怒チーム

プロローグ
闇の中を数名の人影が動く。
『照明を』
カッ！と辺りをライトが強い光で照らし出す。誰もいない広いフロア。しかし何者かが急いでこの場所を引き払ったあとがうかがえる。
ラルフ「またか……」
クラーク「鮮やかですね。毎回毎回」
ラルフ「これで何回目だ？こっちがやっと見つけたと思ったらタイミングを計ったように逃げ出してやがる」
クラーク「ここで何をしていたか分からないというのも気味の悪い話だな」
隣にいるレオナが何か気配を感じる。気配の方向に走り出すレオナ。
ラルフ「！どうしたレオナ！？」
闇の方に飛び込むレオナ。刃と刃のこすり合う音が響く。
『待って！！』
若い女性……と言うよりは少女の声が聞こえる。
ライトが声の方向を追う。ムチを持った少女がレオナのつきだしたナイフをムチの柄で受け止めている。
クラーク「レオナ、よせ。誰だ？」
レオナが下がる。少女も構えていたムチを下ろしてラルフたちに敬礼する。
少女「アックス小隊のものです」
ラルフ「アックス小隊？そいつらなら２０キロ先のポイントで調査任務のはずだろう？」
少女「今回の任務では複数の小隊が調査任務に就いています。調査対象のポイントの大半が地下でつながっていたようです。私も通路をたどっていたらこちらに」
クラーク「そういうことか。で？そちらでは何か成果はあったのか？」
少女「調査任務ですので、本体への報告の前に詳しいことはお話できません。ただ、全てのポイントがリンクして、大規模な諜報活動が行われていたようです」
ラルフ「諜報活動？何を？」
少女「お答えできません。そろそろ集合の時間ですので、失礼します」
３人に背を向け、闇に帰っていく少女。見届けるラルフたち。
ラルフ「若いな」
クラーク「レオナも若い方だと思いますが、もっと若いでしょうね」
数日後ハイデルンの執務室。レオナ、ラルフ、クラークの３人が並ぶ。
ハイデルン「これを見ろ」
３人の前に封筒が差し出される。中をあらためるラルフ。
ラルフ「Ｋ．Ｏ．Ｆの招待状ですか。今年もあるんですね。フン……、おっ！１チーム４人ですか！？」
ハイデルン「そうだ」
クラーク「じゃ、今回は我々と教官の４人で出場ですか？」
ハイデルン「いや、それよりもその先を読んでみろ」
ラルフから招待状を受け取るクラーク。
クラーク「開催地ですか……。ムゥ……」
ラルフ「なんだ？」
ラルフに再び招待状を返すクラーク。
クラーク「気づきませんか？」
ラルフ「せかすなよなんだ、こりゃぁ気味が悪いぜ。上へ勝ち進めば進むほどイヤなところに近づいていきやがるな」
クラーク「これまでの任務で肩すかし喰らったポイントが密集しているところですよ」
ハイデルン「それだけではない。今大会は世界規模での盛り上がりを見せていない。どうも闇大会の線が濃厚だ」
ラルフ　「本部ではどう考えているんです？」
ハイデルン「本日中に諜報作戦本部が設立されることが決定した。私はそこで指揮を執る」
クラーク「それで我々は？」
ハイデルン「大会に出場し、今大会の裏で動いているものを調査せよ」
レオナ「了解」
ラルフ「不足した人員の補充は？」
後方のドアからノックする音。
ハイデルン「入れ」
ドアが開く。見覚えのある少女。
クラーク「あんたは」
ハイデルン「アックス小隊からこちらへ移ってきた。調査任務はかなり消化している」
少女「よろしくお願いします。アックス小隊でのコードネームは」
ラルフ「ムチ子」
失笑するクラーク。少し怪訝な表情になる少女。
少女「……なんですか、それ？」
ラルフ「コードネームだろ？分かりやすいのが一番だからな。ムチを使っているから『ムチ子』違うか？」
少女「『サリー』です」
頭の中で綴りを想像するクラーク。
クラーク「Ｓ・Ａ・Ｌ・Ｌ・Ｙ＝＜出撃＞か。勇ましいな」
ラルフ「『さりー』？ずいぶん普通だな。ま、いい。しばらくの間よろしくな、『ムチ子』」
手を差し出すが、敬礼で返される。
レオナ「よろしく」
敬礼で返すレオナ。次に手を差し出すクラーク。
クラーク「よろしくな、ウィップ」
少し虚をつかれた表情になるが、笑顔を見せる。
ウィップ「それはいいですね。気に入りました。よろしく」
握手で返すウィップ。
クラーク「勇ましいな。若いうちからこんな商売はろくなもんじゃないぜ」
ウィップ「そうでもないですよ。前にいたところよりはたくさん笑って過ごせていますから」
ラルフの方に目をやるクラーク。肩をすぼめて答えるラルフ。
ハイデルン「手短にブリーフィングを行い、すぐに作戦行動に移ってもらう。１０分後にブリーフィングルームに集合、荷物をまとめておけ。以上！」
一同「了解！！」

ゲーム内会話
対クリザリッド戦（中ボス）
クラーク
「どこまでおりて行くんだ？」
ラルフ
「さあな・・・」

「・・・せよ！応答せよ！ラルフ！クラーク！返事をしろ！」
「だめか・・・」
「ロストしてどれ位だ」
「ジャスト三分です」
「コマンダー」
「世界各地で国籍不明車両が移動中！不審な行動をとっています！」
ハイデルン
「どういうことか？」

「鮮明ではありませんが、衛星からの画像を出します！」
「拡大します」
ハイデルン
「これは・・・草薙京！」

「不審車両からおりたところをとらえました」
「同じような現象が各国で確認されています」
『裏大会として開催されたとしか考えられない今回のＫＯＦ。各国に存在する草薙京。一体何が・・・・？』
「何とかラルフ達と連絡を取れ！ロストしたポイントは？」
「ポイント・・・・７０５９９です」
ウィップ
「やっと止まったみたい」
ラルフ
「どれくらいおりた？」
クラーク
「さあな・・・。何だ！？」

『お待ちしておりました。ただいまより決勝戦を行います』
レオナ
「どういうこと？」
ラルフ
「わからん・・・・。だが、やらなきゃ帰してくれそうにないな」

対クリザリッド戦（大ボス）
『戦闘データ転送完了』
「ご協力感謝する」
クラーク
「協力？おまえは？」

「私はクリザリッド。君たちの戦闘データは私たちの兵器に転送させてもらった」
タクマ
「データ？兵器？これはＫＯＦだろ？」
クリザリッド
「君達を呼び寄せるのにＫＯＦの名を使った」

同時刻
「各隊配置完了しました」
ハイデルン
「よし、草薙京を全ておさえろ。ロストポイントにはアックス小隊を送れ。私も後から行く」

「コマンダー！ロストポイント周辺で衛星が音声をとらえています！」
ハイデルン
「スピーカーに出せ！」
ラルフ
「俺達のデータをどう転送したんだ？」
クリザリッド
「先ほどの戦闘だ。私の体を通じて各地に転送された」
レオナ
「何のために？」

「私たちの兵器を稼働させるためだ。これを見たまえ！」
クラーク
「これは・・・草薙京！」
クリザリッド
「オロチ戦直後に捕獲した彼のクローンだ。本物には逃げられてしまったがね。世界の重要都市に配置した彼らを一斉に動かし、世界を私達の組織の元でコントロールする」
ラルフ
「なんだと！？」
クリザリッド
「だが彼らを動かすには最後のトリガーデータを入力しなければならない」
レオナ
「トリガーデータ？」
クリザリッド
「人をどう殺すかというデータだ。もうしばらく私につきあってもらうよ」

クリザリッド戦後
　※主人公チーム参照

エンディング

　エンディング一覧

個人データ
レオナ（声優：弓雅枝）

名前	ＬＥＯＮＡ（レオナ）
格闘スタイル	マーシャルアーツ＋ハイデルン流暗殺術
誕生日	１月１０日
年齢	１８歳
出身地	不明
血液型	Ｂ
身長	１７６cm
体重	６６kg
３サイズ	Ｂ８４・Ｗ６０・Ｈ８７
趣味	工場見学
好きな食べ物	野菜
得意スポーツ	特になし
大切なもの	特になし
嫌いなもの	血

勝ち台詞
対主人公チーム
　炎の技・・・・。ただのコピーではなさそうね
対八神庵チーム
　草薙とは引き合ってしまうのね。おもしろいわ、あなた達
その他
　抵抗はやめて。あがけば痛みが増すだけよ
　ここは引き下がるか立ち向かうかよ私はどちらでも構わないわ
　障害を排除。任務を継続します

必殺技
ムーンスラッシャー

　ハイデルン直伝の対空技。
「キル！」

グランドセイバー

　高性能な突進技。強で出すとグライディングバスターが出せる。

グライディングバスター

　強グランドセイバー後に出せる追撃技。
「はいっ」

Ｘキャリバー

　また全然別の技になってしまったこの技。今回は空中でコマンド入力する空中飛道具になった。

ボルテックランチャー

　連続ヒットする変な光球を出す技。
「はぁぁぁぁぁぁ」

イヤリング爆弾・１

　９８で使っていたイヤリング爆弾とほぼ同じでイヤリングを投げる技。どうやって爆発させているんだろう？

イヤリング爆弾・２：ハートアタック

　相手にイヤリングを取り付けて時間差で爆発させる技。今にバイツァダストとか使い出すのだろうか？
「ハートアタック」

キラータッチ

　ダッシュで相手をすり抜けつつ、燃やす技。何やら格好いいけど…何？
「ハートアタック」

Ｖスラッシャー

　空中から急降下してＶの字斬り。

リボルスパーク

　ハイデルン教官直伝の超必殺技。
「さよなら」

グレイトフルデッド

　レオナ版ファイナルブリンガー。直に触れると早いんです、何が？

ラルフ（声優：モンスター前塚）

名前	ＲＡＬＦ（ラルフ）
格闘スタイル	マーシャルアーツ＋ハイデルン流暗殺術
誕生日	８月２５日
年齢	３９歳
出身地	アメリカ
血液型	Ａ
身長	１８８cm
体重	１１０kg
趣味	ナイフコレクション
好きな食べ物	ガム
得意スポーツ	野球
大切なもの	大統領からもらった勲章
嫌いなもの	ヘビ

勝ち台詞
対主人公チーム
　ひねたガキにゴツイおっさんか。組み方に進歩がないんだよ、お前ら！
対韓国チーム
　更正方針の相違だって？痴話ゲンカにしか見えないぜ！
その他
　てめえ勝手のはかりで物を見んな！痛い目にあういい例だろが！！
　がたがた騒ぐな！痛みがあるうちはまだ生きているんだからよ！！
　拳がうずいてしょうがないぜ！まだまだ不完全燃焼だってな！！

必殺技
バルカンパンチ

　炎の連打パンチ。
「おーりゃりゃりゃりゃりゃりゃ」

ガトリングアタック

　突進から回転肘打ち、裏拳、アッパーの３段攻撃。

スーパーアルゼンチンバックブリーカー

　使いやすいコマンド投げ。
「でりゃぁ　うりゃぁ」

急降下爆弾パンチ

　急降下する技。
「うらぁ」

ラルフキック

　ようわからん飛び蹴り。スーパードロップキックか？
「ラルフキーック」

ラルフタックル

　タックル
「どおりゃ」

バリバリバルカンパンチ

　相変わらずとしか言い様のない技。
「ファイヤー　てやぁ　はかいりょくぅ」

馬乗りバルカンパンチ

　ユリィィ、何で、何でだ！オレを残して死んじまいやがって…とか泣いてる場面ですか？
「とっておきだぜ！」

ギャラクティカファントム

　魅惑のガード不能技。
「ギャラクティカファントム」

クラーク（声優：島よしのり）

名前	ＣＬＡＲＫ（クラーク）
格闘スタイル	マーシャルアーツ＋ハイデルン流暗殺術
誕生日	５月　７日
年齢	３４歳
出身地	アメリカ
血液型	Ａ
身長	１８７cm
体重	１０５kg
趣味	ガンコレクション
好きな食べ物	オートミール
得意スポーツ	レスリング
大切なもの	グラサン
嫌いなもの	なめくじ

勝ち台詞
対主人公チーム
　招待選手のスペシャルチームとはな主催者側の苦労がにじみ出てるぜ
対サイコソルジャーチーム
　手加減なしだ。戦う子供は戦場でもザラにいるしな
その他
　楽しめたのはせいぜい五秒か。・・・最短記録だな
　楽をしたぜ。あんたら相手におつむを使う必要もなかったからな
　辛勝、惜敗なんて言葉は負け犬が作ったんだ。俺はそう思ってる
　　※今年のクラーク、口悪すぎ！何かイヤな事でもあったか？

必殺技
ガトリングアタック

　バルカンパンチの代わりに復活した打撃系必殺技…でも技構成は昔と変わった
「はぁくいしばりな」

スーパーアルゼンチンバックブリーカー

　お馴染みのコマンド投げ。
「とりゃぁ　おりゃ」

フランケンシュタイナー

　ガード不能な打撃投げというかなり奇妙な性能な技。フラッシングエルボーで追撃出来るが、しないで「ヘーイ」まで見るのがクラーク使いの義務。
「ふんっ　へーい！」

マウントタックル

　体当たり。当たると相手を押し倒す。
「いまだっ」

クラークリフト

　マウントタックルから派生する投げ技。なんか変。
「おおらぁ」

スリーパーリフト

　マウントタックルから派生する投げ技。
「きまりだっ」

ローリングクレイドル

　マウントタックルから派生する投げ技。ダメージ的にはおいしくない。
「でりゃぁ　うぉぉぉぉぉ」

ナパームストレッチ

　対空投げ。
「ナパームストレッチ」

フラッシングエルボー

　コマンド投げの後に出せる追撃専用技。
「おりゃ」

フラッシングランチャー

　相手を投げ飛ばす技。
「へいっ」

ウルトラアルゼンチンバックブリーカー

　相変わらずの超投げ。っていうか、この最後の…痛いのか？何の意味がある？
「とりゃぁ　とりゃぁ　とりゃぁ　とりゃぁ　クラークスパーク」

ランニングスリー

　通称「人さらい」な走り投げ。ダッシュウルトラアルゼンチンで十分。でも、魅力的…
「ランニングスリャー　とりゃあ　とりゃあ　とりゃあ」

ウィップ（声優：菊池志穂）

名前	ＷＨＩＰ（ウィップ）
格闘スタイル	鞭操術＋ハイデルン流暗殺術
誕生日	１０月１２日
年齢	１６歳
出身地	不明
血液型	Ｏ
身長	１７３cm
体重	５９kg
趣味	なし
好きな食べ物	はちみつ
得意スポーツ	なし
大切なもの	“ウッドドゥ”（ムチの名前）
嫌いなもの	天使、インターネットの悪口、堕落

勝ち台詞
対主人公チーム
　お久しぶりね。いずれは会えると思っていたわ
対草薙京チーム
　こんな形で大会をかき回すなんてとてもあなたらしい・・・・
その他
　あなた達の目で追えて？ウッドドゥの速さは伊達ではないわ
　勝機を逃さないこと。これだけがたった一つの冴えたやり方だと思う
　手間をとらせたわね。ここから先はお休みの時間よ

必殺技
ストリングス・ショット・タイプＡ“コード：優越”