1994
 兄や父にKOF参加を認められず、自分でチームを作って出場。龍虎2ユリのイメージを割と忠実に守ったキャラ作成と言える。
 必殺技は性能等は龍虎2に遥か及ばないものの燕舞脚以外は全て採用され、オリジナル技も一切無し。
 そして言動…龍虎2との差異がわずかに認められる(性格が良くなってます、龍虎よりも。わかりやすく言うなら可愛らしくなっている)ものの、さして違和感は無し。
「女だからって舐めないでよ!これでも極限流空手の達人だぞ!」
「どう!私をメンバーにいれなかった事、後悔したでしょう?へへ。」

1995
 舞は餓狼チームに執着するものの組んで貰えない、ユリは龍虎チームに入る気は無い、キングはKOFに出る気は無いという黄金パターンがこの年に確立。が、ユリはこの年は女性格闘家チームとして出場。
 必殺技は極端に性能が良くなったものの、悪夢がここから始まる。オリジナルとしてあまりにも見た目も技名も格好悪い「ユリちょうアッパー」が登場(左写真参照)
 あまりといえばあまりのオリジナル技に私はKOF開発スタッフに殺意を抱くにまで至りました。
 言動等はこの年が最も龍虎2に近いと思われる。跳びはねた後にVサインという勝利ポーズも、まあ違和感はあまり無い。
「私ってどうしてこんなに強いのかな。やっぱり才能かなテヘヘ!」
「さっすがぁ!でも、今回は実力を発揮できなかったみたいね!」

1996
 遂に無理矢理、龍虎チームに組み込まれる。その際、タクマに「極限流の品位を落とすかのような戦いばかりしおって!今回はそうはいかん。1から叩き直し、極限流門下として正式に大会に参加してもらう!」などと言われてしまっている。確かに品位を落としてはいるが、叩き直されるどころか悪化してしまったのは何故だろう?
 必殺技は前述のユリちょうアッパーに加え、テリー=ボガードのバーンナックルもどきのユリちょうナックル、春日野さくらの春風脚もどきのゆりちょう回し蹴りが追加され、ユリちょうアッパーにも「ちょうアッパー」などというボイスがついてしまった。そして既存の技にも変更が施され、飛び道具であった雷煌拳は突進技となり、同じく飛び道具であった虎煌拳は飛ばなくなり、砕破に至っては存在抹消されてしまいました。
 言動等ははこの年が最悪。勝利セリフは「超よゆうッチ」「えいえいおーおーじゃーんぷぶいぶい」「サービスサービス♪」、挑発が「あんたバカァ?」…KOボイスが「お父さんごめーん」もはやこれはユリ=サカザキを愚弄する為に作られたキャラであるとしか思われず!!ちなみに「イヤーンな感じ」「サービスサービス」「あんたバカァ?」は全て当時既に流行遅れとなっていた新世紀エヴァンゲリオンの……寒すぎ。KOFスタッフに本格的に殺意を持ちました、はい。
「自分のモノマネって何回見てもイヤーンな感じよね!」
「悔しかったらまたどうぞ。いつでもチャレンジ、ちょうオッケーよ!」

1997
 バックストーリーが真面目な為、ユリの異常さは認められず。
 必殺技では96年大会の没技である飛燕烈孔…通称、ユリちょう裂破が採用され凶行は続く。龍虎2に「軍人さん。今度は私にもその技おしえてね」との勝利メッセージがあるのがこの凶行をしてKOFスタッフに反省が無い原因かと思われる。
 言動等は、勝利メッセージがない作品なのでエンディング程度でしか確認出来ないが、語尾に「ッチ」をつけて話すようになる。もちろん、語尾にそんなものをつけて話すという設定は龍虎には存在しない、というか龍虎スタッフに否定されている。エンディングで着用している「極限Tシャツ」は早乙女優美の「イチゴTシャツ」以上の物議をかもしだす、私の中でだけ。

1998
 ストーリー無し。設定として嫌いなものにMr.カラテが加わり、大切なものにタクマに無理矢理言わされた父親が加わる。
 必殺技ではリュウの使う真・昇龍拳もどきの芯!ちょうアッパーが加わり、ゆりちょう回し蹴りがリュウ&ケンの竜巻旋風脚もどきに変更される。この頃にはいい加減、かなりのKOFユリ批判がされていたのだが、KOFスタッフに反省の色は全く見られず。むしろ、バカにするかの如くユリを凶悪化させていく。
 言動等では「極限流最強」だの「極限流を継ぐ」だのわけのわからない事を言い始める。死なないと治らないかもしれない。
「極限流は私がつぐわ!お兄ちゃん達には負けないッチよ!」
「私を知らないなんて、無知にもほどがあるわよ!もー全く勉強不足だぞ!!」

1999
 またまた無理矢理龍虎チーム入りパターン。予知夢を見るなど、不可思議な能力に目覚めた模様。ユリはともかくリョウが不潔であるという事が判明。実のところユリだけでなく龍虎キャラ自体がかなり許せない事になっているのだが、今回はユリONLYなのでとりあえず省く。キングって不潔だからリョウを嫌いなのでは?とか思ったりもするがどうでもいい。
 必殺技の追加は無し。覇王翔吼拳が春日野さくらの波動拳もどきに変更され、雷煌拳は飛び道具へと戻る。特殊技として春日野さくらのフラワーキックもどきの旋回脚が追加。
 言動等では反省が見られるというかネスツ編に入り担当スタッフが大幅変更されたのではないかと思われる。軌道修正を図りつつも独特の進化をしてしまったKOFユリのイメージを根底から壊す事も出来ず、妙にハンパなヘンなキャラとなってしまう(あなたにテコンドーを教えてやろうかには及ばないものの、お久しぶりです!この次は一緒にチーム組んでね!は敬っているのか親しげなのかまるで不明)とりあえず語尾に「ッチ」をつけなくなり、不快感はこれだけでかなり減少している。
「お久しぶりです!この次は一緒にチーム組んでね!」
「あら、可愛い子が入ったのね!これからもよろしくね!」

2000
 龍虎チームを脱出し、94時代同様、自分でチームを結成。イメージも94時代の優しいいい子へと変更。キングの衣装が94時代に戻っている事などを考えるに意図的に「昔のKOF」へと戻そうとしていたのかもしれない。バックストーリーだけを見た場合、ユリファンとして特に不満は無し。ただ、妙に敬語を使うのが気持ち悪いと言えば気持ち悪い。
 必殺技は追加無し。必殺技はさすがに94時代に戻せなかったようで見ていて非常に不快である。
 言動等は前述の通り、かなり軌道修正されてます。そして前作の1999からの話なんですが、嫌いなものに「優柔不断な男」が加わっており、様々な演出等を見るにどうにもロバートを嫌っているようにも感じられます。もちろん龍虎とは設定違います。
「闘いに私情は禁物でしょ!お兄ちゃん達が教えてくれた事よ!」
「最強!負けなし!私ってスゴイ!そう思うでしょ?」

CVS
 ジョジョなどでこだわりを見せてくれたカプコンなので、当然、KOFのユリのイメージを払拭するキャラを作ってくるかと思っていたのですが…そこにいたモノは…怒りのあまり声を失うような異形の生物でした。
 まず、登場シーンからして
「こじゃんとくるッチ」(ストリートファイター3、まことのパロディ)
「オッス」(ヴァンパイアセイヴァー、フェリシアのパロディ)
 なんですから、カプコンがユリをどういうキャラとして受け取っているか一目瞭然です。
 感じた事は「ユリへの嫌悪」…KOFスタッフは天然だったのかもしれませんが、CVSのユリは明らかに「悪意」から作られています。嫌悪し悪意があるなら「登場させない」のでは?と思うかもしれませんが、そうではないです。登場させる事により「貶め」ているんです。
 必殺技類は「カプコンキャラのパロディ技」は飛燕烈孔を除いて全て削除。旋回脚も失われてます。まあ、別にそんな事はどーだっていいんですけどね。
 まあ、何ていうかCVS自体が「SNKへの嫌悪感」を隠そうともせず「どうすればSNKファンを不快にさせる事が出来るか」をテーマに作ったとしか思えない作品ですが、ユリはひどすぎます。
 何がヒドイって、勝利メッセージですよ、勝利メッセージ。ダンと勘違いしてるというか…確信犯でしょうから勘違いではないのでしょうが…。
「ユリちゃんパワー、さくれーつ!!」
「強すぎて自分が恐ろしいッチ!このままじゃ世界を牛耳っちゃうかも!」
「なーんだ、これならリョウお兄ちゃんのほうが強いッチ」(リョウお兄ちゃんなんて呼び方はKOFでもしませんが?)
「ねーナコナコ、今の技どうだった?」(他人の名前を侮辱するような呼び方もKOFですらしてません)
「あーノド乾いた、山崎さん、ジュース買って」
「とても言えないわ。ちょー激弱なんてっ!」
「はーいジミーちゃん、元気にやってる?」
 散滅すべし、CVSユリ。