サファイア

声優:太田 淑子
個人データ
名前SAFIRE
 基本設定は説明の必要が無い程に有名ですが…一応。
 シルバーランドの王女として生まれる予定であったサファイア。ところが、天使のイタズラにより「男の心」と「女の心」両方を持って生まれてしまった。
 更に追撃とでも言わんばかりに国民には「王子」が生まれたと誤解され(おうずさまのお生まれぇ♪って…おい、ムリありすぎ!)更にはシルバーランドは「男の王族」にしか王位継承権がなく、サファイアが王位を継げない場合、邪悪なジュラルミン大公の息子に王位継承権が渡ってしまう…いきなし畳みかけるような展開だが、そーいう設定なのである。
 かくして「男の心」を持ち合わせたサファイア王女は対外的には「王子」として…「男」として…

 まあ、知らない人はほとんどいない設定です。で、私が勘違いしてたのがサファイアはあくまでも「女の子」であったという事ですね。私はてっきり「男の子」っぽい「女の子」で「王女」としてよりも「王子」としての自分を好いていると思っていました。無知ってのは恐いですねぇ…全然違いました…「王子」としての自分の姿に涙する女の子だったんです、サファイア王女。男の子っぽいところは一切なく、全ては演技です。1日のわずかなプライベートな時間だけ彼女は王女としての時間を…

憎らしい時計!!もう九時だわ。王子に戻らなきゃならないわ。
この花輪もうちょっとでできるところだったんですのに

 じゃあ「男の心」を持ってるっていう設定は一体?と思うかもしれませんが、それは「心」というか「肉体」「外見」の面であり…「男の心」が抜き取られると途端に演技でも男口調がなかなか出来なくなり、そして剣技も鈍る…何か間違ってるような気がしますが仕方ないです。アニメ版はどうなのか知りませんが。

男の心がすーっとあたしから消えていったようよ。どうしましょう、こわいわ。もうとても戦えないわ

 あうぅ…こ、これは一人称がボクの女の子じゃない…これは違う。でも、海賊ブラッドとのやりとり、それはまさに。

「おれのほしいのは…あんただ」
「ハハハハ。ぼ……ぼくを手下にするつもりなのかい?」(焦り気味)
「いいや結婚するんだ」
「じょうだんはよせ。ぼくは男だぞ!!」(かなり焦り気味)
「ごまかしてもだめだ(以下略)」(男の台詞なんぞどうでもいい)
「なにをばかなことをいうんだ。ぼくは男だっ。女なんかじゃないぞっ」

 実際、サファイアはこの後、ブラッドに惹かれるんですけど…

「ブラッド……ぼくたちは ふたりとも不幸な運命とたたかっている点で似たもの同士なんだねえ…」
「サファイア、おれはあんたが好きだ。白状するがあんたに心を奪われてしまった。だから あんたがしあわせになるならおれは どんなことでもするつもりだ」

 でも、死んじゃうんですよねぇ、ブラッド。サファイアの命を救おうとして…男だ、ブラッド!
 結局、サファイアは当初からの思い人であったフランツ王子(実はブラッドの弟!)と結婚、双子を出産と…でも、原作読めばわかりますけど、絶対「ブラッド」の方が好感度高いですし、似合いの2人ですよぉ。あ、サファイアじゃなくてブラッドラブラブ文になってきた。
 開き直ってブラッド死に際の最後の台詞だ!

「おかの上で死ぬようじゃ海賊もおしまいさフフフ…もしフランツに会ったら伝えてくれ。おぬしはサファイアを愛してるのにバカな奴だと…」

 ブラッドォォォ。格好いいぞ!ちなみにこの頃のフランツ「魔女の娘(アニメ版では魔王の娘)」とラブラブ♪

 サファイアに戻しますけど…なんていうか不幸のオンパレードみたいな。次から次へと、お前不幸すぎ!っていう娘さんでした、サファイア。
 魔女に狙われて、魔王に狙われて、愛の女神に疎まれて…1度だけだけど死んだし!。まあ、ヒロインは1度死んで、王子の愛で蘇るっていうのは童話のお約束でもありますけど…。ただ何ていうか…不幸の塊のような女の子なんで蘇生したものの記憶喪失。何だかわからないまま突然捕らえられたり…

私をこんな運命にしたのは一体誰?

 誰でしょう?普通、こんな台詞言うような奴は私は「軟弱な事言ってんじゃねぇ。てめえだけが不幸だと思ってんじゃねーよ」とか思うところですが…サファイアの場合…こんな台詞言ってもまだ余りある程に不幸ですねぇ。女の子に惚れられて「結婚式」まで挙げちゃったり…

「ああサファイア。あたしの恋しいサファイア!!」
「フーッ、よわっちゃったなァ」

  …えと、この不幸の連続…ギャグ漫画か何かですか?
 ちなみに年齢は「12歳」、なかよし版(今回のサファイアの紹介は基本的にこのなかよし版からです)のみ「15歳」です。
 どうも「少女クラブ版」「アニメ版」「なかよし版」の3つが、3つ。それぞれ微妙に設定が違うみたいで…