声優:コング桑田
名前 | GEESE HOWARD |
当初公開されていたイラストから、この御方がラスボスとして登場するっぽい事はわかっており、その時点から既に「餓狼シリーズのボスを使うのは云々」と賛否両論ではなく「否定意見」ばかりであったギースのラスボス登用ですが…。
私も当時は「KOFと餓狼の区別ついてないだろ」と、思いっきり否定的な見方をしていました。設定もストーリーもあまりにも稚拙だったのとあわさって言いたい放題言っちゃいました…反省してます。けどね、心が狭いだとかそういう話ではなく、ギースは餓狼シリーズにおいては「ラスボス」クラスであっても、KOF世界ではラスボスとして登場すると、ルガールに失礼。言ってみれば、KOFの主人公に「テリー」を抜擢するようなもの。何かが間違っているわけですね、これは(NWのラスボスもギースですが、こちらについては否定的な意見はあまり見ませんね。というかそれ以前の問題で「手抜き」とか言われているので、ギースがどうとかそこまで議論が言っていないというか)
とはいえです…「オロチ編とネスツ編をつなぐ」という「本編の隙間のストーリー」というのが当初の位置づけだったので「ルガール」等、KOF本編のキャラを持ち出すわけにはいかなかったというのと、いきなりラスボスが新キャラだと受け入れられる可能性が低いと考えたであろうという事。そうなると、ギースしか他に「使える」キャラがいなかったという事で…「仕方がなかった」といえます。何もかもが終わった今から見ると。
(結果だけ言えば「EXシリーズ」は本編とは軸の違う「平行世界」的な物語となってしまったので、ルガールが復活しようがゲーニッツが復活しようが一切、本編には影響を与えなかったわけですが…)
そうなると問題は「ギース」の設定です。EXの公式ストーリー「――差し当たって、我々はただ楽しめばよいのだ。このショーをな」という台詞はいかにもギースな感じですし、格好良いかと思います。ただ、実際には本人がラスボスとして登場しているので格好悪い事になってるというか。上からモノを見て「KOF参加者を見下す」ぐらいの勢いでいいのに、同じ舞台にたってしまう。まあ、これは上記の通り「仕方の無いこと」です。
では、何故にKOFを開催したのか。ここがかなり問題ある箇所ですね。96、97で「オロチ」にも「オロチの力を宿した人間」にも、既に興味は失せていて「オロチの力」など「必要ない」と判断してるっぽいんですよねぇ(餓狼のギースであればそもそもが興味自体持たないでしょうが、そんな力には)。
とっくに「終わっている」オロチの事を持ち出して八神にこだわる。これはどーなんでしょーね?97で山崎調べて、それで結局何もわからなかったから今度は八神を調べてみよう!とそーいう事…ですかね?その方向なのであれば、EX2でもギースは関わるべきだったかと思うんですが…EX自体「無かった事」にされてる節がありますし。
なんだったんでしょーねー、EXのギース様は一体?…真っ先に逃げ出して…それっきり。ある意味、とても可愛いです。ルガール以下の小者っぷりを発揮してくれていて。ルガールは最低でもオロチの力を手に入れてるわけですし。
ギース使用時のストーリーもよくわかんないし。ギースの影が八神のオロチの力を狙ってKOFを開催して、ホンモノギース様も八神のオロチ覚醒を狙ってる?
高く澄んだ大空冒涜し、母なる大海原を凌辱し、緑なす永遠の大地を蹂躙した人というモノを粛清すべく、長きにわたる眠りより目醒めた地球意志"オロチ"――そのオロチなる絶対存在が、三種の神器と呼ばれる者たちによって人知れず封印されてから、数ヵ月がすぎていた。
「確かにオロチは封印されたのかもしれん。――が、その血はいまだにあの男の中に流れている。実に興味深い……面白い男だ」
「オレに任せてもらえりゃ、アイツがそんなにご大層なヤツじゃないってことを5分で証明してみせますよ」
「まだ根に持っているのか?」
高い塔の最上階から下界を睥睨していた男は、鼻息の荒い部下のセリフに皮肉っぽく笑った。最高級のスーツに身を包み、革張りの椅子にゆったりと身をうずめている男の姿は、世界の経済界に重きをなす一大コネクションの総帥にふさわしいものだったが、部下を一瞥したその眼光は、ビジネスマンというより猛禽のそれを思わせる。
傲慢なまでの猛々しさをスーツに包み隠した男は、部下を振り返ってひとつ釘を刺した。
「――だが、あの男の力を見極めるのはおまえの役目ではない。他にもっと適任がいる」
「あの小僧のことですか?」
「ああ。……そろそろ招待状を配らねばならんな」
頬杖をつき、男は目を細めた。
オロチの存在を知るごくわずかな人々が、オロチとの戦いがあったという過去をようやく忘れかけていたある日、ひっそりと人目をはばかるように、しかし明確な意図をもって、世界各地の格闘家たちのもとへ差出人の定かでない白い封筒が届けられた。
『キング・オブ・ファイターズを開催する』
招待状を受け取った格闘家たちは、ある者はおのれの実力を確かめるために――またある者は、その裏に隠されている後ろめたい何かを感じ――大会参加の決意を固めていた。
そしてその中には、オロチとの激闘ののち、久しく行方知れずになっていたあの若者の名前もあった。かつてのチームメイトである二階堂紅丸、アメリカで知り合った葉花萌とともに、ふたたびKOFの舞台へと戻ってきた"払う者"――草薙京。
「俺がこうして生きてるんだ、あいつだけがあっさりくたばったって考えるのはムシがよすぎるか……」
「予想通りのメンツがエントリーしてきました。どいつもこいつも見慣れたツラばかりですよ。ちょっとした同窓会ってカンジですね」
「そうか……」
部下の報告を受けた男は、ゆっくりと視線を転じ、壁にもたれてたたずむ長身の青年を見やった。
「――これで舞台と役者は揃った。きみの感想を聞きたいが?」
「…………」
じっと腕を組んで瞑目したまま、赤毛の青年は答えない。精悍な横顔はあくまで無表情で、心ここにあらずといった風情だった。そんな青年の顔色を観察しながら、男が面白そうに問いかける。
「まだ何か不満があるのかね?」
「……もし俺が満足することがあるとすれば、それはこの手で奴を殺したその時だけだ……」
無愛想にそうもらし、青年は前髪の奥の瞳を開いて窓の外を見つめた。
どぎついネオンに彩られていた夜の街が、静かに朝を迎えようとしていた。剣のような三日月がその輝きを失い、代わりに目映い光をともなって日輪が登ってくる。決して交わることのない月と太陽が邂逅する、束の間の逢瀬の時がやってきた。
オレンジ色の曙光に背を向け、青年は不意に歩き出した。
「……奴が来たら呼べ。俺の狙いは奴だけだ」
「おい、どこへ行く!? 勝手な真似すんじゃねえ!」
「構わん、放っておけ」
「ですが――」
スーツ姿がいささか似つかわしくない狂犬のような雰囲気を漂わせた男は、青年が姿を消したドアを見据えて奥歯をきしらせた。
「よろしいのですか? 監視をつけておいたほうが……」
「監視などつけても無意味だろう。その気になれば、あれは監視している連中を平然と皆殺しにして姿をくらませることのできる男だ」
「だったらオレが――」
「それも無用だ。あの小僧が勝ち上がってくれば、あの男は呼ばずとも自分で戻ってくる」
男が朝日を見つめて唇を吊り上げる。獲物を前にした猛禽の笑みだ。
「――差し当たって、我々はただ楽しめばよいのだ。このショーをな」
ギース | ふっ…… |
ギース | ………… |
八神 | こんな奴が、優勝とはな… |
ギース | ザコとはな…… |
八神 | ……まあいい、すぐ楽にしてやる。 |
ギース | おもしろい |
八神 | ぐ……ごふっ…… |
ギース | 見せろ!オロチの力を! |
八神 | ふざけるな……俺はオロチの血に、支配などされ…… |
シャドウ | 惜しい……実に惜しい |
ギース | ピエロが…… |
シャドウ | もう少しでオロチの力が発現するかと思ったのだが |
ギース | そのための大会か… |
シャドウ | 八神庵を極限まで追い詰め、オロチの血を覚醒させるにはそれなりの強敵と闘わせる必要がある……たとえば、KOFの優勝チームなどは最適だと思わんかね? |
ギース | ふん…… |
シャドウ | オロチの力は見極められなかったが……なかなかに楽しませてもらった |
ギース | 逃げる気か? |
シャドウ | 逃げる?逃げるのはおまえたちのほうだろう? |
シャドウ | 生きていたらまた会おう。…生きていたらな! |
ギース | いやなものだな……自分のカゲと戦うのは…… |
八神 | 京は出てこなかったか……まあいい……いずれまた…… |
話にならんな。余興にすらなっておらん。
まったく…、下らん時を過ごしてしまった
邪影拳です。
→B
いわゆる雷光回し蹴り。この技名は何ごとなんでしょうかね?
96で空中ふっとばしとして存在していたので、グラフィック流用で何とか作れたって感じ。
中段というわけでも、発生が早いわけでもなく、ヒットしても不利っぽいんで、まあいりませんな、こんな技。
「どぉあ」
↓↘→A
飛ばない飛び道具。しかも発生が遅く強攻撃からでもつながらない。
ヒット効果がダウンで、ガードされても互角なので起き上がりに重ねる分には悪くはない…けど、そんな事するよりハメた方が楽だし、このゲーム。
京クンがネスツに「無式」盗まれたのと同じで、ルガールに盗まれましたか?本当の烈風拳が使えなくなるみたいな感じで?
「レップケーン」
↓↘→C
飛ばない飛び道具×2。やっぱり発生が遅い。硬直も長い。
削りが大きいわけでもなく、ヒットすればおいしいというわけでもなく…ただ単に隙がデカイだけの技だと思います。
96の時より更に使い道がないです。
「レップウケーン」
↓↙←AorC
空中飛道具。
96を元にすると烈風拳は全然使えませんが、その分、疾風拳がかなり使える技になります。
放っても反動が無いので、逃げジャンプとか垂直ジャンプから疾風拳というのはやっぱり強いのです!…「いや、そういうレベルの話じゃないだろ、EXは…」というツッコミは不可。
「フンッ」
→↘↓↙←AorC
突進して3段攻撃。
弱攻撃からつながる程の発生の早さとガードされても有利という硬直の短さが魅力の技。必殺技はこれ1つあれば十分だと思います。烈風拳があまりにも惨めな性能なんで。
「フンッ ダァー」
→↓↘AorC
体を捻りつつ飛びあがって、空中で腕を払って攻撃する技。
捻り時の体当たりにも攻撃判定があるので2ヒット。この技も弱技からつながり、腕払い攻撃をガードさせれば隙も小さめ。ただ…しゃがまれると腕払いが当たらないのが難点。
レイジングストームのコマンドに失敗すると、この技が暴発しやすい。実に迷惑である。こんな技いらないっす。
「フンッ ダァー」
←↙↓↘→B
下段以外のほとんどの攻撃を受け止めて、相手を捕まえ投げ飛ばす技。
中段当て身投げが無いので、上段と中段を兼ねており、非常に強力。
何が取れて何が取れないかはよくわかんない。ラルフキックはとれなかった。
「フンッ」→「ダァー」
←↙↓↘→D
下段攻撃を受け止めて、相手を捕まえ投げ飛ばす技。
96には無かった新技。実は下段当て身投げというのは餓狼では使っていないので、KOFEXオリジナル。CVSでも使ってるけどな。
「フンッ」→「ダァー」
↙→↘↓↙←↘AorC
両腕を頭上に掲げ、一気に振り下ろし地面から気の刃を突き立てるおなじみの超必殺技。
今回はそこそこに発生が早く強攻撃から連続技になります。
とはいえ、無理して厄介なコマンド入力してこの技を使うより素直に邪影拳使った方が楽なのは確か。
硬直はちょい長めでガードされると少し危険。
「レイジングストーム」
↙→↘↓↙←↘AC
96と違ってMAX版になってもグラフィックは全然変わらず、最大で5ヒットするようになります。
ノーマル版と同じく強攻撃からつながりますが、同じMAX超必ならコマンドが簡単なデッドリーレイブの方がいいに決まってます。
対空に使えない事もないでしょうけど、そーいう使い方をする必要すら無さそう。
「レイジングストーム」
→↘↓↙←→B+A+A+B+B+C+C+D+D+↓↙←C
PAUSEをかけてコマンドを呼び出しても表示されない隠し技。
乱舞がかなり遅いので、コマンド入力は歴代の中でもかなり簡単な方。
96では使っていなかった(没った?)ので、実はこれが「KOFシリーズ初」のデッドリーレイブだったりも。
弱技からでもつながり、コマンド入力が容易という事でMAX超必はこちらだけ使えばいいかと思います。敢えて言うなら、最後の入力がLボタンになるので、そこが慣れないと少し困難かなという点。
本作では余計な事は考えずに最後まで入力するのが最良。○段止めでっていうのは無し。
「フンッ ハッ ダァー フンッ フンッ ダァーッ」