声優:豊口 めぐみ
本名 | データ抹消(呼称:UNI-008) |
出身地 | データ抹消 |
職業 | SYDVパイロット(EAN第三戦略航宙軍所属) |
身長 | 167cm |
体重 | 58kg(演算ユニット込) |
誕生日 | データ抹消 |
年齢 | データ抹消 |
趣味 | バーナーワーク(工芸) |
特技 | 射撃、予測演算 |
好きなもの | 正義 |
嫌いなもの | 無法行為 |
UD0023年…連合の最新鋭機SYDVのテスト運用中、謎の光に巻き込まれた彼女は次の瞬間、見知らぬ世界に迷い込んでいた。だが、いかなる時代であろうと成すべきことは唯一つ。彼女はこの世界を戦場とすることを決意した。
SYDV | ん………ここは…? |
ブラウン博士 | おお!? 気が付きおったか。 見たところケガも無いようじゃし… 壮健そうで何よりじゃ! |
SYDV | 貴方は一体… そもそも私は任務中だったはず! |
ブラウン博士 | 事故じゃよ。恐らく…おぬしの機体は その任務中に時空の歪みに 飛び込んでしまったのじゃろう。 詳しいデータは そっちの機体に送っておいた。 おいおい確認してくれい。 |
SYDV | ……ジオギガス…時空間の断裂… …不定確率による人類乃力の強化…? 解決方法は89%の確率でジオギガスの 殲滅。しかる後に時間軸への適宜介入。 …………理解した。 |
ブラウン博士 | 早っ!? ワシが言うのもなんじゃが、 ちと早すぎやせんか? |
SYDV | 問題ない。 搭乗時はSYDのメモリバンクと 私の記憶は直結されている。 |
ブラウン博士 | なるほどのぅ…。では後のことは、任せてみるか 時におぬしのことはなんと呼べば良い? 名前が無いのも何かと不便じゃろう。 |
SYDV | 名前…? No.8。 結合による神霊知性への拡張試験体── UNI─008… それが私の識別コードだ。 |
ブラウン博士 | なんじゃ、名前を持っておらんのか? ふむ。では仮に…ユーニ・エイトとでも 呼ばせてもらおうかの? |
SYDV | 呼称の必要性が感じられない。 あなたの行動は理解に苦しむ… だが── …不快じゃない。 |
ブラウン博士 | よし…よしっ! ではさっそく、きゃつの痕跡を追って 転送開始じゃ!! 後のことはまかせたぞい。 |
SYDV | 了解。 SYDV、ユーニ・エイト発進する!! |
SYDV | ──ターゲット! 異常現象による能力強化体を視認した。 武器の携行による武装を確認。 |
マルコ | あぁん? なんだ、こいつは…? |
SYDV | こちらはブラウン研究員直下SYDV。 異常現象解決および、能力強化体 拘束の任を受けている。 警告する! 武器を捨て、速やかに投降せよ。 |
マルコ | あぁん? 銃を捨てろだと? 銃と俺とは一心同体! まーったく、軍人様相手に 何言ってやがるんですかねぇ。 |
SYDV | 投降の意志は無しか…。 ならば、強行手段に移らせてもらう。 |
マルコ | ちょ、待てって! いくら銃を持ってるからって 戦闘機はねぇだろうが! いくらなんでもヤリ過ぎだぁ!!!! |
SYDV | …愚問だな。 軍人ならば、入隊時点で 死ぬ覚悟は出来ているだろう。 |
マルコ | …ったく、融通の利かねぇ姉ちゃんだ。 だが、今さら銃を捨てるってのも ビビッてるみたいで格好悪いか…? 仕方ねぇ。 PF隊隊長マルコ・ロッシ。 全力で相手になってやるぜ!! |
SYDV | その心意気や由! All Weapons Free── これより、戦闘行動を開始する!! |
マルコ | は…はががが…? ま、まひった…参りまひた… 降参…降参でーす! やれやれ…生身の人間相手に兵器たぁ やり過ぎにもレベルってもんが あるだろうが……ブツブツ。 |
SYDV | ふむ。 各種重火器に陸上車両…小要塞。 今も多くの武装が使われたようだが? |
マルコ | 喝ーーーーーっ! 気付いてないかも知れねーんだから そこは黙っといてくれっての。 ……頼むよホント。 大体よ…その任務とやらは、アンタの 所属軍の命令じゃあ無いんだろ? だったら何で従ってんだよ? |
SYDV | 理由? それは…元の世界に戻るため。 ああ。私は元の世界に戻り、 そして本来の任務を 遂行せねばならぬのだ。 |
マルコ | 言葉に詰まりやがったな? なるほどね。 アンタの軍は敗色濃厚…か。 |
SYDV | ……だが! 散っていった同胞のためにも、 私は── |
マルコ | 言ってくれるな! オレも一応軍人だ。 気持ちは分からなくもねーんだからよ。 ま、どのみち敗者に弁は無し! 勝者の邪魔にならねーように、大人しく 退散させてもらうとするわ。アバヨ! |
アテナ | そこのあなた! 戦闘機なんて持ち出して… 一体どういうつもりですか!? |
SYDV | ? |
アテナ | それに、見たことの無い機械です。 これは…未来の戦闘機? |
SYDV | その質問は肯定する。 確かに、今の時代からは 未来に相当する時代の物だろう。 |
アテナ | 認めましたね? ジオギガス、それに悪の組織ダムド! どちらも未来の侵略者と聞いてます。 ならば、未来から来たというあなたも その仲間ということですね! |
SYDV | …短絡的な思考に対して警告する。 また、非武装状態での好戦的発言は 感心できない。 |
アテナ | あー! バカにしましたねー!? なんだか突然パワーアップした サイコパワーの威力… こんなに早く役に立つなんて。 これだけのパワーが使えれば… 戦闘機だって、サクッと 撃ち落しちゃえるんだから! |
SYDV | (エネルギーレベル上昇── 理論値を上回っている… これは…高位の強化体!?) |
アテナ | さぁ、悪人さん! サイコソルジャー・麻宮アテナが 相手になります! どこからでもかかって来なさい! |
アテナ | 負けました……。 そんな…正義が悪に敗れるなんて…… |
SYDV | 否定する。 善悪の概念を個人の理念で図るのは 定義の方法自体が誤りだろう。 そもそも私は貴方と同じ、 ジオギガスに敵対する存在だ。 |
アテナ | えーーーっ!? それじゃ私は、見ず知らずの人に 難癖つけて闘っちゃってたんですか? もう…それならそうと、 早く言ってくれれば、こんな無益な 争いをしなくても済んだのに… |
SYDV | 無益かどうかは答えかねるな。 私の任務には、あなたのように 事件に関わることで力を得た人間の 拘束も含まれているのだから… |
アテナ | それでも、それは 正義の行いなんですよね? 人々の平和を守るための! |
SYDV | 全てを否定は出来ないが… 正義については返答しかねる。 |
アテナ | う〜〜ん…… 分かりました! そういうことなら私は拘束されて、 後はあなたにお任せします。 |
SYDV | 申し出を受け入れたことは感謝する。 だが、どうして… 出会ったばかりの私の話を── |
アテナ | だって… あなたを信じてますから。 それでいいじゃないですか。 いつ出会ったかなんて関係ありません。 どうせ時間なんて壊れちゃってますし ………ね? それじゃ後のことはお願いします。 正義のため、頑張ってください! |
ルガール | フン… そんな無粋な物を乗りつけるとは、 余程礼儀を知らぬ輩と見える。 |
ブラウン博士 | ををっ!? こやつはルガール! 最強の格闘家の一角にして、 最凶の悪人の一人じゃよ! |
ルガール | 随分、心外な物言いをしてくれる。 そのような有象無象の連中と 一緒に並べるなどと… |
ブラウン博士 | ええい、このような奴に 拘束など生ぬるいわい! 構わん。一気に殲滅じゃ!! |
SYDV | …了解。 |
ルガール | ほぅ…この私を倒すと言うのか? 笑わせるな! 何者の仕業か知らぬが、今の私は さらなる力を手に入れた。 見るがいい! オメガとならずとも天を駆け、 地を裂き、鋼を砕く程のこの力を! そのようなくだらぬ鉄の棺おけに 遅れを取る道理はないわ!! |
SYDV | その言葉… そっくりお前に返してやろう。 連合の希望… SYDVの持つ力。 思い知るがいい!! |
ルガール | くっ…まさか…! そのような借り物の力に してやられるとは… 忌々しい限りよ… 到底認められる物ではないわ。 |
SYDV | …愚かな。その認識自体が誤りなのだ。 私とSYDはダイレクトにリンクした 一個の兵器。 搭乗すれば私がSYDとなり、 SYDが私そのものとなる。 真の敗因は、それを借り物と見誤った 貴方のミスだ |
ルガール | クックックッ…なるほどな。 それが貴様の手足── この私を傷つけた爪牙は借り物なれど 殺める決意は、貴様の心その物だったと 言うわけか………確かに道理よ。 だが… 勝利までくれてやるつもりは無い! |
SYDV | …理解不能。 どういう意味だ? |
ルガール | 知れたこと! …こうするまでよ!! 私は負けぬ!! 不退転の覚悟、見届けるがいい!!! |
SYDV | (バカな…自爆だと!?) (──いや、 これが敗者の運命か…) |
ルガール | さらばだ! |
あかり | うはー! なんやこれ、ペカペカやん。 噂には聞いとったけど… これが未来の牛車かいな? 大したもんやなぁ〜…うんうん! |
SYDV | (GISSHA…? SYDのことを指しているのか?) |
あかり | おー、乗っとる姉ちゃんも ぴちぴちの変わった服を着てはるし さっすが未来人やで! |
SYDV | (…服? パイロットスーツのことか…) |
あかり | このツルツルすべすべの素材が ピッタリと吸い付いて、大きな起伏や ラインを際立たせとるんやなぁ… うひひひひひ。 はぁ、ウチ… もう辛抱たまらんわぁ! |
SYDV | なっ!? い、一体、どこを見て── |
あかり | 確か“せんとうき”っちゅうたかね? ほんまに綺麗な鳥の船やわ。 |
SYDV | (ふぅ…… なんだ…そちらの話か…) |
あかり | さてさて。 ほんじゃお次は 実力を見せてもらいましょかいな? 悪党ジオギガスの野望を砕く 古今東西、正義の味方の選抜戦や!! |
SYDV | へっ…!? え…ええっ!!!!? |
あかり | ほな…いっくでぇ!!! |
あかり | あいたたたたた……あかんあかーん!! まったく歯が立たへんやん? ウチの負けやー!! ほんにコイツ… 一体何で出来とるん? |
SYDV | フフッ…貴方の方こそ見事な物だ。 武器らしい武器を使うこともなく 最後まで闘い抜いたのだから。 |
あかり | ほー、ほー、ほー? お愛想なんて、絶対に言わんたいぷに 見えとったけど… 姉ちゃん、見かけによらず ええ人なんやなぁ? |
SYDV | 私が…? べ、別にお世辞なんて……そもそも 不合理な所感を語った覚えはない! |
あかり | ええって、ええって。 ウチは一流の陰陽師よって、 なーんでもお見通しや! …ちゅうワケでやな? ジオギガスを倒す役目も 姉ちゃんに譲ったる! |
SYDV | そういえば闘う前も言ってたようだが… 貴方はジオギガスの居場所を 知っているのか? |
あかり | うんにゃ、正確には分からんよ。 でもな。ウチの霊感と、 姉ちゃんの未来の力が 同じ場所を目指してたのは確かやろ? だったら、疑うまでもないやんか! このまま真っ直ぐ進んだり!! |
SYDV | ウフフッ… 貴方はどこまでも前向きなのだな。 本当に……羨ましい。 |
あかり | そない褒めんといてやー! 恥ずかしゅうなって来るわ。 退散、退散。 ほな、またなー!! |
ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ | きょぉぉおおおおおおお!! |
SYDV | ……人!? だが、この動きは!! 強化体にしても異常すぎる… まるで獣だ! |
ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ | うぐぐっ…ぐぐ…… |
SYDV | 手負いか? …ならば勧告する。 こちらに危害を加えるつもりはない。 速やかな話し合いを要求する。 従う意志があるのなら── |
ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ | ……ぐぉぉぉぉおおおおお!! |
SYDV | どうやら言葉は通じぬか。 意志というよりは…闘争本能の塊か。 それに撤退を許してくれる雰囲気でも 無さそうだ。ならば… 自衛行動に入らせてもらう! しかるべく、 鎮圧シークエンスに移行する!! |
SYDV | なんだと言うのだ? ただの強化現象とも思えなかったが… |
庵 | ガハッ……! …オロチの…血…め。 |
SYDV | 正気に戻ったのか!? これは一体… |
庵 | …関わるな! キサマには関係無いことだ……。 |
SYDV | そういうワケには行かないな。 情報量は、精度に次いで 有益と判断されるのだから。 …それにこれは、私の独断で 決められることではない。 |
庵 | フン…… 自分の意志を持たない人形が…。 |
SYDV | !? |
庵 | 一人で決められなければ…いつまでも 他人に判断を委ねていればいい。 俺は俺の意志でヤツを……いや! 好きなようにやらせてもらう!! |
SYDV | ま、待て! どこに行くつもり── |
シェルミー | あらあら… なんだか、とんでもないモノを 引き込んじゃったみたいねぇ? |
SYDV | 引き込んだ…だと? それでは貴方が、この空間の異常を 作り出してると言うわけか… ……理解した。 |
シェルミー | 聞き分けのいい子は嫌いじゃないけど あなたの場合、その鉄クズが ちょっとばかり邪魔かしら…ウフフフッ |
SYDV | その言葉… 私への侮蔑と認識させてもらおう。 |
シェルミー | あらら。可愛い顔してる割に、 意外と短気だったのね。 ホント…勿体ないわ。 ここで殺されるより、 オロチの生贄として苦しむ方が ずっと似合っていたでしょうに… |
SYDV | オロチ…生贄? 分からぬことを…! |
シェルミー | フフフ…すぐに分かるわよ。 さぁ、遠慮なくかかってらっしゃい! |
SYDV | 是非もない! 貴方の持つ全ての情報を 強制的に聞き出させてもらう! |
シェルミー | …やってくれるわね。 そんな可愛い顔…して… |
SYDV | どうも貴方の会話には余剰な言動が 多く見られるようだ。 ……理解に苦しむ。 |
シェルミー | フフ…言葉の追い討ちなんて…… 意外と人間らしいところがあるようね。 |
SYDV | 無意味な会話を続ける時間は無い。 貴方の肉体が崩壊する前に 有益な情報の提供を要請する。 |
シェルミー | お・こ・と・わ……り… あなたのようなお人形には なぁんにも…教えてあげないわ…クスッ ワタシの知っていることを 教えて欲しいなら、 先に進めば分かるわよ…ウフフフフフ… |
SYDV | 是非もない。 進撃は任務遂行の必要要素だ。 |
シェルミー | だったら…早く行きなさい… そして── そのまま…戻れなくなるがいいわ。 フフフ…アハハハハハハハ……!!! |
いろは | 大きな翼… あなた様も私たちの眷属なのですか? |
SYDV | ……? 今ひとつ、言葉の意味が理解出来ないが 97%の確率で否と判断する。 少なくとも、SYDVは戦闘兵器。 貴方のような有機生命体とは 根底から存在を異にする物だ。 |
いろは | はぁ…?私も、あなた様の言葉の意味が よく分からないのですが、なんとなく 違うということは理解しました。 |
SYDV | …そうか。 では、次はこちらからの勧告を伝えさせてもらいたい。 現在、この一帯において ジオギガスの手の物と交戦中だ。 幸い今は攻撃の手が緩んだようだが… DEFCON1相当の 臨戦状態継続中にある。 周辺住民には避難を要請する。 |
いろは | では、私からも… これより先、村への立ち入りを 禁じさせていただいております。 これは、あなた様だけでは無く 先ほど襲って参りました ジオギガス様の手の者も同様です。 もしお引き取りいただけない場合は── 全力でお相手勤めさせていただきます! |
SYDV | 自警行動はいたずらに現場の混乱を 招く危険性をはらむ物。 勧告を承認してもらえないなら 止むを得まい… こちらも全力を以って排除する!! |
いろは | くっ…!? …この程度のことで まだ…負けられ…ません! |
SYDV | これ以上の抵抗は無意味だ。 大人しく、こちらの要求に 従ってもらおうか! |
いろは | ………あら? |
SYDV | どうした? 戦闘行為の継続中に警戒を解くなど 褒められた行為ではないぞ。 |
いろは | あ、あの…? 先ほどから、件の敵様の気配が 感じられないのですが…… |
SYDV | なに…? 策敵開始── ──ふむ。 確かに、少なくとも周囲40キロ以内で 確認できる敵機は残骸だけだ。 これは一体…!? |
いろは | ええと…随分激しい闘いでしたから ひょっとして、あの方々を 巻きこんでしまったのでしょうか? |
SYDV | バカな!? …いや、だが考えられる可能性は それだけか。 |
いろは | と言うことは、私たちが闘う理由は もう何ひとつございませんね。 それでは私…旦那様の安否を 確かめなくてはなりませんので、 失礼させていただきます! |
クーラ | 分かる…… この子は…兵器……。 闘うためだけに生み出された物… だから── クーラは… アナタを倒す!! |
SYDV | 強襲だと!? くうっ…なんと好戦的な強化体だ。 仕方あるまい。 警告行動を省き、迎撃体制に移行する! |
クーラ | くっ…うう…… クーラの…負けみたいだね…。 |
SYDV | (いきなり沈静化した…? なんなのだ、この個体は?) |
クーラ | あなたは…何をしに来たの? 闘うための武器があるってことは… 組織の……クーラたちを 捕まえに来た人だよね? |
SYDV | 質問は一部条件的には是となるが… 組織との関連については否定する。 現状…私が属する組織は存在しない。 補足する。異変により力を強めた 強化体の拘束は任務の一つとなるが、 絶対の目的にはあたらない。 また、周囲へ及ぼす危険性が 低いと判断された者への対応は 必須では無いと学習している。 |
クーラ | それって…クーラたちを 捕まえに来たんじゃ無いってこと…? |
SYDV | 現在の状態であれば 私はそう判断しているが…? |
クーラ | …なぁんだ。 闘う必要無かったんだ…… 良かった。 クーラ… 闘うの…あんまり好きじゃないもん…。 |
SYDV | …そうか。 やはり拘束する理由は無さそうだな。 あえて忠告させてもらうなら、次からは むやみに戦端を開くような行動は 慎むことだ。 |
クーラ | ……分かった。 …………。 |
SYDV | …どうした? |
クーラ | あなたは……なんだか… どこか…わたしに似てる……? |
SYDV | !? |
クーラ | …ううん。 なんでもない。 それじゃ……バイバイ! |
KUSANAGI | 止まれよ! ここから先は通行止めだ。 通りたかったらこのオレを…って── ちっ…またこいつかよ…! もう一人のオレの記憶… 直接負けたワケじゃなくっても やっぱ、いい気分はしねーよなぁ…。 |
SYDV | ……? 理解不能だ。一体なにを言っている? |
KUSANAGI | おっと! …今のはこっちの話だ、気にすんな。 強いて言うなら、アンタの身にも オレと草薙の野郎みたいな問題が 降りかかるかも知れねーって話だな。 へへっ…随分サービスしたつもりだが どうにもピンと来ないみたいだな? ま、無駄話はそこまでだ。 詳しく聞きたきゃこのオレに アンタの実力、見せてみな!!! |
SYDV | …いいだろう! 私と…このSYDVの真価、 存分に見せつけてやる!! |
SYDV | 勝負あったな…? では約束通り、貴方の持つ情報を 教えてもらうとしよう。 |
KUSANAGI | 分かったよ…さっきの話はな ジオギガスの野郎のことさ。 |
SYDV | ジオギガス!? …貴方の話は飛躍し過ぎている。 情報の信頼度は希薄と判断する。 |
KUSANAGI | …ったく、面倒くせぇ野郎だな。 つまりな? オレは、とある力で作られた コピーみたいな物なんだがよ。 その中の一人が── |
SYDV | ジオギガスと遭遇したと言うわけか… |
KUSANAGI | ヤツはあんたのデータを手に入れて ウリ二つの姿になってやがったワケだ。 そのSYDVって戦闘機の姿にな。 今はどうなってるのか知らねーが、 まったく、傑作すぎて笑えねーよな? |
SYDV | 非科学的な言動も含まれ過ぎて 信頼度が低すぎる… にわかには信じがたい話だな。 |
KUSANAGI | 構いやしねぇよ。 後はアンタが、 勝手に決めりゃいいことだ。 それじゃ…オレの役目は終わりだ。 そろそろ消えさせてもらうぜ…? |
クリス | なぁんだ… シェルミーは負けちゃったのか。 ホント、使えないなぁ。 こんなヤツの後始末まで残すだなんて… |
SYDV | その言葉、敵対表現と認識した。 …だが、あえて降伏を勧告しよう。 おとなしく投降し、ジオギガスの 情報を提供するというのなら、 相応の処罰に留める準備はあると… |
クリス | アハハ、面白いなぁ。 キミも冗談が言えるんだね。 でも…もし本気なんだったら ……殺すよ? 他人にいいように使われる 人形風情が……!! |
SYDV | その言葉を以って、返答の受領とする。 目標より敵対の意志を確認── 殲滅行動を開始する!! |
クリス | アハハハハ…やってみなよ? その前に、キミの自慢の玩具を 消し炭にしてあげるから!! |
クリス | クッ…つまらないな。 こんな人間が造った物に…… |
SYDV | そう… だが、人の技術は積み重ね 築き上げられた歴史の表れだ。 貴方の居る今を越えて… さらに幾星霜の月日を重ねた 未来の力と知るがいい。 |
クリス | …自慢のつもり? 今も未来も、結局は 同じ人間だって言うのにね。 自分の方が優れてますよって… 優劣ばかりを気にするなんて とってもおかしな生き物だよね? しかもキミは所詮、いつの時代も いいように使われるだけの存在なのに… |
SYDV | そ、それは…!? |
クリス | ほんと、キミは滑稽すぎる人形だよ… キミが辿る末路、 楽しみにさせてもらうよ。 アハハハハハハ…アーッハッハッハ!! |
SYDV | 最重要標的── ジオギガスを視認。 いくら姿を変えようと無駄なこと。 生体ソナーを始め、貴方の正体を 見破る手段は既に確立されている! |
ジオギガス | クックックックッ! なにやら騒々しい女だが…所詮は 次の獲物が現れたってだけの話だ。 まさに今、手に入れた この男の力、 試させてもらうとしようかぁ。 こいつはスゲェぞ? 今まで出会った中で最強だ!! ガーハッハッハッ! この力を手に入れて、 オレ様は既に宇宙最強!に なっているってかぁ! |
SYDV | …………。 |
ジオギガス | どうした? 怖気づいたのか! まぁどの道、手加減など してやるつもりはないのだが…… さぁて、そろそろ始めようか!!! |
SYDV | …来るがいい。 多くの出会いを通じ、 かつてない想いを宿らせし翼── 私という意志を抱きし、SYDVが ただの戦闘機では無いことを…… その力の全てをキサマに見せてやる!! |
ジオギガス | ぬぐっ… バカな…たかが戦闘機程度の戦力に… この…うちゅう最強の…男が…… |
SYDV | …宇宙最強の男だと? 笑わせるな! 想いを持たぬ力など、 所詮は兵器に過ぎない!! 例え最強であったとしても 兵器は…人にはなれはしない。 |
ジオギガス | 人にはなれぬだと…? 人間ごときの思考演算能力など… とうに凌駕していた……ハズ…!! |
SYDV | …だが、理解はしていまい? 人ならば、それを強さと… 心と呼ぶはずなのだから。 |
ジオギガス | データ…は…完全だったはず…… …なぜだ……。 なぜ…このオレ…… |
SYDV | 心を持たぬ者の…辿る末路か。 せめてもの手向けだ。 貴方は兵器としてではなく… 一個の悪として── 潔く滅び去るがいい!!!!! |
SYDV | (過去データおよび照合パターンの 一致を確認……間違いない!) ようやく追い詰めたぞ、ジオギガス! |
ジオギガス | フッ…ようこそ、世界の終焉へ。 とでも挨拶しましょうか… |
SYDV | 否。ここは… 全ての原因となる貴方を倒し、乱れた時空を正す楔を打ち込むための場所。 世界再生のに向けた、始まりの大地だ。 終焉になど、させはしない! |
ジオギガス | 永き闘争の果て。 力も尽き果てようという状態で、 なお私に闘いを挑むおつもりですか? まったく哀れな話です。 かつては論理的であったはずの存在が… 今は人としての感情に 尽き動かされいるのですから。 |
SYDV | いいや、違うさ。 今も…十分論理的に判断しているよ。 貴方を倒すことこそが至上の目標。 この好機をみすみす逃してなるものか! 必ず討ち果たす!!! |
ジオギガス | いいでしょう… では、その勇気、その覚悟。 見定めさせていただくとしましょうか! |
ゲーニッツ | お見事です… あなたのその想い、確かに 受け止めさせていただきました。 |
SYDV | …貴方は……本当にジオギガスなのか? |
ゲーニッツ | 無論です。 正しくは… かつては、と言うべきですが。 あの男が私の力を再現した時、 意識を乗っ取らせて いただいたと言うわけです。 |
SYDV | ならば、なぜ私と闘った!? 奴で無いのなら、その必要など── ……理解不能だ。 |
ゲーニッツ | 確かに、当初はこの身体を 自分の願みを叶えるために 扱おうと考えました。 ですが、あなたに出会い 興味が湧いたのです。 データとは幾分異なるあなたの姿に。 |
SYDV | 異なる? 私もSYDも、何か変わった 覚えは無いが… |
ゲーニッツ | 見た目ではありません。 無個な存在と聞いていましたが なかなかどうして…フフッ。 元からの資質か…それとも、時代に感化されたことで 促された変異の結果か…… |
SYDV | …どういう意味だ? |
ゲーニッツ | どちらにせよ… 人間も、まだまだ捨てた物では 無いと言う話です。 ならば、今はただ…未来に舞い戻る 可能性の種子の行方を、楽しみに させていただくとしましょうか。 |
SYDV | !? まさか、あの機体は… |
ジオギガス | ようやく来おったか! このSYDV、 すっかり待ちくたびれたわ。 |
SYDV | …間違いない。 外部スキャニングの結果からも 基本構造に大きな差異は認められない。 |
ジオギガス | ふっ、キサマの時代から データを収集させてもらったのだ。 変わらぬのは当然だろう。 ただし! 大きさ以外の話だがな!! 巨大化したことによって キサマの機体では不可能な スーパー兵器も搭載された! もはやキサマに勝ち目は無いわ!! ハーッハッハッハッ!!!! |
SYDV | 否! あえて否定させてもらおう。 出来なかったのでは無く する必要が無かったことを。 SYDVは、今の形こそが 完成形なのだと! かつてこれ程、敵機と言う存在を… 不快に感じたことは無い! |
ジオギガス | ならば、かかって来るがいい。 SYDVGIGAの性能テストをかねて とことん付き合ってやる! 見よ! うちゅう最強兵器の真価をっ!!! |
SYDV | …見るに耐えん。 即刻撃砕する!!! |
ジオギガス | バ、バカな…すぺっくはキサマより 遙かに上の…ハズ。 |
SYDV | 理論上はな。 だが、結局はロールアウト直後の 試験飛行も済まない機体に過ぎない。 一方SYDは今までの実戦を 潜り抜けたことで戦力、耐久…なにより 信頼性は十二分に証明されている。 そして、最も決定的な違いは この私がいることだ… ならば、見てくれだけの兵器程度に 遅れを取るいわれは無い! |
ジオギガス | キサマとオレ様の差だと…? それは一体…… |
SYDV | …語る必要は無いだろう。 ごく当たり前に、 己の内側に存在する物なのだから。 |
ジオギガス | 内側…それは? まさか知性だとでも!? このオレ様をバカにする気か! |
SYDV | “ハート”だ! …いや、理解できぬと言うことは 知性も該当するのだろうな? |
ジオギガス | ぬがぁぁあああ! 理解できぬ……そのような… 非…論理的な物などにぃ……!! |
SYDV | 貴方には一生解けない難問だ。 無駄に機能を労することなく 沈黙したまま消えるがいい… |
ジオギガス | ぬうぅぅぅ…うう……うううう… …理解…で…きぬ……でき…ぬ…! オ……様……ま…で理……きぬ…… |
SYDV | (終わった…) (こえで私もようやく 同胞の待つ元の世界に…) |
SYDV | 照合パターン一致… 最重要目標ジオギガスと確認。 いかなる姿を取ろうと無意味だ。 すでに逃げられぬ物と理解せよ。 |
オロチ | …ジオギガス。 人によって生み出され、仮初めの命を 宿した者はすでに滅びた。 |
SYDV | 理解率79%…不十分な回答に対し、 さらなる正答を要求する。 貴方はジオギガスでは 無いという意味か? |
オロチ | 我は…オロチ。 ガイアの化身。この大地の意志なり。 |
SYDV | 理解不能…ガイア理論はあくまで概念。 未来においてもそれは仮設の域を 出てはいない。 しかも、貴方という個体の持つデータは ジオギガスと完全一致。 むしろ仮説との間にこそ、 関連性および。 理論の整合性が希薄と判断する。 |
オロチ | …ならば感じるがいい。 我を畏怖し…崇敬を強いる お前の心の在りようを…… そして… 人がいたずらに強き力を持つ罪を… 増長と慢心の矛によって生み出される 破壊の罪過を… 今ここで悔いるがいい。 |
SYDV | 理解…不能だ! たとえこの身が何を感じようとも 私は任務を遂行してみせる!! |
SYDV | 目標の推定ダメージ量 4500を突破── 信じられない… あの体積から推測される許容値は 完全に超えていると言うのに…… (まさか、本物…なのか!?) |
オロチ | 何ゆえ、無駄に足掻くのだ…? この闘いがお前自身のみならず、 大地に住まう者たちを傷つけるのだと… なぜ気付くことが出来ぬのだ? |
SYDV | 私には、その問いに答える権利は無い! 私の任務は、貴方のような 危険な存在からこの地球を守ること。 |
オロチ | ならば…どこまでも抗うが良い。 そして所詮は徒労に終わることを… ………む? |
SYDV | (目標に異変? なにが起きたと言うのだ…) |
オロチ | どうやらこの器── ジオギガスとやらの身体は とうに限界を超えていたようだ。 お前の持つ力が… 我の予想を上回ったと言うことか。 …やはり、危険な力よ。 我はこのまま滅びるだろうが… さすがにお前をこのまま 捨て置くわけにはいかぬだろうな…。 |
SYDV | (一体、なにをする気だ!?) |
オロチ | …………………!! |
SYDV | 目標を確認── 殲滅行動を開始する。 |
ジオギガス | クックックック… アーッハッハッハッハッハ!! このオレ様を殲滅だとぉ? そう余裕ぶっていられるのも今の内だ! すぐに泣き叫び、うちゅう最強の力に ひれ伏すことになるのだからな。 |
SYDV | それは対話の要求と認識するべきか? |
ジオギガス | ふっ…そう言えんこともない。 キサマが倒したルガールや オロチ衆のデータを取り込み… こうして究極の姿を再構成することに 成功したのだ。 礼の一つも言ってやろうと思ってな。 |
SYDV | …その発言に意味は感じられない。 結果としては理解できるが、貴方への 協力を意図した行動では無いからだ。 それに──いかに対話が行われようと 異常事態の原因と判定された貴方への 破壊命令撤回は考えられない。 |
ジオギガス | ふん……進歩の無い女め。 あれ程、多様な人間に関わりながら… この期に及んで まだシステムの一つに徹するとはな! ならばこのオレ様がキサマに感情を… 恐怖と絶望を教えてやろう!!! |
ジオギガス | ぐぬぅ……!? なぜ、このうちゅう最強の力が… あらゆるデータから学び取った力が…! |
SYDV | 非効率が原因と判断される 貴方が学び取った人の感情には 無駄が多すぎる。 精神状態に左右されたことで、 性能を十分に発揮できなかったものと 推測される。 |
ジオギガス | ぬぐぐぐぐぐ… このオレ様が吸収してきたモノが 無意味だったと言うのか!? おのれ…おのれ…おのれぇ!! 認めぬぞ、決して認めはせぬぞ!! 全ての行為が無駄などと! オレ様の計画が誤りなどと!!そして── キサマの勝利もだ!!! |
SYDV | …な、なにをする気だ!? |
ジオギガス | 知れたこと! これもまた…人間から学んだ感情よ。 蓄えた力の全てを使いキサマを…いや! 世界の全てを吹き飛ばしてくれるわ!! それこそがオレ様の行動が、なに一つ 無駄ではなかったことの証明なのだ! ハーーッハッハッハッハッハ!!!!! |
ナレーション | ──PiPi |
ブラウン博士 | うむっ! ジオギガスの消滅を確認したぞい。 これで任務は完了じゃ!! では、ひとまず研究所に戻るかの? 戦勝祝いじゃ。 パーッとやろうではないか! |
SYDV | いや…その気持ちは嬉しいのだが、 私はこのまま帰らせてもらうとするよ。 一刻も早く元の時代に戻り、 この闘いを通して掴んだ力で 一人でも多くの同胞を救いたいのだ。 |
ブラウン博士 | いつでも元の時代に帰れるとは言え、 そこは気持ちの問題か… まぁ、仕方なかろう。 ワシが責任を持って、 送り届けてやるわい! |
あかり | ちょーーーっと、待たんかい! それやったら、ウチのりべんじは どうなるんや? |
マルコ | ガキが聞き分けのねぇこと言うんじゃねーっての。 コイツにゃコイツなりの 大人の都合ってヤツがあるんだからよ? 軍人だったら、黙って見送ってやれ!! |
あかり | 誰が軍人やねん!? しょぼくれたおっちゃんなんかと 一緒にせんで欲しいわ。 |
マルコ | あんだとっ!? |
アテナ | まぁまぁ、お二人とも落ち着いてください。 折角の門出なんですから、 ここはきちんと、ユーニさんを 送り出してあげませんか? |
ブラウン博士 | そうそう、アテナ君の言う通りじゃよ。 |
あかり | まぁ、おっちゃんはともかく アテナがそう言うなら…… |
マルコ | ああ。 オレもジジイはともかくってヤツで OKだ。 |
ブラウン博士 | お、おぬしらなぁ…!! |
SYDV | ふふっ…あはははは! ありがとう、みんな…。 貴方たちから貰った想いを 私は忘れない。 もちろん、元の世界に帰ってもだ。 そして必ず勝利してみせる。 この気持ちの尊さを証明するために。 …約束だ! |
ブラウン博士 | さて…そろそろ時間じゃ。 元の世界に帰っても、達者でな。 |
SYDV | 了解した。その任務… 最上の優先項目とさせてもらおう。 ……では、さらばだ。 SYDV、未来に向けて発進するっ!! |
SYDV | …全ミッションコンプリート。 遂行状況の確認を依頼する。 |
ブラウン博士 | うむっ、見事じゃ! ギガスの殲滅は、こちらでも 確認済みじゃ。 まったく、よくぞやってくれよった。 おぬしのお陰で、 人類の歴史は守られたのじゃ!! いくら礼を言っても足りぬ程じゃよ。 ワシに出来ることがあれば、 遠慮なく言ってくれい! |
SYDV | では、次なる作戦行動に向けた 速やかなる補給を依頼したい。 |
ブラウン博士 | 了解じゃ! 先行して補給ユニットを射出済みじゃ。 じきに到着するじゃろう。 しかし、なんじゃ…エネルギー切れとは 現実の救世主というのも、 なかなか格好がつかんものじゃなぁ。 |
SYDV | …いや。予定の合流ポイントまでの 行動に支障は無い。 これは私個人のワガママだ。 補給が済み次第、このまま 元の世界に帰到させてもらう。 遠隔での時空移動は可能な筈だが…? |
ブラウン博士 | そりゃまぁ、確かに出来るが… なんとも慌しい話じゃのぅ。 礼の一つもさせてもらえんとはな。 |
SYDV | …………。 では…ブラウン博士。 一つだけ聞かせてもらいたい。 私は…この闘いで 何か変わったのだろうか? そしてその私が、このままSYDと共に 戦い続けることが出来るかどうか… |
ブラウン博士 | ふむ…。変わったと言えば、 変わったのじゃろうな。 いや、取り戻したと言うべきか…? おぬしは、出会いを通しての感情を… 闘うためだけではない、生きるための 意志を取り戻したのじゃよ。 少なくとも、ワシはそう思っとる。 |
SYDV | そうか…だが、余計な感情を挟めば、 私はSYDのユニットとして 相応しくない存在になるのではないか? 私は……それが怖い。 |
ブラウン博士 | 何を言うておる! それを受け止めきれぬ 相棒でもあるまいに…… これからのおぬしは、一個の人間として 生きれば良いのじゃよ。 生きるための理由…目的…意志… それを忘れぬ限り、SYDは必ず おぬしの期待に応えてくれるじゃろう。 |
SYDV | ……そうか。 言われる程に自信は無いが…ならば今は この闘いを生き抜いてみようと思う。 |
ブラウン博士 | その意気じゃ! おぬしたちの幸運を祈っておるぞ!! では帰るがいい!元の世界へ!! |
SYDV | ──了解! SYDV発進するっ!! |
SYDV | 任務…完了だ。 これで私の務めは果たした。 既に可能であるなら、約束通り 私を元の世界に戻してもらいたい。 |
ブラウン博士 | そりゃまぁ、可能は可能じゃが… なんともいきなりな話じゃな。 それに、確かおぬしの時代は 戦時中だったはず… もう少しこの時代で、 ゆっくりして行っても 良いのではないか? |
SYDV | いや……今すぐで構わない。 それこそが、私の使命なのだから… 私は元々、闘いのために 作られた存在だ。 貴方の気持ちは嬉しく思うが… 存在の意義を否定できる程、 器用に生きられはしないのだ。 …今回の闘いでも、 それを痛感させられた。 やはり、私はSYDのユニット── 兵器の一部に過ぎないのだと。 |
ブラウン博士 | し、しかし…だからと言って、 そう生き急ぐようなマネをせんでも… |
SYDV | …問題ない。 万一、私の身に何かあったとしても その情報は、確実に次の個体に 受け継がれてゆく…… 例えどうあろうと、 ムダ死ににはならぬのだ。 |
ブラウン博士 | そ、そうか… そこまでの意志があるならば ワシはもう、引きとめはせんよ。 もう、二度と会うことも無いじゃろうが …達者でな? では、行くぞい! ──さらばじゃ!! |
SYDV | な、なんだ!? 光が── ここは……宇宙? だが、私たちの…ではなさそうだ。 まさか… こんな場所まで飛ばされるとはな。 エネルギー残量3%…。 救難信号灯も潰された。 レーダーの有効範囲に熱源なし…… すでに救助は…絶望的か。 生命維持装置の活動時間は 4時間半と言ったところだが… フフッ… 私が過去を振り返るには長すぎる。 だが…まぁいいさ。 SYD… お前と一緒に逝けるなら本望だ。 このまま行こう…。 どこまでも…遠く…遠く… 永遠に…… |
ブラウン博士 | ……事か? 無事ならば返事をせい! |
SYDV | う……くっ…も、問題ない… |
ブラウン博士 | おお、無事じゃったか!? 突然凄まじいエネルギーが 観測されたが何事じゃ? |
SYDV | 原因は目標の自爆と予想される。 しかし… まさかシールドすら貫き通すとは… |
ブラウン博士 | まさに大爆発じゃったからのぅ。 ふむふむ…SYDは損傷率48%か…。 まぁ、あの爆発では仕方あるまい。 むしろ生きておるのが奇跡じゃよ。 じゃが、その様子では さすがに修理が必要じゃろう。 一度戻って来るがよかろう。 |
SYDV | いや……私はまだ闘える! 事件が決着を見た今、すぐにでも 元の世界に戻らねば!! |
ブラウン博士 | そのまま帰れば、ムダ死には必定じゃ 気持ちは分からんでもないが… 無理を言ってはいかん! 大体、おぬしはともかく、 今のままではSYDが闘えんじゃろう? 歴史の恩人として、ワシが責任を持って 修理させてもらうでな。 不本意じゃろうが、帰って来るのじゃ! |
SYDV | くっ…… |
ブラウン博士 | そう気を落とすでない。雪辱を晴らすチャンスは 必ずやって来る。 それまでは、おぬしも 体を休めることじゃ。 |
SYDV | 了解した…これより帰到する。 |
少しの間バリアに包まれ無敵化するというレベル1とは思えない恐ろしい性能を持った技。
バリアの攻撃力は非常に高く、非常に固い大型雑魚ですら体当たりするだけで瞬殺出来る為、防御にも攻撃にもどちらにも非常に優秀。
これがあるので、SYDVが圧倒的な最強PCとなっています。強すぎ。
1発も弾を撃たずにクリアする事も可能。というかこれで体当たりして倒した方がスコアを稼ぎやすいという。シューティングしろよ。
「シールドッ」
大量の追尾弾を発射する技。
弾数が多く、かつホーミング弾なので結構強い。
…強いんですが、シールド・アーマーが強いので。これに費やすゲージはない。勿体ない。時間の無駄。
「ホーミング」
敵弾を打ち消す事が可能な炎を少しの間放出する技。
攻撃力がそこそこ高く、敵弾消しも出来るのでそれなりに強い。
…強いんですが、この間ノーマルショットが撃てず、真正面しか攻撃出来ないという欠点が。ホーミングの方がマシ。そしてホーミング使うんだったらシールドを。
死に技です。
「ファイヤー」
画面全体攻撃。
画面全体を覆う分、攻撃力は低め。
シールド・アーマー連発してゲージが無い時の緊急回避用ですが、そんな状況はまず無く、あったとしても挑発で事足りる。
ボスラッシュモードで苦手な敵相手に使う程度でしょうか?
「サンダー」