レオナ | 「・・・・・・」 「!!」 「何?目が見えない・・・。あ、頭が・・・」 |
ゲーニッツ | 「初めての覚醒にしてはなかなかのものです」 「あなたが次に目覚めるのはより多くの同士と巡り会う時・・・」 「その日を楽しみにしていますよ。フハハハ・・・」 |
レオナ | 「今のは・・・?」 |
ゲーニッツ | 「さあ、目覚めるのです!八傑集の血を継ぎし者、レオナよ!!!」 |
京 | 「何だ!」 |
ちづる | 「オロチの血に魅入られている・・・」 |
「ウゥゥゥゥ・・・・・」< |
ちづる | 「オロチの血・・・、あれ程までに人を狂わせるものなの・・・」 |
京 | 「・・・・!」 |
『血の暴走か・・・』 | |
京 | 「何だ?」 |
『面白い出し物だったわ』 | |
『余興にしてはね』 | |
京 | 「誰だ・・・!」 |
『オロチと言えばわかるか?』 | |
「オロチ・・・・・・だと!」 | |
ちづる | 「あなた達がオロチ・・・!?」 |
社 | 「驚いたか?」 |
京 | 「何を企んでいるんだ!」 |
社 | 「企み?ほとんど済ませちまったぜ、お前等がな」 |
京 | 「どういうことだ?」 |
社 | 「オロチの覚醒はゲーニッツが成功させた。その覚醒をより完全にするのに必要なのは多くの精神力だ」 |
京 | 「精神力?」 |
社 | 「そうだ。その精神力を短時間で高められる『場』を探すのが俺達の役目だ。それ程の苦労はなかったがな」 |
シェルミー | 「並々ならない精神力を持った格闘家がぶつかり合う『場』。わかるでしょ?」 |
ちづる | 「まさか・・・キング・オブ・ファイターズを利用された!?」 |
京 | 「何だと!?」 |
社 | 「お前達が必死に闘う。その間にオロチは復活に十分なエネルギーをお前達から頂戴するって寸法だ」 |
ちづる | 「クッ、うかつだったわ!!」 |
社 | 「これ程うまくいくとはな。しかし、まだツメが足りない。1800年前にやり残したツメがな・・・」 |
ちづる | 「1800年前?」 |
社 | 「そうだ。1800年前、オロチは人間を滅ぼそうとした。しかし、全人類を滅ぼすにはかなりのエネルギーが必要だ。効率良くエネルギーを蓄えるには相応の『生けにえ』が必要だった。それが『クシナダ』だ」 |
ちづる | 「オロチの生けにえにされたと伝えられている・・・」 |
社 | 「そう、娘の名だ」 |
ちづる | 「けれど、それは伝説上の人物じゃ・・・?」 |
社 | 「違う、真実だ。オロチがエネルギーを蓄積するためのアンテナ役−それがクシナダだ。だが、1800年前、クシナダを手に入れることには失敗した」 |
ちづる | 「私たちの祖先がそれを妨害したのね」 |
社 | 「そうだ。生けにえを失いオロチが再び目覚めるまでには1800年かかった。だが、奇跡が起こった。転生してたんだよ、クシナダが・・・この現代にな!」 |
ちづる | 「そんな!?」 |
社 | 「驚くのは早いぜ。そのクシナダ、誰だと思う、草薙?」 |
京 | 「どういうことだ!?」 |
社 | 「運命ってやつか?草薙、貴様の女にクシナダは転生していたんだよ」 |
京 | 「ユキが!!」/TD> |
社 | 「俺達の真の目的はクシナダを手に入れること、その邪魔となるお前達をまずは倒すことだ」※じゃあ、KOFなんか出てないで拉致しろよ、クシナダを! |
庵 | 「よくしゃべる・・・」 |
京 | 「そんなことは絶対させねえ!」 |
社 | 「いいぞ。もっと怒れ。貴様の『怒り』もこっちは有効に利用させてもらうんだからな」 |
社 | 「楽しませてもらったぜ。だが、所詮は逆効果だ」 |
「!」 | |
シェルミー | 「もうすぐだわ」 |
ちづる | 「まさか・・・あの子が・・・・!?」 |
クリス | 「時が来た・・・」 |
ちづる | 「あなたが・・・本当にそうなの・・・?」 |
クリス | 「・・・我は・・・オロチ・・・」 |
社 | 「これでオロチ一族の願いが完遂される」 |
京 | 「ふざけんな!!!」 |
オロチ | 「目覚めの時が来た。お前達三神器の力を持ってしてももう遅い」 |
ちづる | 「そんな事ない!!」 |
オロチ | 「無策で何を言う?三神器はただそろっただけだ。どうすれば良いかなどまるで分からない。クシナダがいないことで全てが失敗に終わることにはならん」 |
ちづる | 「・・・心を読まれている!」 |
オロチ | 「お前達の心ばかりではない。私には全ての人間が何を考えているかがわかる・・・、救い難いものだ。ここにいにしえの儀式を完遂させる」 |
京 | 「なめるなよ!そうそう好きにはさせないぜ!」 |
京 | 「ヤツは・・・死んだのか?」 | |
ちづる | 「そうあってほしいわ。前の戦いでも、結局オロチを倒すことはできなかったの。封じる事までで精一杯だったのよ」 | |
オロチ | 「その通りだ・・・、人に私を倒すことなどできはしない」 | |
ちづる | 「そんな・・・、けど、あれだけの攻撃を受けて・・・なぜ?」 | |
京 | 「立ってるだけが精一杯じゃないのか?キサマには戦う力もなければ、八傑集もいないんだぜ」 | |
オロチ | 「力か・・・、だが、オロチの血を引きし者がいれば、そうとも言えまい」 | |
京 | 「何だと!?」 | |
庵 | 「!!!」 | |
庵 | 「オオオオオオオォォォォ・・・」 | |
オロチ | 「草薙と八咫(やた)を殺せ。そして<三種の神器>などと言うくだらぬ契りを砕くのだ。オロチの子・・・。八神よ・・・」 | |
庵 | 「オオオオオオオオオオオ!!」 | |
オロチ | 「!!」 | |
庵 | 「オオオオオオオ・・・・」 | |
京 | 「八神ィィィ!」 | |
『払ウモノ・・・、草薙ヨ、コノ男ヲ呪ワレシ宿命カラ救ッテヤッテクレ・・・』 | ||
京 | 「誰だ?」 | |
『全テガ狂ッテシマッタノハ血ノ盟約ヲ結ビシアノ日・・・。我ガ一族ガオロチニ魅セラレテシマッタアノ時カラナノダ』 | ||
京 | 「我が一族?・・・!八神、いや、八尺瓊(やさかに)一族か!?」 | |
『一度犯シタ過チハ改メル事モナク、660年モノアイダ繰リ返サレタ・・・。ソノ永キニ渡ル過チヲ、罪ヲ、コノ男ハ背負ッテイル。積ミ重ネテキタ罪ハ到底償エルモノデハナイ。ダガ・・・、罪ハ我ガ一族全テノモノ。コノ男一人ガ背負ウコトハナイ。“封ズル者”トシテノ役目ヲ果タサセ、我ラガ罪カラコノ男ヲ救ッテヤッテクレ。モウ終ワリニセネバナラヌ 庵ト共ニオロチヲ倒セ・・・。 | ||
ソシテ・・・、1800年前ノアノ時ノヨウニ・・・クシナダヲ護ルノダ・・・』 | ||
京 | 「ケリをつける。神楽、フォローできるか?」 | |
ちづる | 「やってみるわ・・・ | |
私も神器の一人“護りし者”ですもの」 | ||
オロチ | 「愚かな・・・。八神に草薙の力をぶつける気か。そんなことをすれば貴様らも死ぬぞ」 | |
ちづる | 「草薙!早く!!」 | |
京 | 「行くぜ!!」 | |
庵 | 「オオオオオオォォォォ!!!」 | |
京 | 「八神ィィィィ!!!」 | |
京 | 「ユキ・・・・」 |