元々はそんな凄い富豪だったわけじゃないんだけど、生まれつき神秘の力を持ってた、3代目頭主のお志摩さんがその力で一瞬にして世界に名を轟かせるまでに成長させちゃって。
「で、お志摩さんには双子の娘、お梅とお種がいたんですが、幼児期に「この先、妹は自分にとって邪魔な存在になる」と、お梅がお種を箱詰めにして川だか海に流しちゃって、そしてその邪悪な心と、豪血寺本家だからこその強大な力で、頭主であるお志摩を倒して頭主について、それから60年頭主の座を守り通したわけです。そして、豪血寺一族1。育ての親に自分が「拾い子」だと聞かされ、そして自分そっくりの容姿をした豪血寺家の頭主を知り、その後、真相をつかむも、化け物じみた強さをもつ姉に「勝てる」とも思えず、修行を重ね、ふと気づけばもはや老人。それでも、ようやく姉に勝てる実力がついたという事で頭主決定戦に参戦。子供の頃に始末したはずの妹がまさか今になって姿を現すとは思ってもいなかったのか、その動揺と60年勝ち続けてきた慢心からか、お梅はついに初の敗北を喫し、頭主の座から転落」
 で、1年経過。お種失踪、家訓っていうかルールに従ってお種は頭主陥落、再び頭主決定戦開催。これが2。
「歴史の闇に埋もれていた豪血寺の傍系からの参加者が数人、そして…お梅に敗れて以後姿を消していたお志摩が。100歳を超えているにも関わらずその格闘能力は衰えてはいなかったという」
 この波乱の大会、若い頃にお梅と無理矢理結婚させられた事でお志摩を憎んでた弧空院干滋ってお爺さんが恨みの力でお志摩さんを倒して優勝。でも、そこに失踪したお種が現れて…お梅とお志摩が共謀して、お種を縄でぐるぐる巻きにして海に流したっていう事実が発覚。
「普通に考えるにこの時点で、お種が頭主に返り咲くはずなんですが、そこは強さが全ての豪血寺。たとえ相手が誰であろうと複数いようと「負ける」のが悪い。お梅は60年も頭主やっているんで、自分付きの黒子に身辺を警護させていたんでしょうが、新米頭主だったお種は、まさか奇襲されるとは思ってもいなくて無防備だったんでしょうね」
 ただ、いくら何でも、お種さんが可哀相だし、大会優勝者の干滋と前頭主のお種さんとで最終戦が行われて、まあ、これはね。
「縄で縛られて海に流されて、それを自力で脱出。多分、泳いで帰ってきてて、ゲーム画面でもすごい形相でしたし。干滋はお志摩と戦った後とはいえ、どう考えても体力的に勝ち目なくて」
 干滋なんてドーピングしてるしね。あれもOKってのが頭主決定戦恐い。
「わずか1年で頭主陥落。元々のストーリー設定の事もあって、お種さんが可哀相すぎるって声がそこそこ」
 で、お祭り男、弧空院干滋やらかしちゃいました、馬鹿なことを。
「ちなみに頭主の座にいる時は豪血寺を名乗るべしという家訓があるんで、正確には豪血寺干滋ですね」
 バカ騒ぎしたくなって、世界最強の男を招いて、タッグバトルを開催。頭主決定戦じゃあないんだけどね。これが外伝。
「シリーズで初めて一族以外の人間が出てきたわけですが、この最強の男チャックについては、詳細不明。発表したかったみたいなんですが、外伝人気不振の為に闇に消え失せました」
 この馬鹿騒ぎの責任をとる形で干滋は頭主陥落。
「結局、設定上、5年に1回しか大会開催出来ないんで、今のこのメンバーで続編出すにはどうしたらいいか?っていう。2では、設定だけは存在していたお志摩さんを駆り出して」
 外伝は、頭主陥落の危険も考えずにアホな事するヤツは干滋ぐらいだろう!っていう、そんな理由で2で頭主になったのは干滋であるみたいな。
「幸いというか、外伝が奮わなかったんで、これ以上ストーリー考える必要も無くなって」
 新シリーズ、グルーヴオンファイトが動き出した。最初、豪血寺シリーズだって思われてなかったみたいだけどね。
「イメージ違いすぎましたからね。で、この3で外伝以降はずーっと、お梅が頭主だったと明かされ」
 でも、さすがに、お梅さんもかなり弱ってきちゃって、お種さんと一緒になって卑怯な事を。
「お種ファンからすれば到底納得いかないものですけどね。双子で争うのはもう疲れたって事で2人で1人宣言、姉妹喧嘩をもう見たくないって事で一族はそれを承認。梅種の2人で頭主をするっていう。そして開催される頭主決定戦」
 今回はタッグ戦だぁ!って。参加者達もそれを承認。無敵のお梅といえども、2人がかりなら何とかなるかもっていう。元々、仲の悪かった双子が組んでもみたいな。
「ところが、2回しか敗北をしていない、お梅。自分の実力なんてわかってますから。だからこその2人で1人宣言。お梅&お種という1人の頭主と、もう1人チームメイト。つまり実質3人のタッグチームを組んで」
 外伝を引き継いでタッグ戦にしたいってとこからスタートしたんだろうけど、よくこんなストーリー作れたよね。
「続編無いんでこの大会の優勝者は不明なんですけど、まあ主人公のラリーなんでしょうね、多分」
 未来から豪血寺一族を滅ぼしにきた魔族の人がラスボスっていうすっごい終わりかたでした。
「で、今回はこの3は全然関係なくて、ストーリー設定も1からやり直しですかね?」
 一部昔のキャラを引き継ぎましたってとこかな。
「旧シリーズのキャラは…対人恐怖症忍者の破鳥才蔵」
 まともに顔を合わせられないから顔を隠してるっていう。
「忍者だからじゃなかったんかい!みたいな。で、対戦相手の生気を吸い取って若返る双子姉妹、豪血寺お種とお梅」
 説明する必要は無いよね、もう。
「若返るとかなり強くなります。1と2とで服装違うんですが、1のはお種の少女時代、2はお梅の少女時代の服装」
 あの服ってオーラだよね。
「服装に差がありすぎて、お種さんが実に可哀相ですね。お梅はあの時代にセーラー服、お嬢様学校ですね」
 その頃のお種さんは農作業かな?
「次は熱血空手家、大山礼児」
 普通。
「普通です。敢えていうなら、1の時は礼児大山が公式キャラ名でした」
 十分普通じゃないかも。
「物欲坊主、陳念」
 欲に対して我慢するって言葉は彼の中にありません。
「収集壁のあるネイティブアメリカン、ホワイトバッファロー」
 置いてあるものと落ちてるものの区別はつかないし、拾ったものは自分のもの!
「さわやか不良青年、キース=ウェイン」
 かなり普通。
「動物大好きお嬢様、アニー=ハミルトン」
 若返った双子と技が似てる人。
「男性が声を担当したという女性、アンジェラ・ベルテ」
 豪快だよ。EX2の純ちゃんがかなり似てるかな。
「1のキャラはここまで。次、2。お梅をも恐怖させる最強の存在、豪血寺お志摩」
 結構未来が見えてるみたいだね。娘に負けたのは実力じゃなくて、何か考えがあっての事だったみたい。
「双子の娘よりもかなり技が強烈で格好いいです。ゲームでの性能は低いんですけどね」
 お種さんの事をちゃんと親として愛してるみたいだよ。ようやく頭主になれたってとこで海に流したりはするけど、
「お梅が頭主してる分には豪血寺は栄えると占いか何かで知って、自分は去ったんでしょうが、何故か…お種が頭主になっちゃったんで、焦って姿を現したってとこでしょうね、2で登場したっていうのは」
 何かとことん可愛そうだ、お種さん。
「次、ドーピング爺、弧空院干滋。まだ、お志摩が頭主をしていた頃に、お梅と結婚させられた人。お梅はかなりの美少女でしたけど、幼児の頃に妹を始末しちゃうような人ですから」
 3日で逃げちゃったんだっけ?
「それもまた、お志摩の計画通りだったんでしょう。次は最強の園児、弧空院金太朗」
 幼稚園児だよ!
「大会参加直前に飼い犬のポチが死亡。主人が心配でたまらないポチは取り憑いて力を貸しています」
 相手の生気を吸い取って変身!
「クールなアラビアン、サハド=アスラーン=リュート」
 女系家族の中で育った彼は、感情をあまり表に出さない。友達はランプの精アピアチャチャ。
「夢見る魔法少女、花小路クララ」
 魔法のステッキで大人に変身!夢見る少女達に変わってドリームソルジャーパワフルチェェェンジ、スーパークララにお任せよ♪
「アトラスの社員さんが声を担当しているこのゲームにおいて、なぜかこの娘だけプロの声優さん…三石琴乃さんが声を担当。オープニングデモがクララの変身だったので、琴乃氏のボイスがゲーセンに鳴り響いていたという」
 ちなみにプリクラ大作戦の人は同姓同名の別人だから。
「お兄ちゃんならいますけど、妹なんていません、クララには、っていうか純粋な地球人です。豪血寺の血を引いてるんですから」
 ヘブンズゲートにも隠しキャラとして登場してるけど、あれはねぇ。ポリゴンだしねぇ。
「2Dドット絵と違って、あの短すぎなスカートは当然、ひらひらとめくれあがりますから。「なんで見えないんだ!」とか憤慨していた方はポリゴンクララでも見て満足してて下さい」
 2はここまで。次、外伝。
「雷に打たれた事で本体と分離してしまった冥犬ポチとスーパークララ」
 豪の人達がまともな人間じゃないってわかるね、分離とかって。
「分離してしまったので、外伝ではクララと金太朗は変身出来なくなってます」
 変身出来ない魔法少女って。
「いいんですよ。ほとんどの人にとって「変身しなくていい」って存在だったんですから。ロリキャラが大人になったら価値無いですぜ」
 なんかヒドい話。
「次、一族の影、黒子」
 大量にいる黒子。豪血寺の一族には違いないんだけど、本家にすっごい借金ある一族だから表に顔出し出来ないって事で黒子。
「頭主決定戦参加資格はあるんですが、黒子として育った彼らには恐れ多い事と感じてしまうようで。誰か頭主になれれば、黒子生活から解放されるのに」
 タッグ戦で、パートナーがいないって人の為に参加してるだけだから、チームリーダーにはなれないっていう。
「そして最後、最強の男チャック」
 正体不明のラスボス。
「黒子と違ってリーダーにしかなれません。ボイスは他キャラの流用」
 3のキャラは紹介必要無いよね?
「キースとアニーの息子、クリス=ウェイン。クララの娘、花小路ポプラが参戦したっていう事だけで十分かと」
 今回、アンジェラと金太朗とサハド、それからお志摩さんが外されたけど、ポチがいるっていうのが。
「お志摩さんは中ボスとして存在してる気がするんですが、どうでもいい事です。1と2に詳細な家系図あるんですが、調べる気は起きない」
 新キャラ?多分、普通にこんな一族いなかったと思うよ。
「あぁ、そーだ…歴史の闇に埋もれた豪血寺一族とか何とかさっき言いましたが、2の新キャラ…お志摩さん以外の全員です」
 1の時の家系図にいないキャラだからね、みんな。
「死んだと思われていた人が実は生きていて、そこから広まっていったという設定で、2で家系図が巨大化して」
 …ノイズってこの先面白そうだよね、過去の名作を次々に駄作に変えていく!みたいな。次の犠牲者は何だ!っていう。
「まだ駄作と決まったわけじゃないです」
 それもそーだ。画面はアレだけど、面白いかもしれない。そっかそっか。