極秘通達第8074893号                シャドルー諜報部 調査室U−38

総帥閣下直属の闘士新規獲得候補調査報告書

NAME春日野さくら
AGE15
SEX
NATIONALITY日本(東京・世田谷)

 既に定例報告書には記されているが先月14日未明、事もあろうに諜報活動中の調査員が、一民間人に過ぎない少女の手により窃盗犯として日本警察に引き渡された。確かにそれ自体不名誉極まりない事ではあるが、それ以上にこの少女が一流の戦闘員でもある「シャドルー」の諜報員を素手で倒したと言う事実こそ注目に値する事件と言えよう。今回の調査対象と比較的似た報告例として、現在科学班が手掛けているプロジェクトの被験体「740106」が挙げられるがこれは知覚反応速度の改善やアドレナリン操作及び各部随意筋への超回復促進剤投与、更に大脳インプラント処置による徒手格闘術の「刷り込み」を行ったうえで初めて得られた成果である為、比較の対象にはならないものと当調査室では判断した。そこで例の事件以降も追跡調査を続けた結果、当然ながら「春日野 さくら」なる少女が「740106」の様な生体強化に類する処置を受けた記録はなく、また同時に彼女の背後にはあらゆる政治的団体及び組織的背景も存在しない事が確認されている。この様にバックアップが一切ない状況下に置かれている事を考慮すれば、今までの彼女に関する記録が示唆した潜在能力の高さは正に驚嘆すべきものであるといえるだろう。これを具体的な数値で示した場合、彼女は「シャドルー」要員ですら該当者の極めて少ない「レベル4」に属するそうだ。すなわちある一定レベルまでならサイコ・パワーを利用した技をも操れる段階に到達しているものと推測される。さらに科学班による分析の結果、彼女の格闘スタイルは検索フィルムA−4及びB−1に記録されているリュウ、ケン・マスターズ両名のそれに酷似している事が判明した。これに関しては何らかの因果関係があると推測されるが現時点では彼女と両名、並びにその関係者との間にも過去接触した形跡が見られぬ為、詳細は不明である。結論として上記に示された様な不確定要素はあるものの、類まれなる資質を考慮すれば我等栄光ある「シャドルー」の構成員たる資格を彼女が有している事は明白である。ただ研究者の間では「サイコ・パワーと高次脳機能を司る大脳皮質は密接な関係にある」という説が有力視され、洗脳機での「再教育」は彼女の特性を著しく損なう危険性がある事を指摘している。当調査室としては再度的確な懐柔策の検討を提案し、この報告書のまとめとしたい。

 改行が無いのでとりあえず読みにくい。
 何げにキャミィの設定も明かされてますが、ZERO3でベガのクローンという設定となったので、少し不可解な面はあります。カプコンが「ZEROシリーズとIIシリーズとIIIシリーズはストーリー的につながってない」といくら言い張っても、「ZERO2とZERO3がつながってない」とするのはさすがに「それは無いだろ」って感じで(まあ、ローズとベガの関係もZERO(1)のバックストーリーからするとかなり不可解なんですが。ローズの師匠がローズはベガと戦う運命にあると言ったというのに、ローズの師匠はベガだったっていうのでは…)。
 一方で興味深いのは高校生の少女にまで興味を持ってしまうシャドルー。ZERO(1)ではベガ御大自ら「ダン」に誘いをかけてましたが、アレにしてもこれに似た報告書がベガの手に渡されていた可能性高いですね。潜在能力だけで言えばダンは多分、さくら以上ですので。おそらくはサガットと相打った火引強の事もシャドルーであれば調査済みなんでしょうから、その息子という事と…光る晃龍拳(まあ、ZERO(1)の晃龍拳は普通に無敵なんで光りませんが)とか見て「何か色々と間違った報告書」を作ってしまったとか。
 アドンにも誘いをかけてましたし、この当時のシャドルーはそんなに人材不足だったんでしょうか?でも、バーディーは基本的にいらないって考えてる辺り…ストーリー上のバーディーはダンだとかアドンよりも「役に立たない」というわけですな、シャドルー的には。