風雲キャラ

 2000でアナザーストライカーとして「獅子王」が出ただけだったKOFでの風雲キャラですが、遂に2名が正式(?)参戦。
 (元)主人公とラスボスという、わかりやすい抽出。実際、ストーリーも無ければエンディングも無い。他のキャラとの絡みもほとんど無いという「ゲスト」扱いではあるんですが…。
 元々が、風雲シリーズは日本においては人気がありません。ほとんどプレイした事もないんじゃないか?と思われる人間によって貶められている事が多いです、ネット上では(まあ、クソゲー紹介だとかは散々やりこんでから書くようなものでもないですが)。ある意味、悪質な営業妨害とも言えますが、風雲シリーズ自体が過去の作品ですし、ね。
 風雲黙示録と風雲スーパータッグバトルの紹介はいつかするとして、今回は参戦した2名について。

ショー 疾風

 基本的には黙示録バージョンでの参戦で、餓狼伝説キャラでさえ持っていなかった「ラインアタック」まで装備しています。新たに技を作るのが面倒なだけだったとも言えますが、KOFオリジナル技は無しで、原作で使っていた「コマンド技」は全て装備(STBでの追加コマンドは強烈斬にしか装備されてませんが)。無双乱舞に至っては黙示録バージョンとSTBバージョンを装備するという徹底した「原作重視」仕様。
 CVS2の藤堂竜白のように勝利メッセージ等で明らかにキャラ自体を「バカにしてる」という事も無い(単なる風雲拳バカに見えますが、原作の時点でこーいうキャラです…カプコンのサイキョー格闘家「ダン」とイメージが被りまくってました。オヤジの名前が「ゴウ」で同じだったり、言ってる事がほとんど同じだったり(俺はもう最強だー、だとか、オヤジがどうとか)。STBでは成長してまともになってますけどね)。

 ストーリーが無いからこそというのもありますが、原作をバカにする事なく、むしろ「格好いい」と思わせる事に成功してるように思えます。格好いいというよりは気持ちいいというか。
 原作の2Pカラーや、STBカラーも当然ながら用意されていますし、風雲ファンで今回のハヤテに不満だという方はほとんどいないかと思います。…敢えて言うなら他のキャラと絡んで欲しかったという程度で…最強を名乗る如月流の忍者とか、微妙にスイルと雰囲気が似てるキムだとかと。

ジャズウ

 今回、正式にようやく漢字表記が「邪頭」となりました。もしかしたらSTB当時どこかで公開されていたのかもしれませんが…。
 ハヤテと違って、知名度が低いというか、どんな技を使うのかさえ知らない人が多かったキャラだと思います。
 が、ハヤテと同じく原作で使っていたコマンド技は全て装備。そして、原作に無い技は使わない。

 プレイヤーが少ないからなのか「ネオジオ対戦格闘最強のラスボス」と言われたりもする、ジャズウですが…それをあっさりPC化してしまうKOF。陽炎拳と陽炎脚が超必で邪氷魔が中段でない、背水叫喚殺も万能ではない等、当然ながら大幅に性能は落とされているわけですが、見た目が雑魚っぽいので、違和感無し。
 むぅぅ、ストーリーが無いのが残念です。邪呀が一体どう関わってくるのか、自分から動く事があまり無いジャズウが何をもってKOFに乱入してきたのか?ゲスト扱いとはいえ、勝手に想像しちゃうわけですよーー…原作でも謎の人物(?)だっただけに。邪呀にとって、遙けし彼の地より出づるモノが邪魔だったのか、ジャズウと何か関係があるのか(KOF独自設定でつながりを持たせるのは私的にはアリです)。炎、電気、水等を操る邪呀殺法とオロチ一族との関係とか、アッシュに反応してるとことか…今からでもいいから、適当に設定作りこんじゃって下さいって感じです。

次回作以降

 今回のこの2人の評判がいいようなら、風雲チームというのも有り得る!と思うのです。
 サムライや月華は世界観が違いすぎますが、風雲は特に問題無し。問題なのは「使う武器」ぐらいのもの。
 ハヤテは確定として残り2名。ジャズウがゴズメズ兄弟を敵視しているようですし、KOF世界でも普通に黙示録>STBと獣神武闘会は開催された模様(その割にハヤテは黙示録バージョンですが)。カズウの仇討ちもさせてあげたいですし、ジャズウをコピーして作れるという事でゴズウとメズウというのは悪くは無いです…原作ではハヤテともども3人とも同じ声ですし。
 問題は邪呀の暗殺者とハヤテがチームを組むのかという。マリーと山崎みたいな前例はありますが…。しかもゴズメズでは喜ぶ人がいるのかどうか…。

 まともに考えるなら、設定だけを見れば、ハヤテの親友「イーグル」が最有力候補。ただし、彼の使う武器は「斧」、しかもレスラー。キャラ的に無理です。
 そうなると、ハヤテのオヤジ「ゴウ」と引き分けたという伝説の格闘家「チュン」…幸い、テリーは既に帽子を被ってません。爺キャラもいません。伝説の狼=テリーである必要も無く(そもそも、考察してみるとテリーでは有り得ないんですが)、武器も杖と大人しめ。OKではないでしょうか?
 「スイル」は普通に有り得るんですが、出るとして復活した韓国チームっぽいので、除外して…。
 ハヤテが恋しているという設定の伝説の不細工ヒロイン「キャロル」。ボールは武器なので問題無し。闘う理由は……まあ、どうとでもなります。
 キャロルを傘下に収めた(?)ジョーカーも十分に出場資格アリ。
 混成チームになりますが、ゴードンとMOWのケビンの公務員チームなんていうのも。残り1人はKOFオリジナルキャラでも。
 こう見ると龍虎よりも、かなりKOFに出場出来そうなキャラがいっぱいいます。武器を持ってる割に。

風雲結論

 結論というか、呼びかけです。
 世間ではSTBは隠れた名作扱いを受けていますが、黙示録の評価は散々です。…確かに問題点を多々抱えているのですが、それ以前の箇所で敬遠されています。
 実際、黙示録は餓狼SPの流れを汲むゲームで餓狼2、餓狼SPになれた人なら、すぐにもプレイ出来ますし、十分に面白いゲームです。
 STBと違ってネオジオCDでも発売されていますし、触れてみていただけると風雲ファンとしてとても嬉しかったりします。
 STBは黙示録とはスタッフが違う別物と認識して下さいませ。雰囲気としては風雲の斬紅郎無双剣。初代龍虎とか堕落天使とかグルーヴオンファイトの世界が好きな方にはかなり馴染むと思います…もう世界自体が別だと思います、黙示録とSTBは。ゲーム自体はMOWと同じく月華系。流れとしては「風雲STB>月華>2幕>MOW」。STBのシステムを昇華改良し、キャラを人気出そうなものに差し替えたのが月華ですね。
 空手+ブーメランとかグローブで剣を持ってるとか、不細工なヒロインとか、そーいうネタでばかり話題になる日の終焉が来ればなー、と。まー、ネタにする事自体は問題ないですが、そればっかりってのは、風雲シリーズのファンとして。