パソン

声優:久川 綾

個人データ
名前パソン
種族次代(お守り) 第20弾No.233

全てをコンピュータに頼って怠け者になっていたボク達みんなの責任なんだ

 ルビコンエリアを支配するカーネルダース「卯帝」の娘であり次代の1人。おてんば姫。
 ただし、シール版での一人称は「俺ら(おいら)」であり、見た目では性別不詳。色々な新事実が明かされ、系譜が記されたビックリマン大事典においても、パソンと卯帝の親子関係は記されていません。つまり、「女の子」「一人称ボク」「卯帝の娘」という設定はアニメ版のみという事で、ここでは主にアニメ版パソンについて語ります。

 初登場時は正体不明。ルビコンエリアに現れた主人公「マルコ」と共闘する形で仲間に加わるも、「姫」である事実は隠し、シール版を知る視聴者を驚かせるためなのか、マルコ一行にも男の子と思わせ……パソンの入浴中にマルコが突入するというベタな展開で「実は女の子でした」と。
 「ボク」という一人称はシール版を知る視聴者を「騙す」ためのものだったのかもしれません。「おいら」はキツいものがあるけど、「ボク」なら女の子でも通用するので。かといって「私」だと「男の子」と誤認させずらいという事で「ボク」。

 大臣に父ともども命を狙われ、反乱軍として…というこれまたベタな展開で…その大臣の息子とはなにやら恋愛関係にあるかのような…これもまたベタな…。

 真摯で一生懸命、純粋、そして強い心を持つ。「恋なんて感情とは無縁」かのようなキャラであった「マルコの仲間である悪魔『コッキー』」に恋心を抱かせてしまった程に魅力的な少女です。
 大臣の部下であった悪魔「おデジん」にも惚れられており、悪魔に好かれやすい体質だったのかも。まあ、コッキーは正確には悪魔ではなく次代ですけど。

 無事、大臣を打倒し父親を救出した後は、大臣の息子と婚約し「姫」として振る舞うようになり、一人称は普通に「私」に変化。姫として振舞う時だけ「私」なのかと思えば、常に「私」。あれぇ?
 性格は変わっていない。「ボク」と言っていたのも無理してそうしていた風ではない。……恋か?バカな!ボク娘さんは「ボク」だからこそだろ、だろ、だろーーー。


貴方は誰ですか、一体?

 実はこのパソンを演じた久川綾さんは、作品のヒロインである「プッチー・オリン」も演じていました。
 パソンが登場するシリーズでは1人2役。新ビックリマンは実質デビュー作であり、だというのにプッチーという「まともな台詞が無いのに感情を表現しないといけない」キャラを演じていただけでも驚異的なんですが、プッチーとは全く違うパソンというキャラを見事に演じた事も驚異的(何故に作品ヒロインの声優さんが他のキャラを演じる事になったのかが謎ですが)
 その演技は「現在の久川綾」とほとんど差は無く…それは演技が成長してないという事ではなく、この当時既に「かなりの完成度」になっていたという事。普通に「1人2役」である事に気付かない人も多かったようですし。

 「パソン」という名前は、シールで3すくみの相手となる天使の名前が「ファミーごん」である事から考えるに「パソコン」から来ているかと思われます。アニメでは全く「パソコン」とは関係の無いキャラになっていますが。

「お前の父ハッカニアンがボクと国王を殺して、このルビコンエリアを乗っ取ろうとしたんじゃないか」

出展

TVアニメ:新ビックリマン(第13話〜第18話)
 製作:東映アニメーション
 原作:ロッテアド