ツバサ

個人データ
名前空山 翼?

もしかして父さんに頼まれてボクを諭しに来たの?

 ゲーム序盤から終盤まで、ずーーーっとゲーセンでゲームをしている中学生。
 父親が「息子」ではなく「我が子」なんて言ったり性別誤解させたかったんだろう、けど…
 プレイヤーの多くは性別自体意識なんてしてない。「女の子だったのか」と驚いた人は多分ほとんどいない。どーでもいー。
 ただし、主人公はずーーっと男の子と勘違いしていた模様。一応名前がついているだけのその他大勢…かと思いきや。
 第6話「翼、翻るとき」にてイベント発生。第6話のタイトルは某キャラが天使憑きだと発覚し、背中に翼が生えそして仲間になるという話なので、このタイトルなんですが…このツバサ君のイベントのタイトルとしても相応しい内容。多分狙ってやったんでしょうけど。

 ツバサ君は学校にも行かず「不良」が入り浸っているゲーセンに通うダメな子。ゲーセンの店員も心配する中、「ソラヤマ」なる人物が不特定多数の人物に「不登校の我が子を説得して欲しい」との依頼。この人物が「ツバサ」の父親でした。
 クソ鬱陶しいレベルでおせっかいな主人公は早速乗りだし説得開始。が、「不特定多数」…つまり誰でもいいから助けてくれーと泣きつき自身で向き合おうともしない父親に心を開くわけもなく、話すらまともに聞いてくれない。とりあえず話をするというだけでも条件を突き付けてきやがった。

ま、ボクよりメダルゲームで稼げるってなら、考えてあげてもいいけどね

 おのれ、クソガキ。毎日ゲーセン通ってるお子様にゲームで勝てるわけないだろ!…勝負内容は「先に1000メダル稼ぐ」事。ゲームとしては別に時限でも何でもなく、どれだけ時間かけようと1000稼げばいい。すぐ近くにあるカードゲームを数回プレイすればすぐ達成する…ゲーム下手なんだね、ツバサ君。が、ここは高校生の…毎日バイトしている主人公の財力というものを見せてやろうじゃあないか。店員さん、すみませーん、メダル1000枚交換お願いしまーす。ふっ、わずか1万円で親子問題が解決するなら安いもんだぜ。大人って汚いんだよ、ツバサくん。わかったか、ツバサくん。

 さあ、説得しよう。どうやら「母親が亡くなって以降、父は仕事ばかりで自分に興味示さなくなった」、それで拗ねているらしい。毎日ゲーセンでゲームする金は誰の金なんだろうな、ツバサ君?本当に興味無かったら、今ここに主人公が説得に来てる事自体無いよな、ツバサ君?けれど、やっぱり手ごわい。

それでも父さんがボクのところに直接来なかったのは確かなんだ!

 そうなんだよなー。多くのプレイヤーが多分同じ事を考えた。仕事は大事、当たり前。暮らしていけなくなる。でも、大事な娘の為なら有給使ってでも自分でどうにかしろよと。このイベントの顛末はもちろん敢えて記さない。だが、7話以降、ゲーセンで仲良く一緒にゲームをする親子の姿を見る事になる。…仕事してくれ、ソラヤマさん。ツバサ君はテンプレ通りのツンデレ対応しているので、見てて恥ずかしくなるレベル。

 ちなみに主人公が解決に乗り出さなくとも7話目以降、ゲーセンで親子が仲良くしている姿を見る事になるので、「和解阻止」というイジワルは不可能である事は付記しておく。ツバサ君の見せ場はこのイベントのみなんですが、最初に発売されたVita版には存在せずPS4版で追加された「エンディング後の追加ストーリー」において、「特殊事件関係者」以外街から消失してしまうという異常事態発生。その際、ほんの数人「敵側のミス」で一般人が紛れてしまう。その一般人は主人公の友人2人とツバサ君。何でツバサ君が…。「消失事件に巻き込まれて消失しなくてラッキー」ではなく、「巻き込まれて怖い目にあって不幸」。本当に全く一切関係無いのに…「父さんと一緒にお祭り♪」と楽しみにしてただけなのに。そして、特別何かイベントがあるわけでもなく、本当にただ単に巻き込まれただけという。誰もいない街で不安そうに怯えていた唯一のキャラだと思います。だって知ってる人1人もいないし、この異常事態に対する知識も何も無いから。ヒドい事しやがる。

「父さんはボクに無関心なんだ。母さんが亡くなってから仕事にばかり目が行くようになって……ボクのことなんか、まったく見なくなったんだ」
「負けてたまるもんか……!ボクはゼッタイに、元の杜宮に帰って父さんに会うんだからな!」

出展

プレイステーション4ソフト:東亰ザナドゥeX+
 発売元:日本ファルコム株式会社