声優:重塚 利弘
名前 | 無界(ムカイ) |
格闘スタイル | 独自の格闘術+石化能力 |
誕生日 | 不明 |
身長 | 231cm |
体重 | 168kg |
血液型 | 不明 |
出身地 | 不明 |
趣味 | 新たな技や戦術を編み出すこと |
大切なもの | 闘争本能 |
好きな食べ物 | うまいもの |
嫌いなもの | 虚勢、まずいもの |
得意スポーツ | 格闘 |
イグニスというセンス悪すぎるラスボスを経て、今回はそれなりのデザインのラスボス。ルガール、ゲーニッツ、クリザリッドには及ばないものの、オロチ、ゼロ並の魅力はある…と思います。
ラスボスなのに石を投げるという素晴らしいセンス。人外っぽいのに割と台詞が俗っぽい辺りも良い感じ。
強さも…(人が使った場合はともかくとして)KOF史上最弱と思われる「とても優しい」設計。どんな技を使うかわからない状態で初めて戦ってもほとんどの人は勝てたのではないでしょうか?対空がなってない&技が遅くて反撃性能が悪いのが多分、その原因。はっきりいってKUSANAGIとかマキの方が強い。
台詞は漢字をカタカナにしているようですが、一部びみょーなものも。スタッフの知識がびみょーなのか、わざとなのかよくわかりません。
ストーリー的には、倒してエンディングを迎えても何か勝った気がしないまま終わるのが何とも言えない。しかもそのまま2年待たされた。
湿っぽく暗く、洞窟のような場所だった。仮に見上げても天井は見えない。淀んだ空気がどこまでも高く積み重なり、見つめていると吸い込まれそうな気持ちになる。
壁は岩を組み上げただけの石垣のように見えるが、目を凝らせばそれぞれの岩が緻密に計算された上、隙間なく積み上げられているのがわかるだろう。
その奇妙な空間の一室に暖炉がしつらえてあり、勢いよく炎が燃えさかっていた。
暖炉の前には黒猫が一匹。
そのさらに後ろに、一人の女が目を閉じ、立っていた。
女の手先からは数本の糸が伸び、黒猫へと繋がっている。
糸はあまりにも細く、誰もその存在に気づくことはできない。その女を除いては。
黒猫は、炎に向かって数歩歩いた。
歩調を早めるでもなく、緩めるでもなく、一歩一歩、機械のように前へと進む。
「そう……そのまま」
女が呟いた。
猫は炎のすぐそばにいる。髭が焦げるほどの距離だ。
糸に繋がれている黒猫は、自分が繋がれていることを理解していないどころか、感じてすらいなかった。いや、果たしてその糸が、物質としてそこにあるものなのかどうか……。
「さぁ、行け!」
女の声と共に、猫は左足を炎の中へ踏み出した。
「!!」
猫は叫び声をあげ、反射的に足を引く。
しかし、そこで動きが止まった。全身を何かの金型に流し込まれたように、手も足も顔も動かすことができず、細かく体を震わせている。
「さぁ、もう一度……前へ」
今度は猫が左足を完全に踏み出した。毛の焼け焦げる異臭が部屋に漂う。薪のはぜる音以外、奇妙に静かなこの空間にオレンジ色の火の粉が散った。
「我に従え……さぁ!!」
抗うことのできない命令に突き動かされて、哀れな黒猫が炎の中に飛び込んだ。
が、次の瞬間、飛び込んだはずの猫は、猫の形をした石と化し、暖炉の中の薪を折り飛ばし、灰と火の粉をを舞い上がらせた。
「ムエキなセッショウをするモノではナい」
「はっ」
女の背後に、巨大な男が立っていた。
男、といったが、果たして人であるのかどうか。
形こそは人間だが、その肌は鉱物的な硬度と輝きを持ち、その体表に稲妻のような光が縦横に走るのが見えた。
「無界さま、おいででしたか」
女は片膝をついて頭を垂れた。
無界……ムカイは無言で女の横を通り過ぎ、暖炉の炎に無造作に片手を入れ、猫型の石を拾い上げた。それは砕け散る石そのものであり、生物的な名残はただのひとかけらも残ってはいない。
「ボタン、レイのコトは?」
牡丹。それが女の名前らしい。その牡丹が言った。
「順調でございます。護りし者とはいえ、八咫は双子でひとつの神器。それが片方欠けたとなれば、私の付け入る隙などいくらでも……」
「あのオロチをフウじたモノドモのコト。ユダンはならんぞ」
「承知しております
ムカイは大きな己の掌にすっぽりとおさまる小さな猫型の石に、その視線を落とした。
「チクショウのようにはユかぬとココロエよ」
「肝に銘じて」
牡丹と呼ばれる女は、その特殊な能力〜糸を使って他者を操る〜をムカイに買われて現在の地位に就いている。人間に似てはいるが、人間とは異なる存在。ムカイと同族の人ではない者。彼らは自らのことを、誇りと自虐を込めて、こう呼ぶことがある。“遙けし彼の地より出る者共”と。
「ムカイ様がいらっしゃったということは、……いよいよ招集が?」
「それはマだだ。それよりボタン」
「はっ」
「ヒトをアマくミておらぬであろうな?」
「……」
足下に膝をつく牡丹を見下ろすムカイ。底光りのする目は、彼女の心の内側を覗き込んでいる。
「マサカ、そのネコのヨウに、チカラづくでアヤツろうと?」
「それは不可能です」
牡丹は説明した。
ヒトを、それも三種の神器に数えられるほどの人間の意志を、完全にこちらの思うように動かすことはできない。
しかし相手に「意志を植え付ける」ことは可能である。
何かを為さねばならない。
何かを行わなければならない。
何かを護らねばならない。
本人のそういう意識に擦り寄り、目的をすり替えることによって、「あくまでも本人の意志により」こちらの目的に合致させることが可能になる。
そのことによって生じる様々な矛盾は、操られる本人が自分にとって都合の良い記憶や条件を己の中で作り上げ、自己補完してしまう。牡丹は、ただきっかけを与えるだけでいい。ある意味では猫に自殺させる方が困難なのだ。
「ヒトはヨワい」
ムカイは説明を聞き終えると、牡丹から視線を外さずに言った。
「ヒトはキタナい。ヒトはオロかだ」
言いつつ、黒猫型の石を牡丹の目の前に投げて転がした。
苦悶の表情を浮かべたままの猫の顔が、地面と牡丹の間に転がり割って入った。
「ヒトはミニクい。ヒトはアサましい。されどヒトはトキにテゴワい」
「その話は幾度も聞き及んでおります」
ムカイはうなづいた。
ただの人間など、ムカイの恐れる存在ではない。
しかしそのただの人間が、あるとき、とてつもない力を発揮することがある。
己が生きるために我が子すら悪魔に差しだそうとする親がいるかと思えば、同じ「ヒト」が己の命すら投げ出して他人を救うことがある。
相争って破滅への道を突き進むのもヒトなら、危機に際して信じがたい団結力を発揮するのもヒトである。
牡丹はヒトを理解できず、だからこそ見下していた。
無界もヒトがわからないが、であればこそ恐るべき敵とみなしている。
「その件は承知いたしました。ところで……」
「ナンだ?」
「キング・オブ・ファイターズに気になる者が出場しております」
「クサナギか?ヤガミか?それともK´とかイうオトコのコトか?」
「その誰でもありません。何でも……」
一瞬口ごもった牡丹は、だがすぐ続けた。
「翠色の炎を使う者がいる、と。……ひっ!!」
鼻先に転がっていた猫型の石が、突如生身に戻って体を翻した。意表を突かれてさすがの牡丹も驚いたらしい。
黒猫は片足の火傷をものともせず、次の瞬間には風のように、どこか闇の中へと駆け去っていった。
「ネコでさえボタンをオドロかす。ましてヒトならば……」
「……」
「ミドリのホノオのツカいテか。オボえておこう」
マキ | 「……っ!!どうやら私達の力ではもうどうにも出来ないようね」 | |
「どういうことだ!」(男) 「どういうこと?!」(女) | ||
マキ | 「解き放たれるまで……」 | |
? | 「どうやらここまでが限界ね」 | |
? | 「でも、ヒトってよく出来てるわね 記憶、意識、感覚、能力、技術を操り、空白の部分ができてもそれを補完してしまう……ねぇ」 | |
「誰だ! お前は」(男) 「誰なの?! あなた!」(女) | ||
? | 「誰だとは失礼ね……我らは、『遙けし彼の地』より出づるモノ達……」 | |
「彼の地?」(男) 「彼の地って……?」(女) | ||
ムカイ | 「そうムズカしくカンガえなクてもイイ……まずはレイをイっておコウか」 | |
ムカイ | 「オロチのフウをヤブってくれたコトを!」 | |
ムカイ | 「イニシエよりのケモノ、チのダイベンシャたるもの……オロチ。そのチカラを、ワがアルジにミたす…… | |
「満たす?意味がわからないぜ。それよりもなぜ神楽を!」(男) 「満たす?意味がわからないわ。それよりもなぜ、神楽ちづるという人間を?!」(女) | ||
ムカイ | 「オロチのフウをマモりしカグラチヅル……ワレらがチョクセツカイニュウするのはノゾましくなかった ユエにKOFというバをモウけた」 | |
ムカイ | 「……アトはトキがミつるのをマつのみ……」 | |
「だが……大人しく待っていられる面じゃないよな」(男) 「だけど、大人しくただ待っているつもりはないみたいね」(女) | ||
ムカイ | 「フフフ,ハァッッッ!」 | |
ムカイ | 「キサマラが」 | |
ムカイ | 「ツギなるトキをムカえるに」 | |
ムカイ | 「ふさわしきかを……」 | |
ムカイ | 「ミキワめよう!!」 |
ムカイ | 「クククッ、ハァッハッハッハ!それこそヒトのもつチカラだ!トキにハカれぬそのチカラ!それこそヒトのもつチカラだ!」 | |
「何だ……ダメージはないのか!?」(男) 「何なの?ダメージを受けていないの?!」(女) | ||
「そんなバカな……」(男) 「そんな……」(女) | ||
ムカイ | 「ガイアにアイされしオロチ。カノウセイをユダねられしヒト。そして、スベてにイミされしワがアルジ。だがそれもこれまで!」 | |
ムカイ | 「トキは、ワレラにムケテナガれハジメた!」 | |
「何!」(男) 「何なの?!」(女) | ||
「うわあぁー」(男) 「きゃぁあー!」(女) | ||
「くぅっ!」 | ||
ムカイ | 「ツギにアうまでにサラなるカノウセイを……そしてススむべきミチをキりヒラいてオくがいい!」 |
クチばかりでナカミのナいモノドモだ
チカラをモトメるモノは、こうしてチカラにヤブれさるのだ。
ハナのイノチはミジカイからこそカチがあるとはオモワヌか?
クックック……ノゾミドオりにオドってくれたな。
アキラめよ!キボウをスてよ!
どうだ?イきながにしてセキゾウとなるキブンは。
ウヌのカラダもチリちカす!ダイチへとカエるがいい!
シなどとイう、アンイなオワリをムカエられるとオモウなよ!
↓↘→AorC
石を投げる技。飛び道具。ラスボスなのに必殺技が「石を投げる」。斬新すぎ。
アニメ化したら素敵。遂に登場した黒幕。緊迫の一瞬。そして主人公に対して渾身の……石投げ。あっち行けよー、来るなよーって感じで。石投げ。KOF2003はあまりにも偉大です。画面全体攻撃などもはや常識ッ。だからこそ!
真面目に解説すると、発生が遅くて至近距離の相手には当たらなくて硬直も長いダメ技。でも、あらゆる飛び道具を貫通する。
「ほれ、どうした?」
↓↙←AorBorCorD
足を大きく振り上げ、踏み降ろす。すると地中から石柱がせりあがってくる。そんな技。
A〜Dで石柱の位置を選べる、A&BよりC&Dの方が少し発生が遅い…A&Bでも遅いのでどうという事も無いが。
一瞬で4回も攻撃判定が発生するので、2回ガードさせるだけでGCさせる事が出来る。
技中接触判定が消えているのか、相手がレバーを前に入れ続けていたり、技を出していたりすると一瞬で左右位置が入れ替わる。不気味だ。
「ういりゃぁ」
→↓↘AorC
足を大きく振り上げ、踏み降ろす。すると天から石柱が降ってくる。そんな技。
こちらは中段で受け身も不能。とはいえ発生が遅いので中段というのはあまり意味無し。ジャンプ防止だとかに。
地と違って降らせる位置を決める事は出来ず、コマンド完成時点での相手の位置に降る。
地ともども脚を振り下ろすまで無敵。
「ういりゃあ」
→↘↓↙←→AorC
相手を片腕で掴み挙げて石化させて、そしてそっとその場に置く。投げつけたりしない辺り優しい人です。
コマンド投げ。喰らって石になってる間は無防備。石の間に攻撃受けると、脆くはなってるかもしんないけど、防御力自体は高くなってそーなんだけどなぁ。
PS2版でどうなったかは知らないけど、ネオジオ版だと普通に立強Pからつながるんで、それだけで無限。極悪だ。
「いしとなれ」
↓↘→↓↘→AorC
超地衝。石柱が2連続でせりあがってきて、最後に石柱が降ってくる。9ヒット。
地衝よりは発生が早い…けど、それでも強攻撃からつながらない。
天地と同じく脚を振り下ろすまでは無敵。死界&死戒封印ルールでないと出番無さそうな可哀想な技です。
「これでおわりだ」
↓↙←↙↓↘→AC
画面全体攻撃。どういう攻撃なのかよくわかんないけど、画面全体攻撃。喰らうと石になっちゃう。
画面全体攻撃なのに攻撃発生が非常に早く、弱技からギリギリつながらない程度。しかも技中ずーっと無敵。ありか、この性能?
ちなみに…2002のルガールでも似たような事書きましたが、全てがチリ王国に…つまりチリ王国が世界征服するという意味では無い。
「すべてはチリとかす」