加賀見 栖

個人データ
名前加賀見 栖(かがみ すみか)

あのね ボクね ひだりと手 つなぎたかったの

 メインヒロイン「森居左」の親友…中学2年生。口調的特徴として語尾に「っス」がつくことがある。

 左が理想の女の子として見ていて、可愛いという設定なようですが……男と女とで「可愛い」の認識、最低でも「魅力的」という認識は異なっており、一般的感覚で言えば、この子よりも「ひだり」さんの方が魅力的に映るかと思います。
 …かと思ったらクラスの男子のほとんどが加賀見を好きみたいな…。現実にもそういう「女の子」はいます、っていうかいました、私が中学生の頃、ホントに。でも、それはどっちかというと「ひだり」系。中学生男子がどんなに子供に見えたって、見た目がいいだけだったりする人は好きになりません。男子にも人気ある人は女子にも人気があり…誰とでも仲良く出来て、どちらかというとボーイッシュ系。「クラスで一番人気」っていうのはそういうものです。「でも恋愛感情は別だよね?」ってわけでもないですよ。そーいう子はやっぱり男子からすると異性として意識されます。
 メインキャラでないので描ききれてないだけかもしれませんが、クラスで一番人気という設定には少し「?」。

 えと、男子に人気あるとはいっても、男子には興味無し(これが一番人気有り得ない理由として最も大きいですかねぇ。普段仲良くも無くて会話も無い相手が一番人気?)で、この子とひだりの関係はCCさくらの桜と知世みたいな感じ。もちろん、この子が知世の方。
 とにかく「ひだり」が大好き。ひだりが悩んでるたり悲しい顔をしているのは耐えられない。その原因となっている、作品主人公であり、ひだりの恋愛相手である「池田由紀」にはいきなりこんな言葉をぶつけてます。

私 あなたのこと嫌いです

 私も嫌いですが、そーいう問題ではなく…加賀見栖という少女、中学2年生にして既に「キャラを演じて」ます。本来の一人称は「私」であり、ひだりの前で男役を演じていた。ひだりに恋愛感情を抱いているだとかそこまでの話ではないようですが…この辺り、とても可愛いかと思いますが、それをクラスの男子が知ってるわけもないですしねぇ。

ひーだーりー また一人で悩み抱え込むつもりっスか

 どこまでが本心でどこからが冗談なのかわかりませんね、この子の言う事は。でも、そのどれもが、ひだりを想っての事。1人の人間としてはとても魅力的です。この子の事、私は正直言って「好き」ではないです。ひだりの事ばかり考えて自分の事を考えてないから。ひだりにとっての理想の自分を必死に演じてるようにしか見えないから。
 でも、こんないい親友を持ってるのに、男を見る目は無いのな、ひだり。ひだりさんがダメすぎるから、この子、苦労しっぱなしですよ。…栖、なんか報われませんね。今は、ひだりの面倒を見るだけで幸せかもしれませんし、「嫌い」ではあっても池田由紀とひだりの仲の進展を喜べるかもしれない。でも、問題が無くなったら、栖はもう用無しになってしまいそう。


一つの事を一生懸命にやるのはひだりのいいところだけど ボクといるときはちゃんとボクと話して

 好きになった相手が自分の事を見てくれてない…でも、それでも好きな人の為に!…その代償というか、ちゃっかり、ひだりのファーストキスを奪っちゃたりする辺りが、しっかりしてます。いいのか?…いいんですよ、きっと。
 一体どう育てると、中学2年でこんな良く出来た子になるのか。自分もひだりに甘えてるから、ひだりは自分に対してコンプレックス持つ必要は無いみたいな発言で、フォローも忘れない。…むぅ、これじゃ中学生なバカ男子なんか眼中になくて当然ですな。
 ひだりがまともに成長するかどうか、この子にかかってますよね。頑張って下さい!!

「ひだりが一番大好きだよ」

出展
コミック:JETS COMIC ゆびさきミルクティー 2〜3巻 /白泉社
  著者:宮野ともちか