アーデルハイド

声優:田中 哲哉

個人データ
名前ADELHEID
格闘スタイルあらゆる格闘技をマスターした総合格闘術
誕生日 2月15日
身長183cm
体重74kg
血液型O型
3サイズ
出身地
趣味
大切なもの
好きな食べ物
嫌いなもの
得意スポーツ
その他特記事項なし

悠的コメント

 ルガールの関係者と思われる…ダミーのラスボス。…真のラスボスじゃないだけあって、危険なまでに弱いです。キャラ性能は悪くないどころか、かなり高いんですが、ぴょんぴょん飛び跳ねて無意味に必殺技を使う。
 …女の名前なのに…なんだ、男か。ジェリド撃沈。
 動かしてみると、その異様な機動力と各技の発生の早さだとか、特殊技のキャンセルの特殊さなどなど、「異質」さを感じるかと思います。別のゲームのキャラみたいな。
 ストーリー的に、この人の正体と目的ですけど……。ストーリーを読む限りではルガールの息子ではないですよね。娘が欲しかっただの、血に対するプライドだのっていうのはルガールのキャラじゃないです。死の商人やっていて、下品な格闘家銅像(石像?)コレクションしていたりしますし、正体すらよくわかっていなかったであろう、マチュア、バイスを秘書にして、気まぐれで柴舟を助ける。多分、ローズは怒ります、こんな事する血族には。
 おそらくはルガールは一族の中ではかなりの異端だったのではないでしょうか?だからこそ、一族を追放されたのではないかと。
 ルガールには志が違い、対立しているという弟がいますから、その息子。つまりはルガールの甥だと思われます。ルガールの使う技はあの一族特有のモノなのかもしれませんし、性質的にルガールに違いアーデルハイドは父よりはルガールに親近感を覚え、ルガールもアーデルハイドを気に入り、密かに技を伝授していた…なんて事も有り得ます。
 目的は、一族の恥さらし「ルガール」を倒した男を倒し、一族の名誉を回復させる、そんなとこではないでしょうか?アーデルハイドは名誉だとかはどうでもいいけど、仕方なくというのと、少しだけ興味があるということと。
 やけに弱気な態度だったり、主人公の器なのに偽ラスボスだったり、結構面白いキャラですね。KOFはロックを出せなくて良かったですね、おかげでこんなキャラが生まれたわけですから。ロック出場してたら多分出てきてませんよ、こんなキャラ。

公式ストーリー

 伝統ある東ヨーロッパの街並みに、その姿はよく似合った。

 白金の髪。白ルの肌。均整の取れた体躯。そして深紅の瞳。

 所在なげに路面電車を待つ様子は、どこの貴公子かといった趣である。

(……迷った)

 優雅な外見とはうらはらに、貴公子殿は初めての街で道に迷っていた。

 だがそれで焦るとか心細いとか、そういった感情は沸いてこない。逆に、見知らぬ街で迷子になったこの状況を楽しんでいるようでもある。普段はこういう遊び心のある性格ではない。知らない街は、人の心を華やかせる。

「市街地に向かうのなら」

「え?」

 隣の男が出し抜けに話しかけてきた。コートを着たその男の背は高く、肩幅は広く、胸板には厚みがあり、揺ぎなく落ち着いていて……そして隻眼だった。市街地に向かうのなら、そこの路面電車に乗ればいい。男は簡潔に要領よく説明してくれた。

「この街は初めてかね」

「そうです」

「だと思ったよ。ホテルは庁舎前だろう?」

「そのとおりです。でもなぜ?」

 男はコートのポケットに手を入れたまま、貴公子殿に解説した。標識のポーランド語ではなく、英語の説明文を読んでいたこと。視線が前後左右の建物にさまよっていたこと。身なりが良く、そこらの安宿に泊まりそうな雰囲気には見えなかったこと……。

「すごい観察力ですね。探偵をなさっているんですか?」

「似たようなものだよ。ポーランドへようこそ、ミスター……」

「ミスターはよしてください。私は……私の名前は、アーデルハイドです」

 貴公子殿は右手を男に差し出した。名乗るとき、羞恥の響きが混じっていた。

「ベヒシュタインだ」

 男の手は岩のように鍛え上げられ、がっしりと頑丈そうで、そしてかすかに血と硝煙のにおいがした。

「自分の名前が好きではないらしいね」

 ベヒシュタインは言った。にこりとも笑わないのだが、人を惹き付ける不思議な包容力のある人物らしい。自分では気づいていないが、アーデルハイドは普段からは考えられないほど多弁になっていた。

「私の父は、娘が欲しかったらしいんです。私にはそのつもりで名前を用意していて、生まれたのが男の私だと知らされても、そのままこの名前をつけてしまいました」

「名前を変えたいかね?」

「……いえ、今はもう慣れました。初対面の人は、よく妹と二人姉妹だと思い込んでしまいますよ。その説明をするのが面倒なだけです」

「同情するよ。私の娘……娘といっても養女だが、彼女は名前がいささか男勝りでね、だが本人は名前どころか、身なりに気をつかう気配もない。無愛想な子だよ」

「失礼ですが、ご家族の方は?」

 昼間でも零度を下回る12月のポーランド。ベヒシュタインの吐く白い息が、一瞬止まるのがわかった。

「妻と娘がいたよ。ずいぶん前に死んだ」

「それは……」

 二人はしばらく、見事に石畳で舗装された古い街並みを眺めていた。

 何度も戦禍に見舞われ、そのたびに蘇った不死鳥のような老いた都市。今ではその跡形もなく、数百年前からずっと、この平和で退屈な風景が維持されてきたような気さえする。

「娘は……亡くなった娘だが、ピアノが得意だった。よく聴かされたものだったよ」

「どんな曲を?」

「私は音楽に詳しくなくてね。確かショパンの、随分激しい曲で……」

「革命のエチュード、ですか」

「たぶんそれだ。おとなしい子だったが、どういうわけかその曲がお気に入りだった」

「この国の曲ですよ。ポーランドのね」

「ほう?」

「ショパンが、ロシアに占領された母国ポーランドを嘆いて作ったと言われています」

「そうだったのか……」

 二人の前に路面電車が止まった。

 何人かの客が白い息を吐きながら電車から降り、何人かの客が入れ替わって電車に乗った。そして二人をそこに残したまま、電車は再び石畳の上を走り出し、走り去った。

「私は妻と子の死を哀しんでいたが」

 ベヒシュタインは深く長くため息をついた。

「自分の家族について、そんな事も知らなかったのだな。娘の好きな曲のことさえ、今、君に言われて初めて気がつく始末だ」

「……」

「死を悼む資格が、私にあったのかどうかも怪しいものだ。二人が生きていた時は、仕事仕事で年に何日も家に居なかったというのに」

「家族だからといって、家族のことを知っているとは限りませんよ」

 アーデルハイドは凍てつく空を見上げた。冬空は氷のように張りつめて、どこまでも高く蒼い。

「私は、父の事がいまだに理解できないし、好きでもありません。妹は私を兄として慕ってくれているようですが、心の底では軽んじているようにも思える。私自身、血縁というしがらみから逃げることばかり考えている。そして結局逃げることもできなくて、その場に立ちすくんでいるだけなんです」

「それは誰もが感じることだよ。若いうちはね」

「そうでしょうか」

 足元に鳩が数羽降りてきた。わずかな陽だまりの中で、何かエサらしき物をついばみ、再び飛び立って行った。

 遠くで教会の鐘が鳴りはじめた。

「ところで、この国には旅行かね?」

「いえ、『船』を造っているんです。もうすぐ完成するので、その受け取りに。この国には父の知り合いのドックがあるんです」

「それは優雅なことだ。では、それに乗って国に帰るのかな」

「そういうことになりますね」

 二人の前に、再び路面電車が滑り込んできた。

「この先、7つ目の停車場で降りれば市庁舎前だ。そこまで出れば、どこに行くにしても解りやすい。では良い旅を、アーデルハイド君。会えて良かったよ」

「こちらこそ」

「それから……私の本当の名は、ベヒシュタインではない。仕事上の仮の名だ。この国でのね。察しの通り少々危険な仕事をしている。気を悪くしないでくれ」

「……いいんですか? 私にそんな事を喋っても」

「私の名はハイデルン。では本当にさようならだ」

「ええ。お元気で」

 アーデルハイドは路面電車に乗り込み、空席を見つけて座った。

 車窓からハイデルンを探したが、もうどこにも彼の姿は見えなかった。

 * * * * * * *

 タンカー建造用の巨大なドックの中には、おそろしく巨大な風船のような物体が天井と壁に届かんばかりに空間を圧迫していた。あちこちで立ち働いている作業員の姿が見えるが、すでに作業は概ね終了しているらしく、大型のクレーンや作業機械は片づけられつつある。

 それは飛行船だった。全長400mを超える、史上最大の飛行船。改めて見上げるアーデルハイドの姿を、金髪の少女が目ざとく見つけた。

「遅かったのですね、お兄様」

「ああ。少し道に迷っていた。何も変わりはなかったか?ローズ」

「道にお迷いになっていたなんて、お兄様らしくないですわ。連絡を入れてくだされば、迎えの者を行かせましたのに」

「時には迷子も楽しいものだと分かった」

「そうですの?」

「面白い人物にも会えたしな」

「お兄様が他人に興味を持つなんて珍しいこと。どのような方なのです?」

「詳しくは知らないが軍人というところかな。ひとかどの人物だと思ったが」

「?! 軍人なんて……汚らわしい」

 ローズは地虫に触れたかのように嫌悪感を露わにした

「そんな下賎の者とお話になるなんて!」

「……」

「いいですかお兄様。私たち兄妹は、誇り高き家柄の者。そのような身分賤しき職業軍人など、近付くことも許すべきではありません」

 妹は父に似ている、と、アーデルハイドはいつも思っていた。血に対するプライドが異常に高く、自分たち以外の人間に価値を認めようとしない。そして、それを面と向かって否定する勇気が自分にはない。譲歩するのは常に自分であった。今回もまた。

「もういい。私が悪かった」

「分かっていただければよろしいのです」

 さらに路面電車に乗って帰ったなどと口にすれば、この気位の高すぎる妹から何を説教されるか知れたものではなかった。だからアーデルハイドは話題を変えた。

「ところで、もう運び込んだのか? 今日、ウィーンから届いたはずだろう」

「ええ、もう運び込んで、調律もさせましたわ」

 ローズは瞬く間に機嫌を直し、うきうきと弾んだ口調に変わっている。

「雲の上で思い切りピアノを弾いてみたいと思っていましたの。もうすぐそれが実現できますのね。お兄様、何かリクエストはありまして?」

「そうだな……」

 曲名はとっくに決まっていたが、迷うポーズだけは見せた。それがアーデルハイドの習慣かも知れなかった。

「……ショパンがいい。曲は『革命のエチュード』だ。弾けるか?」

登場デモ

  
「あら? こちらから出向くまでもなかったようですわね」
 「……ここは?それにおまえは?」(男)
「……ここは?それにあなたは?」(女)
ローズ「申し遅れましたわ……わたくしはローズ」
ローズ「そしてここはスカイノア。私達の空の居城ですわ」
 「スカイノア?どうなっているのか訳が分からないぜ……」(男)
「スカイノア?どうなっているのか、訳がわからないわ……」(女)
ローズ「こうして出会ったのも運命ですわね……」
ローズ「……お兄様」
「……」
 「!! こいつ……」(男)
「!! この人……」(女)
アーデルハイド「私はアーデルハイド。この不肖の妹が失礼したかな?」
ローズ「もう!お兄様ったら……ウフフフ」」
 「?」
ローズ「率直に申し上げますわ。貴方達にわたくしのお兄様と闘っていただきます」
ローズ「まぁ結果は確かめるまでもないと思いますが」
 「……やるしかないのかい?」(男)
「やるしかないのね?」(女)
ローズ「ご理解いただけましたかしら?……それでは」
ローズ「……さぁ、高らかに鳴り響け!わたくし達の福音よ!」

敗北デモ

ローズ「……お兄様が負け……た……まさか!」
ローズ「……!帰さない…… この者達を生かして帰してなるものか!」
アーデルハイド「よせ!ローズ 彼らを地上に戻してやるのだ。……スカイノアを着陸させろ」
ローズ「何かの間違いよ、お兄様!もう1度……もう1度戦えば!!」
アーデルハイド「ローズ、負けは負けだ」
アーデルハイド「勝つまで戦いを繰り返すことに何の意味がある……」
  信ずるものの敗北……それはまた新たな物語の始まりを告げる前奏曲のようでもあり……
そしてまた……

勝利メッセージ

対リョウ サカザキ

 迷いのない、まっすぐな眼だ。周りが見えていないようだがな。

対キム

 正義、か。暴力をふるうための理由としては格好の隠蓑だな。

対八神 庵

 お話になりませんわ。本当に強大な力をお持ちなの?

対牙刀

 父を超える、か。その行為に価値はあるのか?

その他

 …哀れだな。

 あなたは健闘しましてよ。フフフフ……

 結果がすべてだ、その過程はなにも意味をなすまい

 聞えますわ、お兄様!勝者のためのシンフォニーが。

特殊技

A・クンスト・アイン

↘C

 蹴り上げ。浮かせ技。
 しゃがみ強パンチと見分けがつかないけど、ボイスとヒット効果が違う。しゃがみ強パンチよりはちょっとだけ早い。
 キャンセルタイミングがかなり遅いのが特徴。発生が9フレでガードされた場合は9フレ不利。つまりこの技で反撃受けれます。

「やっ」


A・クンスト・ツヴァイ

↘B

 ローキック>踵落としという連携技。ローキックは下段じゃないけど踵落としは中段。ルガールのダブルトマホークみたいな技。
 ルガールと違って2段目にもキャンセルがかかるけど、この技もキャンセルタイミングが遅い。
 ガードされても有利で、ヒットした場合はノーキャンセルでG・クレイスがつながってしまう位に隙が小さい。

「ふっちっ」


A・クンスト・ヴァイア

↘D

 ローキック、ハイキック、後ろ蹴りの3段コンビネーション。4ヒットするけど。ハイキックは中段。
 ハイキックから後ろ蹴りがつながりにくい。2段目と3段目はキャンセル可能で4段目は受け身不能。

「ふっはっふっ」


必殺技

G・キッケン

↓↘→BorD

 蹴り上げて衝撃波を走らせる技。足烈風拳。
 弱は発生の瞬間をガードされても−4フレと隙が小さく、強は発生が早く弾速も速い。弱も強も動作時間は同じなので、強は発生が早い分、硬直が長いという事です。
 硬直が長いとはいえ、強の発生と弾速は相手にとっては脅威。

「はぁい」


G・キッケン

キャンセル↓↘→BorD

 キャンセルから出すと軽くジャンプしながら蹴り上げるようになります。
 弱は蹴り上げる脚に攻撃判定がついていて、蹴り足はSC可能。ヒット効果がダウンなので衝撃波は連続ヒットしません。ガードされた場合は−8フレ。
 強で出した場合は前方にジャンプするようになり、蹴り脚には攻撃判定が無いのですが、脚を振り下ろして中段攻撃を行います。空中の相手には受け身不能ですが、地上の相手にはヒットしても反撃受けれます。
 強は発生が遅く、先に衝撃波が当たるんですが、この衝撃波にダウン追撃判定があり、ヒットすると浮きそこにカカト落としが入るという仕様です。

「はぁい」


G・ドラッケン

↓↙←AorC

 滑るように移動して相手を捕まえて画面端に叩きつける技。見た目はゴッドプレスですが、突進技ではなく移動投げ。
 CPUアーデルハイドは全然使ってきません。発生はそこそこ。

「ひゅむ」


G・ワンド

↘A

 円形の気のバリアを張る技。ダークバリアー。
 飛び道具を跳ね返す効果があり、気自体にも攻撃判定有り。ダークバリアーと違うのは硬直がかなり長い事。
 G・ドラッケンと発生は同じ。他キャラなら弱技からつながる程に早いって解説されるレベルなんですが、この人…弱技にキャンセルかからないし。

「ふぅぅん」


超必殺技

G・クレイス

→↓↘BorD

 跳び回転蹴り。つまりジェノサイドカッター。
 弱は攻撃判定発生後まで無敵で浮かせ技。発生5フレで、ガードされても−7フレとかなりインチキ。
 強は攻撃判定発生直前まで無敵で、初段はすっごいスピードのスライディング。発生は弱より1フレ遅いけど、それでも早い。
 スライディングが相手に当たらないとジェノサイドカッターは出さないし、ガードされても大きく後ろに下がる上に隙がそれほどに大きくない(−12フレ)という卑怯な技。

「はぁぁぁぁぁ」


リーダー超必殺技

G・スクラーゲン

↓↘→AorC

 超G・ドラッケン。画面端にたたきつけた後、赤い気で攻撃する。
 G・ドラッケンと違ってこちらは打撃判定の突進技。
 突進中は足元以外は無敵。この技もかなり発生が早く、強クレイスと同等。
 ガードされると大きく跳ね返るけど、跳ね返るまでに時間がかかりすぎて密着状態からの連続技食らえます。

「はぁぁぁぁ」