る悦び。ひたすらに貪り食った。これ以上の御馳走は記憶に無い。食えそうな部分をひとしきり食い終わると、正気に戻った。冷静に、自分が何を食ったのか、正しく理解した。だが、罪の意識などなかった。
「お、おめえ、何……何を食っとんだ?」
 息も絶え絶えな声が諌めてくる。
「子供……食ってんのか? それだけはやっちゃなんねえだろうが! この……腐れ外道が!」
 声は出せなかった。呑み尽くした腕が喉に絡み付いてしまったために。だから、表情で応えた。
 歪んだ笑顔で。
 いただきまぁす──と。

設定
 飢饉のあまり、人の子を食すという禁忌を犯し、人として堕ちるところまで堕ち、その果てに行き着いた者が、人を食らう妖怪と成った。
 その思考は食欲に支配されており、常に獲物を探している。いつも腹を減らしており、人を食らい続けるが、決してその食欲が満たされることはない。
 好物は無論、人の子。部位は大腿内側。

公式ストーリー
 よく噛んで、よく噛んで、よく噛んで――
「ごぢぞうざまでじだ〜」
 硬くて不味い骨は吐き捨てる。噛み砕いた物も含まれているが、その吐き捨てられた骨の中の、おそらくは頭蓋骨であろう物が虚ろな表情で見つめている。だが、それも長くはもたない。吐き捨てられた骨は、湯気にも似た白い煙を発しながら、溶解していき、土の上の染みとなった。
 今日は豊作だった。六人ほど喰った。満足して、歪んだ笑顔で腹を撫でる。
「……腹減っだ」
 なのに、腹は減る。すぐに。
 思えば、最近は子供を喰ってない。やはり、子供を喰いたい。子供は美味い。残すところがない。肉も、内臓も、骨も、残すところがない。全部美味しく喰える。最近は眼球が溶けて無くなるまで舌の上で転がすのが大好きだ。しかし、太腿の内側に勝る美味はなかなかない……。
 妄想の中で、子供を喰う。ひたすら喰う。ひとりやふたりではなく、何十、何百と。
「……ん?」
 涎を垂らしながら恍惚としていたが、ふと、美味そうな匂いを感じて、顔を向ける。
「怖いところに来ちゃったよぉ」
 その少女は不安げな面持ちで、しきりに辺りを見渡す。そわそわと落ち着きのない様子で、白っぽく浮かぶ妙なものを連れていた。
「コンルー。姉様、どこいっちゃったのかなぁ」
 やがて、少女は走り出した。かなり足は速いらしく、すぐに見えなくなった。
「……あのおなご、ずげぇうまぞう」
 ご馳走だと思った。今までで、一番、美味そうだと思った。
 鼻で息を吸う。何度も何度も。走り去った、ご馳走の匂いを記憶に焼き付ける。追いつけるはずがないことはわかる。だから、この匂いが続く限り、どこまでも追い詰める。
「あのおなご、食いでぇ。食いでぇ。食いでぇ」
 どうやって食べたら一番美味いのか、考える。
 まず、全身を舐め尽くす。それから、踊り食い……は勿体無い。
 腕からちぎって、次は足をちぎって――いや、右の太腿が最初で、最後は左の太腿で――……

挑戦メッセージ
対ナコルル、真鏡名ミナ
 ……このおなご、うまそう。
対緋雨閑丸、黒河内夢路
 ……ずげぇ、うまぞう。
対パピー
 いぬ……食っぢゃえ。
その他
 ……食いでえ。
 腹、減っだ……。

勝利メッセージ
完勝
 んまんま。ごぢぞうざまでーぢだー。
普通
 いーだーだーぎーまぁーずぅー。
辛勝
 いでぇ……腹減っだ……。食っちゃおう……。

開幕デモ
腐れ外道ごぢぞうざまでじだ〜。………………。……腹減っだ。
腐れ外道……ん?
リムルル怖いところに来ちゃったよぉ。コンルー。姉様、どこいっちゃったのかなぁ。
腐れ外道……あのおなご、ずげぇうまぞう。おのおなご、食いでぇ。食いでぇ。食いでぇ。
…………。

一戦目終了後
 食いもの……どごだ……。
ニ戦目終了後
 おのおなご……どごいっだ……。
三戦目終了後
 食いもの……食いでぇ。
四戦目終了後
 おなご……おなご……ぐいでぇ。

三九六戦デモ
夢路少しは楽しめると思いましたが……失望させてくれますね。おや……なにやら、珍妙な御仁がいらっしゃいましたね……。迷い込んだというのならお引き取り願いましょう 深追いはいたしません。己の意思にて、あえて日輪の地を目指すというのであれば我旺様に仕えるに値するか、試させていただきましょう。
腐れ外道おまえ……うまぞう……。いだだぎまぁず。
三九六ちょっと待てぇ!次は俺様の番だぜ!が〜はっはっはっは!鬼と恐れられた、この俺様に勝てるかなぁ? んん〜?
夢路いいでしょう。お任せします。次に会うときは我旺様に与する同志であると期待しておりますよ。
腐れ外道ん〜……。……まずぞう。
三九六なんだと、てめぇ!ぶっ殺してやる!

五戦目(三九六戦)終了後
 ……腹……減っだ。
六戦目終了後
 あのおなご……食いでぇ……。どこだ?
七戦目終了後
 腹減っだー。腹減っだー。
八戦目終了後
 おのおなご……たまんねえだ……食いでえ。

夢路戦デモ
夢路おや、意外な方がいらっしゃいましたね。たとえ化生とはいえ、その気がありましたら我旺様は拒みません。お尋ねしますが、我旺様に仕える心積もりはありませんか?
腐れ外道グヘヘヘヘヘ……。おいじぐいだだぎまぁず。
夢路残念です。まぁ……期待はしておりませんでしたが。されど、味方でなければ……敵と言わざるを得ません。返り血で服が濡れるのは好ましくありませんが……黒河内夢路、参る!

九戦目(夢路戦)終了後
 食いもの……いっばい、いっばい。

我旺戦デモ
我旺夢路を倒せしますらおはうぬか。よい覇気をしておるわ!
腐れ外道んん〜?食っぢゃえ。いだだぎまぁず。
我旺國賊に与する下衆め!ならば聞けい!我が志は、國賊徳川を打ち滅ぼし、真のますらおによる國を築くこと。ならば!うぬの如きますらおは得難き宝であるとは言え我が覇道の仇と成るなれば斬って捨てるのもやむを得まい。ゆくぞ、ますらおよ!死して時代の礎となれぃ!

我旺戦1ラウンド勝利後
我旺ふははははっ!震えが止まらぬわ!うぬの如きますらおと相対する喜び、久しく忘れておったわ!だが、我が覇道、もはや曲がることも許されぬ。されど止まることも許されぬ。ワシの心震わせしますらおよ!礼を言おうぞ。最期に人の心を思いだしたわ。そして……人を捨てる決意も固まったわ!闇キ皇よ!我が魂、存分に食らえぃ!
腐れ外道まずぞう……。んん〜?でも、なかはやわぐでおいぢぞう……。グヘヘヘヘ……。いだだぎまぁず。

エンディング
リムルルおねえさまぁ……どこ……?
  
腐れ外道やっどみづげだぁ。うまぞう、うまぞう。このおなご、ずげぇ、うまぞう……。
リムルル……ひぅっ。
腐れ外道だまんねぇだ。いだだぎまぁ〜ず。
やめて!もうやめてください!お父様……もう無益に人を殺めるのは……やめてください!
腐れ外道……あ……ああ……。
娘さん、怖かったでしょう。……さあ、お行きなさい。
リムルルひん……ひぐっ……うわあああああん!ねえさまぁ!!
お父様。儚のことは、おわかりですか……?
腐れ外道……ああ……は……かな……。はかな……。
たとえ、妖怪と忌み嫌われようとも、私にとってお父様はずっと昔から、やさしいお父様……。村に帰りましょう。もう村には誰もいません そこでお父様の大好きだったお米をいっぱい作って……。
腐れ外道はかな……はかな……。
がんばって働けば、お父様と私と……それと──
──食べていけると思います。ですから、もう……人を食すような凶行は、おやめください……。
腐れ外道……はかな……儚……。
お父様……。私、昔のように、やさしいお父様と暮らたい……
腐れ外道………………。
お父様……。
  
  

必殺技紹介

悪霊呼あくりょうよ

 ↓→AorBorAB
 50フレーム。
 地面を叩いて悪霊(?)を呼び寄せる。…悪霊っつうか亡者の腕か?
 ありがちな発動時の相手の位置に攻撃が発生するガード不能技。
 極端に遅いというわけでもないですが、それでもそうそう決まるわけもなく、起き攻めでたまに使ってみる程度の技なのではないかと。
「ぐぅおうわぁぁう」

胃液吐いえきは

 ↓←AorBorAB(要武器)
 27フレーム。
 口から紫色の不気味なモノを吐き出す。胃液とは思えない…。
 技的にはダメージがあって発生が早いコンルメム。
 リーチは無いものの結構使い勝手はいい。ダウン追撃能力もある。
「ばぁ」

肉持にくも

 ←↓C(要武器)
 腹を持ち上げる。
 持ち上げた部分が無敵になってる。むしろ簡単に斬れそうなもんだが……。
 使い道は知らない。
「ぐひゅ」

外道げどう烙印押らくいんお

 →←↓↑C(要武器)
 1フレーム。
 相手を捕まえて飛び上がって地面に押し付けてこすりつける技。
 食べ物を粗末にしちゃいけません!あなたは地面にこすりつけたものを食べる気ですか!!…っていうかリムルル食べちゃダメ、なめてもダメ。
 本作唯一の1フレ投げで…しかも投げまあ合いがかなり広くダメージも絶大。…まともに入力出来ないコマンドといい…これぞ「真のコマンド投げ」と言えるだろう。
 この技自体は間違いなく本作で最も性能のいいコマンド投げ。狙え。
「ぐひっ」→ 成功「ぎゃらぎゃらぎゃら どっふぃーん」 失敗「あれ?」

泥投どろな

 →←↓BC
 43フレーム。
 腕を後ろに回して泥を拾ってアンダースロー気味に放る技。
 たかが「泥」の分際で結構ダメージはある…。精神ダメージという気もするが…所詮、泥だ。
 発生が遅く、軌道の関係で当たりにくい上に投げた後、挑発…っていうか何か1人で「気持ちい」とか悦に入ってるのでヒットさせても反撃受けるのが痛い。
「うひっ きもちいいなぁ」

頭突ずつ

 ↓→CD
 38フレーム。
 首を飛ばす技。これは頭突きじゃないと思う。
 遅いし、硬直長いし…狙うべきじゃないと思う。
 これより遅い武器飛ばしってガルフォードとミナのぐらいじゃないか?
「あどぶら」

外道げどう獲物狩えものが

 →↓↑CD(要武器)
 6フレーム。
 烙印押しを連発した後に 首と胴体で挟み撃ち。あんたはこんな面倒な方法で獲物を狩るのか…。
 厄介なコマンドの割にはそれ程の性能でもない。烙印押しが1フレで14フレ発生の強モズと同等のダメージ与えられたのに対して、こちらは真モズと発生速度同じでダメージは真モズより少し大きい程度。
 使えないなら無理に使わなくても烙印押しでも十分だと思います。あれも十分にダメージ大きいし、使っても怒り冷めないし。
「ぐひっ」→ 成功「いいかおだなぁ」 失敗「あれ?」